







7月8日13時52分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日の夜、大阪・高槻市の産業廃棄物収集運搬会社「I産業」の倉庫で、スプレー缶のガス抜き作業中に爆発を伴う火災が起き、作業に当たっていた4人が巻き込まれ、36歳の男性ら2人が死亡した。
消防が調べた結果、現場から半径200mの範囲で、爆風によって、住宅や倉庫など多くの建物の窓ガラスが割れるなどの被害が出ていたことが分かった。
このうち、府立の支援学校では、校舎の窓ガラス14枚が割れたり、鉄製の扉やシャッターがゆがんだりするなどの被害が出ていて、8日は臨時休校になった。
警察によると、4人はいずれもI産業の従業員ではないが、会社側の依頼を受け、爆発の2時間ほど前から倉庫の中でガス抜き作業をしていたと見られている。
【防犯カメラに爆発の瞬間映像】
爆発を伴う火災が起きた大阪・高槻市の倉庫のすぐ近くにある防犯カメラの映像には、爆発の瞬間が映っていた。
映像では、6日午後8時すぎ、突然、白い光とともに、炎が建物から立ち上る様子が確認できる。
また、爆発の衝撃で画面手前の建物のドアが大きく外れて、壊れる様子が映っている。
出典
『高槻爆発火災 半径200m被害』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190708/2000017415.html
7月8日17時55分にNHK関西からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
作業に当たっていた4人のうち2人が死亡し、残る2人も意識不明の重体になっている。
警察が「I産業」の男性役員に事情を聞いたところ、役員は、「スプレー缶は機械部品のクリーナーで、取引先の会社から3000本ほど持ち込まれたものだった。およそ3週間前から、毎週土曜日の夜にガス抜きの作業を行っていた」と説明したという。
警察によると、巻き込まれた4人はいずれもスプレー缶を持ち込んだ取引先の会社の社員やその関係者とみられ、爆発の2時間ほど前から倉庫の中で作業をしていたとみられるという。
出典
『爆発“大量スプレー缶ガス抜き”』
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20190708/2000017434.html
7月8日19時52分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
I産業の男性役員の説明では、約3週間前から金づちでスプレー缶に穴を開けて廃棄する作業をしていた。
大量のスプレー缶が持ち込まれた経緯について、男性役員は、「昨年の台風の被害でスプレー缶を保管していたコンテナが水没し、販売できなくなったものが持ち込まれていた」と話しているという。
出典
『スプレー缶3千本ガス抜きか 大阪・高槻爆発』
https://www.sankei.com/affairs/news/190708/afr1907080020-n1.html
7月9日20時54分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、工具通販会社「M社」(兵庫県尼崎市)社員、山西さん(男性、36歳)ら2人が全身にやけどを負って死亡。
山西さんの次男の男子中学生(13)と、M社の関連会社の50代男性とみられる2人が意識不明の重体となっている。
M社は、工具や関連商品をインターネットを通じて販売。
テレビCMなどで知られ、平成30年12月期の連結決算では売上高が1000億円を超える。
I産業とは以前から取引があったという。
警察は9日、業務上過失致死容疑でM社の本社などを家宅捜索。
ガス抜き作業の詳しい状況などを調べている。
M社は「警察の捜査に全面的に協力する」などとするコメントを出した。
・・・・・
出典
『大阪・高槻の爆発火災 ガス抜き作業原因か』
https://www.sankei.com/west/news/190709/wst1907090027-n1.html
(2020年2月15日 修正1 ;追記)
2020年2月13日17時58分にNHK関西からは、死亡した3人と処理を依頼したM社が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、必要な安全措置を取らずに作業を行って爆発を起こさせたなどとして、死亡した3人についてガス等漏出致傷や重過失激発物破裂などの疑いで、被疑者死亡のまま書類送検しました。
一方、スプレー缶の運搬を許可を持たない業者に依頼したとして、警察はM社についても、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検しました。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200213/2000025255.html
2月13日20時37分に時事ドットコムからは、火災前日に運び込まれた2160本のうち1850本に穴が開けられていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
大阪府警捜査1課などによると、スプレーは機械部品用クリーナーで、M社が保管していたが、台風により約3万6000本が水没。
処分に困った男性社員が昨年5月、産廃収集会社に相談すると、「自分たちでガスを抜いたら安くできる」と提案された。
火災前日、産廃収集会社には約2160本が運び込まれ、約1850本に穴が開けられていたという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021301245&g=soc
2月13日22時24分に日本経済新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
同課によると、M社は18年8月、中国から洗浄剤入りのスプレー缶約3万6千本を輸入。
コンテナごと神戸港で保管していたが、同9月の台風21号で水損した。
男性社員は、このうち一部の処理をI産業に委託。
自身らでガス抜きをしたのは、処理費用を抑える目的だったとみられる。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55609930T10C20A2AC8Z00/
(ブログ者コメント)
以前は3週間前に持ち込まれたとの報道だったが、今回は前日に持ち込まれたとの報道。
どちらが正かは不明だ。
以下は、NHK映像の3コマ。
(2020年11月10日 修正2 ;追記)
2020年11月9日20時18分に毎日新聞からは、産廃会社の取締役だけが起訴されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪地検は同社の今村取締役(男性、51歳)をガス等漏出致傷の罪で在宅起訴した。10月26日付。
起訴状によると、今村被告は19年7月6日、今村産業の敷地内でスプレー缶1867本にハンマーで穴を開け、ガスを漏出させて引火・爆発させ、近くにいた少年に重傷を負わせたとしている。
一方、地検はスプレー缶を産廃収集運搬業の許可がない運送会社に運ばせたとして、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検された東証1部上場の通信販売会社「M」(兵庫県尼崎市)については不起訴(容疑不十分)とした。
また、ガス等漏出致傷などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検された3人と、消防法違反容疑で送検された法人としての今村産業も不起訴とした。
https://mainichi.jp/articles/20201109/k00/00m/040/206000c
(2022年2月26日 修正3 ;追記)
2022年2月25日18時7分に産経新聞からは、取締役に有罪判決が下りたが、従属的立場だったことを踏まえ執行猶予になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ガス漏出致傷罪に問われた同社取締役の男性被告(52)の判決公判が25日、大阪地裁で開かれ、田中伸一裁判長は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。
