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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201811550分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

入浴中に体調を崩し、急死する人が後を絶たない。


学会の報告によると、年間の推計死者数は約1万9000人。

交通事故による年間の死者数の約5倍。


意識を失い、助けを呼ぶ間もなく溺死してしまうケースもある。

冬に向けて気温が下がっていく今月は、入浴時の事故が増える時期だけに、注意が必要だ。

 

 

【血流の維持、高齢者衰え】

 

愛媛県西条市にある市運営の福祉施設の入浴場。

市内の最高気温が22℃を超える陽気だった4月30日の昼過ぎのことだ。

80代の男性2人が湯船に浮かんでいるのを、浴室に入ってきた利用者が発見した。

その後、病院で死亡が確認された。

 

市などによると、浴室は20m2ほど。

湯船は床面積約5m2で、深さは約60cm。


意識を失った理由などの詳細はわかっていない。

捜査関係者によると、心臓に持病がある男性が先に体調を崩し、もう1人も何らかの理由で失神した可能性が高い。

 

「一般的に、意識障害が起きると、声を上げることもできなくなる」。

入浴中の死に詳しい堀進悟・元慶応大教授(救急医学)は指摘する。

 

以前、堀さんの病院に搬送され蘇生した男性は、「意識がもうろうとして、いい気持ちのまま沈んでいた」と語ったという。

 

亡くなる理由は多岐にわたる。

複数の学会は、風呂場と脱衣所の温度差が引き起こすヒートショック(急な温度変化による血圧や脈拍の変動)のほかにも、熱中症や心筋梗塞、脳梗塞、アルコールによる影響などの要因を挙げる。
多くの場合、これらの結果、意識を失って湯船に沈んでしまうことが死につながる。

 

危険なのは冬場だけでない。


東京都監察医務院によると、2017年の東京23区の入浴関連死者数では、1、2月と12月の計3カ月で637人と43%を占めたが、3月(152人)や4月(147人)、11月(同)も相当の数があった。

 

亡くなるのは高齢者が多い。


高橋龍太郎・元東京都健康長寿医療センター研究所副所長によると、湯船に入ると血圧はいったん上昇した後、急に下がる。

この時、体は、心拍数を上げて脳への血流を保とうとする。

この機能が高齢者は衰えており、意識喪失につながることがある。

温度を感じる「センサー」も鈍っており、血圧が上がりやすい高温の湯に入りがちだという。

 

思いもしない場所で大切な人を失うショックは大きい。

82歳の母と2人暮らしだった鹿児島県姶良(あいら)市の男性(50)は、昨年の大みそかから元日にかけての夜、自宅の浴槽で母を亡くした。

警察から溺死と聞いたが、溺れた原因ははっきりしていない。

口べたで、優しかった母。

春まで家の風呂に入れなかった。

「身近な場所で失うのはつらい。だからといって、風呂に入らなければいいというものでもないし」

 

 

【外気温の寒暖差にも注意】

 

事故は、浴室内外の温度差だけでなく、外気温の変化も影響する、との指摘もある。

 

鹿児島大大学院の林敬人准教授(法医学)らは、2010年に鹿児島県で入浴中に死亡した人について調査(死亡日が明らかな181人対象)。

 

1日の寒暖差が15℃以上の日には、15℃未満の日と比べて、入浴死の発生率が1.5~2.2倍高かった。

また、平均気温が前日より3℃以上低かった日の発生割合も高かった。

これらの傾向は冬だけでなく、3~5月にも顕著だったという。

 

林准教授は、「春先など、寒暖差が広がりそうな日の前に、『入浴注意報』のような形で周知することも有効では」と提案する。

 

安全な入浴を啓発する取り組みもある。

 

大手製薬会社に勤めていた鈴木さん(男性、57歳)=埼玉県深谷市=は、趣味の温泉巡りから、入浴について研究するようになり、早期退社。

学者の監修を受けつつ、「高齢者入浴アドバイザー」の民間資格を創設した。

講演では、温泉の効能などを説明しつつ、入浴前の水分補給やかけ湯のポイントを伝える。

 

「高齢の方は、リスクを理解していても、『自分だけは大丈夫だ』という『楽観バイアス』が強い。
温泉の入り方を学びながら、家での入浴方法も変えてもらえれば」と期待する。

 

アドバイザーは現在、約550人。

昨年、資格を取った宮城県の元保育士の女性(68)は、湯船で5~10分ほど寝ることがあったが、血圧低下による意識障害の可能性があると知り、驚いた。

「『ウトウト』はいい状態だと思っていた。まさか死と隣り合わせだったなんて」と話す。

 

出典

(日常の先に 潜む死のリスク:2)湯船の中、意識失って急死 入浴時死亡、年に1.9万人

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13755257.html?rm=150 

 

 

 

(ブログ者コメント

 

〇西条市の事例を含め、入浴時の死亡リスク情報については、本ブログでも過去に何件か紹介スミ。
ただ、今回の情報には、過去に紹介した情報以外の情報も含まれているため、改めて紹介する。

 

〇記事中の「高齢者入浴アドバイザー」がいかなるものかは、(一般社団法人)高齢者入浴アドバイザー協会のHP参照。

確かに、代表理事は鈴木さんとなっている。

http://ebaa.or.jp/

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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