







2024年12月6日11時15分にTBS NEWS(OBS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県日出町にある会社の倉庫で5日午後、64歳の男性が金属製台車の下敷きになっているのが見つかり、その後死亡が確認されました。
5日午後11時20分ごろ、日出町にある会社で作業中の男性から「同僚男性の体の上に荷物が落ちてきて下敷きになっている」と110番通報がありました。
男性は救急車で由布市内の病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。
亡くなったのは、福岡県久留米市に住む契約社員、城後さん(64)です。
警察によりますと、城後さんはトラックの荷台からペットボトル飲料の入ったダンボールをおろし、手押しの台車に載せて移動中に下敷きになったとみられています。
台車は金属製のカゴ型(約180×約80×約100㎝)で、1箱の重さが約14キロあるダンボールが10箱余り積まれていたということです。
警察は城後さんが下敷きになった原因を捜査しています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/obs/1600319?display=1
2024年12月7日14時28分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
リニア中央新幹線の工事が行われている東京・町田市などの現場周辺で5日、石灰が飛散し近隣の車のフロントガラスなどが汚れる被害が出たとJR東海が発表しました。
石灰が飛散したのは、リニア中央新幹線のトンネル工事のうち、神奈川県川崎市と東京・町田市にかけて設置される「片平非常口」の地上ヤード付近です。
JR東海によりますと、5日午前10時ごろ、近隣の住民から「石灰が飛んできている」と連絡があったことを受け、担当者が影響があった可能性のある住宅40軒余りをまわって確認を進めていて、6日までに「車の窓が汚れた」とか「洗濯ものが白くなった」といった申告が8件寄せられたということです。
現時点では、健康被害などは確認されていないとしています。
JR東海によりますと、たて穴を掘った際に出た土を地上のヤードで石灰と混ぜる作業をしていた際に強風にあおられて飛散したとみられるということで、工事を一時的に中断したものの、現在は石灰を少しずつ混ぜるなどして対応しているということです。
JR東海では「慎重に工事を行うよう、施工会社を指導していく。今後、被害などの申告があれば適切に対処したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241207/k10014661221000.html
2024年12月3日10時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トレーラ(被けん引車)における火災事故がたびたび報じられています。
エンジンがついていない被けん引車にも関わらず、なぜ走行中のトレーラが燃えてしまうのか?
主な原因とされる3つの理由を解説しましょう。
【画像ギャラリー】トレーラの火災事故に関係するブレーキ部品とハブベアリング(14枚)
文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真・図/日本自動車車体工業会、国土交通省、ウクライナ国家緊急事態省
■なぜ火の気がないのに燃えるのか
トラクタ(牽引用トラック)が牽くことで初めて走ることができるトレーラには、もちろん走行用エンジンがありません。
にもかかわらず火災事故が発生しているのはなぜでしょうか?
実はその火元となっているのが、トレーラの車輪まわりの部分です。
一見すると火の気がなさそうな部分ですが、トレーラ火災の主因と考えられているのが「ブレーキの引きずり」と「ハブベアリングの破損」の二つで、どちらも車輪まわりのトラブルです。
車輪まわりということから、「ドライバーはトレーラの走りの異常に気づかないの?」と疑問に思われる方もいるはず。
実は、トレーラ連結車はそもそも重量が大きい上に、トラクタにつながれて走るトレーラの挙動は、ドライバーにはダイレクトに伝わりません。
そのため、トレーラの走りの異常に気づくことは、事実上困難なのです。
ちなみに、日本よりもトレーラが普及しているドイツやオーストラリアなどでも、この二つがトレーラ火災事故の主因になっていて、日本だけで起きているトラブルではありません。
それだけに発生しやすいともいえ、保守・整備の重要性がうかがえます。
■「ブレーキの引きずり」とは?
「ブレーキの引きずり」が起きる原因には、『ブレーキシステムに混入した水分の凍結』と『ブレーキ部品の劣化』の2つがあるのですが、先に「ブレーキの引きずり」でなぜ火災が発生するのかを解説しましょう。
「ブレーキの引きずり」とは、トレーラの車輪にブレーキが掛かった状態のまま走行してしまうことです。
それによりブレーキ部品が赤熱するほど高温となり、その熱がホイールを伝って可燃物のタイヤを着火させます。
この段階になると消火もたいへんで、トレーラの荷台へと延焼し、積荷を焼いてしまうことになります。
トレーラのブレーキシステムは、それを構成する配管や部品に異常・破損が起きた場合、非常ブレーキが自動的に掛かるように設計されています。
「ブレーキの引きずり」は、システムの異常に気づかずにトレーラを走らせた際や、あるいは走行中に配管・部品が破損した際に発生してしまうトラブルなのです。
■原因その1:水分凍結による「ブレーキの引きずり」
「ブレーキの引きずり」でも多いと考えられるのが『ブレーキシステムに混入した水分の凍結』によるものです。
具体的には、「リレー・エマージェンシー・バルブ」と呼ぶ、トレーラ側ブレーキの作動に関わる重要なバルブ装置において、内部に溜まった水分が寒冷時に凍結、作動不良を起こして、自動的に非常ブレーキが掛かるというものです。
また、水分のほかに異物(ゴミなど)が溜まってしまう場合もあります。
凍結を防ぐためのブレーキシステムの水分除去では、「圧縮エアタンクの水抜き」「エアドライヤー(除湿装置)の点検整備」「リレー・エマージェンシー・バルブの点検整備」「コントロールライン内部の水分除去」といった作業が不可欠です。
もちろん、異物にも注意が必要です。
トラック車体およびトレーラメーカーの団体である日本自動車車体工業会によると、近年は冬季のトレーラ火災事故が減少しているとのこと。
トレーラのユーザーや整備関係者が、リレー・エマージェンシー・バルブの凍結や異物混入に注意するようになった成果かもしれません。
■原因その2:部品の劣化による「ブレーキの引きずり」
「ブレーキの引きずり」は『ブレーキ部品の劣化』でも発生します。
特に多発部位とみられるのが、ブレーキシステムを構成する「スプリング・ブレーキ・チャンバー」と呼ばれるユニットの劣化によって、チャンバー内部の圧縮エアが漏出すること。
この現象が起きてもブレーキを引きずってしまうのです。
スプリング・ブレーキ・チャンバーとは、メインブレーキおよび駐車ブレーキを直接作動させる役割をもつ、非常に重要なユニットです。