判決や大阪府警によると、火災はスプレー缶約1870本に金属製ハンマーで穴を開ける作業中に起き、工具のインターネット通販会社「M」(兵庫県尼崎市)の社員ら計3人が死亡。
社員の息子(15)が頭の骨を折るなどした。
田中裁判長は、スプレー缶は「M」側が安価で処分しようと考え、取引先のI産業に持ち込んだと指摘。
引火による火災は容易に予見でき、「極めて危険な犯行」と非難する一方で、被告が「M」側に頼まれて場所を提供するなど従属的だったことを踏まえ、刑の執行を猶予した。
https://www.sankei.com/article/20220225-BJWCVEEV6JKA5MVXY2XOFJEJLA/
2019年7月5日18時17分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市沖で2016年、貨物船と石材運搬船が衝突して2人が死亡した事故で、業務上過失致死などの罪に問われた貨物船船長の冨田被告(58)に対し、神戸地裁姫路支部は5日、禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。
伊藤裁判官は、冨田被告が衝突直前にスマートフォンを操作していたと認定し、事故との因果関係を指摘した。
判決によると、冨田被告は16年7月15日、貨物船を操船中、前方500mの石材運搬船に気付くのが遅れ、回避しようとして誤って操舵レバーの電源を切り、舵がきかない状態で衝突。
運搬船は転覆し、船長(当時50)と機関士(同28)が死亡した。
伊藤裁判官は、衝突直前に冨田被告がスマホでニュースを見たり、パズルゲームで遊んだりしていたと認定。
「(スマホ操作は)限られた視界に極めて高い集中力を生じさせ、注意力を奪う。特にゲームは画面に没頭しやすい」とし、前方の船に気付くのが遅れる原因になったと指摘した。
一方、検察側の起訴内容は、スマホの操作をやめた後の回避行動の過失を問うており、スマホ操作を量刑の上で過度には重視できないとも言及し、刑を猶予した。
亡くなった機関士の母親は、法廷で判決を聞いた後、「法律のことはよくわかりませんが、亡くなった息子は帰ってきません」と話した。
出典
『ながらスマホで死亡事故、船長に有罪判決 地裁姫路支部』
https://www.asahi.com/articles/ASM754Q19M75PIHB00H.html
※事故当時の報道は下記参照。
(2016年7月15日19時30分 産経フォト)
15日午前11時45分ごろ、兵庫県姫路市家島町の上島の西約4kmの瀬戸内海で、航行中の貨物船から「船が衝突して、1隻が転覆している」と118番があった。
姫路海保によると、神戸市東灘区の会社が所有する貨物船、第8大和丸(499トン)が転覆し、船長の男性(50)=徳島県松茂町=が病院に運ばれたが死亡、機関士の男性(28)=同町=が心肺停止状態で船内から見つかり、死亡が確認された。
男性乗組員1人(63)=徳島県鳴門市=が軽傷を負った。
もう1隻は、愛媛県今治市の海運業者が所有する貨物船豊昌丸(499トン)。
5人が乗船していたが、けが人はなく、事故後に自力で姫路港に入った。
当時、現場付近の海域は晴れ、波の高さは約50cmだった。
出典
『貨物船衝突し船員2人死亡 兵庫・姫路沖、1隻転覆』
https://www.sankei.com/photo/story/news/160715/sty1607150016-n1.html
2019年7月5日18時21分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
5日午後3時50分ごろ、熊本市中央区呉服町2丁目の遺跡発掘現場で土砂が崩れ、男性作業員3人が巻き込まれた。
警察や消防などによると、同市南区のSさん(男性、69歳)が約30分後に救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
59歳の作業員は消防に救出され、70歳の作業員は自力で脱出。
いずれも軽傷を負った。
市によると、3人は市の臨時職員。
発掘現場は地表から約1.9mの深さで、縦9m、横10mの範囲で掘り下げており、この壁面の一部が幅約7m、奥行き1mにわたって崩れた。
作業員10人と現場監督1人の計11人で作業をしており、土砂崩れに巻き込まれた3人は、壁面近くにしゃがんで発掘をしていた。
市の発掘調査で死亡事故が起きたのは初めて。
現場は、江戸時代の溝の遺構があったとみられる埋蔵文化財包蔵地。
マンション建築に伴い、市が12日までの予定で調査していた。
発掘作業は、3日は雨のため中止し、雨が土に染みこまないよう現場の穴をブルーシートで覆っていたという。
4日に作業を再開、5日は壁面のひびや周囲に水たまりがないかなどを調べ、安全が確認できたとして午前8時半から作業していた。
地面を掘る場合、深さ2m以上では、土が崩落しないよう階段状に掘るなどの措置が労安法で定められているが、市は、この現場は2m未満だったため対象外としている。
会見した文化振興課の林課長は、「あってはならない事故。本当に申し訳ない」と陳謝した。
出典
『遺跡発掘現場で土砂崩れ、作業員1人が死亡 2人軽傷』
https://www.asahi.com/articles/ASM755RPJM75TLVB00K.html
7月5日18時12分にNHK熊本からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一緒に作業をしていた50代と70代の男性2人は足まで土砂で埋まったが、けがの程度は軽いという。
市によると、3人は当時、スコップなどを使って掘削作業をしていて、土砂は幅6.6m、高さが2mにわたって崩れたという。
現場は古町遺跡と呼ばれ、マンションを建設する前に歴史的なものが埋まっていないか確認するため、市が事前の発掘調査を行っていたという。
出典
『遺跡発掘中に土砂が崩れ1人死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20190705/5000005670.html
7月6日8時0分に熊本日日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
壁面の崩落防止措置はとっていなかった。
近くで作業していた59歳と70歳の2人も、腰近くまで土砂に埋まったが、脚の打撲など軽傷。
警察は、ここ数日の大雨で土壌が緩んでいた可能性もあるとみて、業務上過失致死傷の疑いで調べる。
市文化振興課によると、市の発掘調査で死亡事故は初めて。
同日朝の作業前の安全点検では異常はなかったという。
現場に隣接する飲食店の男性店主(44)は、「崩れる音や悲鳴は聞こえなかった。地盤が弱いとは聞いたことがなく、大雨の影響かもしれない」と話した。
出典
『遺跡発掘3人生き埋め 熊本市、壁面崩れて1人死亡』
https://this.kiji.is/520011516776498273?c=39546741839462401
(2020年3月25日 修正1 ;追記)
2020年3月23日18時11分にNHK熊本から、現場を監督していた市の職員が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、現場を監督していた市の職員2人が当時、掘削面の土砂を崩れにくくするなど安全管理が十分でなかったとして、23日、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
この事故をめぐっては、熊本労働基準監督署も去年9月、十分な安全管理を行っていなかったとして、現場を監督していた熊本市の男性職員を労働安全衛生法違反で書類送検していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200323/5000007786.html
2019年7月5日12時57分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時35分ごろ、東京都中央区晴海の東京消防庁臨港消防署の旧庁舎で、廃棄処理中の発煙筒が破裂した。
同庁や警察によると、40代の男性隊員が右手にやけどなどのけがを負って救急搬送されたが、命に別条はないという。
建物などへの延焼はなかった。
事故当時、男性隊員は旧庁舎のごみの片付け作業をしていたといい、東京消防庁は何らかの原因で発煙筒が破裂したとみて、詳しい状況を調べている。
出典
『消防署で廃棄処理中の発煙筒破裂、男性隊員搬送 東京・晴海』
