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2020年8月7日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉労働基準監督署は、スレート屋根を踏み抜き労働者が重傷を負った労働災害で、Y建設(千葉県千葉市)と同社の工事課長を、労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで千葉地検に書類送検した。
労働災害は令和2年3月16日に、千葉市花見区内の工場のスレート屋根の修繕工事現場で起きた。
屋根は令和元年の台風19号により破損したものだった。
屋根は、雨漏りを防ぐためにブルーシートが張られており、工事課長がブルーシートを止めていた土嚢を持ち上げたところ、スレートを踏み抜き、6.5メートル下の地上に墜落した。
工事課長は3カ月ほど意識不明の重体となった。
現在は意識は取り戻しているが、重篤な後遺障害が残っているという。
労働安全衛生法は、踏み抜きの危険があるスレート屋根のうえで労働者に作業をさせる場合、事業者は幅30センチメートル以上の歩み板を設けるか、ネットを張るなどの危険防止措置を講じなければならないと定めている。
工事課長は現場に歩み板を持ち込んでいたが、屋根の上に上げておらず、数も足りていなかった。
安全帯は腰に着用していたが、親綱を張っておらず、使用できない状況だった。
同労基署は、「昨年の台風で屋根の修繕工事は増えている。職人不足により、現在も修理が済んでいない屋根はまだたくさんあるため、危険防止措置を適切に講じてほしい」と話している。
https://www.rodo.co.jp/column/93326/
2020年8月6日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10892/
(2020年8月14日 修正1 ;追記)
2020年8月6日9時40分に福島民友から、ボンベ2本分を超えるガスが一晩で漏れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガスメーターに記録された7月のガス使用量がボンベ2本分を超える約60立方メートルに上っていたことが5日、分かった。
関係者によると、店は4月下旬から休業中で、休業前の3月の使用量は約100立方メートルだったという。
店の外に設置されていたボンベ6本のうち1本の容量は約25立方メートルあった。
県警や消防は、ボンベ2本分を超える多量のガスが爆発前日の29日午後8時以降に漏れ出して店内に充満、何らかの原因で引火して爆発したとみて、詳しい状況を調べている。
店舗内に引き込まれたガス管は調理場の流し台の下を通ってコンロと炊飯器につながっており、流し台の下の腐食が特に激しく、さびて穴が開いていたことも5日、判明した。
ガス管はむき出しの状態になっており、県警はガス管の管理に問題がなかったか、業務上過失致死傷の疑いで捜査している。
https://this.kiji.is/663910066496472161?c=39546741839462401
8月6日18時24分にNHK福島からは、安全装置が作動しない程度の量のガスが漏れ続けたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
関係者によりますと、現場から回収されたガスメーターの記録から、先月は休業前の1か月間の使用量の6割程度にあたる、およそ60立方メートルのガスが出ていたことがわかったということです。
この店のガスボンベには、1時間あたり6立方メートル以上ガスが出ると自動的に止まる安全装置がついていましたが、作動した形跡はなかったということです。
警察は、安全装置が作動しない程度の量のガスが、ガス管の損傷部分から徐々に漏れ、室内に充満した可能性が高いとみて、回収したガスメーターをさらに詳しく分析して、ガスが漏れた経緯を調べることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200806/6050011274.html
8月6日7時27分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、穴が開いていたガス配管は調理場掃除時の水で濡れていることが多かったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故後、ガスの配管に腐食が見つかった。
関係者によると、通称「白管(しろかん)」と呼ばれ、プラスチック製などと比べ湿気に弱いという。
捜査関係者などによると、現場検証に立ち会った店長が「営業中、調理場に水や洗剤をまいて掃除していた」と話しており、流し台下の床面をはう状態で設置されていたガス管が継続的にぬれていたとみられる。
店の運営会社は5日、取材に対し「ガスの管理は業者に全て任せていた」と答えた。
業者は、6月末の検針で異常は見つからなかったとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/79e55c7287401c30bcde273766b266a99cf28d22
8月7日9時55分に福島民友からは、腐食が激しかった配管接続部はネジ込み方式だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店舗内に引き込まれたガス管は、流し台とガスコンロの間に接続部があり、ここの腐食が特に激しく、剥離していたことも6日、判明した。
関係者によると、ガス管は床にむき出しの状態で置かれ、接続部はネジでつながっていた。
https://this.kiji.is/664272106725016673?c=39546741839462401
8月8日11時14分にYAHOOニュース(福島民友)からは、ガス管は腐食防止仕様になっていたがネジ部はなっていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によると、接続部は流し台とガスコンロの間に位置していた。
接続部はさびて穴が開いていた。
ネジと違ってガス管は腐食を防ぐ仕様になっていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cfde796ee622d823b2b2add21b38c0bdc61fb09
(ブログ者コメント)
〇以下は、8月6日NHK映像の3コマ。
〇ブログ者の自宅でも、洗面台の固定ボルトが浮いていたので
増締めしようとしたら、ポロっととれてしまったことがある。
ネジの面影、全くなし。
両脇のボルトはすぐにシール施工した。
(2020年12月15日 修正2 ;追記)
2020年12月11日11時3分にYAHOOニュース(福島民友)からは、警報機とガスメーターを連動させるよう保安機関から指摘されていたが対応していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガス点検を行う保安機関が昨年12月の定期点検の際、飲食店側に安全対策としてガス警報器とガスメーターを連動させるよう指摘していたことが10日、経済産業省への取材で分かった。
同省によると、店は指摘後も改善を行っておらず、関係者は「連動が行われていれば、事故を防げた可能性がある」としている。
同省などによると、ガスの警報器とメーターを連動させることで、警報器が一定量のガス漏れを検知した際、自動でガスの供給を遮断するようになるという。
事故前から、全国LPガス協会が飲食店などの業務用施設に対し、両機器を連動させるよう推進していた。
爆発事故が起きた飲食店でも、保安機関が昨年12月2日に実施した点検・調査で店側に導入を促していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90d727520a82cb4e17eb7c75f4556e90b3bc4f92
12月14日19時35分に産経新聞からは、湿気に弱いタイプのガス管(違法使用)が床面に触れる状態で設置されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
腐食による劣化で穴が開いていた調理場のガス管が、コンクリートの床面に触れる状態で設置されていたことが分かった。
経済産業省が14日までにまとめた事故に関する報告書が指摘した。
ガス管設置に関する国基準に違反し、腐食しやすい状態にあったことで、事故の一因となった可能性がある。
同省によると、穴が開いたのは湿気に弱いタイプのガス管で、直接コンクリートに設置すると通電しやすく、腐食が進む恐れがあるという。
報告書によると、ガス管はコンクリートと触れている部分を中心に、複数箇所が腐食。
同型のガス管は、法令で調理場など水の影響を受けやすい場所では使用しないよう定められており、同省ガス安全室は「2つの違反が腐食を加速化させた可能性がある」としている。
https://www.sankei.com/affairs/news/201214/afr2012140025-n1.html
12月15日17時47分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ガス管は床から離して置くことが法令で求められる材質で、法令違反の状態が続いたため腐食が進み、ガス漏れにつながった可能性がある。
