







2019年4月3日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
香辛料のナツメグを大量に摂取すると中毒を起こすらしいと、最近、耳にした。
約15g入りの瓶が数100円で売られるスパイスに、一体、どんな危険が潜んでいるのか。
数年前の夏の明け方だった。
顔面蒼白で冷や汗をかき、手足が冷たくなった男性(30)が川崎市立川崎病院に救急搬送されてきた。
男性は落ち着かない様子で「自分は大丈夫か」と繰り返し訴えた。
8時間前に自宅で牛肉の炒めものを作って食べた。
塩やコショウ、カレー粉などの調味料とともに、刺激を楽しもうとナツメグを一気に10g加えた。
食べて3時間後に手の震えや発汗、口の乾きがあり、落ち着かない気分に襲われた。
ネットで調べるとナツメグ中毒とあった。
大量の水を飲み嘔吐を繰り返したが良くならず、自ら119番した。
「初めてでした。我々もそんな中毒があるとは知らず、医学書や国内外の論文を調べ対応しました」。
当直だった白川医師が振り返る。
文献に当たると、確かにナツメグ中毒のようだ。
治療薬はなく、病院で安静にしていると症状がやわらぎ、男性は約7時間後に歩いて帰宅した。
ナツメグは東南アジア原産の常緑樹「ニクズク」の種の核を乾燥させ粉末にした香辛料で、肉の臭み取りなどに使われる。
公益財団法人日本中毒情報センターによると、5~15gの摂取で1~8時間後に頻脈や口の乾き、嘔吐などのほか、興奮や不安、幻覚など中毒症状が表れる。
身近な香辛料による珍しい症例だとして、川崎病院の藤綱医師らは昨年12月、論文「ナツメグ中毒の1例」を「日本救急医学会関東地方会雑誌」に発表した。
それによると、ナツメグ中毒は1981年以降、同病院を含め国内で8例確認され、すべて安静にすることで回復した。
欧米では19世紀以降、死亡例が2例あるという。
白川医師は、「中毒原因として認知度が低いが、適量を使い、大量に入れたら絶対に食べないでほしい」と話す。
ナツメグ大量摂取で幻覚や興奮などの精神症状が表れるのはなぜか。
筑波大の内藤裕史名誉教授(中毒学)によると、ナツメグが体内で分解されると、合成麻薬などに似た成分ができる。
欧米では昔から幻覚を味わおうと乱用され、国内でも中毒8例中、4例が幻覚や興奮目的だった。
内藤さんは警告する。
「香辛料や薬味の多くは摂取しすぎると何らかの副作用があるが、ナツメグは特に症状が激しい。過去の事例を見ると、幻覚作用を楽しむ目的で大量摂取した人の多くが中毒から回復後に『二度と経験したくない』と語っているようです」
出典
『ナツメグで中毒? 大量摂取、幻覚・嘔吐』
https://mainichi.jp/articles/20190403/ddm/012/040/058000c
ちょっと前、2019年3月4日18時5分にハフポストからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ナツメグは、コショウ、シナモン、クローブとならぶ4大香辛料の1つ。
インドネシアのモルッカ諸島原産のナツメグの木の種子の胚乳を乾燥したものだ。
小学館の「食の医学館」によると、ナツメグは甘くエキゾチックな香りと、まろやかなほろにがさが特徴。
その風味は挽き肉料理と相性がよく、ハンバーグやミートローフなどに欠かせないほか、クッキーやドーナツにも、好んで用いられている。
ナツメグの分量について、エスビー食品のレシピでは、ハンバーグ2人前で「小さじ1/4」と記載している。
このように少量では問題ないが、ナツメグを大量に食べるのは危険な場合がある。
というのも,ナツメグは大量に摂取すると強力な幻覚作用や興奮作用を示し、逆に有毒となる例があるからだ。
日本中毒情報センターの報告によると、成人の場合、ナツメグのヒト経口中毒量は5g~10g。
呼吸困難になるとともに、めまい、幻覚、嘔吐などの症状に陥ることもある。
通常は24時間以内で回復するが、2~3日かかることもあるという。
同センターでは、ナツメグの実2個を食べた8歳男子が24時間後に死亡した事例があるので、小さい児童の場合は少量でも受診を勧めた方が無難だとしている。
歌手・作詞家の新良エツ子さんも2017年7月に、ナツメグの大量摂取で病院に緊急搬送されたことを公式ブログで明らかにしていた。
美味しいスパイスも、分量を誤ると大変なことになる。
ナツメグの入れすぎにご注意を!