駐車ブレーキは、走行時に解除するわけですが、スプリング・ブレーキ・チャンバーの内部では『圧縮エアの力を使って解除状態を維持』しています。
ところがスプリング・ブレーキ・チャンバー内部の部品のひとつである「ダイアフラム」が劣化すると、圧縮エアが漏れでて解除が維持できなくなり、駐車ブレーキが掛かってしまうのです。
スプリング・ブレーキ・チャンバーのダイアフラムは、2年ごとの定期交換部品です。
スプリング・ブレーキ・チャンバー自体も、3年ごとの定期交換部品として指定されています。
その中の細かいゴム部品やシール部品は1年ごとの交換部品となっています。
それぞれ交換を怠った場合、また交換した部品の品質が低い場合でも、ブレーキ引きずりを起こす危険性があるといえます。
交換部品選びにも注意したいものです。
また、ブレーキ引きずりが発生しているかどうかの点検は、2人で確認作業が行なえます。
1人は数回ブレーキ操作(トラクタからのブレーキペダル操作、トレーラブレーキの操作、駐車ブレーキの操作)を繰り返し、もう1人はアクスル(車軸)に装着されている「スラック・アジャスタ」が左右および前後(複数軸の場合)で同調して動いているかを確認します。
■原因その3:「ハブベアリングの破損」
主要なトレーラ火災のもう一つの原因が、「ハブベアリングの破損」によるものです。
ハブベアリングとは「軸受(じくうけ)」のことで、タイヤのついたホイールを組み付ける「ハブ」に内蔵されています。
ハブベアリングに組み付けられた多数の「円錐ころ」で、トレーラシャシー側に固定されたスピンドル(車軸の先端部分)を受けることにより、ホイール(+タイヤ)が滑らかに転動するしくみになっています。
したがってハブベアリングには、トレーラの重量、転動するときの力、路面から入ってくる力などの負荷が掛かります。
これが破損してしまった場合、大きな摩擦熱が発生して、ハブベアリングに塗布されたグリース(潤滑剤)を燃焼させます。
その高熱が、さらにホイールからタイヤへと伝わって燃えあがるのです。
ハブベアリングが破損する原因としては、ベアリングの潤滑と冷却の役割があるグリース(潤滑剤)の給脂不良、あるいは劣化によって、ベアリングが焼き付くためとみられています。
その予防もまた、保守・整備をきちんと行なうことに尽きます。
グリースは1年ごとの交換で、給脂作業も適切に行なうことが欠かせません。
ハブベアリングの気密性を保つためのハブベアリングオイルシール、ハブキャップシールも、1年ごとの定期交換部品です。
■原因そのほか:駐車ブレーキの解除忘れや解除不良
トレーラが火災事故を起こす主な原因を紹介しましたが、これらのほかにも、『トレーラ駐車ブレーキの解除を忘れてブレーキ引きずり』『圧縮エア圧の不足による駐車ブレーキの解除不良でブレーキ引きずり』などもあるようです。
こちらは運転する際の手順・作業をきちんと踏まえることで防止できるでしょう。
国土交通省では、公式ウェブサイト内・国交省政策チャンネルあるいはyoutubeで「トレーラ火災の原因と防止について」という、実車トレーラを用いたブレーキ引きずり実験動画を公開しています。
これはとても参考になると思います。
また、日本自動車車体工業会の公式ウェブサイトでは、「安全への取組み」内の「安全に関するニュース」に、「トレーラサービスニュース」という項目があります。
ここから、トレーラに使われている部品のメンテナンスに関する資料を、無料でダウンロードすることができます。
トレーラユーザー、トラクタドライバーの皆さん、どうぞご安全に!
https://news.yahoo.co.jp/articles/217259e8cd4b5bcb410b818b78d0eea826a3de9b
以下の過去記事1件に、新情報を追記しました。
詳細は、元記事(添付URL)を参照願います。
2024年3月13日掲載
2024年3月6日 伊勢原市の農業用水トンネルで内側鉄板塗装作業中に6人がシンナー中毒?3人意識不明、換気ファンは6台置かれマスクもしていた (修正1)
(新情報)
換気装置が基準に適合していなかった疑いあり。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13755/
2024年12月2日7時19分にYAHOOニュース(SlowNews)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
汚染源がないはずの場所が、PFOA(PFASの一種である有機フッ素化合物)に汚染されたのはなぜなのか。
【写真】岡山と200キロ離れた大阪で検出された「特殊な4種類のPFAS」とは
これまで汚染源は、PFOAを含む泡消火剤を使っていた基地やフッ素樹脂などを製造していた工場と考えられてきた。
それがいま、まったくの死角だった汚染の「拡散ルート」が浮かびつつある。
■死角だった「活性炭」という汚染拡散ルート
突然のメッセージが送られてきたのは、昨年10月31日朝のことだった。
<はじめまして。私は岡山県吉備中央町で牛を飼いチーズを作って暮らしている者です>
送り主は吉田さん(69)。
全国的なブランドとして知られる牧場の経営者だった。
牧場のある円城地区に送られる水道水から過去3年で800~1400ナノグラム(1リットルあたり)のPFOAが検出され、水源となる河平ダムの上流にある沢からも最大で3,700ナノグラムが検出されたという。
町から水道水の飲用禁止が知らされた夜、Googleマップの画像で地域一帯を調べていた息子が、吉田さんもとに近づいてきて、iPadの画面を見せた。
「河平ダムの上のほうに、変なものがたくさんある」
たしかに、積み上げられた黒っぽいものが見える。
二人はすぐに車を走らせた。
まもなく、林を切り拓いた一角にフレコンバックのようなものが大量に置かれているのを見つけた。
翌朝、再び足を運び、太陽の下でもあらためて確認した。
沢のすぐ上流の資材置き場に山積みになったフレコンバックには、活性炭が入っていた。
<土地所有者(注:のちに借用者と判明)は地元活性炭製造会社で、排水処理に使用した活性炭の再生業務もしています>
国内で例のない高濃度の飲み水汚染を引き起こしたのは、地元企業・M工業が引き受けた、使用済みの活性炭かもしれない、というのだ。
そうであれば、汚染を取り除くために使われたはずの活性炭がM工業に引き取られた後、なんらかの理由で放置され、新たに汚染を拡散していたことになる。
使用済み活性炭が汚染源になるというのは、まったくの死角だった。
PFASは、使用済み活性炭をはじめとした廃棄物処理の規制の網から漏れている。
このため、岡山に限らず、規制の空白をつく形で汚染がどこで広がっていても不思議ではない。
そもそも、M工業に運び込まれる前に使っていたのはだれなのか。
排出元は責任を問われないままなのか。
使用済み活性炭による汚染の拡散という構造的な問題が浮かび上がった。
ちなみに、吉田さんがつくっていたチーズや牛乳は、検査会社に出したところ、「検出下限値未満」とされた。
■追い詰められた地元企業と住民は
使用済み活性炭を野積みにしていた地元のM工業は今年6月、町から2億円超ともいわれる損害賠償を求められた。
今後、さらに土壌浄化費用など億単位の支払いを迫られれば潰れかねない。
そのことに危機感を抱いたのは、M工業だけではなかった。
住民の中からも、不安の声が上がった。