報告書によると、事故が起きたガス管は「白管」と呼ばれ、比較的湿気に弱い。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201215-OYT1T50115/
2020年8月8日12時45分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前9時40分ごろ、岩手県山田町長崎の住宅の新築工事現場で、自営業の在原さん(男性、70歳)が作業中にトラックの荷台に積まれたかごの上から、およそ2メートル下の地面に転落しました。
在原さんは宮古市内の病院に搬送されましたが、頭を強く打っていて、およそ11時間半後に死亡しました。
警察によりますと、在原さんは当時、トラックに積まれていた屋根のトタン板を同僚に手渡す作業をしていたとみられるということです。
警察は、在原さんが作業中にバランスを崩して転落した可能性もあるとみて、事故の詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20200808/6040008275.html
2020年8月7日18時35分にYAHOOニュース(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
柴田町の白石川で川遊び中に流され行方不明になっていた町内の女子中学生2人が、8月7日午後、遺体で見つかりました。
遺体で見つかったのは槻木中学校1年のAさん(12)とOさん(13)の2人です。
警察によりますと、2人は6日午後、柴田町の白石川で友人3人と川遊び中に流され、行方不明となっていました。
警察と消防で7日午前6時半からおよそ150人態勢で捜索を行ったところ、午後2時ごろ、潜水士が川底にうつぶせの状態で沈んでいる2人を見つけたということです。
2人が見つかったのは、川遊びをしていた場所から30メートルほど下流の、水深およそ1.5メートルの場所です。
警察によりますと、AさんはTシャツにショートパンツ、OさんはTシャツに長ズボンを着用していたということです。
柴田町によりますと、槻木中学校では7日の終業式で生徒たちに今回の事故のことを伝え、注意喚起を行ったということです。
警察で2人の死因の特定を急いでいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c35db5097dd6971cabef4b936e9daf1516d811e
8月7日6時5分に河北新報からは、現場付近では遊んではダメだと学校から注意されていた生徒もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、不明の2人を含む同級生の女子生徒5人が6日午後0時半ごろから、当初は浅瀬で遊んでいたという。
このうち3人が川の深みにはまり、1人は自力で泳いで岸に上がったものの、2人が流された。
友人2人と現場を訪れた槻木中2年の男子生徒(13)は、「学校から、現場付近は危ないので遊んでは駄目と注意されたことがあった」と語った。
https://kahoku.news/articles/20200807kho000000012000c.html
8月7日19時32分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、水難学会では多重水難のことを後追い沈水とも言っているなど、下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
川遊びの中で起きてしまった今回の事故。
現場付近では過去にも死亡事故が起きていて、専門家は、下流域の川で起きやすい典型的な事故だった可能性があると指摘しています。
岩附記者;
「中学生2人が流された現場の川付近には、危険を呼び掛ける看板が設置されています」
現場付近では、おととし7月にも釣りをしていた大学生が流され、死亡する事故が起きています。
住民;
「(住民はこの川で水遊びは)そんなにしない。ここ危険区域だから。
(この川は流れは)穏やかだけども、たこつぼっていうか深みと浅みがあるような感じ」
「あー気の毒だなあと思って、一瞬にしてね」
水難事故に詳しい専門家は、事故は同じ場所で繰り返されると指摘します。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「場所によって同じ事故が同じように繰り返されます。
ですから、なんでここで同じような事故が起こるんだろうなという所は、例えば、川が浅い所から急に深くなっていると、典型的な構造を示していたりするんですね」
今回の白石川のような下流域では、一般的に川底が砂地であることが多く、上流のような岩の川底に比べて深さが見通しづらい傾向があります。
事故の経緯は詳しく分かっていませんが、1人が足を取られ、助けようとしたもう1人も被害に遭う「多重水難」、「後追い沈水」の典型に見えると言います。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「多重水難というのは、我々水難学会では後追い沈水とも言っているんですけども、1人目が深みにはまって流されそうになって、2人目がそれを追いかけて入って行って同じ目に遭ってしまうと」
また、新型コロナウイルスの影響で、監視の目がある海水浴場や学校のプールが閉鎖される今年の夏は、子どもたちの行動に特に注意が必要だと言います。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「暑い夏にどこに行くかというと、間違いなく川に行ってしまう。
川は涼むのにも一番良い所ですし、見ているとそんなに危なそうじゃないなあと思ってしまうんですね」
また、家族連れであっても、危険性に変わりはないと注意を呼び掛けています。
水難学会・斎藤秀俊会長;
「家族連れで、今までプールでしか泳いだことがない人たちが、いきなり川に行けば、今回の事故のように全く同じようなことが必ず起こります。
ですから、今年は慣れていなければ水遊びはもうしないという、それぐらいの心構えで行かないと、こういった事故はなくならないんじゃないかなあと思います
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d0cf9f3ea7d683b8ee73860755e2f00fa2ed1e3
(ブログ者コメント)
以下は、東日本放送映像の2コマ。
2021年8月6日14時33分にYAHOOニュースからは、水難学会が現地で調査した結果、岸辺の循環流から本流に向けて流された可能性があるなど下記趣旨の記事(水難学会会長寄稿文)が、写真や動画、解説図付きでネット配信されていた。
・・・
実験動画では、砂の河岸から砂洲に沿って歩いていき、膝より深い川に入った様子を映しています。
水深が胸の深さに達したので元に戻ろうと振り向いたとたんに沈水しています。
背浮きができなければ、このまま溺れ沈んで、生きては浮き上がってきません。
・・・
この場所(宮城県柴田町 白石川)では、4年前に大学生が溺れて命を失いました。
ここで釣りをしていたそうです。
残された荷物はカバー写真の砂地の上に張られたテント付近で発見されています。
よく釣りに出かけていたそうで、川には慣れていたようです。
昨年の8月6日には地元の女子中学生2人が、この場所で溺れて命を失いました。
水難学会は、この8月に事故調査委員会(犬飼直之委員長)を現地に派遣し、上述した2件の水難事故の原因調査を行いました。
その時に撮影された現場の様子が図1です。
図1では、左側に砂の河岸があります。
上流から下流に向かうように、本流である流れ(矢印1)は明確に見て取れます。
現場では、本流の他に、矢印2や矢印3で示した流れがありました。
この流れは、下流から上流に流れていました。
そして、砂の河岸から矢印3に沿って右側に向かうように細長く砂地が延びているのがお分かりになるでしょうか。
これを砂洲(さす)と呼びます。
そもそも、中流域の川には珍しく、なぜ砂がたまるのでしょうか。
それは、この地点にて循環流が発生して、川の流れがくるくる回っているからです。
図2をご覧ください。
図1の川を真上からみたイメージ図です。
矢印1の上流からの流れは矢印Aのように分岐して上流を目指します。
砂の河岸に並行するように矢印2のように川を遡り、砂洲に沿うようにして矢印3のように元の流れに戻ります。
流れがくるくる回るイメージです。
動画1の被験者は、砂洲に戻ろうとして矢印3の流れに逆らったわけです。
だから、本流に向けて流されました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210806-00251569
2020年8月7日12時10分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都葛飾区小菅で6日、金属加工工場から排出された劇物のカセイソーダ(水酸化ナトリウム)水溶液が通行人の70代男性にかかり、腕に軽いやけどを負ったことが7日、警視庁などへの取材で分かった。
警視庁などによると、工場はM金属工業の葛飾工場(本社・東京都台東区)。
劇物の中和作業に使うホースが何らかの原因で外れていたとみられ、同庁は当時の状況を詳しく調べている。
男性は6日午前10時半ごろ、自転車で通り掛かった際に水溶液がかかり、工場に届け出た。
https://www.sankei.com/affairs/news/200807/afr2008070008-n1.html
