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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201772日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第4報修正3として掲載します。

第3報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7302/

 

 

(2017年7月13日 修正3 ;追記)

 

201775217分に産経新聞から、非定常作業という認識がなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

原子力規制委員会は、5日の会合で、立ち入り検査の結果から作業計画書などに不備があったとして、「保安規定違反の可能性が高い」と判断。

田中委員長は、機構の児玉理事長に安全についての姿勢をただす考えを示した。

 

・・・・・

 

シャワーは1~2分で流量が細り、別棟から50mのホースを引っ張って代用したという。

規制委によると、機構は水道の出が悪いことを把握していたが、修理していなかった。

事故時に自分自身を除染する訓練も行っていなかった。

 

5日の会合で規制委の伴委員は、「ホースで水をかぶったのも非常識。体表面の汚染を広めたことはないのか」と指摘した。

 

・・・・・

 

保安規定違反の可能性が高いのは、長期間経過した容器の開封を前に、経験のない作業を対象とした「非定常作業計画書」を作っていなかったことなど(別表参照)。

 

田中委員長は会合で、「非定常作業という認識が(現場に)ない。プルトニウムという特殊な物質を扱うに当たっては、慣れとか根拠のない判断はあってはいけない」と述べ、「トップマネジメントは安全文化の基本だ」として、トップの責任に言及した。

 

出典

『保安規定違反疑い濃厚 茨城被曝、発生1カ月 規制委判断』

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7302/

 

 

2017752112分に産経新聞からは、廃止される設備ゆえの特殊性に言及した、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

「この事故は、原子力の人材の基盤に関わる危機的状況を強く示しているのではないか」。

6日で発生1カ月を迎えた被曝事故をきっかけに、原子力施設の“窮状”を直視すべきだとする声が関係者から出始めている。

 

冒頭発言は、原子力規制委員会の更田委員長代理。

機構は東海再処理工場など、廃止が決まった施設を多く抱え、「ずさん」批判で片付けられない現実がある。

 

規制委によると、事故で故障のため使えなかった除染シャワーは、生じる汚染水もポンプの故障でタンクから廃棄できない状態。

東日本大震災後は節電のため温水器が取り外され、冷水しか出なかったという。

 

事故現場の燃料研究棟は昭和49年竣工。

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」の燃料開発などを行ったが、役割を終えたとして、平成25年に廃止が決定した。

立ち入り検査を行った規制委の担当者は、「廃止に向かうため、人も予算も限られていると思う」と指摘した。

 

人材育成がテーマになった6月27日の規制委と原子力委員会との意見交換で、田中委員長は、「今のままだといずれ枯渇して、どうしようもない状況になる」と強い懸念を示した。

 

文科省の学校基本統計によると、原子力関連の学科・専攻への入学者は27年度で298人。

直近のピークで700人に迫った4年度の半分以下にとどまっている。

 

この場で更田氏は、「機構にはもんじゅ、東海再処理工場、燃料研究棟など非常に多くの施設がある。現場はいわゆる負の遺産の後始末を任されているが、十分な人的・予算的支援を与えられていないのではないか」とし、「機構の困難に言及せずして人材育成を語れないだろう」と述べた。

 

出典

『「人も予算も限られ…」 茨城被曝1カ月、関係者に危機感 原子力施設の窮状あらわに』

http://www.sankei.com/affairs/news/170705/afr1707050034-n1.html 

 

 

 

一方、20177102227分に毎日新聞からは、内部被ばくの推定線量値が発表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

量子科学技術研究開発機構は10日、内部被ばくした作業員5人の今後50年間の被ばく線量の推計を発表した。

そのうち、最も線量が高い作業員は最大150mSv(ミリシーベルト)とされ、原子力機構の当初の推計は80倍過大だったことになる。

 

量子機構の発表では、作業員5人が50年間に受けるとされる被ばく線量の内訳は下記。

100mSv以上200mSv未満 1人

10mSv以上 50mSv未満 2人

10mSv未満         2人

 

量子機構は「個人が特定される」として詳細を明らかにしなかったが、関係者によると、最大の被ばく線量は150mSvだったという。

 

原子力機構は、事故直後には、この作業員が2万2000ベクレルのプルトニウムを吸い込み、今後50年で1万2000mSv(12Sv)を被ばくするとしていた。

 

プルトニウムは肝臓や骨に沈着する性質があり、被ばく線量が100mSvを超えると、がんを発症する確率が100mSvあたり0.5%高くなるとされている。

 

会見した量子機構の明石執行役は、この作業員について「こうした臓器ががんになる確率は高くなる」と説明した。

他の4人については、がん発症の確率への影響は確認できないほど低いという。

 

出典

『原子力機構事故 被ばく量、当初より80倍低く』

https://mainichi.jp/articles/20170711/k00/00m/040/081000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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