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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2020611652分にYAHOOニュース(FUNQ)から、下記趣旨の記事が劣化ヘルメットの写真付きでネット配信されていた。

 

「このご時世のせいか、自転車に休日に乗る人が増えています。

久々にホコリを被ったロードレーサーを引っ張り出してきたバイクを乗っている人を見かけるようになりました。

ぜひ、この機会に、お近くの自転車屋さんで整備してもらって、自転車ってこんなに楽しいスポーツだったのかと思い出して貰えると嬉しいです。

それと、ヘルメットにも使用年数があるにはご存知でしょうか?」


と言うのは、NHKの自転車番組「チャリダー☆」のロードレース男子部でおなじみの筧五郎さん。

 

 

【使用開始から3年経ったヘルメットは本当に使えないのか?】

 

「サイクリストの安全を守るヘルメット。

丈夫そうだし、頭を打つなどの強い衝撃を与えなければずっと使えそうな気もしますが、実は寿命があります。

製品安全協会と日本安全帽工業会では、ヘルメットの耐久性を考慮し、有効期間を『購入後3年間』と定めているのです」


と説明するのは、自転車専門誌などでライターをする浅野真則さん。

 

ヘルメットは事故に遭ったり、転倒時に頭を打ったり、高いところから落としたりしていなくても、なぜ3年で交換する必要があるのでしょうか?

 

それは、使っていくうちに紫外線や汗にさらされて、衝撃吸収性が低下してしまうからです。

 

「割れたりひびが入っているわけではないし、見た目は大丈夫そうだけど、どうしても使えないの?」


そんな疑問にお答えします。

 

この記事のトップの写真は同じモデル、同じカラーのヘルメットですが、左は3年間使い続けたもの、右はほぼ未使用の新品同様の製品です。

 

一見、ほとんど違いがないように思われますし、使えそうな気がします。

 

しかし、ライナーをよく見てみると、左側の使用後のものは、汗や紫外線で劣化しているのがお分かりいただけるかと思います。

 

樹脂製のアジャスターも、紫外線を浴びて退色しているのが分かります。

 

新品と見比べると、その差は一目瞭然ですね。

 

スポーツバイクに乗るときに使うヘルメットの多くは、外側にあるシェルと呼ばれる硬い部分と内側にある発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーが組み合わされてできています。

 

使っているうちに汗や紫外線を受けて、シェルや衝撃吸収ライナーが劣化していきます。

 

特に衝撃吸収ライナーの劣化は、ヘルメットの安全器具としてのキモである衝撃吸収性が低下することを意味します。

 

つまり、古いヘルメットでは、いざというときに頭を衝撃から守ることができない可能性が高いのです。

 

 

【劣化した衝撃吸収材は 海岸に流れ着いた発泡スチロールと同じ】

 

海岸などに漂着している発泡スチロールは、長期間、海水の塩分と直射日光にさらされ続け、とてもスカスカになってもろくなっているはずです。

 

これと同じことが、ヘルメットの衝撃吸収材であるライナーでも起こっているのです。

 

スカスカになってもろくなった衝撃吸収材で、本当に頭を衝撃から守ることができるのでしょうか?


答えはNOです。

 

 

【ヘルメットには製造年月が書いてある!】

 

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、通勤や通学、移動に自転車を使おうという方で、久しぶりに自転車に乗る方にお願いです。

 

古いヘルメットを使うのはやめましょう。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/ff1c507ce5ddada3f103ab9522d77af4227dd292

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇ヘルメットの強度などの規格はJISに定められているが、運用面の基準は定められていない。

 

今回の報道を機に改めて調べたところ、運用面の基準は、日本ヘルメット工業会のHPに、Q&Aという形で掲示されていた。

 

ただ、理屈は分かっていても、3年で交換となると、現実的には難しいところがある。

 

Q1 産業用ヘルメットの耐用年数は?


A 
材質や使用状況で異なりますが、(一社)日本ヘルメット工業会では、PCABSPE等の熱可塑性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても、使用開始より3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても、使用開始より5年以内に交換をしていただくようお願いしています。

 

Q2 産業用ヘルメットの耐用年数は、製造年月又は使用年月のいずれですか。法的に規定しているのですか?


A 
(一社)日本ヘルメット工業会でまとめている保護帽の交換時期、耐用年数は、各社の屋外暴露試験等の結果をふまえて耐用年数を定めました。

ただし、法的な規制ではなく、あくまでも目安です。

 

理由としては、個々の使用頻度、取扱い状況、保管等が違うため、はっきりとした耐用年数を定めることができません。

 

ヘルメット工業会が発行しています「保護帽取扱いマニュアル」に使用前の点検実施項目が記されていますので、一つでも該当する場合は、耐用年数を迎える前に交換するようにお願いします。
(
保護帽の取扱いマニュアルはメーカーに問い合わせてください)

 

Q4 産業用ヘルメットのあごひも、着装体の交換を1年とした根拠を教えてほしいです。


A

あごひも、着装体(ハンモック、汗止め)等は合成繊維製がほとんどで、使用することにより縫目がほどけたり、やぶれたり、また材料が劣化します。


また、頭髪油、汗、汚れ等が落ちにくく匂い等で衛生上芳しくありません。

 

このような使用状況を踏まえて、1年以内の交換を推奨しています。

(詳細は「保護帽の取扱マニュアル」をご参照ください。)

 

・・・・・

 

http://japan-helmet.com/faq/index.html

 

〇本ブログ内で「ヘルメット」+「死亡」というキーワードで検索すると、ヘルメットを着用していたが死亡した事例が何件も出てくる。

その中には、ヘルメットにヒビが入っていた、割れていたという事例もある。

 

ヘルメット劣化と死亡との関係が報道されることは、まずないが、作業員の方のヘルメットが頻繁に交換されているとは思えないので、そういった事例の中には、報道当時はヘルメットの強度を上回る過大な力がかかったのだろう程度にしか思っていなかったものの、ヘルメットの劣化が関与していた事例もあったのかもしれない。

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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