本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年8月22日0時53分に中日新聞から、同日1時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の基準を超える強アルカリ水が名古屋港に流出した問題で、大同特殊鋼知多工場(愛知県東海市)の工場長らが21日記者会見し、工場敷地内に保管した鋼材の残りかす(鉄鋼スラグ)の石灰成分と雨水が混じって漏れ出たのが原因と説明。「ご迷惑を掛け申し訳ない」と陳謝した。残りかすの撤去など再発防止策を取ったという。
同社によると、排水処理施設から排水口までの地下2〜3mにある配管の接合部に最大数mmの隙間が見つかった。
近くでは1990年代半ばから鉄鋼スラグ約2万トンが野ざらしになっており、同社は「スラグの石灰分と雨水が反応して高アルカリ水ができ、排水管のつなぎ目から入って、港に流れ出た」とみている。
鉄鋼スラグを海岸から離れた場所に撤去し、排水管のつなぎ目をふさぐ工事も21日中に終了。工場長は「(強アルカリ水の)流出量は不明だが、人体や環境への影響はないと考えている」と述べた。
この問題では、名古屋海上保安部が5月9日に工場から白く濁った水が港内に排出されているのを確認。海保は8月20日、工場を水濁法違反容疑で家宅捜索した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012082290005302.html?ref=rank
http://mainichi.jp/select/news/20120822k0000m040145000c.html
また該社HPにも、同主旨のプレスリリースが掲載されていた。
http://www.daido.co.jp/event/0821_chita.html
(ブログ者コメント)
2万トンといえばダンプカー1000台分に相当する。
2日や3日で撤去できる量ではない。
思うに、原因判明後、かなり時間が経っての記者会見なのではないか?
今回のように、対策完了後に記者会見するのも一つの方法だが、原因判明次第記者会見し、その席で「鉄鋼スラグは別の場所に撤去すべく準備に入っている」と説明した方がよかったような気もする。
(2012年11月20日 修正1 ;追記)
2012年11月12日19時17分にNHK名古屋から、同日20時6分に時事ドットコムから、同日21時10分に読売新聞から、従来の説明とは別に、大雨の時には排水の性状を確認しないまま放流ゲートを開けていた、という趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は11月12日に改めて会見し、海保からの指摘で再調査した結果、少なくとも昨年1月以降、雨が増えて汚水の処理能力が限界を超えたときに、強いアルカリ性(ph11前後)の汚水の一部がそのまま海に排出される仕組みになっていたことを明らかにした。
同社によると、鋼の製造過程で発生する高濃度アルカリ水を、汚水用水槽で処理する手順を守らず、雨水用水槽に移していた。
大雨の時には水槽があふれたため、海に排水した結果、法定の許容範囲(pH5~9)を超える高濃度アルカリ水が流れ出たという。
同社によると、汚水は最終的に放流ゲートを開ける作業員が基準を超えていないか、確認することになっていたが、こうした作業は行われず、月に1、2回ぐらいの頻度で、毎回200~300トンほどの汚水が排出されたとみられている。
現在は水槽を深くし、排水にあたっての水質検査の態勢も強化したとしている。
同社は「雨水と混じって中和されるだろうという甘い認識があった。誠に申し訳ない。8月の際は認識不足により、原因の説明内容が大幅に不足していました。深くおわび申し上げます」と陳謝した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003423401.html?t=1352753512719
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012111200587
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121112-OYT1T00951.htm
本件、11月12日付で同社HPに、かなり詳しい状況説明が掲載されている。
http://www.daido.co.jp/about/release/2012/1112_chita.html
また、11月19日19時19分にNHK名古屋から、同日14時37分にmsn産経ニュースから、排水処理関係の責任者2人と会社が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋海保は、責任者の社員2人を書類送検した。
書類送検されたのは、同工場の点検管理業務責任者(40)と水質管理の現場責任者(52)で、法人としての会社もあわせて書類送検された。
容疑は、今年5月9日~8月20日に計14回、水濁法で定められた水素イオン指数(pH)の基準値5~9を超える、濃度9.9~11.8の強アルカリ水などを名古屋港に排出した疑い。
海保は、8月に工場を捜索して原因などを調べていたが、その結果、排水処理施設の責任者の社員2人が、雨が多い日など処理能力が限界を超えたときに、汚水を処理せずそのまま海に排出していたことがわかったという。
2人は調べに対し、「排水量が多く、処理しきれなくなりそのまま海に流していた」と話しているという。
大同特殊鋼は「このような問題を発生させ、大変申し訳ありません。再発防止を徹底します」というコメントを出した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003596261.html?t=1353358716034
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121119/crm12111914390015-n1.htm
(ブログ者コメント)
□同社のプレスリリースには、「水濁法違反強制捜査の事情聴取の中で海保に指摘された」と記載されているが、なぜ、自主調査の時に分からなかったのだろう?
