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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20205311325分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

奈良公園周辺(奈良市)に生息する国の天然記念物「奈良の鹿」が、人が捨てたポリ袋を食べて死ぬケースが多発していることを受け、奈良県内の企業3社が、鹿が食べても害が少ない紙「鹿紙(しかがみ)」を共同開発した。

 

この紙を使ってA4サイズが入る紙袋を作り、土産物袋などでの幅広い活用を呼びかけている。

 

「奈良の鹿愛護会」によると、鹿は「袋の中に食べ物がある」と思ってポリ袋を食べてしまうといい、胃に詰まって栄養吸収を妨げられた結果、死に至るケースが相次いでいる。

 

今年3月までの約1年間に原因不明で死んだ25頭中、16頭の胃からポリ袋の塊を検出。

うち4頭はポリ袋が直接の死因だった。

 

会では、SNSなどを通じて観光客らにポリ袋を捨てないよう呼びかけているが、被害は後を絶たない。

 

こうした状況を知った化粧品企画業「ならイズム」(田原本町)の松川代表(42)が「ものづくりの立場から鹿を守る取り組みを発信できないか」と提案。

 

その思いに、紙器製造業「ナカムラ」(同町)の中村代表(48)と印刷デザイン業「文洋堂」(桜井市)の小川代表(50)が応え、鹿紙が完成した。

 

「鹿目線」でのものづくりは試行錯誤の連続だったという。

 

不純物が少ない牛乳パックの再生パルプに「鹿せんべい」の材料でもある米ぬかを配合したが、米ぬかの油分が邪魔して紙が固まらず、3度作り直しに。

 

また、「鹿が口にした時おいしくないだろう」と、通常の印刷で施す摩擦防止の薬品加工を省いたため、紙粉が機械に詰まるトラブルが頻発。

印刷会社から追加注文を断られたこともあった。

 

日本食品分析センターで安全性が証明され、発案から8カ月でようやく完成したが、まだ課題は残る。

 

紙袋の卸値は1枚約100円と、平均的な土産物袋の3倍以上で、土産物店などで使ってもらうにはコストが高すぎるのだ。

 

松川さんらは、協賛企業を募って企業ロゴを印刷するなど、広く採用してもらえる方策を模索している。

 

一方、奈良市観光協会が鹿紙の導入を決めるなど、取り組みへの共感の輪も広がりつつある。

 

3人は、「奈良の鹿は世界に誇る観光資産。鹿を守り、共存することで地元企業は恩恵を受け、住民の暮らしも豊かになる」と口をそろえ、「鹿紙がその意識を高めるきっかけになれば」と話す。

 

問い合わせは、ナカムラ(0744322540)。

 

https://mainichi.jp/articles/20200531/k00/00m/040/058000c

 

 

 

(2020年6月27日 修正1 ;追記)

 

20206261645分にYAHOOニュース(まいどなニュース)からは、鹿に取られたビニール袋を、取られた日本人は何もしないのに、近くで見ていた外国人が取返し、自分の子どもに何かを教えていた、その光景を開発者の1人は忘れられないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「鹿紙(しかがみ)」が話題だ。

奈良県内の企業3社が共同開発した、米ぬかを配合した特殊な紙。

それを使った、鹿のイラストがデザインされた紙袋が制作された。

 

A4サイズで、観光の土産物入れや奈良で開催するイベントに使用されるなど、少しずつ広まりをみせている。

 

 

 開発まで8カ月!奈良の鹿を救う鹿紙とは】

 

 広大な奈良公園に生息する「奈良の鹿」は、昔から神の使いとして親しまれている。

その鹿が近年、ポイ捨てされたポリ袋を食べ、それが原因で死亡する事故が増えている。

 

昨年度は死因不明の鹿25頭のうち、16頭の胃からポリ袋が見つかった。

エサと、エサが入ったポリ袋の区別がつかないため、口に入れ飲み込んでしまうのだ。

 

何とかしたいと立ち上がったのが、奈良県内にある化粧品企画業の「ならイズム」、紙器製造業「ナカムラ」、印刷デザイン業「文洋堂」の3社。

 

もし誤飲しても、鹿への健康被害が最小限に抑えられる紙を実現するため、再生パルプに米ぬかを配合するなど材料にこだわりながら、8カ月間かけて完成させたのが「鹿紙」だ。

 

それを用いて作られた紙袋は、現在1110円(税込)で販売。

値段は通常のポリ袋の数倍で、マチがないから厚みのある物は入れにくいが、今は認知度アップを目指し奮闘中。

 

広く知られることで仕入れ先や協賛企業が増えれば、価格を抑えられ形状の改善もできる。

 

奈良市観光協会は会員向けに配布する資料入れに、鹿紙の袋300枚を発注。

「奈良公園の鹿は、国の天然記念物に指定されている野生動物です。会員を通じて鹿紙を広く知ってもらい、鹿と共存した観光地づくりを行っていきたい」と、事務局広報の胎中さんも期待を寄せる。

 

 

【「奈良のため、鹿のため」、環境にも高い意識を持ちたい】

 

 「鹿紙は、鹿の餌ではありません。もし誤って食べたとしても鹿への負担が少ない紙です」と語るのは、開発企業の1つ、紙器製造業「ナカムラ」の中村社長だ。

 

米ぬかを配合したのは、誤飲した場合の負担を軽くするほかに奈良県産の米、ヒノヒカリの精米時に出る米ぬかを使用。

循環型社会を目指す目的もある。

 

変えたいのはゴミに対する人の意識という中村さんは、以前見た、ある訪日外国人の姿が忘れられないという。

 

その人は、鹿にビニール袋を取られたのにそのままにしていた日本人に一言注意らしきことをし、急いで鹿がくわえていたビニール袋を取り返すと、自分の子どもに何かを懸命に教えていた。

 

「奈良公園は、昔から人と鹿が共存する空間です。世界でも数少ない大切な場所だからこそ、価値があります。その外国の方は、この特別な空間で互いに支障なく暮らしていけるルールを、子どもにも鹿にもきちっと教え込んでいるようでした」

 

鹿がポリ袋を食べてしまうなら、そうならないよう人間が積極的に行動を起こさなければならない。

世界に誇る観光地である奈良を、環境にも配慮した奈良にしたいと話す中村さん。

「奈良のため、鹿のため」に開発した鹿紙をきっかけに共感の輪を広げ、人の意識が高められたらと願う。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/94161bbc764d9568cb8e7f60941d660f06f6c688

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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