出典
『ナツメグ中毒の恐怖とは? 食べる時は分量に注意が必要 呼吸困難、めまい、幻覚、嘔吐などの症状になる恐れ』
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nutmeg_jp_5c7ba3f6e4b0614614daf5f1
昨年、2018年7月24日に日本テレビから放映された「ザ!世界仰天ニュース」でも、以下のような内容が報じられていた。
去年の夏のこと。
明日、仕事が休みということで友人とお酒を飲んでいた、新良エツ子さん。
朝まで楽しく飲んで帰宅した。
帰宅後、お腹が空き...作ったのはハヤシライス。
そこにいつも欠かさず入れていたのが...ナツメグだった。
ナツメグは、木の種を乾燥させた香辛料の一種。
ハンバーグやカレーなど、肉の臭みを消したり、味を引き立たせるためによく使われる。
このナツメグが、彼女にある悲劇をもたらす!!
すべて美味しく平らげると、眠ってしまった。
すると、1時間後...突然、異変が!
呼吸が苦しくなり、冷や汗も。
周りの景色が歪んで見え、手足にも力が入らない。
お酒で酔っている感覚とも違うため、最初は熱中症かインフルエンザを疑った。
熱を計るが、どうやら違う...異変を感じすぐに救急車を呼んだ。
しかし電話先で住所を伝えようと思っても、
なぜか言葉がうまく出てこない。
なんとか住所を伝え、助けてもらえるよう外に出ようと体を動かした。
すると...なぜか急に症状が和らいだ。
とはいえ、念のため病院に搬送してもらった。
一応、血液検査などを行ったが、異常は見つからなかった。
大事を取って入院し、点滴していると、
数分から数十分おきにさきほどのような症状が現れた。
症状が落ち着いている時に、会社の同僚に入院したことを報告すると
何か変なもの食べたのではないか?という指摘が。
新良さんには思い当たることがあった...それはナツメグを多く入れ過ぎたこと。
実はこの日、お酒に酔っていたこともあり普段から多めに入れていたナツメグを
なんと丸々、ひと瓶も入れてしまった。そして、お腹が空いていたのでおかわりもした。
すると、症状について調べてくれた会社の同僚からメールが。
原因は、ナツメグ中毒だった!!
【大量に摂取すると危険な香辛料】
・・・・・
実は、ナツメグの他にも、ウコンやシナモンなどでも、多量に摂取すると健康障害が出る可能性が報告されている。
香辛料を多めに使う際は量に注意を!!
出典
『命をおびやかすスパイスの真実』
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180724_04.html
2019年4月4日10時8分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日正午すぎ、愛知県扶桑町にある県営公園の尾張広域緑道で、散歩中の70代の女性が公園内に設置されている屋根付きのベンチで休もうとしたところ、屋根を支える柱が根元から折れ、足首の骨を折るなどのケガをした。
県によると、ベンチに取り付けられている屋根の部分は3.5m四方で、高さ約3mの鉄製の柱で支えられていた。
事故のあと県が調べたところ、柱の根元の部分は錆びて腐食していたという。
このベンチは平成5年に設置されたもので、公園の管理者によって日常的に目視での点検と月に1回の劣化具合などを確かめる集中点検が行われていたということだが、3月に行われた点検では異常は発見できなかったという。
県は、同じようなベンチがあるほかの県営公園で緊急点検を行っているほか、これまでの点検の方法に問題がなかったかなど、詳しく調べることにしている。
出典
『公園の屋根付きベンチ倒壊で骨折』
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20190404/0004040.html
4月4日6時0分に中京テレビからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県によると、3日午後0時半ごろ、扶桑町高雄の県営尾張広域緑道で70代の女性が鉄製の屋根付きベンチに座ろうとしたところ、ベンチが根元から倒れたという。
女性はベンチに挟まれ、足首など3か所を骨折する重傷。
公園は県の外郭団体が管理者の指定を受けていて、毎日、目視による点検のほか、月に1度、手で触れて強度を確かめる点検も行っていたという。
県は、点検で異常を見逃した可能性もあるとみて、事故原因を調べている。
出典
『屋根付きベンチが倒壊 女性重傷 愛知・扶桑町』
https://www2.ctv.co.jp/news/2019/04/04/46483/
4月4日12時7分に朝日新聞からは、写真付きで同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、同日午後0時半ごろ、女性があずまやのベンチに腰掛けた際、屋根を支える鉄製の支柱が根元から倒れた。
根元部分が腐食していたのが原因とみられるという。
3月下旬に点検した際には異常に気づかなかったという。
県は記者会見で謝罪したうえで、県内の同様のあずまやの緊急点検をする。
出典
『根元からポキッ あずまや倒壊女性が重傷 愛知・扶桑』
https://www.asahi.com/articles/ASM443FCNM44OIPE008.html
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の2コマ。
ベンチ部分が邪魔で目視点検困難ゆえ、手で触れて強度を確かめる決まりになっていたのだろうか?