2020年8月7日17時56分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日、埼玉県川越市の消防で、通報の内容が聞き取れず録音データの確認も行わなかったため救急車の到着が28分遅れたことが分かりました。
女性は、意識不明の状態で病院に運ばれましたが、まもなく死亡しました。
川越地区消防局によりますと、5日午後5時50分ごろ、川越市内の公衆電話から119番通報がありましたが、早口で内容が聞き取れず、救急車は公衆電話の場所に向かいました。
救急隊員が付近を探したところ、搬送が必要な患者は見つからなかったということです。
その後、再び通報があり、詳しい場所などが分かり、最初の到着から28分後の午後6時28分に自宅の玄関で倒れていた70代の女性を見つけ、救急車で搬送したということです。
女性は、意識不明の状態で、市内の病院に運ばれまもなく死亡しました。
消防によりますと、119番通報が聞き取りにくい場合は、録音データを確認していますが、今回はそれを行わず、データを確認すれば内容を聞き取れたということです。
消防では、救急車の遅れと死亡の因果関係はわからないとしています。
川越地区消防局の比留間局長は、「住民の信頼を大きく損ね、心からおわび申し上げます。今後は再発防止に取り組んでまいります」と陳謝しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20200807/1100009251.html
8月7日17時38分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
川越地区消防局によると、119番通報があったのは5日午後5時50分。
早口で聞き取りにくく、救急隊が公衆電話付近に向かったが、通報者と接触できなかった。
午後6時16分に再び同じ公衆電話から119番通報があり、住所と名前を確認して同28分に救急隊が到着。
女性は玄関で車椅子に座り、ぐったりしていた。
体温は40・2度あり、搬送中に心肺停止状態になった。
通報したのは女性の家族で、自宅から通報する手段がなかったという。
最初の119番通報も、録音データを聞き直せば住所と名前が分かったという。
https://www.sankei.com/affairs/news/200807/afr2008070022-n1.html
2020年8月5日22時53分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
5日午後3時ごろ、愛知県一宮市にある繊維加工会社「O繊工」の工場で、「倉庫の外にあったパレット(荷物を載せる台)が燃えて、倉庫に燃え移りそうだ」と、目撃した男性従業員から119番があった。
県警一宮署によると、鉄骨3階建ての工場兼倉庫を全焼した。
現場付近では工場から出た煙が立ちこめ、焦げ臭いにおいが充満した。
近所に住む50代女性は、「帰宅途中で黒い煙を見た。あっという間に建物全体に炎が燃え広がった」と話した。
同署によると、倉庫の外にあったパレットや段ボールから燃え広がったとの情報がある。
工場は稼働中で50人の従業員がいたが、外に逃げてけが人はいなかった。
現場はJR東海道線木曽川駅から東に約1・6キロの住宅や田んぼが混在する地域。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20200805/k00/00m/040/240000c アカスミ
8月11日付でCBCニュースからは、中学生2人が噴射した殺虫剤に火をつけハチの巣を駆除していた火が燃え移ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月5日、愛知県一宮市の繊維加工工場「O繊工」で、工場と倉庫合わせて約3400平方メートルが燃えました。
けが人は、いませんでした。
火が出たのは午後3時ごろで、火元とみられる場所付近で、一宮市内に住む中学1年生の男子生徒2人が目撃されていました。
捜査関係者によりますと、男子生徒2人が、ハチの巣を駆除しようと噴射した殺虫剤に火をつけていたところ、その火が工場に燃え移ったとみられることがわかりました。
2人は、火遊びをしたことについて認めていて、関係者によりますと、殺虫剤に火をつける動画を見て真似をした可能性もあるということです。
警察は近く、2人を失火の非行内容で、児童相談所に通告する方針です。
https://www.youtube.com/watch?v=3--ltZKXKlE
8月11日11時48分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、あきらめるしかないが悔しいという社長談話など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査関係者によりますと、市内に住む12歳と13歳の中学1年の男子生徒2人が、出火に関与したとみられることが新たにわかりました。
工場のパレットにできた蜂の巣を駆除しようと噴射した殺虫剤に火を付け、火炎放射器のように使用したところ、工場に燃え広がったとみられ、
調べに対し、2人は行為を認めているということです。
O繊工の社長: 「火炎放射器を作ってと聞いています。子供たちがやったことなんで、まあ諦めるしかないんですけど…正直悔しいですね」
14歳未満の少年は刑事責任を問われないため、警察は近く、失火の非行内容で少年2人を児童相談所に通告する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8fc4f2bebf7e12aedbc562a1e3e468e72fdd5a0
8月11日23時41分に中日新聞からは、2人は親と一緒に工場に謝りに来たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関係者によると、市内に住む中学1年の男子2人は、敷地内のパレットにできた蜂の巣を駆除しようと、殺虫剤を噴射して火を付け、火炎放射器のように使ったという。
その後、パレットに引火し、工場に燃え広がった。
同社社長(44)によると、火事の後、2人は親を伴って謝罪に訪れ「自宅から殺虫剤を持ってきて興味本位でやってしまった」と謝罪した。
社長は取材に「子どもがやったことなので仕方がないが、悔しい。今は復旧に向けて一丸となりやっていくしかない」と語った。
一宮署は失火容疑で捜査しているが、14歳未満は刑事責任を問えないため、今後、児童相談所に通告するとみられる。
一宮市消防本部によると、殺虫剤に限らず家庭用のスプレー缶には、可燃性の液化石油ガス(LPG)などの噴射剤が入っており、炎や火気の近くで使ってはならない。
予防課の担当者は「取り扱いを誤ると事故になる」と注意を促す。
https://www.chunichi.co.jp/article/103281
(ブログ者コメント)
グーグルアースで調べたところ、どこが火元かは不明だが、道路に面した場所にパレットなどが積まれていた模様。
ともあれ、そのような場所にハチの巣があると作業に支障が出るような気もするのだが・・・。
2020年8月4日19時53分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
私たちを癒やしてくれるペット。
しかし、そのペットをしっかり見ておかないと、大きな事故に発展するおそれがあるのです。
それは…
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「こちらが実際にペットの尿が原因となって火災が発生したコンセント」
7月、新潟市内の住宅でコンセントから出火。
ペットがコンセントに何度も尿をかけてショートしたことが原因とみられています。
また、5月にも市内の他の住宅で、同じくペットの尿が原因とみられる火事が発生しています。
【記者リポート】
「ペットの尿に見立てた塩水を延長コードにかけて、どのように燃えるのか実験してみます」
延長コードに塩水をかけ、電気を流してみると湯気が出てきます。
開いてみると、ショートした熱で塩水が沸騰していました。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「何度もこのような状況が起きると、やがて最後には火災になる」
今度は、塩分がたまった状態の延長コードに電気を通してみると、一気に火が立ち上りました。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「ペットの尿に含まれる塩分や汚れなどが中にたまっていって、最後はずっとショートした状態が続くと考えられる」
今年発生した2件は、いずれもケガ人はいませんでしたが、大きな火事につながるおそれもあります。
また、気温が高く、機械がうまく放熱できない8月は、特に電気火災が多くなるといいます。
【新潟市消防局予防課 市橋 火災調査係長】
「電気火災は、いつどのようなところでも起きると認識していただければありがたい」
新潟市消防局は、ペットの尿が電気系統にかかった場合は、使用をやめるか、電気店に点検してもらうよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/44085bc5d2d7d0f627dd51e55b388a22229f8a1b
(ブログ者コメント)
以下は、映像の8コマ。
延長コードコンセントのカバーを開けた映像が3コマ続いているが、2コマ目は沸騰する泡が映っているコマだ。
お分かりいただけるだろうか?