https://www.sankei.com/affairs/news/190705/afr1907050011-n1.html
2019年7月4日15時21分に毎日新聞から、件数推移の棒グラフや容器注意書きの写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
梅雨の季節に強い味方となる防水スプレー。
そんな便利グッズに危険な落とし穴があることをご存じだろうか。
スプレーを吸い込むと呼吸困難や肺炎になる恐れがあり、病院に運ばれる人がいるのだ。
近年、そうした事例が増えており、関係機関が注意を呼び掛けている。
【スプレーを吸い込み9日間入院】
「ホームセンターで購入した防水スプレーを使用したら肺炎になった」
「製品を使用後、呼吸困難となり、重症と診断された」
消費者庁と国民生活センターが行政機関などの情報を集約する「事故情報データバンク」によると、毎年のように防水スプレーを吸い込んだ事故が起きている。
東京都消費生活総合センターにも2016年、数足の靴にスプレーを吹きかけたという20代の都民から、こんな相談が寄せられた。
「自宅マンションの玄関で換気扇を回しながら使ったところ、数時間後に高熱が出て呼吸困難になった。翌日、医療機関を受診すると『過敏性肺炎』と診断され、緊急入院となった」
この都民は酸素吸入や肺洗浄などの治療を受け、9日間入院したという。
【スキーブームで急増】
なぜ、防水スプレーを吸い込むと、こうした症状が起きるのか。
公益財団法人「日本中毒情報センター」などによると、防水スプレーには撥水(はっすい)性の樹脂が配合されていて、これが布などの表面に薄い膜を作ることで水をはじく。
スプレーを吸い込むと、成分の刺激に加え、樹脂が肺の中に付着し、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する「ガス交換」に支障をきたすと考えられている。
同センターの「中毒110番」への相談件数は、1990年前後は10件以下だったが、スキーブームに沸いた93、94年に、それぞれ100件超に急増。
こうした事態を受け、国や製造事業者が、スプレーの粒子を大きくして空中に舞いにくくしたり、靴や服への付着率を高めたりするなどの安全対策を進め、2001年には6件にまで減っていた。
【近年は再び増加傾向に】
しかし、その後は再び増加に転じ、15年は68件まで膨らんだ。
90年代前半の事故は12~3月のスキーシーズンに集中し、使われた対象もスキーウエアが中心だったが、最近では年間を通じて事故が起きるようになり、雨や雪のシーズンは、特に多くなる傾向があるという。
同センターは、「衣類用や皮革用、衣類と靴の両方に使えるものなど、さまざまな製品が出回るようになり、使う機会そのものが増えているのではないか」と推測する。
【マスクをつけ、人がいない風通しの良い屋外で使用を】
ちなみに、15年の相談68件のうち、本来の防水目的でスプレーを使って事故が起きた66件を分析したところ、梅雨に当たる6月が9件と最も多く、7月が8件と続いた。
使った対象は、靴が41%の27件、衣類が29%の19件(レインコート7件、スキーウエア6件など)だった。
場所は、屋内や車内が40件と61%を占め、ベランダや玄関の外、ガレージなどは11%の7件。
また、屋外で使用したが、風向きが変わって吸い込んだ事例も7件あった。
同センターは、「正しく使わないと健康被害が出る可能性がある」とし、
▽使う前に「使用上の注意」をよく読む
▽マスクを着用し、必ず風通しの良い屋外で使う
▽周囲に人(特に子ども)がいないことを確認してから使う
ことなどを呼び掛けている。
出典
『防水スプレーで呼吸困難 梅雨時に増加 屋内での使用避けて』
https://mainichi.jp/articles/20190704/k00/00m/040/121000c?pid=14509
2019年7月4日17時45分にFNN PRIME(秋田テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時40分ごろ、秋田市向浜の日本製紙秋田工場で、屋外にあった配管から苛性ソーダが漏れ出し、作業員2人の顔や首などにかかった。
作業員は30代と60代の男性で、市内の病院に搬送されたが、患部が赤くなった程度で症状は軽い。
当時、2人はボイラー工事のため移動している途中で、配管のつなぎ目から霧状に漏れ出た苛性ソーダがかかった。
工場では事故のあと、苛性ソーダを流すポンプを止め、配管内の液体を抜いた。
苛性ソーダは強いアルカリ性で、工場は外部への影響はないとし、原因について「配管のつなぎ目の劣化」としている。
出典
『流出!カセイソーダが作業員2人を襲う…配管の劣化が原因か』
https://www.fnn.jp/posts/2019070400000002AKT
7月4日付で秋田魁新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前10時40分ごろ、秋田市向浜2丁目の日本製紙秋田工場で、屋外の配管から水酸化ナトリウム(カセイソーダ)が漏れた。
同工場や警察によると、男性作業員2人の顔や首、衣服などに付着し、やけどの疑いで病院に搬送されたが、いずれもけがはなかった。
同工場や消防によると、搬送された作業員は60代と30代で、ボイラーの工事を委託された業者の従業員。
作業中、ボイラー近くの配管をつなぐ金属製のボルト付近から漏れ落ちてきたカセイソーダを浴びた。
ボルトは劣化し破損していたという。
事故当時、作業員は長袖長ズボンにゴーグルなどの保護具を着用しており、露出部分は少なかった。
同工場は事故直後、カセイソーダを配管に送るポンプを停止。
その後も、配管に残っていたカセイソーダがボルト付近から敷地内に少量漏れ出たが、外部に影響はないとしている。
同工場では、今年4月にベルトコンベヤーから出火し、金具部分の一部を焼損。
2017年11月には、ボイラー設備のメンテナンスをしていた作業員3人がカセイソーダを含む液体を浴びてやけどを負うなど、事故が相次いでいる。
出典
『日本製紙秋田工場で配管から薬品漏れ、付着も作業員にけがなし』
https://www.sakigake.jp/news/article/20190704AK0028/
7月4日19時47分にNHK秋田からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
敷地内にある屋外の配管から、劇物に指定されているカセイソーダが漏れた。
漏れたカセイソーダは数滴ほどで、近くを歩いていた2人の作業員の顔などにかかったという。
2人は病院に搬送されたが、診断の結果、けがはなかったという。
会社によると、カセイソーダが流れる配管のつなぎ目部分に小さな穴が空いていて、そこから漏れ出した可能性があるという。
出典
『製紙工場でカセイソーダ漏えい』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20190704/6010004207.html
(ブログ者コメント)
〇フランジのボルトが折れたためフランジの隙間から漏れた・・・という
ことかもしれない。
〇「顔などにかかり患部が赤くなった」、「事故当時、ゴーグルなどの保護具を着用していた」という報道がある一方、「目に入って・・・」という報道はない。
そこから考えると、ゴーグルを着用したまま歩いていたので、目には入らなかった・・・ということかもしれない。
もしそうだったとすれば、これは、現場では作業時以外でも目の保護具着用が望ましいという警鐘事例になる。
〇2017年の事故は下記記事参照。
こちらの記事ではゴーグル着用に触れられていないが、作業中につき、ゴーグルあるいは保護面などを着用していたものと思われる。
2017年11月15日掲載
『2017年11月8日 秋田市の日本製紙で強アルカリ性の廃液をボイラー燃料として再利用するためのポンプを設置中、配管近くから廃液が噴き出し、顔面などに浴びた3人が重軽傷』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7765/
2019年7月3日7時2分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越地域消防事務組合が火災の原因調査について学べるアプリを開発し、火災の予防に積極的に取り組んだことが評価され、最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。