しかし、支柱の根元がボロボロに腐食している状態から考えると、そういった点検を行っていなかった可能性も考えられる。
(2020年7月10日 修正1 ;追記)
2020年7月7日10時0分にNHK東海からは、月に1回の点検が実施されていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
警察は管理に問題がなかったか捜査していましたが、月に1回の集中点検が実施されておらず、点検表も作成されていなかったことがわかったということです。
このため警察は、安全点検を怠った結果、事故につながったとして、ベンチを管理する愛知県都市整備協会の56歳の職員ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対し、3人は容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200707/3000011608.html
7月6日19時0分に名古屋テレビからは、建設以降、基礎部は点検していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倒壊したあずまやは1993年に建てられて以来、目視の点検のみで基礎部分の点検はされていませんでした。
https://www.nagoyatv.com/news/?id=001711
7月7日6時51分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、放置すれば壊れる恐れありと知りながら・・・という下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、支柱が金属製で腐りやすく放置すれば壊れる恐れがあると知りながら点検作業などを行わなかったとして尾張広域緑道管理事務所の所長で56歳の男性ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/abe6cc0af8ec058bde7c58a03d6cd68d031ab8e5
7月9日7時30分に朝日新聞からは、全国であずまや倒壊事故が相次いでいるという下記趣旨の記事が、事例の一覧表付きでネット配信されていた。
公園の休憩スペースなどにある「あずまや」が倒壊する事故は全国で相次いでいる。
朝日新聞が調べたところ、2018年以降、少なくとも9基が支柱の腐食や災害の影響で倒れていたことが分かった。
死傷者が出たのは3件。
岡山市で昨年5月、公園のあずまやが強風で倒れて20代男性が2週間のけがを負った。
市によると、原因は支柱の腐食。
点検は不定期で、外観を目視するだけで、最後の点検は事故の約2カ月前だったという。
地震や台風といった災害で倒壊するケースも目立つ。
18年の胆振東部地震で大きな被害を受けた北海道厚真町では、揺れの影響で公園の1基が倒れた。
このほか、同年の台風によって、北海道当別町や沖縄県沖縄市でも倒壊した。
遊具の製造業者などでつくる業界団体は、「子どもの事故が起きやすい遊具に比べて、安全面への配慮が欠けがちになっている」と指摘する。
背景にあるのは、あずまやを管理する基準の甘さだ。
公園の遊具は、子どもの事故が多発したため、18年から年1回の点検が法律で義務づけられた。
的確な点検ができる技術者の登録制度も設けている。
一方、あずまやには定期的な点検の法的な義務はなく、安全管理は自治体にゆだねられている。
耐震強度などを算出する構造計算が求められない点も、課題として浮かぶ。
高知県安芸市では、04年に台風で倒壊し、11年に再建した木造のあずまやが18年に再び台風で倒壊。
市は19年、あずまやを台風並みの風速に耐えられるようにする方針を独自に打ち出した。
日本大の八藤後(やとうご)猛教授(建築安全工学)は、「一本柱のあずまやの場合、支柱に大きな力がかかる。安全管理上は特に注意を払う必要がある」と指摘する。
【あずまや点検怠った疑いで書類送検】
愛知県扶桑町の県営公園で昨年4月、休憩場所のあずまやが倒れて女性が大けがをした事故で、愛知県警は6日、公園の管理事務所の所長ら男性3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。
犬山署によると、送検されたのは、尾張広域緑道の管理事務所の所長(56)=愛知県小牧市=と主査(50)=同県尾張旭市=、点検を担当していた嘱託職員(62)=同県春日井市=。
昨年4月3日午後1時ごろ、同県犬山市の無職女性(72)がベンチに腰掛けた際、あずまや(高さ約3メートル、重さ約790キロ)の金属製の支柱が根元から倒れ、右足が折れる重傷を負った。
3人は支柱の点検を怠り、女性にけがを負わせた疑いがある。