2020年8月6日6時1分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大規模な爆発は、死者が135人に増えました。
レバノン政府は非常事態を宣言し、近く調査委員会を立ち上げて、爆薬の原料にもなる化学物質が長期間にわたって保管されていた経緯などを調査し、責任を追及することにしています。
レバノンの首都、ベイルートにある港で、4日に起きた大規模な爆発について、レバノンの公衆衛生相は5日、現地メディアに、これまでに135人が死亡し、およそ5000人がけがをしたと明らかにしました。
今も数十人の行方がわかっておらず、爆発現場では、日が暮れてからもライトの明かりを頼りに、懸命の救出作業が続いています。
また、ベイルートの県知事は、首都で30万人が家を失い、被害額は、30億ドルから50億ドルにのぼると指摘しています。
爆発があった港の倉庫には、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムおよそ2750トンが、6年にわたって保管されていたことがわかっています。
アウン大統領は5日、緊急の閣議を開き、ベイルートに、2週間の非常事態宣言を出し、この間、軍に対し、硝酸アンモニウムの保管に関わった人物を自宅に軟禁するよう要請しました。
政府は、近く、調査委員会を設置し、5日かけて原因の調査や責任者の特定にあたり、その結果を公表することにしています。
アウン大統領は、「できるだけ早く調査を行って何が起きたのかを明らかにし、責任がある人物を処罰する決意だ」と述べて、責任を追及する考えを示しました。
【衛星画像でも爆発の威力が】
レバノンの首都ベイルートで起きた大規模な爆発で、爆発後の現場をうつした衛星画像は、爆発の威力のすさまじさを物語っています。
アメリカの衛星会社プラネット社が撮影したのは、爆発が起きた港で、爆発が起きた場所を中心に、埠頭が大きくえぐりとられてクレーターのようになっています。
また、爆発前に撮影された画像では、ふ頭の周辺に倉庫のようなものが確認できますが、爆発後には、跡形もなく無くなったり、骨組みだけになったりしています。
周囲には爆風で飛ばされたとみられるコンテナや建物の破片なども散らばっていて、爆発の威力を伺い知ることができます。
さらにアメリカの衛星会社マクサー・テクノロジーズが、別の角度から撮影した衛星画像では、爆発が起きたふ頭の対岸に係留されていたクルーズ船のような船が、横倒しになっている様子が確認できます。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012553261000.html
8月6日22時57分に毎日新聞からは、爆発した硝酸アンモニウムは故障で入港した船が入港税を支払わなかったため差し押さえられたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・
今回の爆発では、中心となる港湾地区から市街地へと同心円状に被害が広がっている。
特に、港の南側一帯の建物被害が激しく、倉庫群などが爆風で崩壊した。
3~4キロ離れた地点でも建物の窓ガラスが割れて吹き飛ぶ被害が報じられており、爆発のすさまじさを物語っている。
英BBCによると、英シェフィールド大学の専門家らは今回の爆発の威力について、第二次世界大戦で広島に投下された原子爆弾の約10分の1と推定。
「原子爆弾によらない爆発としては、間違いなく史上最大規模」としている。
ロイター通信によると、死者の多くは港湾や税関で働く人々と、夕方のラッシュアワーに近くを車で通行していた人々という。
強烈な爆風で海に投げ出された犠牲者もいた。
現場付近には行方不明者の家族らが集まり、必死に手がかりを探している。
ベイルートのアブード知事は、「爆発の被害額は、間接的なものを含めて150億ドル(1兆5800億円)に達する可能性がある」と地元テレビ局に述べた。
特に、今回壊滅的な被害を受けたベイルート港はレバノン最大の食糧輸入拠点で、その中心となる穀物貯蔵用サイロも破壊されたため、代替手段の確保が急務となる。
爆発の原因については、事故との見方が強まっている。
港湾地区の倉庫に6年前から保管されていた硝酸アンモニウム2750トンに、何らかの形で引火したとみられている。
硝酸アンモニウムは、化学肥料だけでなく火薬や爆薬の原料となる化学物質で、爆発の危険性から保管や輸送に厳重な管理が求められる。
海外では硝酸アンモニウムの爆発事故が絶えず、2001年9月に仏トゥールーズの肥料工場で爆発し30人超が死亡。
13年4月には米テキサス州の肥料倉庫で爆発して15人が死亡。
15年8月には中国天津の港湾倉庫で発生した火災から、保管していた硝酸アンモニウム約800トンなどに引火し大爆発、近隣住民を含めて165人が死亡した。
ロシア船員組合の発表や露メディアによると、今回爆発した硝酸アンモニウムは、極東ハバロフスク出身でキプロス在住のロシア人実業家が所有するモルドバ船籍の貨物船から押収され、倉庫に保管されていたとみられている。
船はジョージアのバトゥーミを出港し、アフリカのモザンビークに向かっていたが、13年秋に故障のため、ベイルートの港に停泊。
入港税が支払われなかったため、港湾当局が船を差し押さえ、ロシア人の船長ら一部の船員が船内に拘束された。
港湾当局は当初、硝酸アンモニウムの船外への積み出しも許さなかったが、約1年後になって裁判所が許可し、船長らも帰国できたという。
船長は露メディアの取材に、「実業家が船を放棄し、賃金も支払われていない」と訴えている。
船はすでに海に沈んだという。
https://mainichi.jp/articles/20200806/k00/00m/030/258000c
8月7日12時27分にYAHOOニュース(ロイター)からは、亜鉛化窒素を含む赤褐色の煙は硝酸アンモニウムの爆発に特有のものだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
硝酸アンモニウムは一般的な工業用化学品で、肥料にしたり、採石や採掘の現場で使用される。
適切に保管されていれば、比較的安全とされる。
だが汚染された場合、とりわけ燃料と混ざると極めて危険だ。
また、大量で高温にさらされると爆発の可能性があり、量が多ければ多いほど爆発の危険性が高まる。
ベイルートでは、2750トンが安全対策なしに保管されていた。
非核爆発としては史上最大級の規模だった可能性があると専門家。
映像から、硝酸アンモニウムの爆発には特徴がみられる。
衝撃はのキノコ雲とともに、亜鉛化窒素を含む赤褐色の煙が発生した。
過去にも多くの犠牲者を伴った爆発事故には、硝酸アンモニウムが関係していた。
1921年、ドイツの工場が爆発し、約570人が死亡または行方不明になった。
2015年には中国の天津港で倉庫が爆発し、200人近くが死亡または行方不明になった。
ほかの物質と混ぜることで爆発物になるため、意図的に使用された事例も。
1990年代にはアイルランド共和軍(IRA)がロンドンで爆破させたほか、1995年のオクラホマシティ連邦政府爆破事件や、2002年のバリ島ナイトクラブ爆破事件などでも使われた。
また硝酸アンモニウムを含んだ手製爆弾が、アフガニスタン駐留米軍に対して多数使用されたという。
だが専門家は、レバノンの爆発は事故であった可能性が高いとみている。
仮に意図的にほかの物質と混ぜられ、爆発物として使用された場合、赤褐色の煙は上がらないことが多いからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50752d1d1f0bcbe6147ad9214a2f99e8627bddc9
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の13コマ。