受賞したのは、上越市と妙高市を管轄する上越地域消防事務組合。
同組合は、去年夏、職員の提案で、火災の出火原因などを調べる「火災調査」を学べるアプリを開発した。
このアプリには、1000枚以上の火災現場のCG映像が使われ、さまざまな現場を見ながら、どんな調査が必要か、何が原因と考えられるかなどを選択肢から正解を選ぶ形式で学ぶ仕組みになっている。
このアプリは、判断が的確かどうかも採点される仕組みで、消防学校や県内の消防署の研修などで教材として活用されているという。
総務省消防庁によると、こうした研修はこれまでにほかに例がないということで、同組合は、このほど消防庁の表彰の最優秀賞にあたる消防庁長官賞を受賞した。
同組合の伊藤消防長は、「最高位の表彰をいただき、感極まっている。火災や被害者を出さないことが最重要な課題なので、全国の消防職員にアプリを利用していただいて、1件の火災、1人の被害者を減らすように役立ててほしい」と話している。
出典
『火災原因学べるアプリで最優秀賞』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190703/1030008465.html
6月3日17時59分に上越タウンジャーナルからは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
上越地域消防事務組合は、火災の原因などを様々な角度から調べる「火災調査」業務をゲーム感覚で学べる「火災調査シミュレーションアプリ」を開発した。
担当した同組合消防本部予防課火災調査係長の入村さん(男性、39歳)は、「消防本部の垣根を越えて、全国の消防職員に教材として活用してほしい」と話している。
※アプリ説明動画(7分弱)
入村係長は2014年4月、同課に配属され、消防大学校火災調査課で学んだ。
「全国水準の火災調査を叩き込まれた。火災調査について『みんなに伝えなければいけない』という義務があった」と当時を振り返る。
伊藤消防長の「人の胸に届く新しい仕事をやろう」という言葉を胸に、周囲の助けを得ながらアプリ制作に没頭した。
これまで学んだ火災調査の知識や書類作成に必要なもの全てを盛り込み、1000枚以上の火災のCGを作成。
ストーリーは原稿用紙400枚以上にものぼった。
火災調査で長い経験を持つ先輩にも監修を依頼した。
入村係長は、「みんなが調査の目を持ち、みんなの知恵を結集して判定者にパス(渡す)することができればと思い、続けてきた」。
アプリ「火災調査 もう一つの火災現場へ」は、架空のアパートにおける火災調査を通して、実際の調査手順を踏みながら、必要な情報を学び、原因判定までを行う内容。
数多くの選択肢や見分箇所を自ら選んで物語を進める仕組みだ。
「火災調査の知識がないと、ゲームオーバーになる。無事に物語の結末にたどり着いたプレーヤーは教本の基礎知識が身に付くよう設計した」と入村係長。
アプリ制作を手伝った同じ予防課の清水さん(男性、31歳)は、「笑いもあるし、涙がでるほどに感動する話になっているんです」と話す。
現在は、同組合の職員全員がこのアプリで学んでおり、特に経験の少ない若い職員の知識向上などに役立っているという。
アプリは現在、全国の消防職員に“無期限貸与”も行っており、入村係長は、「同じ悩みを抱える人たちの役に立つ。日本の消防のためになるアプリだと思っている。消防に携わる多くの人たちに利用してもらいたい」と話している。
▼アプリの貸出規定はこちら(上越地域消防事務組合)
【消防庁長官賞を受賞】
同アプリが消防本部の予防業務における優れた取り組みになったとし、全国で最高賞「消防庁長官賞」を受賞した。
選考会議では、56団体の応募の中から選考委員が審査。
同組合が長官賞4団体の一つに選ばれた。
選考委員は、「消防庁でも大都市消防本部でも手をつけてこなかったシミュレーション訓練に、中規模本部が『アプリ開発』という形で挑戦し、結果に結びついたところが素晴らしい」と評価された。
出典
『上越消防が火災調査アプリ開発 消防庁長官賞を受賞』
https://www.joetsutj.com/articles/83865926
(ブログ者コメント)
〇アプリ説明動画は、ちと展開が早く、文字など読み取りにくいが、このアプリがどういうものかは理解できる。
〇貸出規程には、一般公開用ではなく、消防職員専用と書かれて
いる。
2019年7月3日5時30分に神戸新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
街路樹の根が住宅の汚水管や升に入り込み、下水を詰まらせることがある。
自治体の過失かどうかは各ケースで異なるが、神戸市は2018年度、4件で和解、損害金として計約37万円を支払った。
市内で年間数件は発生しており、街路樹と建物の距離が近い、昔からの住宅街で目立つという。
市建設局によると、植物は栄養分と水分を求めて根を伸ばす性質があり、漏水しないほどのわずかな継ぎ目の空きでも入り込む。
下水施設と木が数m離れていても起こり得るし、もちろん、木は街路樹にも限らない。
家庭排水が流れにくくなったり、汚水升があふれたりして発覚する場合が多い。
西宮や宝塚、姫路市など兵庫県内の他の自治体も「頻繁ではないが、時々発生する」としている。
神戸市は再発対策として、下水がある方向に根が伸びないよう、地中に特殊なシートを張る場合もあるが、「最初から対策するのは難しい」。
管をはわせる深さは地形などで異なり、汚水升の造りも住宅によりまちまちなためだ。
マンションなどの集合住宅で起きることもある。
市は、街路樹の再整備や下水管の更新を進めており、近年の住宅地は歩道の幅を広く取る分、街路樹と住宅の距離も離れることから、「今後、同様の事例は減っていくのではないか」とみている。
18年度に和解した4件の損害賠償の専決処分は、開会中の神戸市会6月定例会で報告された。
◇
神戸市は、水漏れや汚水噴出といった水回りの緊急トラブルについて、水道局が委託・運営する「水道修繕受付センター」を総合相談窓口とするシステムを6月から運用し始めた。
高額な修理料金の請求など、悪質業者による契約トラブルを防ぐため、同センターが相談内容に応じて市の契約業者や指定工事店を案内する。
24時間対応、通話料無料。TEL0120・976・194
出典
『街路樹の根が下水管を詰まらせる? 神戸市内で年間に数件発生』
https://www.kobe-np.co.jp/news/kobe/201907/0012479880.shtml
(ブログ者コメント)
樹木の根が原因で下水が詰まった事例は、本ブログでも2件ほど紹介している。
2016年6月1日掲載
『[昔の事例の顛末] 2015年10月 兵庫県宝塚市で市道に植えられた桜の木の根が地中の公共汚水管内に入り込み、4m先の民家の汚水管に達して詰まらせたトラブルで市は賠償金を支払い』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5980/
2013年12月25日掲載
『2013年12月19日報道 東京農工大で放射性物質を含んだ排水用の埋設配管継ぎ目が切り株の根が伸びたためにずれ、長期にわたって漏れた排水で周辺土壌が汚染』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3545/
2019年7月4日8時49分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時ごろ、下関市王喜本町にある冠婚葬祭業者が所有する冷凍倉庫の天井が、突然、崩落した。
この事故で、改修工事を請け負っていた会社の社長で、福岡市早良区の高稲さん(男性、38歳)が天井裏からおよそ8m下の床に転落した。
高稲さんは市内の病院に運ばれたが、頭を強く打って、およそ1時間後に死亡した。
また、同じく天井裏で作業していた40代の男性作業員も腰の骨を折る大けがをしたという。
警察によると、高稲さんがほかの作業員と一緒に天井裏に上がったところ、突然、天井が崩落したということで、警察は事故の詳しい状況を調べている。
出典
『下関 冷凍庫天井崩落で死亡事故』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20190704/4060003051.html
2018年11月27日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9097/