もしM工業が潰れてしまえば、汚染の原因となった使用済炭がどこからきたのか明らかにされず、だれも責任を取らない事態になりかねない。
活性炭の処理を引き受けた会社だけでなく、PFOA除去のために活性炭を使った排出元も責任を負うべきではないか。
「円城浄水場のPFAS問題有志の会」のメンバーでもある吉田さんは代表の小倉さんとともに、M工業の幹部と面談した。
じつは、M工業もまた、排出元企業を特定したいとの意向をもっていた。
ただ、野積みにしていた活性炭は大量にあり、どの企業から引き取ったものかを特定するのは容易ではない。
そこで、M業は、PFAS研究を続ける原田浩二・京大准教授に連絡を取った。
野積みにしていた使用済み活性炭のうち、手元に残していた一部を調べてもらうことにしたのだ。
■残していた活性炭を調べて浮かび上がった「希少な4種類のPFAS」
吉備中央町の円城浄水場の飲み水からは、記録の残る過去3年間、国の目標値である50ナノグラムの16~28倍にあたるPFOAが検出されていた。
ということは、活性炭にもきわめて高い濃度で吸着していたと考えられる。
原田准教授は、まずはM工業から提供を受けた活性炭を調べた。
すると、きわめて高い濃度のPFOAと希少な4種類のPFASが含まれていた。
検出された4種類は7H-PFHpA、8H-PFOA、9H-PFNA、10H-PFDAで、「ハイドロPFAS(H-PFAS)」と呼ばれる。
それぞれ一般的なPFASの一部がフッ素から水素に置き換わったものだという。
これらと一致するPFASが検出されれば、活性炭の出元が特定できるかもしれない。
活性炭が日常的に使われているのはどこなのか。
考えられるものの一つのは浄水場だろう。
だが、浄水場に流れ込む川の水にはさまざまな物質が含まれており、PFOAだけが突出して検出されるとは考えづらい。
PFOAが主に使われてきたのは工場だ。
なかでも、PFOAを使用するだけでなく製造もしていた工場が疑われる。
ある調査によれば、日本には43府県の200を超える自治体にPFASを製造または使用している企業がある。
その中でも代表的なのが、AGC(旧旭硝子)、ダイキン工業、三井・ケマーズフロロプロダックツ(旧三井・デュポンフロロケミカル)の3社だ。
「2015年までのPFOA全廃」という協定を結んだ世界の化学メーカー8社に含まれている。
このうち、ダイキン工業の淀川製作所(大阪府摂津市)と、旧三井・デュポンフロロケミカルの清水工場(静岡市)の近くから採取された地下水を、原田准教授は調べた。
旧三井・デュポンフロロケミカルの清水工場は、これまでもスローニュースで「デュポン・ファイル」として周辺の汚染実態を報道してきたところだ。
しかし工場近くで採取された地下水からは、M工業から提供を受けた活性炭から検出されたものと同じ組成(物質の構成)のPFASは検出されなかった。
一方、ダイキン工業の淀川製作所近くのサンプルからは、問題の使用済み活性炭に含まれていたのと同じ、PFOAと4種類の「H-PFAS」が検出された。
ほかに、PFOAの代替物質であるPFHpAやPFNA、PFDAも含まれていた。
活性炭と水(地下水)では吸着率が異なり単位も違うため単純に比べることはできないが、いずれも高濃度だった。
この「H-PFAS」は、経済産業省傘下の産業技術総合研究所が開発したPFAS一斉分析法の対象となる39物質に含まれておらず、米環境保護庁(EPA)が示す分析法でも対象になっていない。
これまで環境中でほとんど検出されたことのない「H-PFAS」が岡山・吉備中央町にあった使用済み活性炭と、200キロ離れた大阪・摂津ダイキン工場近くの地下水からそれぞれ検出され、その組成も一致したことになる。
ダイキン工業は取材に対し、汚染された地下水を汲み上げた後、活性炭を使って除去してきたことは認めているものの、M工業に活性炭の再生を委託した事実はないと、否定する回答を寄せている。
「弊社がPFOAの除去処理に使用した活性炭については、専門の処理業者を通じて焼却処理を依頼しており、弊社が確認する限り、使用済活性炭の再生を委託した事実はありません。吉備中央町での事案と弊社とを結びつけたり、関係性を匂わせたりするような取材・報道は、お控えください」
回答にある、「焼却処理を依頼した専門の処理業者」がどこなのか、ダイキン工業は明らかにしていない。
■検出された希少なPFASに関する特許も
さらに、原田准教授は今回検出された「H-PFAS」についての研究論文を検索したところ、ダイキン工業が過去にいくつもの特許を出願していたことがわかった。
たとえば、7H-PFHpAについては、1994年に半導体のエッチング剤の用途で特許を出願している。
2012年には、H-PFASを水から除去する方法についての特許を出願していた。
特許庁による「公開特許公報」によると、・・・
■専門家「稀な物質の組み合わせの検出、偶然とは考えづらい」
今回の活性炭と地下水の成分分析結果をどう見ればいいのか。
原田准教授はこう話す。
「PFASの中でもきわめて稀な物質の組み合わせが、大阪と岡山でともに検出されたのは偶然とは考えづらい。
ダイキンの工場で使われていたPFAS類が活性炭に吸着したまま岡山に運ばれた蓋然性は高いだろう」
M工業の町や住民に対しての説明では、こうした活性炭は野積みを始めた2008年ごろより前から引き受けていたが、PFOAなどが含まれているとは知らされておらず、有害物質を漏出させている認識はなかった、と釈明しているという。
本来、汚染を取り除くために使われた活性炭が逆に、2次汚染を引き起こした可能性があることに対し、業界としてどう取り組むのか。
M工業の主要取引先であるクラレと大阪ガスケミカルなど4社が加盟する「日本無機薬品協会」(東京都中央区)は、「M工業は加盟社ではなく、詳細を把握していない」としたうえで、こう答えた。
「協会としては法令順守の啓蒙等、会員企業に対し引き続き適宜適切な情報提供を行ってまいります」
協会で活性炭部会の部会長を務める大阪ガスケミカルは、M工業だけでなくダイキン工業とも取引があることを認めているが、その詳細については明らかにしていない。
岡山・吉備中央町での汚染を受けて、環境省は現在、PFASを含んだ活性炭の使用や廃棄の実態について調査している。
廃棄物対策課の担当者は、 「聞き取りやアンケートで活性炭の使用や廃棄の実態把握に務めている」 というものの、個別事案について排出元を調べる予定はないという。
筆者:諸永裕司(もろなが・ゆうじ) スローニュースで『諸永裕司のPFASウオッチ』を毎週連載中。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0141f28c2ec921e533df994422ac070d2f19355
(ブログ者コメント)
PFOAとPFOS合計の水道水暫定管理目標値は50ng/ℓ以下。
(2024年12月16日 修正1 ;追記)
2024年12月13日16時21分にNHK岡山からは、この活性炭は産業廃棄物として処理され始めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
吉備中央町のPFASの汚染源とみられる使用済み活性炭は、備前市の倉庫で保管されていますが、草木が混入してリサイクルは難しいなどと判断され、産業廃棄物としてことし7月から順次、処理施設に運び出されています。
