2018年9月26日15時59分にNHK奈良から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大和高田市で今月、台風21号の接近に伴って市民が避難した市の施設に、本来、備蓄されているはずの飲料水が1本もなく、台風が迫る中、市の職員が別の場所から急きょ運び入れる対応をとっていたことがわかった。
毎年行うよう定められている備蓄倉庫の点検を行った記録もなく、備蓄の総点検を急ぎたいとしている。
今月4日、台風21号の接近に伴い、大和高田市は市内全域に避難準備の情報を出して、お年寄りなどに早めに避難を始めるよう呼びかけ、市内4か所で避難所を開設した。
大和高田市によると、このうち市立の「武道館」には、最大で32人が避難したが、ここに備蓄されているはずの飲料水が1本もなく、台風が接近する中、急きょ、市の職員が別の施設から水を運ぶ対応をとったという。
市の地域防災計画では、避難所などでの備蓄について、「毎年点検し、備蓄品の補充・更新を行う」と定められているが、具体的な点検のマニュアルはなく、おととし11月以降、点検をした記録は残っていないという。
大和高田市は、「施設には自動販売機や水道水もあり、避難する市民には自分で水分を確保するようお願いしている。ただ、備蓄の点検は行わねばならず申し訳ない」としていて、市内に20あるすべての避難所などでの備蓄の総点検を急ぎ、今後の災害に備えたいとしている。
これについて、災害時の備蓄のあり方などについて詳しい神戸大学大学院の堀江進也准教授は、「本来あるべき備蓄が倉庫に1つもないというのは恐ろしいことだ。災害時には停電や断水も起こりえるが、そうしたリスクを過小評価しているとも言える」と指摘している。
そのうえで、「災害への備えの基本は自分で自分を守る自衛が大切で、個人それぞれが食料品や水などを十分に備蓄しておくことが大事だ」と話している。
出典
『避難所に備蓄飲料水なく総点検へ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20180926/2050001094.html
9月26日21時21分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本来備蓄しておくべき500mℓ入りペットボトルの飲料水がなかったことが、26日、市への取材で分かった。
市によると、4日朝、市内に4カ所の避難所を設置。
約30人が避難した市立の武道館で、市の防災計画で200本の備蓄が必要とされた災害用のペットボトルの飲料水が1本もなかった。
市の担当者は、「年度替わりなどで、施設管理者の引き継ぎが適切に行われていなかった」と説明した。
出典
『避難所に備蓄飲料水なし 奈良・大和高田市』
http://www.sankei.com/west/news/180926/wst1809260089-n1.html
(ブログ者コメント)
NHKで報じられている、市の「施設には自動販売機や水道水もあり、・・・」という見解。
詳しくは、インタビューに答える形で、危機管理責任者の方が、以下のようなことを言っていた。
『断水とかしなければ、施設ですので水道も使えるし、自動販売機等も設置されているので、水分がとれないという事態にはならないと想定している。ただ、職員が行う点検ができていなかったのは事実につき、今後はちゃんと点検していく』
言い方の問題かもしれないが、かなり違和感。
断水を想定しての飲料水備蓄だと思うのだが・・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。