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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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202012111510分にYAHOOニュース(中央日報)から下記趣旨の記事が、事故車の写真付きでネット配信されていた。

 

今月9日、ソウル龍山区(ヨンサング)のアパート地下駐車場で発生したテスラ「Model X」火災死亡事故について、専門家は「テスラの先端機能がかえって仇になった」という意見を提示した。

 

事故現場を検視した大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は、「車両前面が激しく破損しており、バッテリーが全焼するほど長時間燃焼したとみられる」とし、「内燃機関車ならすぐに消火できたのに、電気自動車の特性上、なかなか火が消えなかったものとみられる」と話した。

 

電気自動車バッテリーに火がつくと、スパークが起こって爆発する「熱暴走現象」が発生する。

 

火災死亡事故は、地下駐車場に進入する過程で発生した。

 

ゲートを通り、直進通路を通過した後、地下1階の駐車場に入る直前に左右で分かれる地点で、車両の左側が壁に衝突した。

 

その後、火災が発生し、これによって助手席にいた車の所有者が亡くなった。

 

当時、Model Xを運転していた代行運転手は、警察の取り調べに対して、「突然、車両が制御できなくなった」とし、「急発進」の可能性を提起した。

 

地下駐車場で、徐行した車両が突然壁に衝突した後、死亡事故まで続いた点は異例だ。

 

警察は国立科学捜査研究院に事故原因の調査を依頼する予定だ。

 

キム・ピルス教授は、「車両左側が対角線に壁に衝突したことで、バッテリーパックが右側に傾き、助手席(右側)の下から火災が起こった」としながら、「急発進というよりは、オートパイロットなど先端機能に対する誤作動、または運転者が、このような機能に対する認知未熟が結合して事故につながった可能性が高いものと思われる」と話した。

 

また、Model Xの「ファルコンウィング(翼のように、上方に向かって開くドア)」とポップアップ型のドアハンドルなども、救助当時に障害物として作用した。

 

キム教授は、「上に開くドアは、車両が激しくゆがんだ場合、開くのが大変」とし、「電力供給が切れれば外からは開くことができないドアハンドルも、(救助状況で)ゴールデンタイミングを逃すことになった理由の一つ」と話した。

 

実際、車両衝突後に駐車場職員が助手席に乗っていた所有者を見つけてドアを開けようとしたが、開かなかった。

 

その後、出動した消防署員も同じだった。

 

結局、25分後にトランクを通じて助手席に乗っていた所有者を救助したが、タイミングを逃した後だった。

 

ポップアップ型のドアハンドルは、テスラの他にもメルセデスベンツSクラスなど、高級車種に導入される予定だ。

 

匿名を求めた業界関係者は、「今回の事故は不運が重なって死亡までつながったケース」とし、「運転者の便宜のための先端仕様がかえって仇になった側面がある」と話した。

 

続いて、「先端機能を搭載した電動化車両の普及が増加しているが、事故が起きた時の電気自動車の特別な機能に対処するマニュアルなどはまだ不十分な実情」と話した。

 

テスラコリアは今回の火災死亡事故に対して、「現在は(論評する内容が)ない」と明らかにした。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/99e2cb4c53d5d703c31c33f9c3b44f9594dfa2c8

 

 

12111110分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からも、消火と救助に手間取ったという消防関係者の話しが、下記趣旨でネット配信されていた。

 

消防当局は、電気自動車であるテスラの特性上、一般的な自動車火災に比べ、鎮火に長い時間がかかったと話した。

 

車で発生した火災は、発生から1時間たった夜1048分ごろ消火された。

 

龍山消防署関係者は、「一般的な自動車火災の場合、鎮火にこんなに長い時間はかからない。電気自動車が使用するバッテリーの場合、衝撃によって火災が発生すると、供給を遮断する方法がなくなり、鎮火が難しい。そのため、水を集中的に撒いた」とし、「ドアも一般乗用車とは違って上に向かって開く硬い形なので、普段使用していた装備を利用して一般乗用車のように早く救助するのは難しかった」と話した。

 

事故が起きた車は今年生産されたテスラのモデルXロングレンジで、現存する最大のSUV電気自動車とされている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2377c679cdca546d37bacfd7761dda89f6bb90d7 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、2年前にもアメリカで同じテスラ社モデルXの火災事故があった、ガソリン車むけの消火技術はEV火災時は逆効果になる恐れありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2018626556分 Sankei Biz)

 

3月、米カリフォルニア州マウンテンビューで起きた米テスラの電気自動車(EV)「モデルX」による事故現場で、消防士らは燃えさかるバッテリーパックに水を浴びせていた。

 

 

【リチウム電池の発火】

 