これについて13日の県議会一般質問で、自民党の正木議員は、使用済み活性炭を廃棄物と断定したいきさつと、備前市の倉庫からの運び出しが完了する時期について質問しました。
これに対し、大熊環境文化部長は「使用済み活性炭は、再生利用を目的とした原料として流通している実態があり、所有者から再生処理を行う意向が示されていたことなどを踏まえ、総合的に検討して判断する必要があったことから、直ちに廃棄物だと判断することは困難だった」と述べました。
その上で「備前市内で保管している使用済み活性炭は、これまでにおよそ4割が搬出された。処理施設の受け入れ可能量が変動するため、現時点で搬出完了時期を明言できない」と述べた上で、早期に搬出が完了するように事業者を指導していく方針を示しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20241213/4020022155.html
(ブログ者コメント)
今回の「廃棄物」という情報を受け、詳しく調べたところ、以下の情報が見つかった。
2024年6月23日8時1分にYAHOOニュース(ジャーナリスト幸田氏の寄稿文)からは、フレコンは2008年から山中の資材置き場に野積みされており破れているものもあった、使用済活性炭の取り扱いはルールがないようなものなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づきタイトルも修正した)
昨年10月、この町の水道水に高濃度PFAS(ピーファス、有機フッ素化合物)が混入しているのが明らかになった。
汚染源は山中に野積みされた「使用済み活性炭」。
汚染物質除去に使われた活性炭が、リサイクルのために場所を移動し、移動先で新たな水汚染を生み出した。
水道水では国内最悪レベルの濃度の高さで、住民の健康への影響が心配される。
・・・
岡山県が汚染源の調査に乗り出し、河平ダムから汚染状況を確認しながら川を遡っていくと、山中の資材置き場に野積みされているフレコンバックに行き着いた。
フレコンバックは約580袋あり、中身は使用済み活性炭。
これを調べたところ、最大で450万ng/LのPFASが検出された。
フレコンバックは破れるなど破損しており、活性炭に付着したPFASが流出し、河平ダムに続く沢の水を汚染していた。
フレコンバックが置かれていたのは円城財産区が所有する土地で、財産区議の小倉さん(男性、71歳)は「2007年9月に吉備中央町内の活性炭製造会社と土地の賃借契約を結び、月2万円で貸与していた。使用済み活性炭の入ったフレコンバッグは2008年から置かれていた」と言う。
つまり、円城浄水場の水は2008年からPFASが混入し続けていた可能性もある。
・・・
所有者の活性炭製造会社は水汚染が発覚した直後の昨年11月、使用済み活性炭の入ったフレコンバックを撤去し、岡山県備前市に移動させた。
岡山県は今年2月、「長期間、野ざらしにされており、業界団体のガイドラインに照らしても再生利用に適した品質管理ができていない」として、「有価物ではなく廃棄物」と判断。活性炭製造会社に対し汚染物質が飛散、流出しない保管をするよう行政指導した。
小泉・京都大学名誉教授は「吉備中央町は私が知る限り、水道水の汚染としては国内最高濃度。使用済み活性炭の取扱いは、ほとんどルールがないようなもの。これだけの汚染が明らかになったのだから、国は早急に規制に乗り出すべきだ」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/421de86f48d65ebdbd0b0f1344a678058ca673c5
2024年3月6日付で岡山放送からは、県は今年2月にこの活性炭を産業廃棄物と断定した、現在は倉庫で保管されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・
県はこれまで、この活性炭について「再利用の目的があれば廃棄物にあたらない」としていましたが、活性炭は約15年間野ざらしで置かれ、再利用できない状態になっていたことから2月20日、産業廃棄物と断定しました。
そのうえで、活性炭を所有する業者に対して、法律に基づき適切に処理するよう行政指導を行ったということです。
活性炭は現在、備前市内の倉庫で保管されていて、県は法律で定められた保管基準を満たしているとしています。
https://www.ohk.co.jp/data/26-20240306-00000002/pages/
2024年12月2日7時1分に時事通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インド中部ボパールで発生し、最大2万5000人超が死亡したとされる1984年12月の有毒ガス漏出事故から40年を迎える。
いまだ後遺症に苦しむ住民は多く、負の影響は次世代にも引き継がれている。
◇深刻な土壌汚染
事故は84年12月2~3日、米化学企業現地子会社の工場で起きた。
50万人以上が健康被害を受けたとされ、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)と並び「世界最悪の産業事故」と呼ばれる。
事故後、殺虫剤を作るための有害物質は放置され、土中に浸透。
土壌から高濃度の水銀も検出された。
周辺ではがんや腎不全の発症、子供の先天性疾患が相次いでいるとの指摘がある。
◇金銭支援わずか
2005年に設立された地元団体「チンガリ・トラスト」は事故の影響で心身に障害を持つ子供の支援に無償で取り組む。
運営する二つのリハビリ施設には計約300人の子供が通う。
そのうちの1人、サルマン・バヌ君は脳性まひを抱えている。
約800グラムの低体重で生まれ、現在12歳だが7歳前後にも見える。
母親のタスリムさん(47)は40年前に感じた焼けるような目の痛みを覚えている。
部屋にこもり、シーツで体を覆った。
多くの人が逃げる途中の路上で倒れていた。
後に夫となる男性もガスに巻かれ意識不明に陥ったところを救出され、一命を取り留めた。
タスリムさんは今も息切れなど後遺症とみられる症状に苦しむ。
サルマン君の障害は事故の影響だと確信している。
「私がいなくなったら誰がこの子の面倒を見るのか」と、不安を吐露した。
ウメール・アンサリ君(6)は歩いたり座ったりすることができない。
母親のサイマさん(30)は事故の被害者ではないが、夫が現場付近に住んでいたと結婚後に知った。
ウメール君に対する政府の金銭支援は月600ルピー(約1060円)のみで、「もっと手厚くしてほしい」と訴える。
◇企業は責任否定
チンガリ・トラストは、社会活動家のラシダ・ビーさん(68)が01年に熊本県で水俣病患者を受け入れる病院を視察したことがきっかけで設立したという。
「設備は整い、被害者への配慮を感じた」と話す。
ボパールの事故について「政府や企業は私たち市民を考慮せず、被害者は受けるべき支援を受けていない」と憤る。
「40年たっても正義のかけらもない」。
別の支援団体を率いるラチナ・ディングラさん(47)はそう憤る。
節目に合わせ、ビーさんらと被害者への追加補償を求める請願を最高裁に出した。