同緑道を管理する県都市整備協会(名古屋市)などによると、このあずまやは1993年に設置された。
国や県が2015年、他県での倒壊事故を受けてあずまやの点検をするよう通知。
月1度、設備に異常がないか点検することになっていたが、管理事務所は点検せず、チェックリストも作っていなかったという。
事故後、同協会が管理する公園のあずまやを一斉点検し、根元の腐食がみられた5基を撤去、一部を使用禁止にした。
協会の担当者は6日、取材に「今後このような事故が二度とないようにしたい」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASN774CY1N76OIPE01P.html
(修正2)
名古屋地検一宮支部は2020年7月30日、3人を不起訴とした。
理由を明らかにしていない。
2019年4月4日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塩釜市の塩釜漁港にある東防波堤(全長1439m)の一部が外洋側に傾いた問題で、宮城県は3日、傾斜箇所120mが倒壊、うち60mが海中に沈んだと発表した。
県は、付近を航行する漁船などに注意を呼び掛けるとともに、作業船が手配でき次第、撤去作業を始める方針。
倒壊したのは防波堤の北東から南西に延びる約800mの区間の一部。
3日朝、近くで作業中だった建設業者が県側に連絡した。
県は1月下旬、水中ロボットカメラによる海中調査を実施した。
水没した部分は東日本大震災の津波の影響などで海底が削られ、周りより3~4m深くなっていた。
防波堤はコンクリート製の堤体を鉄製のくいが海中で支えている構造。
海底が削られ、本来は埋まっている部分が海中で露出したことで、くいに負荷がかかったことが原因とみられる。
当初は今月下旬に撤去を開始する予定だった。
県は800m区間の周囲50mの海域を警戒範囲に設定しており、海上に設置していたブイを増やして注意を呼び掛ける。
東防波堤は1970~93年度に県が整備した。
付近にはワカメの養殖海域がある。
出典
『<塩釜漁港>傾いた東防波堤、120メートル倒壊、60メートル水没』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190404_13025.html
4月3日20時27分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
防波堤では昨年12月、一部が外洋側に最大約30cm傾いているのが確認され、県は倒壊の恐れがあるとして、周辺への立ち入りを規制した。
県は1月に現地で海中調査を実施し、水没した60m区間で海底地盤が深くえぐられているのを確認。
同推進室は、震災の津波でえぐられた可能性があり、防波堤を支えるくいが露出したことで揺れやすい状態となり、「波や余震が作用して傾きが始まったものとみられる」としている。
出典
『宮城・塩釜漁港の東防波堤の一部が倒壊』
https://www.sankei.com/affairs/news/190403/afr1904030020-n1.html
※関連記事
『防波堤倒壊 震災の津波が原因か』
(4月3日17時41分 NHK東北)
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190403/0005109.html
『防波堤が一部倒壊 宮城・塩釜、震災時の津波の影響か』
(4月4日22時49分 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43307660T00C19A4CC1000/
4月8日17時40分にNHK東北からは、他にも4カ所、倒壊の恐れがある防波堤があるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
村井知事は8日の定例の記者会見で、「けが人や事故がなかったので、胸をなで下ろしている。周辺で漁業をしている方などにご心配をおかけし、おわび申し上げたい」と述べた。
そのうえで村井知事は、「くいの補強工事などの対策を行う必要がある防波堤が県内に数か所ある」として、緊急点検を行うことを明らかにした。
県によると、これまでの調査で、石巻漁港や鮎川漁港、それに女川漁港や気仙沼市の松岩漁港の4か所の防波堤でも倒壊のおそれがあり、補強工事などの対策が必要なことが分かったという。
県では、改めてこれらの防波堤の緊急点検を行ったうえで、塩釜市の防波堤を含めて、今年度中に補修工事やくいの補強工事などを行う方針だ。
出典
『倒壊おそれの防波堤 ほかにも』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190408/0005156.html