事故車両は、同社のエンジニアらによって動力電池の約4分の1が取り除かれ、高速道路を使って安全に撤去できるものと判断された。

 

だが、強力で引火性の高いリチウムイオン電池の再発火は避けられなかった。

 

最初の事故から24時間の間に、車両はさらに2回燃え出し、6日後にも再発火した。

 

EVの火災はまれだが、バッテリーに揮発性のある電解質が使われており、消火に特別な訓練を要する。

 

自動車メーカー各社がEV生産を大幅に増加させる構えの中、これは新たな安全上の問題だ。

 

ガソリン車向けの消火技術は、EV火災においては逆効果となる恐れがあるからだ。

 

マサチューセッツ工科大学のドナルド・サドウェイ教授(材料科学)は、「私たちは未知の領域にいる。自動車に70キロワット時のバッテリーを搭載するようになったのだから、携帯電話のときとは全く状況が異なる」と話す。

 

家電製品から自転車まで、リチウムイオン電池はあらゆるものに使用されるようになった。

 

だが、その人気は、火災の発生により定期的に水を差されている。

 

電子たばこやノートパソコン、さらには米ボーイングの旅客機787などにおけるバッテリー火災が原因で、政府は規制を強化。

米運輸安全委員会(NTSB)と米道路交通安全局(NHTSA)も調査を行っている。

 

充電可能なリチウムイオン電池は構造上、もともと火災を起こしやすい。

 

発火に火花が必要なガソリンと異なり、リチウムイオン電池には、ショートすると熱や火花を発生させるエネルギー源が貯蔵されている。

 

さらに、炎に燃料を供給する溶媒や酸素を供給する酸化金属も使われており、消火活動を複雑にする。

 

「これは、リチウムイオン電池の永遠の課題だ」と、ピッツバーグ大学のパラシャント・クムタ教授(工学)は話す。

 

 

【爆竹のようなもの】

 

同教授によれば、電池業界は、通常運転時および充電時における電池の安全性についてはかなりの進歩を遂げたものの、激しい衝突で電池が引き裂かれてしまえば、できることはほとんどない。

 

「熱暴走」と呼ばれる現象が起こると、ショートした電池が大量の熱を発し、隣接する電池に炎と熱の連鎖反応が起こる。

 

「爆竹のようなものだ。一つの電池に火が付けば、隣の電池に燃え移り、すぐに全体が炎に包まれる」とクムタ教授は解説する。

 

全米防火協会(NFPA)の最新データによると、米国では2015年に17万4000件の自動車火災が発生し、445人が死亡した。

 

多数の自動車火災の中で、ごく少数のテスラ車による火災に注目が集まることに、同社はいらだちを覚えている。

 

同社のイーロン・マスク会長は13年、ガソリン車が火災を起こす危険性は、テスラのEV「モデルS」と比べて4倍以上高いとブログで述べた。

 

NHTSAは11年、米ゼネラル・モーターズのEV「シボレー・ボルト」の火災を受けた報道発表で、EVが他の自動車より火災を起こしやすいとは考えていないと述べている。

 

これに対し、消費者団体である自動車安全センターのエグゼクティブディレクター、ジェーソン・レビン氏は、EV火災に関する政府資料が少ないため、問題の重要性を検証することが難しい点を指摘する。

 

だが、議論の余地がない事実もある。

 

大型リチウムイオン電池における燃焼の激しさだ。

 

16年11月、米インディアナ州インディアナポリスで「モデルS」が木や建物に高速で衝突した事故で、現場に駆けつけた消防士らは、バッテリーが爆発して空に飛び散る花火のような光景を目にすることになった。

 

マウンテンビューの事故では車の前方がつぶれ、床下の電池パックが損傷を受けた。

消防士らが到着したときには、車体の半分が焼けていたという。

 

シリコンバレーに近い同地はEVが多く、消防士らは14年にテスラの工場でバッテリー火災の訓練を受けていた。

 

だが、今回の事件は、さらなる訓練の必要性を明らかにすることとなった。

 

ガソリン火災には泡消火剤を使用するが、NFPAは、バッテリー火災については同剤の使用を推奨していない。

 

業界団体ナショナル・アライアンス・フォー・アドバンスト・テクノロジー・バッテリーズ・インターナショナルのジョン・ワーナー会長によれば、科学者らは発火の危険性が少ないリチウムイオン電池の開発に取り組んでおり、電池ケースの耐衝撃性は高まっていくことが予測される。

 

だが、それまでは消防士や救急隊員に対するさらなる教育が必要だと、同氏は述べた。

 

(ブルームバーグ Alan Levin)

 

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180626/mcb1806260500002-n1.htm 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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