事故後、加害企業を買収した米化学大手ダウ・ケミカルは法的責任を否定。
汚染土壌の浄化を求める要請を拒んでいる。
同社は時事通信の取材に応じていない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4a54502860940fa5b808811f8abd529e72d7b5c
(ブログ者コメント)
有毒ガス漏出事故としてあまりにも有名な、このボパール事例。
直接の引き金は作業ミスだったが、休止設備ゆえに安全装置も活かしていなかった・・・それが致命的な結果を引き起こすことになった。
その概要は今年3月に本ブログで紹介したとおりだ。
2024年12月4日7時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道議会の爆破を予告するメールが11月30日に届いていたにもかかわらず、道議会事務局が、予告当日の2日午後まで把握していなかったことが、事務局への取材でわかった。
不審物は確認されず、3日の道議会本会議は予定通り開かれた。
事務局によると、爆破予告は11月30日午後3時半頃、道議会ホームページの問い合わせフォームを通じて届き、「明後日、北海道議会を爆破する」と記されていた。
しかし、30、1日は土日で事務局職員が出勤していなかったため、把握したのは予告当日の2日午後1時半頃だった。
事務局は議事堂の巡回を強化し、道警など関係機関と連絡のうえ、議長にも報告したが、自民党・道民会議の安住幹事長によると、爆破予告について事務局から通知があったのは、すでに本会議が終了した後だったという。
安住幹事長は「危機管理上、大きな問題だ。事務局に改善をしっかり求めた」と述べた。
事務局は「問い合わせフォームを毎朝確認し、速やかな連絡の実施を検討する」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241204-OYT1T50048/
12月3日18時7分に北海道テレビからは、本会議の最中に気付いたため見回るだけで避難は呼びかけず議長への報告も本会議終了後だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道議会事務局によりますと、先月30日に「あさって道議会を爆破する」というメールが届きました。
職員がメールに気づいたのは予告当日の2日午後2時ごろでした。
その後の見回りで不審物は見つからず、本会議の最中だったこともあり、事務局から避難の呼び掛けはなかったということです。
議長への報告は本会議終了後の午後4時半すぎで、議員らはメール確認や連絡の遅れを改善するよう求めています。
事務局は「今回の件を反省し危機管理を徹底していく」としています。
https://www.htb.co.jp/news/archives_29159.html
2024年12月2日22時40分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午前5時ごろ、横浜市鶴見区大黒ふ頭で、同区東寺尾1丁目、会社員の男性(66)が運転するトレーラーがふ頭入り口の門扉に突っ込んだ。
警備員の男性(70)が頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
別の男性警備員(59)も顔に軽傷を負った。
鶴見署によると、会社員の男性は同ふ頭内の運送会社に勤務。
コンテナを運び出すためにトレーラーを運転していた。
警備員の男性は門扉の開閉作業をしており、事故直後、会社員の男性が110番通報した。
任意の調べに対し、会社員の男性は「いつものように午前5時ごろに門が開いていると思った。門が閉まっていることに気付き、ブレーキを踏んだが間に合わなかった」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5f90d1392a70763e53e26a70db23a573194ab0c
12月2日付で横浜市港湾局からは、現場地図付きで記者発表資料が公開されていた。
12月2日5時頃、横浜市より施設の指定管理者として指定されている横浜港埠頭株式会社が委託する警備会社の社員2名が、大黒ふ頭の門扉開閉作業中にトラックの門扉接触に巻き込まれ、そのうち1名が死亡する事故が発生しました。
・・・
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/kowan/2024/1202daikokujiko.html
(ブログ者コメント)
〇道路の左端に車輪付きの黄色い門扉がある。
上記情報から考えると、おそらくはこの門扉を開けようとしていたものと思われる。
〇午前5時といえば、まだ真っ暗。
周囲に車がいない状況なのに、ライトはアッパーになっていなかったのかもしれない。
2024年11月29日19時17分にYAHOOニュース(日テレNEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後4時すぎ、愛知県高浜市内の工場で「爆発音がした」「ガスのにおいがする」などと119番通報が相次ぎました。
消防などによりますと、この爆発事故で従業員の60代男性の死亡がその場で確認されました。
工場は瓦などを製造していて、何らかの原因で窯が爆発したとみられています。
捜査関係者によりますと、爆発の直前、亡くなった男性は、「窯の調子が悪いので来てほしい」と他の社員に声をかけていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e159237d39531206e07e4fd83537b86bf204a4a6
11月30日7時34分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、ガス窯が爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後4時ごろ、高浜市二池町の瓦を製造する会社「O社」の工場で、「窯が爆発した」「ガスのにおいがする」と工場の関係者や近くに住む人から119番通報が相次ぎました。
救急隊が駆け付けると、従業員の杉浦さん(60)が倒れていて、その場で死亡が確認されました。
「地震かなって最初思った」
「ドカーンとかすごい爆発音がして本当に何かあったと思った。すごい変なにおいがしたので」(近所の人)
爆発の直前に、工場の男性作業員から別の従業員に「窯の様子がおかしい。調子が悪いから見に来てほしい」と電話があったということです。
瓦を焼くためのガス窯が何らかの原因で爆発したものとみて、警察と消防が詳しい原因を調べています。
この影響で、名鉄三河線は碧南駅と刈谷市駅の間で一時運転を見合わせました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5f57045e78e69df4c203b7c1bd3cd1b47282f4e
2025年3月7日16時10分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、別の従業員が点火操作を誤ったためガスが充満したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、その後の捜査で、別の男性従業員が窯に火をつける際の操作を誤ったことでガスが充満し、爆発に繋がった可能性があることが分かったということです。
