2020年6月4日23時53分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県の三浦半島で4日夜、「ガスのようなにおいがする」などと異臭を訴える通報が地元の消防や警察に相次ぎ、1人が搬送された。
消防やガス会社が調べたが、ガス漏れなどは見つかっておらず、原因は不明という。
横須賀市によると、市消防局への通報は4日午後8時すぎから入り始めた。
内容は、「ガスのようなにおい」、「ゴムが焼けたようなにおい」、「にんにくのようなにおい」など様々。
通報者の所在地は、最初は半島最南部の三浦市だったが、時間が経つにつれて三浦半島の東岸に沿って北に移っていき、三浦市の北隣に位置する横須賀市内からの通報が入るようになった。
午後10時前に横須賀市北部から通報があったのを最後に収まったという。
横須賀市消防局によると、通報は少なくとも150件ほどあった。
市内在住の40代女性から「気分が悪い」と119番通報が入り、病院に搬送したが、命に別条はないという。
消防局に寄せられた情報では、付近の海上で事故はなく、航行する船からも異臭に関する通報はないという。
https://www.asahi.com/articles/ASN647V0GN64ULOB01R.html
6月4日22時41分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県の三浦半島の沿岸部で4日夜、「異臭がする」との110番や119番が相次いだ。
「ニンニクみたい」、「ガス漏れのよう」、「接着剤やシンナー?」など様々で、県警や消防などが原因を調べている。
横須賀市消防局には、午後8時過ぎから1時間半ほどの間に150件超の通報があり、県警横須賀署や浦賀署への通報も計300件ほどに上った。
同消防局によると、異臭の訴えは、三浦半島南端付近から寄せられ始め、次に南東部、その次は東部と、沿岸を“北上”した。
午後9時45分の時点で、異臭による体調不良での救急搬送はなく、住民らが集団で避難するような状況にもなっていないという。
横須賀市汐入町の自営業の男性(56)は、「午後9時頃、ガソリンというか、ガス漏れみたいな臭いがした。何か事故でもあったのではと不安になった」と話した。
ただ、県警や消防、海上保安庁には、大規模な事故やガス漏れなどの情報は入っていないという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200604-OYT1T50232/
6月5日18時54分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、当時は南寄りの風が吹いていた、船のガス抜きは行われていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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最初に通報があったのは午後8時ごろ、三浦市南下浦町の住民から、「異臭がする」と声が上がり始めた。
さらに通報は相次ぎ、そのエリアは、およそ3時間かけて徐々に北へ。
午後10時30分ごろには、三浦市からおよそ20km離れた、横須賀市鷹取地区から最後の通報があった。
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4日夜は、風速5メートル前後の南寄りの風が吹いており、異臭は海から風に乗って北上。
横浜市南部にまで及んだとみられている。
横須賀市消防局指令課「初めてこんな通報件数がある異臭騒ぎになったと思う」
消防によると、陸上・海上ともに捜索したものの、異常は見つからず、船のガス抜きの可能性も考えられたが、海上では行われていなかったという。
現在も、警察と消防による調べが続いている。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200605-00149583-fnn-soci
6月5日19時27分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)からは、三浦半島では5月31日にも異臭騒ぎがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ツイッター上などでは様々な原因の推測がされている。
地震の予兆では、タンカーのガス抜きかも、白潮のプランクトンも考えられる、などだ。
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実は、三浦半島では、5月31日にも異臭騒ぎがあり、三浦市内で「ガス臭い」といった119番通報があった。
しかし、消防が駆け付けると臭いが消えており、原因などは分からなかった。
東京湾沿岸では、千葉市内などで2019年5月8日夜に「ガス臭い」、「ゴムが焼けたような臭いがする」、「プラスチックが燃えたよう」といった同様な異臭騒ぎで約120件の119番通報があったことがある。
当時について、千葉市の環境規制課は、1、2時間と短時間のため臭いを分析できず、結局、原因は不明だったと取材に答えた。
「東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあります。
赤潮、青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うと思います。
過去に原因が分かったケースはないのではないか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e267356020d239381c949bf94c2083313ec2ccf3
6月5日22時0分に神奈川新聞からは、海上で異臭を感じた船からの情報はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三浦半島東側の沿岸部を中心とする広い範囲で4日夜、異臭がするとの通報が500件以上も相次いだ。
異臭騒ぎは時間とともに北上して約2時間続き、横須賀市消防局や各警察署が対応したが、原因不明のまま調査などを打ち切った。
各署への通報時刻や内容から、異臭は三浦市南下浦町金田から、沿岸部などを北上するように約20キロ離れた横須賀市北部の追浜地区まで確認されたとみられる。
横須賀海上保安部によると、当時は北向きの風が吹いていたという。
同市消防局などによると、過去の事例から、原油タンカーなどが洋上でガス抜きを行って異臭の原因になる可能性もあるというが、同局は「今回は調査の結果、ガスは出ていない。横須賀海上保安部にも海上で異臭を感じた船舶からの情報はなく、ガス抜きではないと考えられる」としている。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-374020.html
6月7日9時26分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)からは、巨大地震の前兆の可能性にも言及した、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いったい、この異臭騒ぎは、何だったのか。
三浦半島の異臭を“迷宮入り”で終わらせてはいけない。
巨大地震の前兆の可能性があるからだ。
立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)が言う。
【「地殻変動でニオイ発生」は常識】
「地震や地滑りなど地殻変動に伴うにおいは、地質学の関係者では常識です。
微妙なにおいの変化は、地殻の変化を察知するのに重要です。
大きな地震は、本震の前に小さな揺れが頻発します。
この揺れで岩石が崩壊し、焦げたようなにおいが発生します。
1995年の阪神・淡路大震災でも、1カ月前から断続的ににおいが確認されています。
三浦半島は活断層が非常に多いエリア。
活断層が動いたことから、岩石の崩壊が重なって、まとまった“異臭波”がつくられ、南からの風に乗って北上した可能性があります」
三浦半島の目の前には相模トラフがある。
もし、相模トラフが大揺れしたら、首都圏直撃だ。
相模トラフは、4つのプレートが重なり合うエリアにあり、やっかいな震源地。
1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は相模トラフが震源とされる。
「大地震前の揺れによる岩石の崩壊は、においとともに電磁波を発
生します。
もし、今回の異臭の発生エリアで、電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば、異臭が地殻変動によるものである可能性が高くなります。
電磁波の変化を検証すべきです」(高橋学氏)
杞憂に終わればいいのだが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc893c490c1cfd7c41aa1e13b49b8e61d9031121
(ブログ者コメント)
東京湾沿岸では、2019年の千葉市事例以外、2017年4月に江戸川区などで、2001年に千葉市などで、1995年に浦安市などでも、同種異臭騒ぎが起きている。
それらの事例は本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。