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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2015582218分にNHK前橋から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日午前11時半ごろ、ブラジル国籍のアルバイト女性(58歳)が、沼田市の木材加工会社に健康診断のため来ていた検診車の中でレントゲンの撮影をしていたところ、診察台から落下した。

女性は、診察台と壁の間に頭を挟まれて病院に運ばれたが、およそ3時間後に死亡した。


警察によると、女性は検診車の可動式の診察台でうつぶせになって胃のレントゲン撮影をしていて、頭が下になった状態のときに落下したという。

 

警察は、女性の死因を調べるとともに、レントゲンの撮影の方法に問題がなかったかなど、担当者に詳しく事情を聞くことにしている。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1064629531.html?t=1431119284789

 

 

582229分に日テレNEWS24からは、「ずり落ちて」という表現で、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察によると、沼田市恩田町の木材加工会社で8日、従業員の健康診断の最中に「女性が診察台からずり落ちて頭を挟まれた」と通報があった。

 

警察と消防が駆けつけたところ、アルバイトでブラジル国籍の女性(58)が、レントゲン撮影車の中でうつぶせの状態で、診察台と壁の間に頭を挟まれていたという。

 

出典URL

http://www.news24.jp/articles/2015/05/08/07274617.html

 

 

 

(2014年6月13日 修正1 ;追記)

 

201566日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、撮影台の肩当てが外されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

検診を実施した全日本労働福祉協会によると、撮影台の動かし方や安全性の確認などについては、ガイドラインに基づいて進めるという。

 

しかし今回の撮影では、撮影台に固定すると書かれている「肩当て」が外されていたことが、捜査関係者と協会への取材でわかった。

協会が事故後に設置した第三者らによる調査委員会は、今月中にも報告書をまとめ、提出する見通しだ。

 

胃の撮影は、日本消化器がん検診学会と協会独自のガイドラインに基づいて実施するという。

学会のガイドラインには、撮影時に「肩当てや手すりの固定を実施する」と書かれている。

 

しかし、学会によると、体を回転させる時に肩当てがあると、受診者によっては頭が当たるなどして、うまく回れないケースがあるという。

そのため、「ガイドラインに基づくと肩当ては設置したほうがいいが、患者の体形や回転のしやすさから、場合によっては外すこともある」と、学会の深尾理事長(山形大副学長)は説明する。

 

また、次から次へと素早い撮影が求められる胃の検査では、肩当ての着脱は大きな時間のロスにつながるため、外していることもあるという。

 

全日本労働福祉協会によると、死亡した女性は、これまでに健康診断を13回受診しており、事故が起きた胃のⅩ線撮影も7回受けていた。

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ブログ者も毎年、この撮影を受診しているが、手すりを強く握りしめた記憶はあるものの、肩当てがあったかどうかは記憶にない。

 

 

 

(2015年6月29日 修正2 ;追記)

 

2015627日付で読売新聞群馬版から、報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故調査委員会は26日、診療放射線技師の注意不足や、落下防止の「肩当て」を撮影台に取り付けていなかったことなどが事故の要因とする報告書を公表した。

 

報告書によると、技師が、女性が横たわっていた撮影台を頭部が下になる形に動かした際、女性が何らかの原因で手すりから手を離し、撮影台から頭がはみ出した。

技師は気づかないまま台を水平に戻そうとし、頭部が台と内壁に挟まれたと結論づけた。

 

現場付近には技師しかおらず、女性への目視や、監視モニターによる確認が不十分だったとした。

さらに、撮影台の肩当てを外したまま検査を行っており、「肩当てがあれば滑落を防げたかもしれない」と指摘。

肩当ては、顔を打ったり、メガネが破損したりする事故が起きることがあり、外すことがあるという。

 

また、通常、胃のレントゲン撮影は技師と補助者で行うが、事故当時、補助者が別の胸部レントゲン撮影を補助していたため、監視が十分ではなかったとした。

 

調査委は、「技師らの注意不足、協会の安全教育の徹底不足などいくつかの要因が重なった」と総括した。

 

事故防止対策として、

〈1〉肩当ての設置を必ず確認する

〈2〉監視モニターによる受診者の監視を徹底する

〈3〉撮影台の傾斜角度を緩やかにする

などを提案した。

 

同協会の川口常務理事は取材に対し、「過失に関しては司法が判断すること。提案された再発防止策を着実に実施していく」と話した。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20150626-OYTNT50405.html

 

 

 

関連記事

628日 朝日新聞

X線検診で挟まれ事故死、その時何が 実施団体が報告書

http://www.asahi.com/articles/ASH6W2RZYH6WUHNB001.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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