2019年11月9日6時51分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人物の姿や風景などをリアルに描いた「写実絵画」を収蔵する千葉市の専門美術館が先月25日の豪雨で浸水の被害を受け、2週間以上たっても開館できない状態が続いています。
千葉市にある「ホキ美術館」は、緻密な筆遣いで人物や風景などをリアルに表現した「写実絵画」を専門に収蔵する国内唯一の美術館で、およそ500点の作品が保管されています。
美術館によりますと、先月25日の豪雨で地下2階が浸水し、事務室や収蔵庫の一部が水没したということです。
すぐにポンプで排水が行われましたが、収蔵庫に保管してあった作品のうち、およそ100点が水につかったほか、業者不足の影響で電気設備の修復ができず休館が続いています。
美術館は、専門家に依頼して作品の修復を進めるとともに、再び被災することがないよう施設を改修する予定で、再開までには数か月かかる見通しだということです。
ホキ美術館の保木博子館長は「美術館を続けていけるのか心配しましたが、作品は元どおりになると聞いて安心しました。災害に強い美術館にしたいと思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20191109/1080009037.html
11月8日5時0分に千葉日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10月25日の豪雨の影響で翌日から休館している写実絵画専門の美術館「ホキ美術館」(千葉市緑区)が、年内の再開が困難な情勢となっている。
浸水により収蔵作品約100点が被災した上、電気設備も損傷し、復旧の見通しが立たないためだ。
同館広報によると、先月25日に地下2階の収蔵庫が浸水し、電気設備が故障して排水ポンプが動作しなくなった。
2日半にわたって昼夜問わず排水作業をしたが、収蔵庫に保管されていた作品が水にぬれ、中には表面に傷がついた作品もあった。
一方、展示室の作品はほとんどが無事だったという。
同館は芸術院会員の中山忠彦さん=市川市在住=や、上皇ご夫妻の肖像画を描いたことで知られる野田弘志さんの油彩画などを収蔵。
作品数は約480点で、2割ほどが被災したことになる。
「額やキャンバスを取り替えれば修復できそうな作品もあるが、ひどく被災した作品も一部ある」と広報担当者。
具体的な作品名については「現役作家の作品が多いため、詳細は控えたい」としている。
今後、修復師の指導の下、作品の修復作業に当たるほか、電気設備の修理も進める。
館内のレストランとカフェも営業を中止。
今月22日に開幕予定だった「ホキ美術館名品展・ホキ美術館大賞展」は延期する。
担当者は「再開に向けて全力で準備を進めたい」と話した。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/642048
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の1コマ。
このスロープから水が侵入したものと思われる。
〇今年、台風19号時には川崎のミュージアムでも地下の収蔵庫が
浸水し、貴重な資料などが損傷している。(本ブログ紹介スミ)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。