(2019年4月24日 修正1 ;追記)
2019年4月23日17時5分にNHK東北から、被害拡大防止のため水中ワイヤソーによる倒壊部分の切り離し工事が行われたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
被害が拡大するのを防ぐため、応急の措置として、倒壊した部分を切り離す工事が行われた。
工事が行われたのは、塩釜市の漁港からおよそ200m沖にある東防波堤。
東防波堤は、今月3日、およそ120mにわたって倒壊し、県は東日本大震災の津波で海底が深くえぐられたことが原因だと見ている。
県は、このままでは倒れた部分に引っ張られて残りの部分も倒壊する恐れがあるとして、23日、被害が拡大するのを防ぐため、倒壊した部分を切り離す工事を行った。
工事は「水中ワイヤーソー」と呼ばれるワイヤー状ののこぎりを使って行われ、コンクリートを切断していった。
県によると、切断作業は23日で終了し、今後は、倒壊した防波堤の撤去や復旧にむけた作業を行うという。
県仙台地方振興事務所水産漁港部の菅野技術次長は、「工事に関する情報を漁港の利用者と密に共有し、理解をいただきながら、作業を進めていきたい」と話していた。
出典
『倒壊の防波堤 切り離し工事』
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190423/0005318.html
4月24日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県によると、倒壊部分と、被害を受けていない他の部分はコンクリート製の防波堤内部に通した鋼材でつながっている。
倒壊部分に引っ張られ、残る部分も倒れる恐れがあった。
作業は午前9時に始まった。
防波堤近くに作業用台船が停泊し、作業員が刃にダイヤモンドをちりばめた水中ワイヤソーと呼ばれるワイヤ状ののこぎりを操作して、鋼材を切断した。
切断作業は同日中に完了した。
費用は約6000万円を見込む。
今後、倒壊部分の撤去、防波堤の復旧の方法を検討する。
出典
『倒壊の東防波堤 分離作業に着手 塩釜漁港で宮城県』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201904/20190424_13040.html
(ブログ者コメント)
以下は、4月23日NHK映像の1コマ。
倒壊して一部が水没した防波堤が写っている。
2019年4月2日9時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
2017年の九州北部豪雨で被害が集中した福岡県朝倉市の赤谷川の模型を、国土交通省が同県久留米市に造った。
本物の30分の1サイズ(長さ70m、幅50m)のコンクリート製で、河川の改良・復旧に役立てるのがねらい。
3月30日、大雨を模して水を流す実験があり、流域住民らが見学した。
模型は、乙石川、小河内川の2河川が合流する中流部2km余の区間を再現した。
豪雨災害時に、最も被害が集中した一帯だ。
筑後川河川事務所九州北部豪雨復興出張所によると、急勾配の川が相次いで合流し、流路も屈曲しているため、水の流れは複雑だ。
図面では予想しにくい水の動きをつかみ設計に役立てるため、模型を造った。
昨年12月、豪雨前の川の様子をまず再現して流水実験を実施。
さらに川幅を約2倍に拡幅し、より直線的な流れに改めた改修計画の1次案に沿って3月、新たな模型に造り替えた。
この日、流域の杷木松末地区(朝倉市)の住民34人が豪雨時相当(毎秒400トン)の流量の水を上流部から流す実験を見学した。
被災した自宅を離れ、うきは市で暮らす60代女性は、「合流点で水があふれ気味なのが気になった。護岸を高くしてもっと安心できる川にしてほしい」と話した。
同出張所の古賀所長は、「住民の皆さんに改修の具体像をイメージしてもらうのも模型の大事な目的。地域の声を反映して、よりよい計画を練り上げたい」。
改良復旧工事は21年度までの予定。
出典
『模型…だけどでかい 豪雨被害を長さ70メートルで実験』
https://digital.asahi.com/articles/ASM415HKKM41TIPE03J.html?rm=298
2019年4月2日2時13分に北國新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
富山市の森市長は1日の定例会見で、富山城址公園の新たなカラス対策として、カラスに侵入禁止を呼び掛ける警告看板を設置する考えを示した。
看板を見た人を公園内のカラスに注目させ、人の視線を嫌がる習性があるとされるカラスを追い払う作戦。
7月には餌やりを禁止する「カラス被害防止条例」も施行する予定となっており、あの手この手で厄介者の撃退を狙う。