(2019年7月9日 修正2 ;追記)
2019年7月2日21時2分にYAHOOニュース(さんテレビ)から、不起訴不服として遺族が検察審査会に申し立てたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
内視鏡検査の際、水と誤ってホルマリンを投与された男性の家族が、担当した医師の不起訴処分は不服として、検察審査会に申し立てを行った。
男性の家族は、「医師が中身をチェックしていれば誤投与は防げた」としている。
病院側は、「状況が分からずコメントできない」としている。
出典
『内視鏡検査でホルマリン誤注入 検察審査会申し立てへ/兵庫県』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190702-00010005-suntvv-l28
7月3日7時0分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
患者側は、審査申立書で「過失は重大」と主張。
患者の息子が2日に会見を開いてコメントを代読し、全身のしびれなどの後遺症に苦しんでいる現状を伝え、厳正な処罰を求めた。
出典
『姫路・ホルマリン誤投与の患者 医師不起訴検審申し立て』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201907/0012480704.shtml
2018年7月28日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正4として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8627/
(2019年7月9日 修正4 ;追記)
2019年7月2日19時26分にNHK岡山から、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、浸水の危険性を認識しながら操業停止などを指示しなかったとして、社長と工場長の2人を業務上過失傷害などの疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、総社市下原にある「Aアルミ産業」の54歳の社長と42歳の工場長。
警察によると、2人は、この日の日中には工場が浸水する危険性を認識していたにも関わらず、すぐに操業停止などを指示せず、その後に起きた爆発で住民20人にけがをさせた業務上過失傷害や、業務上失火の疑いが持たれている。
警察の調べに対して、2人はいずれも容疑を認めているという。
「Aアルミ産業」は現在操業しておらず、親会社の「Aセイレン」の担当者は、取材に対し、「詳しい内容がわからないのでコメントできない」と話している。
出典
『総社工場爆発で社長ら書類送検』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190702/4020003088.html
7月2日22時35分に山陽新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、隣接する川が氾濫して工場が浸水、爆発する危険性を予見しながら、早期の操業停止など適切な対応を怠った過失があると判断した。
県警捜査1課によると、2人は事故当日の昨年7月6日午後3時すぎ、隣接する川が逆流しているのを確認したが、しばらく様子を見ることを決定。
同8時40分ごろに溶解炉内にアルミニウムを入れるのを中止し、取り出す作業だけに切り替えた。
約1時間後、高温(700~800℃)のアルミニウムが炉内に残されたまま工場の浸水が始まり、同11時半ごろ水蒸気爆発が発生。
当時、炉内には約28トンがあったという。
出典
『総社のアルミ工場爆発で書類送検 容疑で岡山県警が役員と工場長』
https://www.sanyonews.jp/article/915001
(2021年1月21日 修正5 ;追記)
2021年1月20日16時33分にNHK岡山からは、社長らは嫌疑不十分で不起訴になったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岡山地方検察庁は、「溶解炉の中のアルミニウムを抜き取る作業を夕方までに始めていれば爆発は避けられたが、当時は、溶解炉への大量の浸水を予見できなかった疑いが残る」として、20日、社長と工場長をいずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。
工場は現在操業しておらず、親会社の担当者は、「当時、多くの人が大変な思いをされたのは事実だが、こちらの事情も一部認められたと思っている」とコメントしました。
爆発事故で被害を受けた総社市下原地区の自治会長、小西さんは不起訴について、「どのような原因で事故が起きたのか知りたいと思っていたので、残念でショックだ」と話しました。
小西さんは工場の爆発の影響で自宅が全壊に近い被害を受け、事故による精神的なケアなどをめぐり、自治会長として会社側と話し合いを続けています。
小西さんは、「多くの家が新しくなってハード面では復興は進んだが、気持ちの面ではまだ苦しい思いをしている人もいる。不起訴になったことは残念だが、これからも会社側との話し合いを続けていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20210120/4020007778.html
1月20日19時25分にYAHOOニュース(岡山放送)からは、同業他社などから聞き取りした結果、予見することはできなかった疑いが残ると判断したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
捜査の焦点は、爆発を回避できた事故当日の夕方の時点で、川が氾濫して大量の水が炉の中へ入ることを予見できたかどうかでした。
地検は、同じ業種の会社や河川工学の専門家などに聞き取りをした結果、予見することができなかった疑いが残ると判断し、2人を嫌疑不十分で不起訴処分としました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3486dc8fac9d0aea602faeb80ef5c79a601a1066
(2021年10月1日 修正6 ;追記)
2021年9月27日19時51分に日本経済新聞からは、該社が破産したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アルミ材料メーカーのAアルミ産業(岡山県総社市)は、15日付で岡山地裁倉敷支部から破産手続きの開始決定を受けた。
負債総額は54億円。
2018年に本社工場一体が西日本豪雨に見舞われ、高温の溶解アルミニウムを扱う溶解炉が浸水して大規模な爆発事故が発生し、周辺地域や住民に被害が出た。
親会社のAセイレン(大阪府八尾市)が中心になり事故処理に当たり、工場を閉鎖後、20年5月に不動産を売却・整理。
被害者への賠償など調整を進めていた。
帝国データバンクによると、同社は1980年設立。
アルミスクラップなどの原料を加工して製鉄用副資材を製造していた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC278SC0X20C21A9000000/
9月27日19時30分に山陽新聞からは、負債総額54億円のうち30億円は補償関係だなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
破産管財人によると負債額は約54億円で、うち約30億円が被災者への補償に関わる債務という。
管財人によると、同社と被災者の補償交渉は一部が解決済みだが、金額面で合意できていないなど十数件の訴訟を抱えるという。
親会社のAセイレン(大阪府)は、「これまで可能な限りの補償を行ってきた。今後の補償は管財人の判断となるのでコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e82d2a5513ec6a74fa6c84aea19d46afcb0228
2019年7月2日19時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市の元臨時職員の女性が職場にあるキャスター付きのいすで転倒したのは市が安全配慮を怠ったためとして、神戸地裁尼崎支部が市に対し、慰謝料など約1400万円の賠償を命じる判決を出していたことが2日、分かった。