この従業員は5日付で業務上過失致死の疑いで書類送検され、容疑を認めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2972318c6705634198139ad42d78b9bcf9258980
3月6日21時23分にNHK東海からは、窯の中にガスが充満したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、「窯の調子が悪いので見に来てほしい」と工場から近くの事務所に連絡があった直後に爆発が起きたということで、警察は工場の関係者から話を聞くなどして捜査していました。
その結果、別の男性従業員が窯の操作を誤ったために窯の中にガスが充満し、何らかの原因で爆発した疑いがあることが分かったということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20250306/3000040168.html
2024年11月29日6時27分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市千種区の名古屋大学で11月29日未明、実験中に装置が爆発する事故があり、学生1人が軽いケガをしました。
消防によりますと午前3時半すぎ、千種区不老町の名古屋大学の研究所で「実験中に装置が爆発した」と学生から通報がありました。
消防16台が出動し対応にあたり、大きな火事などには至りませんでしたが、この事故で、実験にあたっていた男子大学生1人が指に軽いケガをしました。
爆発があったのは超高圧電子顕微鏡室で、当時エタノールや硫酸ナトリウム、圧縮酸素などを扱っていたということで、警察と消防が爆発に至った経緯をくわしく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/494734401b835921ca8ae85daa8bcc1b7b3705ee
11月29日16時4分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、かける電圧を間違えたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前3時半すぎ、名古屋大学東山キャンパスの研究施設「超高圧高温発生装置室」で装置が爆発したと消防に通報があり、20代の男子大学院生が指に軽いケガをしたほか、施設の窓ガラスが割れました。
男子大学院生は、エタノールや硫酸ナトリウムなどを混ぜて実験をしていたとみられ、「かける電圧を間違えた」などと説明しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bc2fadb9de282da710941a45ecf140ec56c3265
2024年11月28日19時19分にYAHOOニュース(熊本県民テレビ)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
今年1月、熊本市電の乗車扉が開いたまま走行した重大インシデントについて、国の運輸安全委員会が調査報告書をまとめました。
この重大インシデントは今年1月5日午前10時頃、交通局前電停から味噌天神前電停に向かっていた熊本市電の車両が乗車扉を開けたまま走行したものです。
交通局前電停を出発した直後、乗客が運転士に知らせました。
市電は電停から74メートルの所で停止し、乗客と運転士あわせて12人にけがはありませんでしたが、事故につながりかねない重大インシデントとして、国の運輸安全委員会が調査を進めていました。
28日に公表された調査報告書によりますと、扉の開閉を検知するスイッチを押す棒が本来とは逆に取り付けれていたため、扉が開いていたにも関わらず閉まった状態として検知されていたと考えられるとしています。
なお、この開閉検知スイッチは故障すると交換していましたが、記録が残っていないため、いつ交換したかは不明だとしています。
その上で、運転士が扉を閉めずに出発したことについては、扉が閉まった状態と思い込み閉める操作をしなかったことや、車内にある鏡で確認を行わなかったことなどが関与したと考えられると指摘しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e61c609277970878979314eba5abccf4a629362
(ブログ者コメント)
タマタマの話ではなく、前回取り付け間違い後は、ずっと閉と開が逆表示だったはず。
誰も気が付かなかったというのもヘンな話だ。
報告書を確認しようと思ったが、まだ公表されていない模様。
2024年11月28日10時0分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年5月12日、兵庫県尼崎市立小学校の防球ネットのワイヤが自転車に引っかかって30代の会社員男性=伊丹市=が転倒してけがを負った事故があり、尼崎市は26日、男性に1150万円の損害賠償金を支払う方針を明らかにした。
男性は左手首に後遺症があるという
同市によると、事故は金楽寺小西門付近で発生。
防球ネットをつり下げるための金属製ワイヤが歩道に垂れ下がっており、男性の自転車のペダルにひっかかった。
男性は転倒し、左手首捻挫などのけがを負い、動かしにくくなるなどの後遺症が出たという。
男性は今年5月、約1500万円の損害賠償を求め神戸地裁尼崎支部に提訴。
10月1日に和解勧告が出された。
市は12月3日開会の市議会定例会に関連議案を提出し、可決されれば和解が成立する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d362975de5ac7cbd19b9bb90dc106881a17fb81b
2024年11月27日19時59分にYAHOOニュース(石川テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
能登半島地震による家屋の解体が進む、石川県珠洲市内の解体現場で70代の作業員の男性が油圧ショベルに接触し、死亡しました。
珠洲警察署によりますと、27日午前8時ごろ、珠洲市宝立町南黒丸(ほうりゅうまちみなみくろまる)にある能登半島地震で被災した家屋の解体現場で、油圧ショベルの先端のフォーク部分が作業をしていた岩手県北上市(きたかみし)に住む解体作業員・松田さん(男性、71歳)の頭部に接触しました。
松田さんは市内の病院に運ばれましたが、およそ3時間後に死亡が確認されました。
死因は多発頭蓋骨骨折でした。
警察によりますと、松田さんは事故当時、同僚の作業員7人で作業をしていて、ヘルメットを被っていたということです。
警察では、ショベルを操縦していた作業員から話を聞くなどして、詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b46a580b022862877f473bd5a90ed95a34d8f6ee
(ブログ者コメント)
直撃を受けたらヘルメットを被っていても効果なし?
