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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202173日付で静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3日午前10時半ごろ、熱海市伊豆山の伊豆山神社南西で大規模な土石流が発生し、逢初(あいぞめ)川に沿って土砂が流出した。

県や同市によると、多数の民家が流され、巻き込まれたとみられる女性2人の死亡が確認された。
約20人の安否が分かっていない。

県によると、土石流は約2キロにわたって流れ下り、海まで到達した。

死亡した2人は伊豆山港で海上保安庁が発見した。
身元の確認を急いでいる。

県の要請を受け、自衛隊、緊急消防援助隊が出動し、救助活動に当たっている。
県警や県内各地の消防本部も現地で活動している。

市によると、被害エリアにある家屋は100~300世帯とみられる。
現場にいた男女10人を救出した。
121人が小学校などに避難している。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/924334.html 

 

※情報量過多につき、以降、カテゴリー別に、主だった報道の主要点のみ掲載する。

 

【崩落や被害の状況】

74755分にNHK NEWS WEBからは、避難してきた人は3回ほどドーンといった音を聞いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

【住民「土石流は複数回発生」】

土石流の発生当時、伊豆山地区にいたという住民は、土石流は3日午前10時半ごろから11時にかけて複数回、断続的に起きたと話しています。

避難所に避難してきた56歳の男性は「ドーンという大きな音と振動があり、玄関先に出てみると、土砂が流れてきていた。その後も23回、ドーンという音が聞こえた。母と2人で自宅にいて、自分は避難してきたが、母とは連絡が取れていない」と話していました。

また、64歳の男性は「1回目は音が聞こえず、2回目がばりばり、ぶしゃぶしゃという音がして土砂が流れていた。その後、10分近く経ってから3回目が発生した。真っ茶色の土砂が流れていてものすごいスピードだった。電柱も揺れていた」と話していました。













https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210704/k10013118681000.html


7
6103分に読売新聞からは、土石流は新幹線高架の下をすり抜けた、周辺の木々はあまり巻き込まれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国生剛治・中央大名誉教授(地盤災害工学)が5日、読売ヘリに搭乗し、静岡県熱海市の土石流現場を上空から視察した。

国生さんが注目したのは、海岸近くを走るJR東海道新幹線。
雨の影響で災害発生前から運休しており、土石流も大部分が鉄道橋の下をすり抜けたとみられる。

ただ、土砂の一部は線路沿いにたまっており、「より多くの土砂や木々を巻き込んでいれば、橋にせき止められて線路にあふれ、大きな被害が出ていたかもしれない」と指摘した。

上流側の谷筋では、土石流が通った幅が比較的狭いことが確認できた。
周辺の木々があまり巻き込まれず、下流への流出が少なかったとみられる。
土石流の跡には、表層の土砂が削り取られて岩盤が露出していた。

盛り土が崩れた土石流の上端では、赤茶けた岩盤の脇に崩れ残りとみられる盛り土が確認された。
いまにも崩れ落ちそうに見える。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210705-OYT1T50287/ 

 

742250分に毎日新聞からは、今回の土石流はスピードの速い「泥流型」だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

雨水と土砂が一体となって流れる土石流は「泥流型」と石を多く含む「砂礫(されき)型」があり、岩手大の井良沢道也教授(砂防学)は、熱海市の土石流は「泥流型」だったとの見方を示す。

泥流型のスピードは砂礫型を上回る秒速1020メートルとされる。

自動車並みのスピードで流れ下り、今回の土石流は起点から約2キロ離れた海にわずか数分で流れ込んだとみられる。

家屋や電信柱などを次々と破壊し、その威力のすさまじさも示した。

https://mainichi.jp/articles/20210704/k00/00m/040/230000c 

 

771417分に毎日新聞からは、黒い土石流には盛り土がかなり含まれていた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

難波副知事は、露出した山肌は地盤の固い部分は黄土色、盛り土部分は黒い。黒い土石流が流れ下った映像から、土石流に盛り土がかなり含まれていたとの見解を示した。

https://mainichi.jp/articles/20210707/k00/00m/040/097000c

 

76日付で毎日新聞東京版(夕刊)からは、土石流は段差で跳ねて勢いを増したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

鈴木毅彦東京都立大教授(地形学)が5日、共同通信社ヘリコプターで上空から被災地を調査し、「土石流は尾根ではなく谷の部分で発生した後、その下の住宅地付近で人工物ともみられる段差で跳ねて勢いを増し、被害を拡大させたとみられる」との推定をまとめた。