市は判決を不服として控訴している。
判決は5月29日付、控訴は6月13日付。
市によると、2013年12月、市民局に在籍していた女性が勤務中、いすに座ったままキャスターを滑らせて移動したところ、キャスターの一つが外れて転倒した。
女性は頸椎捻挫や尻の打撲などと診断され、約3カ月間休職した。
いすはキャスターの留め金が外れていたという。
女性はその後いったん復職し、15年春まで市に勤務。
退職後の16年10月、転倒の原因は市が欠陥のあるいすを放置したためとし、首が回りにくいなどの後遺症も続いているとして、市を相手取り、慰謝料など計約2820万円の支払いを求めて提訴した。
裁判では、市がキャスターの不備を認めた上で、転倒の原因は「通常とは違う方法でいすを使用したためで、過失は相殺される」などと反論したが、認められなかった。
出典
『元臨時職員、いすで転倒しけが 西宮市に1400万円賠償命令 地裁尼崎支部』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012479431.shtml
(2019年12月20日 修正1 ;追記)
2019年12月19日12時39分に読売新聞からは、市が和解に応じたという下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
兵庫県西宮市の元臨時職員の女性が勤務中に椅子で転倒し、首などに後遺症が残ったとして市に約2800万円の損害賠償を求めた訴訟で、市は女性に1200万円を支払い、和解すると決めた。
市議会は18日、市が提出した関連議案を可決した。
市によると、女性は2013年12月、市民課で勤務中、座っていたキャスター付き椅子の留め具の一つが外れて転倒。
首の捻挫や尻の打撲などのけがを負い、後遺症が残った。
女性が退職後に提訴し、地裁尼崎支部が今年5月、慰謝料など約1400万円の支払いを命じる判決を出し、市が大阪高裁に控訴していた。
裁判で市は、転倒事故と後遺症との因果関係について「不明な点がある」などと主張していたが、大阪高裁から10月に和解勧告を受け、因果関係を完全に否定することは難しいと判断。
和解に応じることにしたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191219-OYT1T50152/
2019年7月2日19時2分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
海のレジャーシーズンが本格化するのを前に、人気の高い水上オートバイを安全に乗ってもらおうと、「ジェット噴流」と呼ばれる、水上オートバイが噴き出す水流の危険性を確認するための実証実験が福岡市で行われた。
福岡海保が福岡市東区の沿岸で行った実証実験には、ライフセーバーやマリンスポーツの講師など12人が参加した。
最速で時速100kmにもなる水上オートバイは、短期間で免許を取れることもあり、人気が高まっているが、急発進の際などに後部座席に乗った人が転落し、ジェット噴流が直撃して大けがをするなど、思わぬ事故が発生している。
実証実験では、水上オートバイを急発進させると人形が振り落とされたほか、人に見立てた土のう袋がジェット噴流によって大きく破れるなどして、参加者が危険性を実感していた。
水上オートバイのジェット噴流による事故は、去年までの5年間で全国で12件発生していて、このうち2件が福岡県で起きている。
同海保の田村交通課長は、「水上オートバイを安全に楽しむために、急発進や急旋回は行わず、ジェット噴流による被害を防ぐため、水着などの露出が多い衣服ではなく、ウェットスーツを着用して、操縦者にしっかりつかまるようにして欲しい」と話している。
※以下は音声のみの情報(実験後のダミー人形を指さしながら)
水着の隙間から噴流が入り込む。
ダミー人形の足の付け根は破損しており、かなりのエネルギーがかかっていることが実験からもわかる。
出典
『水上バイク噴流の危険性実証実験』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190702/5010004877.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の4コマ。
2019年7月1日21時4分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡県志免町(しめまち)の食肉加工場で昨年4月、パート従業員の女性(63)が精肉ミンチ機に右腕を巻き込まれ、切断する労災事故があり、福岡東労基署は1日、肉の投入口にカバーを付ける危険防止措置を怠ったとして、同県宇美町の食肉加工会社と男性社長(43)を労安法違反容疑で書類送検した。
送検容疑は昨年4月9日午前11時ごろ、女性がミンチ機に肉を投入する際、可動部のスクリュー部に指などが接触しないよう、カバーを設置するなどの危険防止措置を怠ったとしている。
女性は右腕の肘から下を切断する重傷を負った。
同署によると、ミンチ機は中古で購入。
社長は、「カバーは必要だと知っていたが、これまで社内で事故はなかったので大丈夫だと思った」と供述しているという。
通常、業務用ミンチ機の投入口には円形のカバーを付けて、側面の隙間から肉を入れる。
詰まった時は、カバー上部の穴から棒で肉を押し込む。
出典
『食肉加工場でパート従業員の女性が右腕切断 加工会社など書類送検 福岡』
https://mainichi.jp/articles/20190701/k00/00m/040/233000c
2019年7月1日19時59分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この春、避難指示が解除された大熊町の大川原地区にある植物工場では、ことし4月からイチゴの栽培が始まったが、5月になって、法律でイチゴへの使用が認められていない農薬が使われていることがわかり、1万9000株すべての苗の廃棄を決めた。
1日は、重さを減らすために水を与えずに枯らした苗を、従業員たちが鉢から外して袋に入れ、処分していった。
誤った農薬はJAが納品したもので、JAによると、この農薬はコメの栽培でよく使われていて、同じ時期に名前がよく似たイチゴ用の農薬と発注が重なったことから、担当者が間違えてしまったという。
JA福島さくらは、「確認不足により多大なご迷惑をおかけし、関係者や期待されていた方々に大変申し訳ありません」とコメントし、今後、損害を補償することにしている。
また、工場では別のハウスで新しい苗を栽培していて、初めての出荷は当初の予定より1か月近く遅れ、8月以降になる予定だ。
徳田工場長は、「非常に残念ですが、自分たちでもきちんと確認する体制を整えて、日本でいちばん安全なイチゴを出荷していきたい」と話していた。
出典
『誤った農薬使用 イチゴ苗を廃棄』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190701/6050006035.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。結構大きい工場だ。
2019年7月1日18時0分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「深海魚が出現すると、地震が発生する」
こうした言い伝えは古くからよく知られていて、1743年に刊行された江戸時代の奇談集『諸国里人談』にも記録されている。
ただ、真偽は定かではなく、これまでに確かな調査結果は発表されていなかった。
こうした中、この言い伝えを「迷信」で根拠がないと断定する調査結果を、東海大学海洋研究所と静岡県立大学のグループが6月26日に発表し、話題になっている。
調査方法は、「リュウグウノツカイ」や「サケガシラ」など、地震の前兆とされる8種類の深海魚に絞って調査したところ、文献や地方紙の記事などで、1928年11月~2011年3月の間に336件の漂着や捕獲の事例を確認した。
それから30日後までに、発見場所から半径100km以内が震源となったマグニチュード6.0以上の地震を調べたところ、2007年7月16日の新潟県中越沖地震以外は起きていなかったことが判明した。
このため、深海魚の出現と地震の発生に統計的な関連はなく、言い伝えは「迷信」と結論づけている。
興味深い調査結果だが、そもそも、なぜこのような調査が行われたのか?
