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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2021721910分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現地の写真付きでネット配信されていた。

大阪市西成区で625日、高台に立っていた棟続き住宅24軒が突如崩落した。

残った住宅1軒も崩落の危険性が高いとみられ、大阪市は2日、撤去に向けた作業に着手した。

一歩誤れば大惨事にもなりかねなかった住宅崩落は、なぜ起こったのか。

 

高台に1軒だけ立っている住宅で2日、撤去に向けた作業が始まった。
崩落の危険性があるため、大阪市が所有者の同意を得て実施を決めた。

この日は住宅が高台下ののり面に崩落しないよう、反対の道路側からワイヤを張る作業などがあった。

6日には住宅を引き倒して撤去する方針だ。

この住宅のすぐ北側にあった棟続き住宅24軒が崩落したのは625日午前だった。

「家が崩れそうだ」。
25
日午前715分ごろ、住民が通りがかった大阪府警阿倍野署員に異変を訴えた。

その15分後に12軒がのり面の下に崩落し、午前10時半には隣接の12軒も崩れ落ちた。

初めに崩れた棟の1軒には住人がおり、避難を呼びかけた近隣住民の女性は「危ないところだった」と話した。

登記などによると、崩落した住宅はいずれも1960年代後半に建てられた。
現場は、大阪市中心部を南北に貫く「上町台地」の一角。
住宅の西側は高さ約6メートルの急なのり面になっており、石積みの擁壁が設置されていた。

まず擁壁が崩れ、その後に住宅が崩落したとみられる。

当時、のり面の下では、老人ホームの建設工事が進んでいた。
鉄筋コンクリート6階建てで、来年2月ごろに完成する予定だった。

工事を手がける業者などによると、今春、のり面の擁壁の一部に隙間が見つかったため、5月末~6月中旬に補強工事をした。

ただ、今回崩落した住宅直下の擁壁には当時、異状は見られず、補強もしなかったという。

建設工事がどれだけ崩落に影響したかもわかっていない。

地盤工学が専門の河井克之・近畿大教授は崩落後に現場を視察した。

河井さんは、現場の擁壁の固め方を問題視した。

通常、石積みの擁壁は強度を高めるために石と石の間をモルタルで固めるなどするが、現場は石同士をかみ合わせて積んであるだけに見えた。
「石が固められていなければ、元から危険な状態だったといえる」

擁壁の隙間からは草が生い茂っていた点にも着目した。
擁壁の裏側の地下水を抜く穴が目詰まりし、水分を含んで重くなった土が擁壁に負担をかけていたことも考えられるという。

斜面が多い日本では、こうした擁壁は珍しくないが、土地所有者が個人の場合は、強度などの確認は原則的には自分でやるほかない。

河井さんは「経年変化に気づかなかった可能性がある」としたうえで、「今回が異例だったわけではなく、全国で起こりうる事例ととらえるべきだ」と警鐘を鳴らす。

斜面災害に詳しい京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)は現場について「本来なら法規制の対象となるべき場所だった」とする。

崖崩れの危険がある地域では、宅地造成等規制法などに基づき、自治体が周辺の工事に規制をかけることができる。

ただ、大阪市内には今回の現場を含め、規制対象の区域はなかった。

崖がある地域で建築に制限を課す「がけ条例」を制定している自治体も増えている。

東京都は高さ2メートルを超す崖周辺で工事をする場合は、新しい擁壁を設けたり、既存の擁壁の安全確認を義務づけたりしている。

千葉県や神戸市、福岡市などでも制定されているが、大阪府、大阪市にはこうした条例はない。

釜井さんは、「崖崩れ対策の法整備は進んできたが、自治体の裁量が大きく、自治体間で『格差』が生まれている。教訓を生かしていくべきだ」と話した。

https://www.asahi.com/articles/ASP7266NCP72PTIL01H.html 

 

761616分に朝日新聞からは、辛うじて残っていた1軒が撤去されたなど、下記趣旨の記事が撤去時の写真付きでネット配信されていた。

市は6日、崩落の危険が高まっていた高台上の住宅1軒を撤去した。

安全確保のため、近くの公園や道路を立ち入り禁止にし、周辺住民に避難を求めたうえで、午後3時ごろ、重機とワイヤを使って住宅をのり面下に引き倒した。

引き倒し作業は午後2時ごろ始まった。
市は住民の避難場所として、近くの私立中学・高校を用意した。
市は報道陣にも、カメラを置いて遠くまで離れるよう求めた。

作業開始から1時間ほど経ったころ、「ズン」という低い地響きが響いた。
住宅はのり面下に逆さまになるような形で倒れた。
土ぼこりを抑えるため、現場では放水がしばらく続いた。

現場の高台には、もともと35軒の住宅があったが、625日午前、24軒が相次いで崩落した。

市は、残る1軒も崩落の危険が高いとみて、道路法で定められた周辺市道の安全確保を根拠に、所有者の同意を得て、今月2日から工事に着手した。

費用は市がいったん負担するが、崩落の原因が判明した場合は原因者に請求するとしている。

https://digital.asahi.com/articles/ASP7656QJP76PTIL008.html?pn=6 

 

※崩落発生当時の報道は下記参照。

2021625125分 朝日新聞)

25日午前7時半過ぎ、大阪市西成区天下茶屋東2丁目の民家の壁が崩れていると、近くの工事関係者から119番通報があった。

消防隊員が駆け付けると、斜面の上に立つ民家12軒が崩落しており、午前10時半過ぎには隣り合う民家12軒も崩落した。
けが人はいなかった。

斜面の下では老人ホームの建設工事が行われていたといい、大阪府警は工事関係者に事情を聴くなど、崩落した原因を調べている。

阿倍野署によると、同日午前715分ごろ、巡回中の同署員が、近隣住民から「道路に水が出ているからなんとかしてほしい」と相談を受けた。

その後、工事関係者の男性からも「家が崩れそうだ」と相談があったため、近隣住民に避難を呼びかけた。

民家はみるみる傾いていき、裏手の斜面の下に崩落したという。

市消防局によると、4軒のうち2軒は空き家。
残る2軒に計3人が住んでいたという。

近くに住む40代女性によると、崩落した民家の住人は周囲に「最近、家がギシギシ鳴る」と話していたといい、「こんなことが起こるなんて……」と驚いていた。

現場は南海電鉄天下茶屋駅の北東約800メートルの、住宅や保育所が立ち並ぶ地域。

https://www.asahi.com/articles/ASP6T3W40P6TPTIL00B.html

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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