2017年2月27日8時20分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
Xバンドレーダーが配備されている米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)に向けて市内で設置が進んでいる高圧電線工事に伴い、同志社大の研究者と地元住民が、26日までに基地の周辺で電磁波計測調査を実施した。
高圧電線を設置したとみられる場所で、従来の低圧電線のみが設置されている場所よりも高い数値が検出され、市民団体は「今後も継続した調査が必要だ」としている。
基地問題に取り組む同志社大の大野光明研究員(37)が、今月5日に計測器で調査した。
同市内で、従来の電線は6600ボルトだが、米軍通信所の電源として、3万3000ボルトの高圧電線が敷設されている。
高圧電線のルートは非公表だが、設置工事の経過を確認してきた地元市民団体の協力で、市内56カ所の電線近くで電磁波を計測した。
従来の6600ボルトの電線部分の電磁波測定値は、ほとんどが0.0~0.9ミリガウス程度だったが、新たに3万3000ボルトの電線が加わったとみられる部分では、いずれも高い値が計測され、2.0ミリガウス以上の場所は10カ所に上った。
2階の窓からすぐ近くに高圧電線が見える民家では、3.1ミリガウスもあった。
特に、三宅橋西詰付近では120ミリガウスと、異常に高い数値が出ている。
電磁波を研究するNGO「電磁波問題市民研究会」(千葉県船橋市)によると、「都市部でない郊外エリアにしては、2~3ミリガウスの数値は比較的高いといえる。高圧電線との関連性はまだ分からないが、継続してチェックしていくことが必要だ」という。
大野さんは、「常に高圧電線近くで生活する住民は不安がっている。健康被害への科学的な調査や送電の中止、住宅地を外した電線敷設などの対策が必要になる。今後も継続的に調査をしたい」としている。
2013年に京丹後市にXバンドレーダーの設置が決まると、地元住民から電磁波の影響を不安視する声が相次いだ。
国交省は、日本海側でレーダーの影響で計器に支障が出る恐れがあるとして、飛行制限区域を設定。
近畿中部防衛局が、周辺区域で運用前後に計7回、電磁波の影響を調査し、住宅地では「レーダー照射方向が後方に位置することから、健康や生活に影響する変化はない」としている。
出典
『高圧電線影響か、電磁波が高数値に 京都・米軍施設の電源』
https://this.kiji.is/208726106779780605
(ブログ者コメント)
一時期、送電線あるいは耳元で使用する携帯電話から発する電磁波が健康に悪影響を及ぼすのでは?と騒がれたが、最近はトンと聞くことがない。
結局、どうなったのだろう?
気になって調べたところ、経産省関連組織の「電磁界情報センター」から、通常の生活状態であれば健康への悪影響は認められないという趣旨の記事がネット配信されていた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。