衝撃波によって生じた水蒸気の雲がカメラに向かって押し寄せ
てきている。(2/2に解説あり)
〇天津事例は本ブログでも紹介スミ(ニトロセルロースの自然発火が引き金で、硝安保管量は800トンだった)
(1/2から続く)
2020年8月8日12時21分にYAHOOニュース(WIRED)からは、硝酸アンモニウム保管上の絶対禁止事項が2つとも守られていなかったなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで8月4日午後6時ごろ(現地時間)に発生した倉庫火災は大爆発を引き起こし、超音速の爆風がベイルートの街全体を駆け抜けた。
映像を見ると、港に近い倉庫で発生した火災に続いて大きな白いキノコ雲が勢いよく立ち上がり、爆発の衝撃波で通りが焼き焦げ、建物は倒壊し、車や人が吹き飛ばされ、窓ガラスが砕け散った。
この爆風は10km先まで及んでいる。
記事の公開時点で、少なくとも135人の死亡が確認され、4,000人以上が負傷している。
なぜこのような爆発が起きたのか。
そして、なぜこれほどの大爆発となったのだろうか。
【燃料と酸化剤の両方の特性】
今回の大規模な爆発の原因となったのは硝酸アンモニウムだと考えられている。
硝酸アンモニウムは、農業用肥料や鉱山で使われる爆薬の原料として使われることが多い化学物質だ。
レバノンのミシェル・アウン大統領によると、爆発現場の港湾倉庫には2,750トンの硝酸アンモニウムが、安全対策が不十分なまま、6年にわたり保管されていた。
爆発の威力は凄まじく、200km離れたキプロス島でも感じられたほどだった。
硝酸アンモニウムへの引火の原因はまだ不明だが、港湾倉庫の火災が硝酸アンモニウムに引火して爆発を引き起こした可能性が最も高い。
硝酸アンモニウムは比較的安定した化合物だが、170℃で融解する。
ベイルートで大量の硝酸アンモニウムに引火し、続いて起きた化学反応で大きな火の玉が発生し、大爆発を引き起こしたようだ。
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの化学教授であるアンジェラ・セッラは、硝酸アンモニウムの爆発性は、その化学成分に起因するのだと指摘する。
すなわち、アンモニウムは水素に似た性質があり、硝酸塩は酸素に似た性質をもつ。
「燃料と酸化剤の両方があるようなものです」と、セッラは説明する。
酸化剤は炎に酸素を送り込み、その勢いを増す。
「燃料と酸化剤をまとめて点火源と組み合わせれば、大きな問題になることは確実でしょうね」
【超音速の衝撃波が都市を襲った】
硝酸アンモニウムの爆発は、空気を急激に圧縮する。
その結果、港湾倉庫から超音速の衝撃波が波紋のように広がった。
衝撃波の前方は非常に高温だが、後方の温度は低く、ソニックブームの周りの空気は移動・圧縮される。
「シャンパンボトルからコルクが勢いよく飛び出すと、ボトルの中に水蒸気が凝縮した霧が発生する現象と少し似ています。
それとまったく同じプロセスで、非常に急激に冷却されるのです」
と、セッラは説明する。
今回の爆発は核爆発以外で近年最大級の規模であると、シェフィールド大学の土木工学教授であるアンディ・ティアスは語る。
ティアスとシェフィールド大学の衝撃・衝突力学研究グループの研究チームは、ベイルートの爆発を記録した多数の動画と画像を分析し、爆発を引き起こした爆薬の量を推定した。
この結果、爆発はトリニトロトルエン(TNT)火薬換算で約1,000~1,500トンに相当するとみられている。
広島に投下された原爆の10分の1の威力だ。
しかし、なぜ、これほどの大爆発になったのだろうか。
それには、複数の要因が組み合わさっている。
要因のひとつは硝酸アンモニウムの量の多さ、もうひとつは不適切に港湾倉庫に保管されていた期間だ。
【「絶対禁止」のルールが守られず】
ベイルートでの爆発の原因となった硝酸アンモニウムの量それ自体は、決して珍しいものではない。
肥料をつくるために同程度の量の硝酸アンモニウムが世界中に出荷されている。
だが、硝酸アンモニウムがこれほど大量に1カ所に保管されることは、あまりない。
まさにベイルートで目撃された爆発の原因となったものだ。
「業界の安全プロセスに関する基本的な知識をもっている人なら誰でも知っている最も重要なルールは、大量の危険物を1カ所に保管しないことです。特に密閉された環境では厳禁です」と、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの化学工学教授であるハロウン・マゲレフテは指摘する。
「ふたつ目の絶対禁止事項は、人口密集地域近辺での保管です」
硝酸アンモニウムの安全な保管について助言する英国企業Haztech Consultantsのディレクターのスティーヴ・カーショウによると、硝酸アンモニウムは自体は比較的安定した化合物だが、長期間大量に保管したり、異物混入や汚染が起きたりすると、複合して大きな塊になる。
【不適切な保管で硝酸アンモニウムが固まった?】
時間経過とともに湿気を吸って固まった硝酸アンモニウムは、爆発のリスクが大きくなると同時に、爆発の激しさも増す。
そしてベイルートの倉庫で起きたように、固まった硝酸アンモニウムに引火すると、大惨事をもたらす可能性がある。
「大量の硝酸アンモニウムがぎっしり詰め込まれて不適切に保管されていたことで、爆発が起きたのです」と、カーショウは言う。
さらに、通常なら数百トンほどの硝酸アンモニウムを小さな容器に隔離保管し、その際には硝酸アンモニウムに引火するような可燃性物質を周囲に置くことはないと、カーショウは指摘する。
量が少なければ、予期せぬ事態が起きても小さな爆発で済む。
「衝撃と爆発で、保管されていた膨大な量の硝酸アンモニウムすべてが、ほぼ瞬時に爆発しました」
複数のメディアの報道によると、13年に2,750トンの硝酸アンモニウムを積んだ船舶がベイルートに到着したが、船舶が航海に不適切と判断されたか、あるいは船舶所有者がベイルート港への料金支払いを拒否したことで、14年に出航不許可となった。
のちに硝酸アンモニウムが押収され、倉庫に保管されたという。
すでに6か月前には、この硝酸アンモニウムを移動しないとベイルート全体が吹き飛ばされることになると複数の検査官が警告していたと、『ガーディアン』紙は伝えている。
「時間の問題だったとわたしは思います」と、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのマゲレフテは言う。
「絶対に起きてはならないことが起きてしまったのです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e279afbb9226b85262c95ac7ce4c472f39bdd003
(2020年8月12日 修正1 ;追記)
2020年8月11日7時43分にYAHOOニュース(ロイター)から、大量保管の危険性は1月に司法当局から指摘され、安全保障当局からも7月20日付の私信で大統領と首相宛に警告されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで4日発生した大爆発事故の原因とされる、港に保管されていた2750トンの硝酸アンモニウムについて、アウン大統領やディアブ首相は、安全保障当局から事前に危険性を警告されていた。
ロイターが、当局による報告書や複数の安全保障担当高官の取材を通じて、この事実を突き止めた。
今回初めて存在が明らかになった報告書は、国家安全保障局が事故に至る経緯をまとめたもので、その中には、7月20日付けで大統領と首相宛てに私信が送られたことが記されている。
報告書で私信の具体的な内容には言及されていないものの、ある安全保障担当高官はロイターに対して、硝酸アンモニウムについて直ちに安全対策を講じるべきだと促した1月の司法当局による調査結果が要約されていたと説明した。
