2019年11月11日18時40分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前10時すぎ、鰺ヶ沢町一ツ森町にある「大然橋」で、解体作業のため、橋を重機で持ち上げようとしたところ、一部が5メートル下の川に落下し、橋の上にいた作業員7人が転落しました。
警察によりますと、7人のうち50代から70代の男性4人が腰の骨を折った疑いがあるなどとして病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はなく、ほかの作業員3人には目立ったけがはなかったということです。
解体工事を発注した県によりますと、「大然橋」は橋桁が鉄製で全長はおよそ40メートル、幅は3メートルほどで、老朽化していたことから、ことし8月、すぐそばに新しい橋が開通し、9月から解体が進められていたということです。
11日は、午前8時ごろから作業員10人が、橋桁の上にあるコンクリート部分の撤去作業を行っていたということで、警察や労働基準監督署は、崩落した原因や当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20191111/6080006616.html
11月11日付で東奥日報からは、より詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前10時5分ごろ、青森県鯵ケ沢町一ツ森町で、赤石川に架かる「大然(おおじかり)橋」の解体作業をしていた作業員から「橋ごと落ちた」と119番通報があった。
鯵ケ沢署や県によると、作業員7人が橋桁ごと約4メートル下の川に落下。
50~70代の男性作業員4人が打撲傷を負い、同町と弘前市の病院に搬送された。
いずれも命に別条はない。
事故があった橋は、長さ約40メートル、幅3.25メートルで、中央部から約半分が川に崩落した。
町道赤石渓流線の道路改良工事の一環として、県による代執行事業で近くに「新大然橋」が架け替えられ使われなくなったことから、県の事業で9月から解体工事が行われており、来年3月までに撤去される予定だった。
工事関係者らによると、橋桁部分の解体作業は同日から来週末までの予定で、町内の請負業者などの作業員計10人が午前8時ごろに作業を開始。
コンクリート製の床板や鉄骨を切り離し、橋桁を数ブロックに分け、クレーンでつり上げて順次撤去する手順だったという。
最初の1ブロックをつり上げようとした際、うまく持ち上がらなかったため、作業員が橋の上で調整し直し、再度クレーンでつり上げようとしたところ、鉄骨部分が荷重で下方に折れ曲がり、橋桁が橋脚からはずれて落ちたという。
同署や労働基準監督署が工事関係者から事情を聴き、作業に問題がなかったか調べている。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/274647
11月11日22時51分にデーリー東北からも、同趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
数区画に切り分け、川岸からクレーン車で順次つり上げようとしたが、作業員が乗っていた区画を巻き込んで崩落した。
橋は同町が管理しており、建設年は不明。
県鯵ケ沢道路河川事業所によると、橋の撤去工事は県が代行し、赤石渓流線道路改良事業(2016~19年度)として約5億円を投じている。
年度内に工事を終える予定だったが、今回の事故で工期は未定となった。
同事業所の今井総括主幹は取材に「原因はまだ分からない。何らかの力が働いて橋のけたが外れ、落下したのだろう」と話した。
https://www.daily-tohoku.news/archives/26319
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。