本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)
P37)
(6)静電気放電による着火可能性のまとめ
帯電した粉体を容器に投入すると、図 5-20 に示すようなコーン放電が発生することが知られており、 この放電も粉じんへの着火性が高いといわれている((独)労働安全衛生総合研究所、静電気安全指針 2007、 p.26)。
粉体投入時にコーン放電が発生する条件として、粉体の電荷密度が 1 mC/kg 以上であること、且つ、体積抵抗率が 1010 Ωm 以上であるということが、経験的に知られている。
今回の実験で得られた電荷密度は、閾値の 1/3 程度であるが、電荷密度は前加重により増加する傾向にあり、「3.4.原料投入作業の概要」で示されるように、実際には更に大きな加重があったと考えられるため、場合によっては 1 mC/kg 以上となることも可能と考えられる。
したがって、着火源としてコーン放電の可能性がある。
P38)
一方で、PE 内袋の絶縁破壊強度は最大 16 kV であり、内袋が帯電すれば、着火性の高い沿面放電を発生する可能性がある。
したがって、着火源として沿面放電の可能性もある。
今回の実験ではコーン放電と沿面放電がどちらも着火源として有り得るという結論が得られた。
P50)
エス社は創業以来 40 数年にわたり、大きな事故を起こすことなく安全操業を続けてきた。
そのことにより、IPN 投入作業は安全であるという“安全神話”へとつながってしまった。
そうした中で危険に対する感性が低下し、危険に気づく機会を逸すると共に安全管理に対する重要性を認識する力が低下していった。
https://www.idemitsu.com/jp/content/100008986.pdf
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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