2020年4月15日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
(2020年9月12日 修正1 ;追記)
2020年9月4日22時8分に朝日新聞からは、コロナ対策隔離中の米兵が士気高揚のため行ったバーベキューの火に消火装置が反応したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
流出の発端は、米兵らのバーベキューだったことがわかった。
器材に着火したことで、格納庫の消火装置が作動したという。
米軍の報告を受けた防衛省が4日、発表した。
防衛省によると、バーベキューが行われたのは、消火装置がある格納庫から約3~6メートルの場所。
器材に火を付けたところ、消火装置が熱に反応。
その場にいた米兵も、駆けつけた初動対応チームも、一時停止の方法がわからず、消火装置は30分近く作動し続けた。
さらに、泡消火剤が漏れ出ても地下タンクにたまる仕組みになっていたが、整備不良で外部に流出したという。
米兵らは3月末に国外展開から普天間飛行場に戻り、新型コロナウイルス対策の一環として隔離措置の対象となっていた。
バーベキューは士気高揚のためだったという。
泡消火剤に接触後、3人が一時、軽度の症状を示したという。
https://www.asahi.com/articles/ASN9475J5N94TIPE02L.html
9月5日5時51分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、格納庫の扉が壊れていて閉められず、雨水が地下タンクに流れ込んでいたため、流出した泡消火剤を溜められなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
普天間飛行場は当時、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バーベキューに参加した隊員を含む47人をこの格納庫内で14日間、隔離している最中だった。
海兵隊は全隊員を対象に、消火装置の機能について教育などを実施。
政府は再発防止策の徹底を申し入れた。
防衛省によると、消火装置の一時停止ボタンの使用方法を誰も把握していなかった。
消火装置は約28分間作動し続け、希釈された泡消火剤など約22万7100リットルが漏出した。
また、本来閉まっているべき格納庫の扉が開いていたことから、外から流れ込んだ雨水が格納庫用の地下タンクに流入。
結果としてタンクの収容能力を超え、格納庫の外へ漏出した。
政府関係者によると、扉は壊れており、漏出中も閉められなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8553a9445a887b1971b93759aa04c64a44d9a22a
9月4日23時16分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、飛行場内でのバーベキューは禁止されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
装置の作動から数分後に消火チームが駆け付けたものの、誰も停止方法を把握しておらず、基地外まで消火剤が流出した。
飛行場内でのバーベキューは禁止されていなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc550935a4877c28272248850bfdfdd04f688daa
9月4日21時22分にNHK沖縄からは、消火装置はスイッチを長押しすれば止まったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故の原因について、アメリカ軍は、専門チームを設置して調査を進めてきました。
その結果、4日地元の宜野湾市などに対し、事故の原因について「航空機の格納庫でバーベキューをしたため、消火機器が作動したのが原因だった」と説明したことが関係者への取材でわかりました。
また、消火機器を止められずに大量の消火剤が流出したことについて、「スイッチを長押しすれば消火機器は止まるが、それを誰も把握していなかった」と説明したということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20200904/5090011575.html
9月10日6時16分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、6年前にも格納庫内でバーベキューしていて消火設備が作動したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米軍普天間飛行場で2014年夏にも、米兵が格納庫内でバーベキューをして消火装置が作動し、泡消火剤が漏出する事故が起きていたことが、関係者の証言で分かった。
今年4月の大規模事故もバーベキューが原因だったと判明したばかり。
再発を防止できず事故を繰り返す米軍に、批判が高まりそうだ。
かつて普天間に勤務していた関係者によると、14年の事故でも有害な有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含んだ泡消火剤がスプリンクラーから漏れた。
ほぼ全量が地下の貯蔵タンクで回収されたという。
事故の原因をつくった海兵隊員らは当時、普天間に一時的に配属されていた。
このため、どの部隊が浄化の責任を負うかを巡って対立が起き、泡消火剤の廃棄は不十分な形に終わったという。
普天間では19年12月にも格納庫内の泡消火剤漏出事故があったが、通常屋外で使うポータブル発電機を格納庫内で使ったことが原因だったと、今回の本紙取材で判明した。
この時も、PFOSを含む約4万リットルの泡消火剤が漏れていた。
在沖海兵隊は今年4月の事故に関する4日の発表で「今後同様の事故が起きる可能性を減らす対策を実施した」と強調したが、これまではミスが繰り返されていたことになる。
消火装置が熱で起動することなど、取り扱いの基礎知識の周知を兵士に徹底できていなかったとみられる。
本紙は在沖海兵隊にこれまでの再発防止策が十分だったか、今後は徹底できるかなどを尋ねたが、回答はなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bbb7bc27d2365d0d24f9c8cc18200c441c97928
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2020年10月10日 修正2 ;追記)
2020年10月10日5時14分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、現場で非常停止ボタンを長押ししたが止まらなかった、格納庫の扉が何年も故障したままで閉まらなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
琉球新報は9日までに、米軍が作成した事故報告書を米情報公開請求に基づき入手した。
それによると、放出を止めるために必要な非常停止ボタンの「長押し」を試みたが、放出は止まらず、ボタンが「作動していなかった」と、現場の米海兵隊員らが証言していたことが分かった。
装置に不具合があった可能性がある。
報告書は、現場の海兵隊員が泡消火剤の非常停止ボタンの正しい使い方が分からなかったため、25分間にわたり放出が続いたと結論付けた。
報告書は、非常停止ボタン付近の掲示内容がボタンの正しい操作法を説明するよう求めた米国防総省の「統一施設基準」に沿っていなかったとも指摘した。
報告書によると、事故の後に米軍が実施した現場検証では、事故が起きた「格納庫539」で泡消火剤の放出装置を起動した後、非常停止ボタンを20~30秒間押し続けると放出は止まったと説明している。
事故当日は、非常停止ボタンは少なくとも17回押された。
押し続けた時間の平均は44秒。
17回のうち9回は30秒以上だったが、放出は止まらなかったという。
報告書に記載されたパイロットへの聞き取り記録では、非常停止ボタンは長押しする必要があることを確認し、現場の海兵隊員が実際に長押ししたものの、放出は続いたとしている。
パイロットはボタンが「明らかに作動しなかった」としている。
琉球新報は、停止ボタンに不具合があったのか米海兵隊に質問したが、9日までに回答はない。
報告書によると、ボタンでは放出が停止できなかったため、消防隊員が泡消火剤の放出機器に水を供給する弁を閉じ、発生から25分すぎに放出が止まった。
また、米海兵隊は泡消火剤が格納庫の外に流出するのを防ぐために格納庫の扉を閉めようとしたが、扉が故障しており、外部に流出したことも記している。
扉は何年も故障したままだった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1a87f7cdcf19eb4d0a66370ef104554ddf54c0f
10月10日10時4分にYAHOOニュース(琉球新報)からは、消火剤に接触した米兵3人が吐き気などを訴えていた、火報の感度がよすぎたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米軍の事故調査報告書によると、米軍普天間飛行場で格納庫から泡消火剤があふれ出た4月10日、海兵隊員3人が消火剤に接触して皮膚炎や吐き気、呼吸困難を訴えた。
・・・・・
格納庫そばで着火するとすぐに消火装置が作動したという。
技術仕様書の記載よりも火災検知器のセンサー感度が高かった旨も記している。
消火剤に接触して症状を訴えた米兵3人について、防衛省は「軽度の症状」と説明していた。
報告書によると、すすいだ後、症状が緩和したため病院には行かなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ee6e123d3e6154b3987d21d1838dcacdd53f2d
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。