この私信作成に関与していた同高官は、「硝酸アンモニウムには危険性があり、盗まれた場合は、テロ攻撃に利用されかねなかった」と述べ、爆発すればベイルートが壊滅する恐れがあると、自身が政府首脳部に訴えていたと付け加えた。
アウン大統領は先週、事故前に硝酸アンモニウムがあることは知っていたと認め、直属機関の最高国防評議会の事務局長に「必要な措置を講じる」よう指示したと語った。
ただ、こうした直接的な警告を受けながら、結果として適切な対応を怠ったことが分かり、汚職や経済危機などを含めた政府に対する国民の怒りがさらに強まりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50b75e24605501f51a11f57bfde5532af0159831
2020年8月4日17時46分にNHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時半すぎ、長浜市八幡中山町の近くで、4階建ての集合住宅から黒煙が上がり、爆発音も聞こえたという通報が警察にありました。
火はおよそ2時間半後に消し止められましたが、集合住宅の一部と駐車場の複数の車が焼けました。
この火事で、近くにいた男性が顔や手にやけどをしたほか、別の女性も体調不良を訴え、病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はないということです。
警察の調べでは、現場では集合住宅で使われていた複数のプロパンガスのボンベが激しく焼けていて、火事の前、近くにいた人がガス臭さを感じたり、シューシューという音を聞いたりしていたということです。
警察は、何らかの原因で漏れたガスに引火した可能性があるとみて、さらに詳しく調べています。
現場は、JR長浜駅から北西に2キロほど離れた県道沿いの住宅地の一角で、現場は一時、騒然としたということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20200804/2060005456.html
8月4日12時17分に京都新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時40分ごろ、滋賀県長浜市八幡中山町の4階建てアパート「O」の駐車場付近から出火、アパートの壁面や、北側の駐車場に止めてあった車5台に類焼し、約2時間半後に消えた。
30代の男性が顔や両腕にやけどを負い、40代女性が煙を吸い、病院に搬送された。
2人とも命に別条はないという。
滋賀県警長浜署や湖北地域消防本部が原因を調べている。
アパート西隣の民家にいた女性(59)は、「シューとガスが漏れるような音がして、外に出たら火が噴き上がり、一気に建物の3階くらいまで燃え移った。何度か爆発音もして、車も巻き込んで燃えた」と話した。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/322748
(ブログ者コメント)
以下は、映像の4コマ。
2020年8月3日20時34分にYAHOOニュース(長野放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が多発している長野市の交差点です。
それまでT字路だった場所が十字路の交差点になったことで、いわば「魔の交差点」となりつつあり、住民も困惑しています。
先月22日の午前、長野市上千歳町の交差点で、軽自動車2台が出会い頭に衝突する事故が起きました。
双方にケガはありませんでした。
高齢の男性が運転する車が、一時停止の標識があるにもかかわらず、一時停止をせずに交差点に進入し衝突したとみられます。
目撃者:
「ドーンって言った。ここは前は一時停止がなかったからスピード出して通過しようとした事故。先週も事故あった、ここに信号機つけないと危ない」
警察によりますと、この交差点では2カ月ほどの間に同様の衝突事故が3件起きています。
なぜ、事故が相次ぐのか。
主な原因として考えられているのが、一時停止の標識の位置が変わったことです。
6月1日、新たに県庁緑町線が開通。
県庁通り、中央通り、長野大通りが結ばれ、利便性が向上しました。
この道路の開通で、交差点はそれまでのT字路から十字路になりました。
これで優先道路が変わり、一時停止の標識が、それまでなかった南北を走る市道側に設置されたのです。
実際、一時停止の標識に気づかなかったのか、あるいはつい慣れで走り抜けてしまったのか、一時停止をしない車が見られました。
住民:
「今までここは『止まれ』じゃなく真っすぐだったので、ここを通る方が止まらず行くって感じ。非常に危険だと思う」
タクシー運転手:
「標識をよく見てない人が多いと思う。標識をちゃんと確認して、左右を確認して」
また住民からは、交差点周辺の視界が悪いことも事故の要因になっているという声も上がっています。
住民:
「視界がとにかく悪い。今のうちに信号つけてもらわないと怖い」
実際に交差点を走ってみると…。
(記者リポート)
「一時停止のラインに止まりますと、自動販売機でうまく左が見えません」
確かに、南北方向は自動販売機や建物で視界が悪く感じられました。
このため上千歳町は、信号機やカーブミラーの設置を市や警察に要望しています。
上千歳町の役員・玉井さん:
「できれば、本当の信号をつけてもらうのが一番いい」
要望を受けて市は今月中にも、交差点の二カ所にカーブミラーを設置する方針です。
しかし、信号機の設置は、東西方向の短い距離の間に信号機が連続してしまうため、難しい状況です。
長野県警交通規制課・小原課長:
「短い区間の中にいくつも信号機が続くと、交通渋滞を引き起こす要因になる。連続しますと先の信号機と見誤る危険性もある」
道路改良による思わぬ「落とし穴」。
どの交差点でも、標識や信号機に注意して進行する必要があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2dd8d4249bc71ce6f9880ff2e720f0eed250a4
8月4日20時17分にYAHOOニュース(信越放送)から、上記報道の翌日にも事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新たな道路の開通で一時停止の位置が変わり、事故が相次いでいる長野市の繁華街・権堂の交差点で、また事故です。
午前8時半ごろ、長野市の市道「県庁緑町線」の交差点で、軽乗用車とバイクが衝突しました。
バイクを運転していた女性が市内の病院に運ばれましたが、軽いけがだということです。
この交差点は、新たな道路の開通で、一時停止の位置が変わりました。
県庁と長野大通りを東西に結ぶ「県庁緑町線」は6月1日に開通し、現在は南北を走る市道側に一時停止の標識があります。
しかし、開通前は丁字路で、現在は直進できる東側が一時停止の必要がありました。
軽乗用車を運転していた女性は、「権堂方面から来たバイクが一時停止で止まらず、気が付いてブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しています。
警察が当時の状況を聞いて、事故の原因を調べています。
交差点では、開通して以降、少なくとも3件、同じような事故が続いていて、住民からは信号機の設置など対策を求める声が広がっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6cd004774550132d066368311ccc933b9fa413b
(ブログ者コメント)
〇以下は、映像の6コマ。
別映像では、止まれ表示なのに、止まるどころか徐行もせず、見た目、40㎞/h程度のスピードで交差点を走り抜ける車の映像も放映されていた。
それも2台も。
〇ついうっかりと、これまで慣れ親しんできたスタイルで走って
しまう?