段差について、鈴木教授は
1)溶岩が固まった硬い火山岩の突き出し
2)道路など人工物
の可能性を指摘。

「ここで土石流が跳ねて勢いを増し、直下の住宅地に広がって被害を大きくしたのではないか」と話す。

住宅地を貫いて流れた土石流の幅は、広いところでは50メートル超。上流から谷筋を細い直線状に突き進み、段差を越えてやや下った辺りで最も幅を広げた後、下流に向かうほど次第に狭まっていた。

段差付近では、ほとんどの家屋が流されており、被害の集中は一目瞭然だった。

土石流に大きな岩石はほとんど見当たらず、黒っぽい火山性の土壌や小石が目立った。

https://mainichi.jp/articles/20210706/dde/041/040/031000c 

 

772240分に毎日新聞からは、国土地理院は起点となった地点の断面図を公表したなど、下記趣旨の記事が崩落前後の比較断面図付きでネット配信されていた。

国土地理院は6日夜、静岡県熱海市で起きた土石流の起点になった地点の南北方向と東西方向の断面図を公表した。

盛り土がされた後の2019年と土石流が発生した後の標高を比べると、厚さ13メートルの土砂が崩落したことがうかがえる。

一方、土石流の起点から海岸までの傾斜角度を分析したところ、どこも約11度だった。

静岡県は土石流の崩落量を10万立方メートル程度とみており、土砂が勢いを衰えさせることなく、下流の土砂や家屋を巻き込みながら流れていったとみられる。

https://mainichi.jp/articles/20210707/k00/00m/040/235000c

 

【現地の地質】

74日付で毎日新聞東京版からは、熱海市一帯は崩れやすい地質だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

静岡県のハザードマップによると、土石流が確認された伊豆山地区は「土石流危険渓流」に囲まれ、急傾斜地崩壊危険箇所や地すべり危険箇所などが点在する。

県から土砂災害警戒区域に指定されていた。

京都大防災研究所の釜井俊孝教授(斜面災害)によると、現場を含む熱海市一帯は、溶岩の上に火山噴出物が積み重なっている軟らかく崩れやすい地質で、2013年に土砂災害が発生し、39人が犠牲になった東京都大島町(伊豆大島)の地質とよく似ているという。

釜井教授は、「もともと地形に堆積(たいせき)物がたまっており、数百年ごとに土石流が起きてきた。それによって土地がひらけ、人が住み着くようになった」と指摘する。

https://mainichi.jp/articles/20210704/ddm/003/040/094000c 

 

【土地所有者の変遷、盛り土の工事状況】

761732分に毎日新聞からは、盛り土をした会社は2005年ごろに土地を購入し残土を運び込んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

2007年に盛り土をした神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)の元幹部が5日、共同通信の取材に対し、「熱海市に届け出て盛り土をした。豪雨はこれまでもあったが、崩れることはなかった」と責任を否定した。

元幹部によると、不動産管理会社は05年ごろ、埼玉県の不動産会社から土石流の起点となった伊豆山地区の土地を10億円前後で購入。
別の土地の整備で生じるなどした残土をここに運んだと説明した。

一方、この土地の現在の所有者である男性は、代理人弁護士を通じ「盛り土があることを知らずに11年にこの土地を購入した。その後も、盛り土をしたことはない」と話した。

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20210706/k00/00m/040/207000c 

 

761916分にNHK NEWS WEBからは、盛り土工事時の状況など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

盛り土の現場ではなにが行われていたのでしょうか。

近くに住む住民たちは、10数年前に土のようなものが複数回運び込まれるのを見たと言います。

住民:
「切り開かれたあの場所で重機が作業しているのをよく見ました。土のうもたくさん置いてありガラスのような物が混じっていた」。
「切り開かれたあの場所で重機が作業しているのをよく見ました。土のうもたくさん置いてありガラスのような物が混じっていた」。
「車を埋めたという話も聞いたことある。とにかくトラックやダンプカーが沢山来ていて、振動がすごいので地元でも話題になっていた」。

盛り土があった土地の登記簿によりますと、平成18年の時点では、小田原市の不動産業者が所有していましたが、平成23年に熱海市の男性に権利が移っています。

購入したいきさつについて、代理人弁護士は「男性は資産家で、不動産の購入を持ちかけられると、使いみちが決まっていなくても、いい値段だと思い買っていた。今回の崩れた場所も、買ってどうするかは決めていなかった。購入を持ちかけた人物とは連絡が取れないようだ」と説明しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210706/3030012263.html 

 