ヘルメットが不適?経年劣化?
着用方法が不適?
そういった点が気になった。
2021年4月18日に掲載した第3報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第4報修正8として掲載します。
第3報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11568/
(2024年12月4日 修正8 ;追記)
2024年11月26日20時00分にYAHOOニュース(福島テレビ)からは、被害者から申し立てを受けた検察審査会は不起訴不当を議決、検察が再捜査した結果、点検担当者1名が在宅起訴されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
事故を巡り警察は、飲食店を運営する会社の社長など合わせて5人を書類送検したが、検察は2023年3月、「過失の認定は困難」として不起訴処分とした。
被害者の50代女性は「それは間違ってますよっていう気持ちが強くて、そうではないですよねっていう」と語る。
被害者の50代女性から申し立てを受けた検察審査会は「不起訴不当」を議決。
その中で、腐食したガス管が飲食店で一般的に使用され、注意点などがあったか?再現実験などを行い、点検に問題がなかったか?腐食を発見できた可能性はなかったか?を捜査すべきとした。
死亡した1人を除く4人について再捜査を進めてきた検察は11月26日、ガス設備を点検した担当者1人について、過失が認定できるとして在宅起訴した。
また、その他の3人については不起訴処分としている。
<爆発事故を巡る検察の判断>
再捜査を進めてきたのは、書類送検された4人。
それぞれ店舗の運営会社の社長、ガス管を設置した担当者2人、ガス設備の点検をした担当者。
このうち、ガス管を設置した担当者2人と運営会社の社長については「過失を認定することは困難」として不起訴処分に。
ガス設備の点検をした担当者については、「必要な調査を実施せず、ガス管が著しく腐食していることを見落とした上、適切な腐食の防止措置を講じられていないと認識していたのに報告しなかった」などとして検察は過失を認め、在宅起訴した。
被害女性の代理人は「多数の関係者の過失が競合して発生した事故。3名の被疑者の不起訴処分を維持した検察の判断は残念だが、1名の不起訴処分が覆った意義は大きい。裁判で真実が明らかにされることを強く願う」とコメントしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b486922052323506d8ba31fc1fd6578a64ca4d4d
11月26日20時33分に毎日新聞からは、有罪を立証するだけの十分な証拠が得られたので処分が変更されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島地検は1人の処分を変更した理由について、「検審議決を受けて再捜査し、有罪を立証するだけの十分な証拠を得られた」と説明した。
起訴状によると、男性職員は店内の厨房(ちゅうぼう)のガス管が腐食していたのに必要な調査をせずに見落としてガス爆発を発生させ、1人死亡、27人に重軽傷を負わせたとしている。
ガス管は一部がコンクリート床に接触して設置され水の影響を受けやすかったうえ、腐食防止処理もなされていなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20241126/k00/00m/040/275000c
11月27日7時0分に福島民友からは、被告は関係団体の調査部長で管の著しい腐食を見落とした、腐敗防止措置が講じられていないことも十分認識していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島地検は26日、ガス管の必要な調査をせずに腐敗を見落として事故を引き起こしたなどとして、業務上過失致死傷の罪で、ガス設備の点検を担った郡山市の団体職員の50代男を在宅起訴した。
起訴状によると、被告は郡山エルピーガス保安管理センター調査部長として19年12月2日、ガス管などの設備調査を実施した際、必要な調査をせずにガス管の著しい腐敗を見落とした。
その上、腐敗防止措置が講じられていないことを十分認識しながら、設置業者に適切な通知などをしなかった。
https://www.minyu-net.com/news/detail/2024112707243029886
2024年11月26日5時57分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県久留米市の小学校のグラウンドにある遊具から児童が転落し、腰の骨を折っていたことが分かりました。
久留米市教育委員会によりますと、7日、市内の小学校のグラウンドにあるはしご状の遊具で遊んでいた児童が、つかんでいた高さ1.6メートルほどの横棒が回転したはずみで手を放して地面に落ち、腰椎(ようつい)を骨折する重傷を負いました。
経年劣化によって棒の固定部分が緩んでいたことが原因とみられます。
去年12月の定期点検で異常はなく、事故を受けての調査で他2校の市立学校でも同じ種類の遊具で劣化が確認されました。
教育委員会は「管理に瑕疵(かし)があった」とし、児童側に損害賠償金として治療費を支払う方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77fb2c0a1d238864496801b2d3d5987f8db90ce4
2024年11月24日14時29分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
茨城県大洗町は、町中心部で導入の準備を進めていたAI(人工知能)搭載のカメラによる火災監視システムの試験運用を開始し、14日、報道陣に公開した。
24時間稼働で火災の発生を迅速に捉え、迅速な消火活動につなげるのが狙いで、来年1月に本格運用を始めるという。
町などによると、AIによる火災検知システムの導入は県内自治体では初。
消防本部に火災のライブ映像が直接送信されるシステムの導入では全国初という。
カメラは先月、町役場に近い町消防本部の訓練塔の最上部(高さ約18メートル)に設置された。
半径800メートルの範囲を360度撮影でき、高さ30センチほどの炎や煙でも認識できるのが特長。
AIが炎や煙を検知すると、町消防本部のモニターにライブ映像と地図上の位置が表示される。
導入費は1500万円。
この日、式典後に行われたデモンストレーションでは、消防本部の敷地でたいた発煙筒の煙をカメラが感知。
すると、クローズアップした映像が消防本部のモニターに表示され、警報音が鳴り響いた。
町内では、夜間に留守宅や空き家などが火元となって近隣に被害が広がるケースが起きている。
2018年には一度に6軒が、21年には8軒が、それぞれ焼ける火災があった。
システムの本格運用に向け、国井町長は「人口が減少する中、AIを活用して地域を見守る取り組みの意義は大きい。住民や観光客の安全安心をさらに高めることができる」と話す。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241114-OYT1T50176/
以下の過去記事6件に、新情報を追記しました。
詳細は、元記事(添付URL)を参照願います。
2024年11月29日掲載
2024年11月21日報道 福島市はゴミ出しルールを守らない悪質事例に対しゴミ袋を開封できるよう条例を改正する、排出者が改善勧告に従わない場合は氏名などを公表 (修正1)
(新情報)
改善を求めるシールを貼った後も1週間放置されているゴミ袋を一般の人がいない市の施設で開封するなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14250/