社内調査した側、調査された側、双方に問題が感じられる。
□プレスリリース中、環境関連の組織、人員が不十分だったという反省と対策が述べられている。
環境の時代と言われて久しいが、環境担当者が過大な業務量にアップアップしている、そんな会社はまだまだ多いようだ。
国の基準を超える強アルカリ水が名古屋港に流出した問題で、大同特殊鋼知多工場(愛知県東海市)の工場長らが21日記者会見し、工場敷地内に保管した鋼材の残りかす(鉄鋼スラグ)の石灰成分と雨水が混じって漏れ出たのが原因と説明。「ご迷惑を掛け申し訳ない」と陳謝した。残りかすの撤去など再発防止策を取ったという。
同社によると、排水処理施設から排水口までの地下2〜3mにある配管の接合部に最大数mmの隙間が見つかった。
近くでは1990年代半ばから鉄鋼スラグ約2万トンが野ざらしになっており、同社は「スラグの石灰分と雨水が反応して高アルカリ水ができ、排水管のつなぎ目から入って、港に流れ出た」とみている。
鉄鋼スラグを海岸から離れた場所に撤去し、排水管のつなぎ目をふさぐ工事も21日中に終了。工場長は「(強アルカリ水の)流出量は不明だが、人体や環境への影響はないと考えている」と述べた。
この問題では、名古屋海上保安部が5月9日に工場から白く濁った水が港内に排出されているのを確認。海保は8月20日、工場を水濁法違反容疑で家宅捜索した。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012082290005302.html?ref=rank
http://mainichi.jp/select/news/20120822k0000m040145000c.html
また該社HPにも、同主旨のプレスリリースが掲載されていた。
http://www.daido.co.jp/event/0821_chita.html
(ブログ者コメント)
2万トンといえばダンプカー1000台分に相当する。
2日や3日で撤去できる量ではない。
思うに、原因判明後、かなり時間が経っての記者会見なのではないか?
今回のように、対策完了後に記者会見するのも一つの方法だが、原因判明次第記者会見し、その席で「鉄鋼スラグは別の場所に撤去すべく準備に入っている」と説明した方がよかったような気もする。
(2012年11月20日 修正1 ;追記)
2012年11月12日19時17分にNHK名古屋から、同日20時6分に時事ドットコムから、同日21時10分に読売新聞から、従来の説明とは別に、大雨の時には排水の性状を確認しないまま放流ゲートを開けていた、という趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は11月12日に改めて会見し、海保からの指摘で再調査した結果、少なくとも昨年1月以降、雨が増えて汚水の処理能力が限界を超えたときに、強いアルカリ性(ph11前後)の汚水の一部がそのまま海に排出される仕組みになっていたことを明らかにした。
同社によると、鋼の製造過程で発生する高濃度アルカリ水を、汚水用水槽で処理する手順を守らず、雨水用水槽に移していた。
大雨の時には水槽があふれたため、海に排水した結果、法定の許容範囲(pH5~9)を超える高濃度アルカリ水が流れ出たという。
同社によると、汚水は最終的に放流ゲートを開ける作業員が基準を超えていないか、確認することになっていたが、こうした作業は行われず、月に1、2回ぐらいの頻度で、毎回200~300トンほどの汚水が排出されたとみられている。
現在は水槽を深くし、排水にあたっての水質検査の態勢も強化したとしている。
同社は「雨水と混じって中和されるだろうという甘い認識があった。誠に申し訳ない。8月の際は認識不足により、原因の説明内容が大幅に不足していました。深くおわび申し上げます」と陳謝した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003423401.html?t=1352753512719
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012111200587
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121112-OYT1T00951.htm
本件、11月12日付で同社HPに、かなり詳しい状況説明が掲載されている。
http://www.daido.co.jp/about/release/2012/1112_chita.html
また、11月19日19時19分にNHK名古屋から、同日14時37分にmsn産経ニュースから、排水処理関係の責任者2人と会社が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋海保は、責任者の社員2人を書類送検した。
書類送検されたのは、同工場の点検管理業務責任者(40)と水質管理の現場責任者(52)で、法人としての会社もあわせて書類送検された。
容疑は、今年5月9日~8月20日に計14回、水濁法で定められた水素イオン指数(pH)の基準値5~9を超える、濃度9.9~11.8の強アルカリ水などを名古屋港に排出した疑い。
海保は、8月に工場を捜索して原因などを調べていたが、その結果、排水処理施設の責任者の社員2人が、雨が多い日など処理能力が限界を超えたときに、汚水を処理せずそのまま海に排出していたことがわかったという。
2人は調べに対し、「排水量が多く、処理しきれなくなりそのまま海に流していた」と話しているという。
大同特殊鋼は「このような問題を発生させ、大変申し訳ありません。再発防止を徹底します」というコメントを出した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003596261.html?t=1353358716034
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121119/crm12111914390015-n1.htm
(ブログ者コメント)
□同社のプレスリリースには、「水濁法違反強制捜査の事情聴取の中で海保に指摘された」と記載されているが、なぜ、自主調査の時に分からなかったのだろう?
社内調査した側、調査された側、双方に問題が感じられる。
□プレスリリース中、環境関連の組織、人員が不十分だったという反省と対策が述べられている。
環境の時代と言われて久しいが、環境担当者が過大な業務量にアップアップしている、そんな会社はまだまだ多いようだ。
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。