2018年9月26日15時28分に毎日新聞から、京阪神エリア鉄道各社の台風21号時の対応一覧表付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風シーズンに鉄道の運休をあらかじめ告知する「計画運休」が、京阪神エリアで浸透しつつある。
今月4日に近畿地方などに上陸した台風21号を巡っては、JR西日本だけでなく、南海、京阪も、初めて実施。
大型で非常に強い台風24号が沖縄の南を北上する中、利用者からは運用の改善を求める声も上がる。
「企業活動に影響を及ぼしたのは申し訳ないが、無理に出社してもリスクに直面する。有事では、一定程度、必要な措置ではないか」。
JR西の来島社長は19日の定例記者会見で、計画運休について、こう語った。
JR西は3日午前10時45分の段階で、翌4日の京阪神エリアの計画運休を公表。
4日正午過ぎまでに、近畿の全線で運転を取りやめた。
同社が京阪神の全線運休を前日に知らせるようになったのは、2014年10月の台風19号からだ。
この時は、結果的に台風の勢力が弱まり、他の私鉄が運行したこともあって、苦情が寄せられた。
だが、計画運休を見送った15年7月の台風11号では、東海道線の新快速電車が駅間で約4時間立ち往生し、19人が救急搬送される事態に。
同社は、台風の中心気圧が950ヘクトパスカルより強い勢力で近畿を縦断すると予想される場合などは、前日夕までに全線運休を知らせる指針を策定している。
今月の台風21号では、JR西に続き、南海電鉄が3日正午に、京阪電鉄も同日午後5時に、それぞれ計画運休実施を公表。
両社とも、4日正午過ぎから、全線で運転を見合わせた。
ただ、京阪は告知が夕方になったとあって、広報担当者は、「『もう少し早く教えてもらえるとありがたかった』という利用者の声があった」と明かし、「どの程度の台風の規模の時に計画運休の判断をし、いつ公表すべきかが課題だ」と話す。
一方、阪急電鉄、阪神電鉄、近鉄は、「安全が確認できる間は走らせる」として事前告知は見送り、台風の影響が大きくなった4日正午前後に、いずれも全線運休した。
これに対し、大阪府北部の自治体で働き、阪急京都線で通勤する女性は、「事前に知らせてもらった方がありがたかったかも」と振り返る。
朝、出勤はしたが、午後の運休で帰宅できなくなると判断し、ほとんど仕事をせず、午前中のうちに、とんぼ返りしたという。
ある鉄道会社幹部は、「運転中に台風による飛来物で架線が切断され、停電で電車が駅間で止まったり、冷房が利かなくなったりする可能性があった。乗客に線路を歩かせるわけにもいかない」と語り、計画運休に理解を求めた。
出典
『鉄道 台風予測 広がる「計画運休」 リスクを回避』
https://mainichi.jp/articles/20180926/k00/00e/040/292000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。