市によると、岩手県大槌町の東大大気海洋研究所では数年前から「カラス侵入禁止」を呼び掛ける張り紙を掲示したところ、カラスが寄り付かなくなった。
張り紙を見た人がカラスに向けた視線に恐怖を感じたとみられる。
市は、同研究所の成功例を参考に、城址公園内に6カ所程度の看板を年度内に設置する予定だ。
看板には「カラスニ告グ ココデ餌ヲ食ウベカラズ」や「カラス居座り禁止」といった文字を記すことを検討している。
市は、2017年10月から市中心部で檻によるカラスの捕獲対策を強化。
これまでに3000羽超を捕獲したが、カラスとのいたちごっこは続いている。
森市長は、「いくらカラスが利口だからといって、侵入禁止の意味を理解するとは思わないが、人の視線には敏感なようだ。心理作戦に取り組んでみたい」と話した。
出典
『カラスに「侵入禁止」 富山市、城址公園に警告看板』
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20190402205.htm
(ブログ者コメント)
大槌町の事例は本ブログでも2017年5月に紹介スミ。
2019年3月31日6時0分に琉球新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不発弾の磁気探査などを手掛ける沖縄設計(沖縄市)は、磁気探査のデジタル化に取り組んでいる。
磁気探査の記録は調査現場で紙に出力するのが通常の方法だが、パソコンへの出力を可能にした。
現場から事務所へのデータ送信が可能になったため、現場で作業を続けながら事務所で報告書作成ができるようになった。
また、記録にかかっていた膨大な紙とペン芯が不要になり、コスト削減となった。
不発弾の検出調査は、調査地点上で磁気への反応を拾うコイルを動かし、その反応を記録計の紙に出力する。
同社の場合、紙とペン芯だけで年間約100万円はかかり、一つの現場で20万~30万円分を消費することもあるという。
これらをすべてパソコン出力に変えた。
データの蓄積に関しては、膨大な量の紙をコピーするには時間と費用がかかるため難しく、調査の発注先へ記録を提出する義務があるため、手元にデータが残らないという問題があった。
パソコンに記録すれば簡単にコピーでき、記録を残せる。
現在は、データの解析のAI化に取り組んでいる。
紙に記録したデータは、人が目盛りを数えるなどして深さや磁気の強さを解析するため、作業員の負担となっていた。
これらをパソコン上で自動解析できる仕組みづくりを目指している。
玉城社長は、「不発弾処理はあと70~80年はかかるといわれているが、30年で終わらせたい。コストや時間を削減した分、人材育成にも充てることができる」と話した。
出典
『不発弾検出 デジタル化 コスト、時間が大幅減に』
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-896603.html
(ブログ者コメント)
沖縄などで工事中に不発弾が見つかったという事例は、本ブログでも何件か紹介スミ。
2019年3月31日4時26分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
突然、意識を失うこともあるてんかんの発作。
フランスなどの研究チームは、発作に伴って生じるわずかなにおいをイヌが嗅ぎ分けることができたと発表し、においの分析を進めることで発作や予兆を感知できる可能性があるとしている。
フランスのレンヌ大学などの研究チームは、糖尿病やがんに特有のにおいがあると言われていることに注目し、てんかんにもにおいがあるかを確かめようと、患者5人から、
▽発作を起こしたとき
▽運動をしたとき
▽落ち着いているとき
の汗などのにおいを採取した。
そして7つの缶にそれぞれのにおいを入れて、特殊な訓練を受けた5頭のイヌに9回ずつ嗅がせた結果、3頭は100%、残る2頭も67%の確率で、発作時のにおいを突き止めたという。
研究チームは、この研究結果をイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版で発表し、「イヌがにおいを嗅ぎ分けているのは明らかで、てんかんの発作にともなう特異的なにおいが存在することが示せた」としている。
そのうえで、てんかんの発作が起きた時にどのようなにおいの成分が発生しているのか分析をすすめることで、発作やその予兆を感知できるようになる可能性があるとしている。
出典
『犬は「てんかん」発作のにおいを嗅ぎ分ける?』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190331/k10011867571000.html
(ブログ者コメント)