道路上にも止まれの表示があり、見えにくいといっても、十字路になっていることぐらいは識別できるので、そんなことはないような気がするのだが・・・。
2020年8月3日20時25分にgooニュース(AFP)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
オーストラリア北西部沿岸沖でシュノーケリングをしていた観光客の女性が、クジラの尾にぶつかり重傷を負い、病院に空路搬送された。
医療関係者が3日、明らかにした。
事故は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているインド洋のニンガルー・リーフ付近で発生。
応急処置の普及活動などに取り組む団体「セント・ジョン・アンビュランス」はAFPに対し、女性はパースで緊急治療を受けるために空港に搬送されたと明らかにした。
女性はクジラの尾と衝突し「胸部外傷」を負い、「重傷だが容体は安定している」という。
女性が衝突したのは世界最大魚のジンベイザメだと報じるメディアもあった。
事故が起きたエリアはジンベイザメの他、さらに大きいザトウクジラを間近で見られることで知られる。
どちらの種も、通常はボートや人間に対して警戒心が強い。
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3297190.html
2020年8月3日11時54分にYAHOOニュース(アフロ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
インド南部カルナータカ州ベンガルール(旧称バンガロール)で、7月16日に起きた事故の映像。
トゥクトゥクに絡みついた、路上に垂れ下がったワイヤを外そうと、運転手がトゥクトゥクを降りて作業中。
通りを走ってきた別のスクーターが、ワイヤに気付かず横を通過。
車体に絡まるも、そのまま走行。
その勢いでワイヤが強く引っ張られ、作業していたトゥクトゥクの運転手を空へ跳ね上げた。
飛ばされた運転手は、歩行者の女性に激突。
女性は頭を負傷し、病院で手当てを受けた。
飛ばされた運転手は軽傷で済んだ。
現在地元当局により、事故原因を調査中。
(インド、カルナータカ州、ベンガルール、8月3日、映像:Newsflare/アフロ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a488f5da858a1cbfc0f11ca132dfc53ff8898417
(ブログ者コメント)
以下は、映像の7コマ。
2020年8月5日6時4分にYAHOOニュース(西日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前に福岡市東区のマンションでぼやがあり、水を入れたペットボトルが太陽光を集めるレンズのような役目をして出火したとみられることが、福岡県警捜査関係者への取材で分かった。
過去にも各地で起きている「収れん火災」とみられ、専門家は「水入りペットボトルには十分に注意してほしい」と呼び掛けている。
福岡東署によると、ぼやは3日午前9時すぎに東区名島5丁目で発生。
マンション14階の自営業の男性(72)方のベランダに置かれていたプラスチック製の箱などが燃えた。
室内にいた男性と妻にけがはなかった。
捜査関係者によると、現場には箱が飛ばされないよう周囲に約10本の水入りペットボトルが置かれていた。
火の気はないことから、太陽光がペットボトルの水を通過する際に屈折して箱に集まり、高熱によって発火したとみられるという。
2016年3月には福岡市城南区の共同住宅で水晶玉が同じように作用してクッションが燃えたほか、18年7月には北九州市小倉北区のごみ置き場で、重しのペットボトルによってごみ袋を覆うネットが焼けた。
両市の消防局は、いずれも収れん火災だったとみている。
火災に詳しい公益財団法人市民防災研究所(東京)の坂口理事は、「状況によっては数十秒で発火することもある。太陽光が当たる場所には水入りペットボトルを置かないことが一番の対策だ」と話している。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/632658/
2020年7月31日19時10分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市は31日、市から介護予防事業を受託しているNPO法人が、利用者の名前や住所など個人情報が記入された10人分の書類を紛失したと発表した。
市によると、NPO法人の職員は11日、長田区内の事業利用者から提出を受けた書類を、地域包括支援センターに持参。
シャッターが閉まっていたため、封筒に入れ、地面との隙間から建物内に投げ入れたという。
書類はその後、見つかっていない。
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/202007/0013561077.shtml
※以下は神戸市の記者発表資料。
1.概要
介護予防事業「地域拠点型一般介護予防事業」の受託事業者(NPO法人JLC兵庫)において、「利用申請書兼同意書」が10名分紛失していることが、令和2年7月28日(火曜日)に判明した。
当該事業者は、「利用申請書兼同意書」をあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)に提出するため、令和2年7月11日、当該センターの建物に投函したが、センターは受け取っておらず、捜索したが見つからなかった。
2.紛失した資料
利用者10名の「利用申請書兼同意書」
「利用申請書兼同意書」は、地域拠点型一般介護予防事業の利用者が市に対して利用申請と確認事項についての同意書であり、該当資料には利用者名、住所、本人電話番号、緊急連絡先が記載されている。
3.対応
利用者10名に対し、7月29日(火曜日)のうちに電話連絡にて事情説明・謝罪を行い、8月4日(火曜日)の事業開催時に再度詳細説明と謝罪を行う予定である。
4.再発防止に向けた取組
・各受託事業者に対して、個人情報の取り扱い及び書類の提出方法について改めて、指導・助言し、再発防止に努めてまいります。
なお、現時点で紛失に伴う個人情報の流出に関する被害は確認されていません。
参考〉
地域拠点型一般介護予防事業とは
神戸市がNPO等に委託して実施している高齢者の「つどいの場」であり、週1回程度介護予防のためのレクリエーションや体操、脳トレなどを提供する介護予防事業である。
市内100か所程度で実施。
https://www.city.kobe.lg.jp/a46210/press/202007311320.html
2020年7月31日18時5分にライブドアニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年秋、羽田空港で水道水から基準を超える塩分が検出され、飲食店などが休業したトラブルで、国の検討会は、原因は特定できなかったとする報告書を取りまとめました。
このトラブルは去年11月6日、羽田空港で、水道水から基準値を超える塩分が検出され、空港ビル内のトイレや飲食店の水が3日間にわたり使えなくなったものです。
原因究明を進めていた国の検討会は、国が設置した給水管に損傷はなく、人為的に混入させた兆候もみられないとの調査結果を公表しました。
その上で、太い給水管から分岐している細い給水管から、何らかの原因で逆流現象が起きたことが疑われるとしました。
ただ、具体的なメカニズムや混入した水の種類などは特定には至らなかったとしています。
国は再発防止策として今後、水質の監視体制の強化などを行うとしています。
https://news.livedoor.com/article/detail/18662600/
7月31日19時15分に時事ドットコムからは、今後は常時水質を監視するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
羽田空港(東京都大田区)の第2旅客ターミナルビルや航空機の洗機場で昨年11月、水道水から塩辛い水が出て一時断水したトラブルで、調査を進めていた国土交通省は31日、原因物資や混入経路を特定できなかったと結論付けた。
給水管の損傷や人為的な混入の形跡は確認されなかったという。
給水管を所有する同省は、これまで1日1回行われていた水質検査について、自動計測システムを導入して常に監視できる体制にするなどの対策を行う。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020073101277&g=soc
(ブログ者コメント)
以下は、報告書(PDF)の一部。
長文ゆえ、報道された部分を見つけるには至らなかったが、関連記述らしきものがあったので紹介する。
・・・・・
1.3.3. 混入メカニズムの検証
具体的な混入メカニズムの検証に当たって、技術的に考え得る可能性としては、
(1) 国の給水管への負圧発生による逆流現象の可能性
(2)ポンプ等動力による給水枝管からの強制流入の可能性
が考えられる。
(1) 国の給水管への負圧発生による逆流現象の可能性
羽田空港内の給水施設において想定される負圧発生要因として、
①給水ポンプの停止
②工事等による断水
について検証した。(表 1.3.4.)