また、調査を行ううえで、どのような点に苦労したのか?
調査を行った、東海大学海洋研究所の特任准教授、織原義明さんに話を聞いた。
【深海魚の場合、“動物異常行動”の判断基準が比較的容易】
――なぜ、このような調査を行おうと思った?
地震の前に動物が騒ぐ、井戸水が濁るなどの言い伝えは昔からあります。
地震前の“動物の異常行動”や“井戸水の異常”など、人の感覚で認識できる地震前の異常のことを「宏観異常現象」といいます。
「こうした現象は本当に地震の前兆なのか?」、「仮に前兆現象であったなら、それを防災に役立てる情報として利用できないか?」といったモチベーションが根底にあります。
動物異常行動については、継続的な観測の難しさや、「何を異常行動とするのか?」の客観的判断基準を決める難しさもあります。
深海魚の出現は動物異常行動に分類されますが、通常、深海に生息して、お目にかかることがない深海魚が現れた・・・と、深海魚の場合、異常の判断基準が比較的、容易です。
そのようなこともあり、本研究では深海魚を対象としました。
この他にも、東日本大震災の前はどうだったのかを知りたかったのも理由のひとつです。
その場合、東日本大震災の前だけを調べればよいわけではありません。
東日本大震災の前が異常かどうかを判断するには、他の期間も知らなければなりません。
いずれにせよ、長期間のデータが必要でした。
【「ひと言で言うと、期待はずれでした」】
――調査で苦労した点は?
“深海魚の出現と地震との関係”を統計的に検証するためには、深海魚の出現に関するデータベースのようなものが必要になります。
地震は「気象庁一元化震源データ」がありますが、深海魚の出現に関するデータベースは存在しません。
過去の論文を調べたところ、深海魚の出現をまとめた論文がいくつか見つかりました。
しかし、いずれも期間やエリアが限定的で、長期間にわたって日本全域をカバーするまでではありませんでした。
一方、深海魚出現は珍しい出来事のため、特に、地方紙や全国紙の地方版で取り上げられていることから、ここからデータを集めることを思いつきました。
具体的には、国立国会図書館で記事検索を行いました。これはパソコンで。
今は全国紙しか検索できませんが、以前は、地方紙を無料で検索できました。
それ以外に、ネット上で深海魚の出現の話を拾い集め、その裏取りとして新聞記事を調べました。
この際、紙面だけでなく、マイクロフィルムでも調べました。
さらに、全国の水族館などがホームページ上で公開しているデータも調べました。
不確実な情報については、直接、水族館に問い合わせました。
このようにして集めたデータから、地震発生との関連を調べるために、深海魚の出現日と場所がわかるデータを選び出しました。
「気象庁一元化震源データ」は1923年からあるので、解析で用いる深海魚の出現データは、それ以降のものとしました。
その結果、1928年11月26日が最も古いデータとなり、そこから東日本大震災までの深海魚の出現の件数は392となりました。
今回の論文では、この中から、新聞記事に地震との関連を示すことが書かれていた8種に絞りました。
リュウグウノツカイ、サケガシラ、テンガイハタ、タナベシャチブリ、シャチブリ、アカマンボウ、ユキフリソデウオ、テングノタチで、その出現の回数は336です。
――この調査結果から感じたことは?
ひと言で言うと、期待はずれでした。
ある程度、関連づけられそうな事例があり、相関関係を議論できるかと思っていましたが、そこまで行きませんでした。
ただし、今回、用いた“深海魚出現カタログ”は月日と場所が分かっているものです。
今後、新たな資料が見つかれば、カタログは書き換えられます。
そうなれば、また結果は違ってきますが、大きく変わることはないと思います。
【「ナマズが騒ぐと地震が起きる」の結論は出ていない】
――「ナマズが騒ぐと地震が起きる」という言い伝えもある。これについてはどう思う?
現段階では結論めいたことは言えない、と考えます。
ただし、「ナマズが騒ぐと大地震がその近くで必ず起きる」わけではない、ということは言えるでしょう。
東京都水産試験場が1976年~1991年の16年間、ナマズを水槽で飼って、地震との関係を調べています。
ここでは、ナマズの行動の定量化をはかり、客観的に異常行動を判定しました。
その結果、1978年から1990年までの13年間に東京都で震度3以上を記録した地震について、10日前までに異常行動の見られた地震は3割1分であったと報告しています。
また、神奈川県淡水魚増殖試験場では1979年から1984年まで、ナマズと地震との関係について調査しています。
期間中に地震までの距離が100km未満で震度3以上の地震は24個あり、それらの地震に先行するナマズの異常行動は10回ありました。
これは、42%の地震の前にナマズが異常行動をとったことになります。
しかし、期間中、ナマズの異常行動は全部で150回あり、地震を伴った異常行動は6.7%でした。
神奈川県の結果をみると、「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」的に見えなくもないですが、これらの結果だけでは、まだ結論は出せないと思います。
例えば、ナマズの行動分析手法の改良により、地震を伴わなかった140の異常と、地震を伴った10の異常を分けることができるようになるかもしれません。
東海大学海洋研究所の織原義明特任准教授によると、「深海魚は地震の前兆」以外の言い伝えに関しては、真偽が分かっていないのだという。
そのうえで、織原准教授は、「何が迷信で何が真の前兆といえるのか、今後も科学的に検証していきたい」と話していた。
出典
『「深海魚の出現は地震の前兆」は“迷信”と断定…そのウラには地道な情報収集があった』
https://www.fnn.jp/posts/00047045HDK/201907011800_FNNjpeditorsroom_HDK
2019年6月30日20時36分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
配管の中を移動しながら検査するロボット「パイプロボット」の操作の腕前を競う大会が30日、山形市で開かれた。
この大会は、工場やビルなどで配管の内部を検査するために使われる「パイプロボット」について幅広く知ってもらおうと山形市の社団法人が開き、県内の会社員や大学生など12人が参加した。
会場には、透明の配管をつなぎあわせた10mのコースが用意され、ロボットが配管に入った時間から出た時間までを2回計測し、タイムや走りきった距離で競っていた。
なかには配管の曲がり角で操作に苦戦し、ロボットが止まる場面もあったが、走ったコースをいったん引き返すなど工夫し、ゴールにたどりついたロボットもあった。
参加した長井市の50代の男性は、「配管内を自由自在に通れるのがおもしろいです。ロボットにカメラをつけて、本来ならば見えない配管の中が見えるようになったら楽しい」と話していた。
主催した社団法人の船橋代表理事は、「子どもから大人まで、1人でも多くの人にパイプロボットについて知ってもらいたい。12月にも大会を開くので、さらに多くの人に参加してもらい、より世の中に貢献できるロボットとなってほしい」と話していた。
※参加者談(音声情報のみ)
ギヤの設定とかバネの設定、その辺がうまくいかないと、途中でスリップしたり、うまく曲がれなかったりするので、その辺が工夫のしどころです。
出典
『配管を検査 “パイプロボコン”』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/20190630/6020004164.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の3コマ。