【盛り土原因説】

75181分に朝日新聞からは、谷には周囲から水が集まりやすいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

京都大防災研究所の釜井俊孝教授(応用地質学)によると、谷はもともと周囲から水が集まりやすく、土砂で谷を埋めたからといって、地下水が集まる仕組みは変わらない。

地盤が水を多く含めば弱くなり、もともとの地形との境界が滑って土砂崩れのきっかけになることもある。

釜井さんは「谷に盛り土をするのはダムを造るようなもの。うまく排水しなければ盛り土の中に水がたまり、崩壊すれば土石流につながる」と話す。

盛り土をする場合には土を締め固め、周囲から集まる地下水や雨水を効率良く排出する工事が欠かせない。

ただ、盛り土に住宅を建てるような場合はこうした対策が重視される一方、小さな谷を埋めて道路を通すといった場合は対策がおろそかになる例があるという。

開発で出た不要な土砂(残土)の処分先にもなるため、「残土を捨てて土地も生み出せる一石二鳥で、不用意に盛り土が造られやすい」と話す。

https://www.asahi.com/articles/ASP755QZFP75UTIL029.html

 

751932分にNHK NEWS WEBからは、崩れた斜面からは水が噴き出していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

地盤工学が専門で東京電機大学名誉教授の安田進さんは、静岡県が撮影した土石流の上流部の映像について、崩れた斜面から水が噴き出していることから、盛り土によって地下水の流れがふさがれ、大量の雨で水圧が高まって土砂を押し出したと分析しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210705/k10013121161000.html 

 

77日付で毎日新聞東京版からは、盛り土したことで本来の水の流れが変わった可能性があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

国土地理院が公表している航空写真を見ると、崩落の起点になった最上流部は2005年は樹木が茂っていた。

しかし、17年に撮影の写真では、盛り土されている様子がうかがえる。

京都大防災研究所の松四雄騎(まつしゆうき)准教授(水文(すいもん)地形学)は、「本来の水の流れが変わって盛り土の方により多くの水が流れた可能性がある」と話した。

周辺には、同じような谷の地形が多くあるが、他では崩れていないため、「局所的に盛り土という人為的要因が強く働いたのではないか」との見方を示した。

https://mainichi.jp/articles/20210707/ddm/041/040/050000c

 

78日付で毎日新聞東京版からは、盛り土は計画では15m高さだったが実際には50m高さになっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

この会社は09年、厚さ15メートルの盛り土をするとしていた。

しかし県が20年にレーザー光の照射で把握した地形データでは、厚さは約50メートルに達していた。

県の技術基準では、盛り土の厚さは原則15メートル以内としている。

難波副知事は、「厚さ15メートルに耐える設計だったものが、50メートルまで積めば持つはずがない」と説明。

発生後に現地を視察した際、崩落部分から水が出ていたといい、「盛り土が(谷筋に)ふたをした形になり水がどんどんたまる」と指摘した上で、「長雨で水が蓄積し、耐えられずに落ちた」としている。

https://mainichi.jp/articles/20210708/ddm/001/040/146000c 

 

【熱海市が避難指示を出さなかった理由】

742250分に毎日新聞からは、雨の降り方が短期集中型の豪雨ではなかったため警戒レベル4を発令するかどうかは難しいところだったなど、下記趣旨の記事もネット配信されていた。

事前に災害は予測できたのか。

熱海市では1日から断続的に雨が降った。

静岡地方気象台によると、同市網代の観測地点では土石流が起きる直前の3日午前10時までの48時間雨量は2945ミリで、平年の7月の1カ月総雨量を上回った。

ただ、その間の1時間雨量は30ミリ以下で、短時間に激しい雨が降ったわけではない。

2日朝に県全域に大雨警報が発令され、市は2日午前10時、避難情報を5段階に分けた警戒レベル3の「高齢者等避難」を発令。

その2時間半後の午後0時半には、気象庁と県が「土砂災害警戒情報」を発令した。

命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況になった時に出すもので、警戒レベル4の「避難指示」に相当する。

だが、市は警戒レベルを見直さず、土石流が発生した後の3日午前115分に、直ちに安全確保すべきだとする「緊急安全確保」に引き上げた。

京都大防災研究所の竹林洋史准教授(砂防工学)は市の対応について、「短期集中型の豪雨ではなかったため、判断に迷うところだ。より高いレベルの避難情報を出すのは難しいケースだった」と話した。

https://mainichi.jp/articles/20210704/k00/00m/040/230000c 

 

(2/2へ続く)

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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