2020年12月15日10時8分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
野犬の増加が問題になっている周南市で、60代の女性が野犬にかまれて足にケガをしていたことがわかり、市は、野犬を捕獲するため、新たにおりを設置することにしています。
周南市によりますと、13日の朝、周南市久米で、60代の女性が、野犬に右足のふくらはぎをかまれ、ケガをしたということです。
当時、女性が市道を歩いていたところ、首輪のない犬2頭が突然現れ、このうち1頭にかまれたということです。
周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、今回の現場近くでは、ことし10月にも帰宅途中の中学生が襲われ、手をかまれる被害を受けています。
市は、付近に捕獲のためのおりを設置していますが、今回の被害を受けて、今月中にも新たなおりを追加で設置することにしています。
周南市環境政策課は、「野犬を見かけたら刺激せず、静かに立ち去ってほしい」と呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201215/4060007956.html
(ブログ者コメント)
関連情報調査結果、以下の記事が見つかった。
(2019年8月31日10時33分 毎日新聞)
墓地や公園に野犬が頻繁に出没し、地元自治体が対応に追われている山口県周南市。
住宅地近くで実際にどのように生息しているのか。
お盆の時期に数日間、現地に足を運んでみると、野犬の行動パターンが少しずつ見えてきた。
野犬が特に多いのは、周南市徳山の市営大迫田共同墓地と、隣接する周南緑地東緑地公園の一角。
地元の人によると、野犬は十数年前から出没するようになったという。
【墓参者やランナーに動じず】
日が陰った8月12日午後6時すぎ、東緑地公園の駐車場に野犬が3頭うろついていた。
人が車から降りてきても、逃げ出す気配はない。
墓地に向かう途中のグラウンドにも2頭いて、数メートルわきをランナーが走っていく。
墓地は公園から続く坂道を上った高台にある。
野犬は、墓掃除をする人たちのそばを歩いたり、通路にたたずんだりしている。
人が何もしなければ、ほえもせず近づいてもこない。
墓参に来た人も、犬が目の前を通り過ぎても、ほぼ騒がない。
ただし、ほとんどの野犬は、カメラを向けると立ち止まってこちらを凝視する。
黙って様子をうかがい、対面した人との距離をおおむね4、5メートル以上に保つ。
それ以上に近づくと、すぐ後方に退いた。
午後7時すぎ、墓地入り口の階段付近に寝そべる野犬の群れを、駐車場を挟んで撮影していると、野犬たちが「ワンワン、ワンワン」とほえ始めた。
黒い犬と茶色い犬の2頭が、走ってこちらに近づいてくる。
黒い犬が尾を立てて「ウー、ウー」とうなっては立ち止まり、また「ウー、ウー」とうなって記者の約3メートル手前まで近づいてきた。
さすがに危険を感じて撮影をやめると、野犬はしばらく記者を見ていたが、近づいてこなくなった。
後で気づいたが、陰にいた子犬を守るための威嚇だったようだ。
【午後6時半ごろからすみかへ戻る】
墓地の斜面の茂みに、野犬のすみかが2カ所あった。
野犬は午後6時半ごろから断続的にすみかに戻っていく。
戻ると集団でほえ始め、「ワンワン、ワンワン」と大声が響き渡った。
この日は1カ所で長時間続き、かなりうるさかった。
13日午後6時ごろ、野犬十数頭が墓地の斜面下にある公園の一角にたむろしていた。
カメラを向けると、一斉に立ち止まって記者を警戒する。
やがて群れをなして約10メートル離れたブランコの後方に移動し始めた。
すぐ隣のアスファルトの道路を、ウオーキングやランニングをする人たちが横目で見ながら通り過ぎる。
野犬の群れはグラウンド近くの複合遊具の奥で折り返し、たむろしていた場所に去っていった。
道路を挟んだ草の上にも野犬が4頭いて、「ワン、ワン」とほえる。
グラウンドでは、野犬を気にせず親子連れがサッカーを始めた。
ジョギングをしていた市内の会社員の女性(48)は、「犬とはお互い距離を取っています。運動するのに一番いい場所なので、犬がいてもジョギングに来ます。一度野犬がすぐそばまでついてきたことがあり、怖くて乗ってきた車に飛び乗りました。行政は対策を取ってほしい」と訴える。
周南市のホームページによると、今年度は5月末現在、市内で野犬に囲まれたり、追いかけられたりした被害が9件、ペットなどの被害が1件、物損が1件起きている。
野犬の捕獲は、狂犬病予防法に基づき、山口県が行う。
県周南環境保健所によると、周南市での捕獲頭数は過去5年間500頭以上が続き、昨年度は750頭。
捕獲用のおりを設置しているほか、保健所の職員が毎日パトロールし、網で捕獲しているという。
対策強化のため、県や市、警察が連携して「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」を7月に設置した。
8月からパトロールの職員を2人から4人に増やし、おりも1基増やした。
県と市が協力して、緑地公園の草刈りやパトロールに取り組む。
保健所によると、野犬が隠れる雑木林が多く、えさを与える人もいるため、目撃情報は一向に減らない。
16日午後6時前、公園入り口のあずまやに、野犬が次々と集まってきた。
黒いTシャツとズボン姿の中年男性がえさを放り投げている。
犬は黙ってほおばり、去っていく。
近くに「野犬にエサを与えないでください」と市の立て札があるが、男性はお構いなしだった。
午後7時すぎ、暗くなってキャッチボールやランニングをする人がいなくなった後、グラウンドに野犬7、8頭が現れて寝そべり始めた。
解決の決め手も乏しく、地元の苦慮もまだ続きそうだ。
https://mainichi.jp/articles/20190831/k00/00m/040/044000c
(2020年12月1日更新 周南市HP)
『野犬の現状と取組み』
周南市では、周南緑地や住宅街で野犬の目撃情報や実際に被害に遭われた方からの苦情が多数寄せられ、市民生活に深刻な影響が出ています。
・追いかけられ転んでケガをした。
・通学路に野犬が現れ登下校できない。
・野犬の群れに囲まれ、吠えられて怖い思いをした。
・鳴き声がうるさくて眠れない。
・庭を荒らされる、物が壊された。
野犬による被害状況一覧表(平成29年度~令和2年度)
咬傷 1~4件
囲われ・追われ 17~41件
etc
野犬が多い原因
・棲みやすい環境
・むやみなエサやり
・モラルの無い飼い主が遺棄した犬が繁殖
https://www.city.shunan.lg.jp/soshiki/18/1348.html
(2021年1月6日 修正1 ;追記)
2021年1月5日10時38分にNHK山口からは、また女性が噛まれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今月1日の午後3時半ごろ、周南市古泉で、飼い犬に散歩をさせていた20代の女性が白色の野犬に左足をかまれ、病院で手当てを受けました。
ケガの程度は軽いということです。
周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、去年10月には帰宅途中の中学生が野犬に襲われて手をかまれたほか、先月にも60代の女性が野犬に足をかまれて、それぞれケガをする被害が出ています。
周南市は、今回の被害を受けて、野犬を捕獲するためのおりを追加で設置するとともに、現場の周辺でパトロールを行っているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210105/4060008202.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。