2024年11月24日掲載
2024年11月16日 森町のJR函館線で貨物列車が脱線、レール腹部が大減肉していた、9月の検査で当該部に異常が認められたがルールなきため側面敷板を外してまでは点検せず(修1)
(新情報)
・漁港近くの踏切ゆえ漁業関係者のほとんどがトラックなどで通過し、それらの車の荷台からしょっちゅう海水がこぼれていた。
・線路が曲線ゆえ踏切内に凹凸ができ、そこに水がたまりやすかった。
・緊急点検結果、海沿いの30年超踏切24か所は異常なかったなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14244/
2024年11月17日掲載
[昔] 2024年2月15日 御殿場市の工場でタレットパンチプレスと呼ばれるプレス機械を使って金属の加工作業中、往復運動する機構の一部と頭が接触して死亡 (修正1)
(新情報)
・プレス機械のストローク端に危険防止措置が講じられていなかった。
・課長らが労安法違反容疑で書類送検されたが不起訴になったなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/14235/
2023年10月14日掲載
[昔] 2023年8月5日 鎌倉市のJR東海道線で線路脇の電柱が傾き、電車が衝突して5人負傷、電柱の根元に入ったヒビが架線の引張る力で開いたままになり、水が入って鉄筋が腐食した(修1)
(新情報)
・調査報告書が公表された。
・倒れた電柱は走行中の電車の数m先に突然現れた。
・電柱は衝突3分半前に電車とぶつかる角度まで傾いた。
・電柱の直撃を受けた車両は天井部が先につぶれて衝撃を吸収する構造を取り入れていたため被害軽減に寄与した可能性あり。
・根元のヒビ割れは線路に敷かれた小石に隠れた部分にあったなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13481/
2023年1月17日掲載
2023年1月10日 海自の護衛艦が定期検査後の試験航行中に周防大島沖で座礁、自力航行不可、現場付近には浅瀬が多く灯標も設置、一般の航路からは2㎞外れていた (修正3)
(新情報)
・調査報告書が公表された。
・艦長は性能試験を早く終わらせて訓練の時間を作ろうと予定海域からの変更を指示したなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12986/
2021年10月19日掲載
2021年10月10日 兵庫県加東市の遊園地で木造立体迷路の床が抜け、3家族7人が落下して6人重軽傷、床を支える横木の両端(目視点検困難場所)が腐食していた(修1)
(新情報)
・消費者事故調が報告書をまとめた。
・破損した梁には腐食菌が付着し白色化していた。
・国には木造大型遊具の安全基準整備などを求めた。
・補強ボルトを打ち込んだ際に防腐処理を行っていなかった。
・事故が起きたのは雨が降っても乾きにくい場所だった。
・梁の状態を点検しにくい組み方だった。
・床板の裏側は点検項目表に入っていなかったなど。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12007/
2024年11月22日20時35分にYAHOOニュース(南日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島県日置市東市来町湯田の市湯田地区公民館で10日、別棟2階のガラスのサッシ窓1枚が4メートル下に落下し、屋外にいた2歳と6歳の男児2人がけがを負う事故が起きていたことが22日分かった。
いずれも軽傷。
市によると、窓は縦約130センチ、横約85センチ、重さ約10キロ。
住民が換気のため窓を開けようと鍵を触ったところ、窓枠ごと外れて2歳男児の頭を直撃。
弾みで隣にいた6歳男児の手に当たった。
詳しい原因は調査中。
別棟は2015年の完成後、業者による点検はしていなかった。
事故を受けて市の施設を担当者が一斉に確認したところ、37カ所で落下などの危険性があり、周辺を立ち入り禁止にした。
男児2人はそれぞれ家族と周辺で開かれたイベントを訪れていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c74e46519dfeaeb7a1a8fd260c61cee87558e9b7
2024年11月22日18時34分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月10日、大阪メトロ谷町線の都島駅付近で電車内のシートに座った乗客の50代の男性が尻に軽いやけどを負いました。
男性が座った場所には透明な液体がかかり、ぬれていたということです。
捜査関係者によりますと、警察が鑑定した結果、この液体は台所などで強い汚れを落とすのに使われるアルカリ性の洗浄剤とみられることが分かりました。
洗浄剤はホームセンターなどで販売されていて、含まれる成分にはたんぱく質などを溶かす性質があるということです。
このため、皮膚に付着すると化学反応を起こして発熱することがあるということで、警察は液体がシートに付着したいきさつを詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20241122/2000089402.html
11月22日17時49分に産経新聞からは、座席に座ってしばらくして尻に痛みを感じたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪メトロ谷町線の電車内で液体が付着したシートに座っていた50代男性が軽いやけどを負った事案で、大阪府警が液体を鑑定した結果、アルカリ性洗浄剤の成分が検出されたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。
アルカリ性洗浄剤は、皮膚に付着するとやけどのような炎症を引き起こすことがあるといい、府警都島署が詳しい経緯を調べている。
捜査関係者によると、検出されたアルカリ性洗浄剤は、水酸化ナトリウムと水酸化カリウム、界面活性剤を含んでおり、市販されている台所用洗剤とみられる。
府警によると、男性は10月10日午後、大阪メトロ谷町線天満橋駅で乗車。
座席についてしばらくして尻に痛みを感じたため、都島駅で下車して駅員に異変を訴えた。
男性は尻に化学熱傷の軽傷。
シートに座った際、ズボンを通じて液体が皮膚についたとみられ、府警が液体を採取し、成分を調べていた。
https://www.sankei.com/article/20241122-LIMUE4DGG5JFVPBDS5MSR36Z2Y/
2024年11月22日20時6分にYAHOOニュース(CBCテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前、愛知県豊田市にある車のシートなどを作る工場で、従業員の男性が重さ300キロのロールの下敷きになり、意識不明の重体です。
事故があったのは、豊田市吉原町にある自動車の内装部品メーカーの工場で、警察によりますと、22日午前11時過ぎ、パート従業員の男性(74)が車のシートに使う素材を束ねた、重さおよそ300キロのロールの下敷きになりました。
男性はロールがトラックから落ちそうになっていたため、手で押さえようとしたところ下敷きになったということです。
男性は病院に搬送される際は意識がありましたが、その後に容体が急変し、意識不明の重体だということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c423cf593c9b0dbd5fa5357e8219d792c5ff6d7


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。