2019年6月30日18時1分にCBC Newsから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市名東区の市営プールで泳いでいた11歳の女の子が手の指を3針縫うけがをしていたことが分かった。
名古屋市教委によると、29日午後2時前、名東スポーツセンターの温水プールで泳いでいた日進市の小学6年の女の子(11)が、プールから上がろうとプールサイドのタイルの縁に手を置いた際、タイルが破損していたため指に切り傷を負った。
女の子は病院で手当てを受け、右手親指の付け根付近を3針縫ったという。
市教委では、「けがをさせてしまい申し訳ない。今後、安全点検を徹底する」と話している。
出典
『名古屋市名東区のプールで小6女児、タイルで指を切り3針縫うけが』
https://hicbc.com/news/detail.asp?id=0004AE46
6月30日23時20分にメーテレからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
割れたタイルの付近は、6月初めにひびの修理をしていた部分だった。
市教委は、事故当日の朝はタイルの異状はなかったとしている。
市教委は、事故の詳しい原因を調べて修理を急ぐとともに、ほかのプールについても点検を強化していくとしている。
出典
『割れたタイルに触れて女児が3針縫うけが 名古屋市のプール』
https://www.nagoyatv.com/news/?id=203434
6月30日19時34分にNHK東海からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プールサイドにある20cmほどの長さのタイルのうち、5cmほどが割れていたということだが、29日の朝の点検では異常は確認されていなかったという。
市は、破損していた部分を応急的に修繕するとともに、1日から全ての施設のプールで点検を行うことにしている。
出典
『市プールのタイル破損 女児けが』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190630/3000005453.html
(ブログ者コメント)
以下は、CBC映像の1コマ。
割れたタイルが映っている。
以下は、NHK映像の1コマ。
帯状に白く映っているのが、6月にヒビを補修した部分かもしれない。
2019年6月29日18時27分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時40分ごろ、奈良県桜井市忍阪のKゴム工業の工場で、水道設備作業員の男性(61)がスプリンクラー設置中、屋根が破れて転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、午前8時半ごろから、別の1人と共に、高さ約5mのスレートぶきの屋根で作業を始めたが、屋根が破れ、落下した。
警察は屋根の劣化が原因とみている。
気付いた工場関係者が119番した。
警察は、一緒にいた作業員らから話を聞くなど、詳しい状況を調べている。
出典
『屋根から落下、作業員死亡 奈良 スプリンクラー工事』
https://www.sankei.com/affairs/news/190629/afr1906290026-n1.html
6月29日19時11分に奈良テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、当時、屋根の上では2人が作業をしており、男性はヘルメットをかぶっていなかったという。
出典
『工場の屋根から落下 男性作業員死亡』
http://www.naratv.co.jp/sp/news/20190629/20190629-01.htmlhttp://www.naratv.co.jp/sp/news/20190629/20190629-01.html
2019年6月29日12時38分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前4時15分ごろ、長野県南木曽(なぎそ)町田立のJR中央線「島田トンネル」内でレールを締結する装置を取り換える工事中、作業員が樹脂と硬化剤を混ぜたところ炎が上がり、天井のケーブルが燃えた。
当時、トンネル内では18人が作業しており、このうち2人が煙を吸うなどして重軽傷を負った。
JR東海や消防によると、重傷は煙を吸い込んだ18歳の男性で、軽傷は右腕にやけどを負った46歳の男性。
火災は約6時間半後の午前10時半すぎに鎮火した。
この影響で、中央線は中津川(岐阜県中津川市)~野尻(長野県大桑村)間で運転を見合わせ、この日午後3時までに長野、名古屋両駅を出発する特急「ワイドビューしなの」の上下計18本が運休したり、運休が決まったりした。
出典
『JR中央線トンネルで天井ケーブル燃える 2人重軽傷 特急が運休も 長野』
https://mainichi.jp/articles/20190629/k00/00m/040/077000c
6月29日11時3分に岐阜新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、溶剤を混ぜてレールを補強する部材を作っていた男性作業員(18)が口内をやけど、別の男性作業員(46)が右腕にやけどを負った。
他に作業員16人がいたが、無事だったという。
トンネル内に煙が立ち込めたが、同9時半ごろ収まった。
JR東海によると、現場は坂下駅から北に約5kmのトンネル。
委託を受けた建設会社が作業をしていた。
出典
『JR中央線のトンネル内で火災 作業員2人けが』
https://www.gifu-np.co.jp/news/20190629/20190629-151848.html
6月29日16時13分に中日新聞からは、小規模爆発に言及した下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トンネル内のケーブルの一部を焼き、同日午前10時40分ごろに鎮火した。
男性作業員(18)が気道などのやけどで重症、別の男性作業員(46)が腕に軽いやけどを負った。
警察や消防などによると、作業員ら約20人がレールとレールをつなぐ装置の取り換え作業をしていたという。
警察は、作業に必要な溶剤を混ぜている際に小規模な爆発が起きて出火したとみて、詳しい原因を調べている。
トンネルは全長約2.5kmで、現場は西側から約1.2kmの地点。
JR東海によると、中央線は中津川(岐阜県中津川市)~野尻(長野県大桑村)間で運転を見合わせ、代替バスを運行している。
JR東日本長野支社によると、同日午後1時半時点で、名古屋~長野間の特急しなのの上下各12本が運休となり、乗客4000人に影響した。
出典
『長野・南木曽のJR中央線島田トンネルで火災 作業員2人が重軽症』
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019062990122610.html
(ブログ者コメント)
硬化剤を使用中、あるいは廃棄時に発火・爆発した事例は、本ブログで過去に何件か掲載スミ。
その中で、今回の事例と関係ないかもしれないが、硬化剤と促進剤を直接混合すると発火して危険という情報を紹介している。
2012年10月31日掲載
『2012年10月24日 高浜原発原子炉補助建屋で、塗装で余った固化剤と促進剤を廃棄のため混ぜたところ発火、けが人なし (修正1)』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2406/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。