2018年9月27日9時50分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県安中市のJR安中榛名駅前の県道に、県内で初めて信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」ができ、本格導入に向けた社会実験が26日、始まった。
ラウンドアバウトは中央に円形のゾーンを設けた交差点で、車は周回道路(環道)に左折して進入し、時計回りに走って目的の方向に抜けていく。
交差点に入る車は減速するため、重大事故を減らせるほか、信号待ちによる遅れや信号機の停電による混乱がないといった利点がある。
県は今回、約2500万円を投じて簡易型のものを設置した。
従来の信号機は撤去せずにカバーを掛け、中央にブロックで仮設の円形ゾーンを造った。
交差点手前の路面には、「止まれ」ではなく、「ゆずれ」と書いた。
社会実験は12月末頃まで。
今後、地元住民や関係団体にアンケートを行い、交通状況や利便性などを調べる。
出典
『初のラウンドアバウト「止まれ」を「ゆずれ」に』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180927-OYT1T50033.html
(ブログ者コメント)
ラウンドアバウトについては、過去にも図解付きの報道を紹介したことがある。
2015年12月10日掲載
『2015年12月3日報道 信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」が導入されて1年3ケ月、警察庁が調査した範囲では導入前に比べ人身事故は15%減少』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5453/
(2019年1月22日 修正1 ;追記)
2019年1月21日3時0分に朝日新聞(群馬版)から、実験結果を受けて県は環状の直径を広げるなどの対策を講じるという下記趣旨の記事が、現場写真付きでネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
群馬県が北陸新幹線・安中榛名駅(同県安中市)の入り口交差点で社会実験をしていた信号機のない環状交差点「ラウンドアバウト」が正式導入されることになった。
今年夏ごろまでに着工する。
県内での導入は初めて。
社会実験は昨年9月から開始。
以前より交差点内の車両の走行速度が低下し、交差点の前後100mの通過時間が短縮するなどの効果があったという。
一方で、交差点をまっすぐ突っ切ってしまう車両があったほか、ガードレールで横断中の歩行者が見えづらいという意見もあった。
これを受け、県は環状の直径を現在の12mから15mに広げ、ガードレールを撤去して見通しを良くするなど、対策を講じる。
また、「どう走ったらいいのか」、「いつウィンカーを出すべきか分からない」といった意見もあることから、県警と協力して交通ルールの周知を図っていく。
出典
『群馬)ラウンドアバウト、安中で正式導入へ 県内初』
https://www.asahi.com/articles/ASLDZ64V8LDZUHNB00D.html
1月21日16時2分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県内で初めて安中市のJR安中榛名駅前に導入された「環状交差点」(ラウンドアバウト)について、県は、昨年秋に実施した社会実験の結果を公表した。
交差点内で車の走行速度が下がり、重大事故を防げることが確認された一方で、交通ルールの周知が足りないなどの課題もわかった。
ラウンドアバウトは中央に円形ゾーンを設けた交差点で、車は周回道路(環道)に左折して進入し、時計回りに走って目的の方向に抜けていく。
実験の結果、交差点内を走る車の平均速度は、信号交差点だった時に比べて23km/h低下した。
信号待ちがなくなったため、交差点を通過する時間も14~24秒短くなった。
県はこの結果を、交差点をより安全で円滑に通行できるようになったと評価している。
一方、ラウンドアバウトを通った運転手へのアンケートでは、「交差点から出る時に、いつウィンカーを出せばいいかわからない」などの意見が出た。
県は今後、交通ルールを書いたパンフレットの配布を続け、正式導入に向けて今夏までに工事を始める。
出典
『環状交差点、通過時間は短縮…ルールは周知不足』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190121-OYT1T50046.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。