具体的には次の 2 点(ア.及びイ.)について確認した。
ア.上記①について、東側ターミナル地域及び西側ターミナル地域へ水道水を供給する管理センターの受電状況や管理センターの給水ポンプの稼働状況等から国の給水管の給水圧に異常が見られなかったかどうか。
イ.上記②について、国の給水管や各給水設備の工事等に伴い国の給水管内で断水が生じていなかったかどうか。
・・・・・
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/img/000/media_release/20200731_hanedadannsui3_2.pdf
※以下は、報告書が添付されていた国交省の記事URL
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/post_333.html
※以前、読者の方から、ネタ元となったPDFがすでに削除されていて参照できなかったという情報をいただいたことがある。
そこで、これまでにもPDFを本ブログに掲載できないかトライしてきたが、そういう仕様になっていないせいか、はたまたブログ者にスキルがないせいか、できなかった。
ネタ元としたPDFが削除されることもある件については、2018年ブログ総括に記しておいたが、今回の報告書PDF記事化にあたり、再度、お知らせしておきます。
2020年8月1日3時43分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月31日午後8時55分ごろ、大阪府高槻市栄町1の同市中(なか)消防署富田分署で、20代の男性消防士が防火パトロールに出るため、車庫に止めていたポンプ車の輪留めを外したところ、ポンプ車が無人のまま動き出した。
ポンプ車は約10メートル先で道路を挟んで向かい側の飲食店2店に衝突。
止めようとしたこの消防士が右足を骨折し、店舗のひさしやシャッターなどが破損した。
中消防署は、ポンプ車のサイドブレーキが十分にかかっていなかったとみて、原因を調べている。
中畑副署長は、「安全管理が徹底できておらず、飲食店にご迷惑をおかけした。再発防止に努める」と謝罪した。
https://mainichi.jp/articles/20200801/k00/00m/040/009000c
(ブログ者コメント)
〇車止めをつける前に動き出したというのなら、本ブログで紹介するほどの事例ではないのだが、外した際に動き出したという点が気になったので、紹介する。
〇高槻市消防本部のHPによると、ポンプ車と救急車の2台が配備されている小さな分署。
https://www.fd-takatsuki.jp/119/soshiki/naka/tonda.html
2020年8月2日付で毎日新聞千葉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月31日午後5時ごろ、御宿町岩和田の御宿岩和田漁港で、「防波堤付近で2人が倒れている」と漁港関係者の男性から119番があった。
救急隊が50代くらいの男女2人が意識不明で倒れているのを確認し、病院に搬送したが、その後、死亡が確認された。
いすみ署や漁協などによると、2人は夫婦で、8月1日解禁のイセエビ漁の準備のため、備え付けの電動ウインチを使って小型船の引き上げ作業をしていたとみられる。
女性はウインチのワイヤを引っ張った際に倒れ、駆けつけた男性もワイヤに触れた直後に倒れたという。
2人に目立った外傷はなく、同署は2人が感電した可能性もあるとみて調べている。
https://mainichi.jp/articles/20200802/ddl/k12/040/113000c
8月1日7時16分にNHK千葉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
先月31日、午後5時ごろ、千葉県御宿町にある御宿岩和田漁港で、「人が倒れている」と漁業関係者から消防に通報がありました。
警察や消防が駆けつけたところ、50代くらいの男女2人が港で倒れていて、いずれも近くの病院に搬送されましたが、まもなく死亡しました。
警察によりますと、2人は当時、小型船を陸に引き上げる作業をしていたとみられ、はじめにワイヤーを使っていた女性が倒れた後、一緒にいた男性もワイヤーを触った直後に倒れたという目撃情報があるということです。
このため警察は、2人が作業中に何らかの原因で感電した可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20200801/1080011771.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の2コマ)
2020年8月1日7時53分に読売新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
31日午前11時15分頃、山口県岩国市立石町1の下水道工事現場で、作業中のクレーン車が倒れ、アームの先頭部分が近くの道路にあったトラックに直撃した。
トラックの運転席に乗っていた同市昭和町1、自営業中村さん(男性、54歳)が全身を打ち、多発性外傷で死亡した。
山口県警岩国署や同市の発表によると、クレーン車はアームの先頭部分に矢板を地中に打ち込むための器具(約5・1トン)をつけ、矢板(約780キロ)をつり上げていた。
同署は、バランスを崩して前方に倒れたとみている。
市によると、中村さんのトラックは工事とは関係なく、偶然、現場近くの道路にあった。
工事は、近くで建設中の雨水調整槽と下水道管を地中でつなぐための立坑を掘るもので、市が発注していた。
市下水道課は「ご遺族に心よりお悔やみ申し上げる」との談話を出した。
事故当時、近くにいたという40歳代の男性は「雷が落ちたような音がした」と驚いていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200731-OYT1T50332/
7月31日19時40分にYAHOOニュース(テレビ山口)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
きょう午前、岩国市で転倒したクレーン車のアームがトラックを直撃し、運転席に乗っていた男性が死亡しました。
視聴者が撮影した画像です。
クレーン車のアームがトラックを直撃し、運転席が大破しています。
午前11時20分ごろ、岩国市立石町で作業中のクレーン車が転倒し、音を聞いた近くの作業員が消防に通報しました。
近くの会社の人「雷が落ちたようなすごい音だった。思いもかけない事故で、まさかこんなふうなことが起こるなんて思ってもいなかったのでびっくりしている」。
トラックの運転席には市内昭和町の自営業の男性が乗っていて、レスキュー隊に救出されましたが、死亡が確認されました。
岩国市によりますと、現場では市が発注した雨水をためる調整槽の整備工事が行われていました。
クレーンで矢板をつり上げていたところ、バランスを崩して前に倒れたということです。
男性は作業とは関係なく、たまたまその場にいたということで、警察で事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b5cf3f9390fc51fa9ed00e5065e9dfee65b5d14
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ山口映像の2コマ。
アームの先端部がトラックの運転席にめり込んでいる。
あと1m、いや50cmでも前か後ろに駐車していたら、助かっていた可能性が高いように感じた。
(2021年7月31日 修正1 ;追記)
2021年7月30日10時34分にNHK山口からは、70トンクレーンの計画だったのに25トンクレーンを使っていた、事故前にクレーン車に異常が検知されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、岩国市から工事の発注を受けた会社などの社員3人は、安全管理上、市に提出しなければならない計画書に、つり下げられるおもりの上限が70トンのクレーン車を使うとしていましたが、実際には上限が25トンのものが使われていたということです。
さらに、クレーン車で作業にあたった会社の社員と社長は、事故の前、クレーン車に異常が検知されていたにもかかわらず、転倒防止のための措置をとっていなかったということです。
このため、警察は5人が安全管理を怠ったことで事故につながったとして、29日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
警察は、5人の認否について明らかにしていません。
また岩国労働基準監督署も、クレーン車の操作にあたっていた会社と会社の現場責任者を、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210730/4060010499.html
(2022年2月3日 修正2 ;追記)
2022年2月1日17時52分にNHK山口からは、以前から転倒防止装置を解除して作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩国市にある建設会社のクレーン車の操縦士、佐々木被告(男、48歳)は、おととし7月、岩国市内の工事現場で、クレーン車を操縦する際に、転倒を防止する安全装置を解除した状態で作業を行い、クレーン車を転倒させ、近くに止まっていたトラックに直撃し、当時54歳の運転手の男性を死亡させたとして、業務上過失致死の罪で在宅起訴されました。
1日、山口地方裁判所岩国支部で始まった裁判で、佐々木被告は「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
検察側は裁判で、「被告は、少なくとも事故が起きる1年前から安全装置を解除できることを認識したうえで、作業を繰り返していた。クレーン車が転倒することはないと過信したまま作業を行い、事故が発生した」などと指摘しました。
次の裁判は来月1日に行われ、遺族の意見陳述などが行われたあと、結審する予定です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20220201/4060012491.html
(2022年3月17日 修正3 ;追記)
2022年3月16日13時18分にNHK山口からは、事故当日は安全装置が何度も作動していた、社長が改造していたので安全装置が解除できたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岩国市にある建設会社のクレーン車の操縦士、佐々木被告(男性、48歳)は、おととし7月、岩国市の工事現場で安全装置を解除したままクレーン車を操作して転倒させ、下敷きになったトラックの運転手の男性を死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われました。
16日の判決で、山口地方裁判所岩国支部の徳井隆一裁判官は、「事故当日、安全装置が何度も作動していたにもかかわらず、クレーンが転倒することはないだろうなどと安易に考えて安全装置を解除し、作業を継続していた。まさに起こるべくして起きたものだ。操縦者として基本的な注意義務に違反し、過失の程度は相当に重い」と指摘しました。
一方で、「安全装置が解除できたのは、建設会社の社長が改造を施したからであり、現場の体制自体にも問題があったといえ、事故の責任が被告のみにあるとは言いがたい」などとして、禁錮2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20220316/4060012893.html
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

