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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20212231429分にYAHOOニュース(山形新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

県内で灯油の流出事故が相次いでいる。

 

原因の多くを占めるのが、屋外タンクからの給油中にその場を離れたり、バルブを閉め忘れたりするなどの「うっかりミス」。

 

国土交通省山形河川国道事務所によると、事故は12月に多発する傾向にあり、雪解け後に被害が分かるケースもある。

 

流出元が回収にかかった諸費用を請求される場合もあることから、屋外タンクの灯油管理には注意が必要だ。  

 

県内では、先月14日に米沢市の住宅から400リットル、15日に天童市の住宅から150リットルの灯油が流出する事故が発生した。

 

ともに原因は給油中に目を離したことという。

 

同事務所によると、2019年に起きた灯油流出事故の約7割が、給油中に離れたことやバルブの閉め忘れが原因だった。  

 

本県の最上川水系は、水質事故件数が東北地方の12水系で最多となっており、14年度からワーストが続く。

 

同事務所の藤原河川管理課長は、そもそも給油していることを忘れるのが大量の油流出の原因として、「その場から離れないだけで、事故の多くは減らすことができる」と指摘する。

 

タンク下を囲む形で周りへの流出を防ぐ防油堤の設置や、センサー付きのポンプ利用も有効だという。

 

しかし、防油堤の設置義務は容量500リットル以上の家庭用タンクに限られ、普及しているタンクの多くは容量450490リットルのため、少しの油断が大きな被害につながりかねない状況だ。  

 

流れ出た油が自然に分解されることはなく、生態系のほか、臭いや取水制限といった生活への影響が懸念される。

 

河川管理者は流出元の家庭や事業所に対し、1300円ほどの使い捨て吸着マットや人件費など、油回収にかかった諸費用を請求する場合もある。

 

通報が早く側溝で流出が止められれば数万円程度で済むというが、対処が遅れて川幅の広い河川に流れれば数十万円になり、収束までに数日かかった場合は請求額も計り知れない。  

 

県内は気温の上昇で落雪の頻度が高まっており、落雪の衝撃で配管が破損し流出につながる危険もある。

 

今月14日には新庄市内のガソリンスタンドで、雪の重みにより破損した配管から約3千リットルの灯油が漏れる事故も発生した。

 

気付かないうちに灯油が漏れ出し、雪が解けてから被害が分かることもあるため、日頃から屋外のタンクに注意を払っておく必要がある。

 

同事務所は、「配管の劣化や屋根からの落雪の危険など、新たな視点で点検してほしい」と呼び掛けている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/fbd18415be913e2d6afc65c162a6af88cc962287 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

最上川水系への灯油流出事故が多いという情報は、本ブログで過去に何件か紹介スミ。

その関連情報として紹介する。

 

ちなみに、今回の報道にあった天童市の事例は下記参照。(米沢市の事例は見つからなかった)

 

20211161223分 山形新聞)

 

15日午後640分ごろ、天童市東芳賀2丁目の住宅で、「ホームタンクから灯油が漏れている」と住人から市消防本部に通報があった。

 

同本部によると、住人は家の外でホームタンクからポリタンクへ、ポリタンクからストーブのタンクへと同時に給油していた。

 

その場を離れている間に、主にストーブのタンクから約150リットルが流出したという。

 

そのうち側溝に流れ出た分は、消防隊員が吸着マットで吸い取った。

 

油の流出は火災や水質・地質汚染につながる恐れがあるため、同本部は、給油が終わるまでその場を離れないことや、ホームタンクの蛇口の閉め忘れがないかの確認を徹底するよう呼び掛けている。

 

https://www.yamagata-np.jp/news/202101/16/kj_2021011600402.php

 

 

新庄市の事例は下記参照。

 

(令和3216日付 山形県最上総合支庁 プレスリリース)

 

・・・・・

 

1 発見日時

令和3年2月15日(月)午前3時頃

 

・・・・・

 

3 概要

 (1)令和3年2月14日21時頃、ガソリンスタンドにおいて、灯油タンクの残量が少ないことを知らせる警報音が鳴った。

 

事業者が事業所の周囲を隈なく調査したところ、暖房用の灯油の配管が雪の重みで破損し、灯油が漏れたことを発見。

 

最上広域消防本部に午前3時頃通報。

 

消防本部から総合支庁に連絡が入る。

 

・・・・・

 

4 原因

ガソリンスタンド建屋外側の灯油配管(直径1㎝)は、繁茂していた草等で覆われた上に雪が積もり、今冬の大雪がここ数日間の暖かさで溶けて締まったため、雪の重みで破損し、灯油が漏洩し、流出量は約 3000 リットルと見込まれます。

 

・・・・・

 

https://www.pref.yamagata.jp/documents/20029/r30216-1.pdf

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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