自動車運転時にてんかんの発作が起き、事故につながったという事例は、しばしば発生している。
報道されていないだけで、産業現場でも起きているかもしれない。
研究の進展が望まれるところだ。
2019年4月1日0時11分にTBS NEWSから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月31日午後4時半ごろ、敦賀市刀根の北陸自動車道下り線で、乗用車がトンネルを出たところでスリップし、中央分離帯に衝突した。
その後、この事故車を避けようとした後続車が次々と追突し、およそ20台が絡む事故となった。
この事故で16人が病院に運ばれたが、いずれもけがは軽いという。
現場は緩い左カーブとなったトンネルの出口で、事故当時、路面には雪が積もっていたということで、警察では、雪によるスリップが事故の原因とみている。
この事故により、北陸自動車道下り線は一部の区間がおよそ5時間にわたり通行止めとなった。
出典
『福井・敦賀市の北陸道で20台絡む事故』
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3635985.html
4月1日10時10分に福井新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「トンネルを出た直後から、あられで視界は真っ白。突然、目の前に止まっている車が見え、衝突した」。
福井県敦賀市の北陸自動車道下り線で3月31日に起きた車20台が絡む事故で、同市内の3病院に搬送された運転手や同乗者らが事故状況を語った。
家族6人での旅行の帰路、事故に遭った福井県福井市の30代女性は、乗用車の助手席に座っていた。
柳ケ瀬トンネルを出た直後、大粒のあられが強く吹き付けてきたという。
「減速したけど視界が悪くて、前方の玉突き事故で止まっている車にぶつかった。さらに後ろから車3台が次々に衝突してきて、すごい衝撃だった」。
同乗の子ども4人があごを切るなどのけがを負い、「すごく怖くて今も落ち着かない」と不安そうな表情を浮かべた。
「トンネルの手前は雨だったのに、出口は路面が真っ白。まさか、この時期に白くなるほど降るなんて…」と話したのは岐阜県羽島市の会社員男性(54)。
敦賀市内に住む大学生の次女のアパートに、家族で向かう途中だった。
車を減速させると、目の前は玉突き事故などで10台ほどが止まり、道をふさいでいたという。
「止まった直後に後ろから車が次々とぶつかってきた。衝撃で横に回転したところにも衝突してきた」。
幸い、けがはなかったが、「大型トラックが突っ込んできていたらと思うと、ぞっとする」と振り返った。
出典
『トンネル出たら「路面は真っ白」 北陸道事故、運転手ら恐怖語る』
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/826920
2019年4月1日7時34分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前5時ごろ、鶴岡市羽黒町手向の民家で、住民の女性(47)が敷地内に入り込んだカモシカに体当たりされ、軽いけがをした。
飼い犬のラブラドルレトリバーがカモシカに迫られる中、女性は愛犬を守りたいとの“親心”で、とっさに追い払おうとしたという。
警察などによると、飼い犬の低くうなるような鳴き声に気付いた女性が外に出ると、体長約1.3mのカモシカの成獣が犬に角を向けて威嚇していた。
カモシカと争ったからか、後ろ脚に傷を負った様子の愛犬を助けようと、女性が近くにあったほうきを手に近づくと、右脚を角で突かれて擦り傷を負った。
助けを求める声を聞いて駆け付けた家族が注意を引きつける間に、女性は網を取りに小屋へ。
カモシカは家族とにらみ合いを続けていたが、何らかの拍子で転倒した一瞬の隙を見逃さずカモシカに網をかぶせ、警察官が到着するまでの間、夫(48)が押さえ続けた。
女性は、「山や畑では見たことがあったが、家まで来たのは初めて。一瞬の出来事だった」と話した。
市の担当者がカモシカを引き取り、山に放した。
出典
『カモシカが体当たり、女性けが 鶴岡の民家、愛犬かばって』
http://yamagata-np.jp/news/201904/01/kj_2019040100001.php
2019年3月31日17時2分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は31日、新橋駅(東京都港区)のホーム側面からコンクリート片が落下し、架道橋の下に止まっていた乗用車の後部窓ガラスを直撃したと発表した。
窓ガラスは損傷したが、けが人はなく、運行にも影響はなかった。
同社によると、31日午前3時20分ごろ、新橋駅のホーム側面の壁を作業員が触って点検していた際、コンクリート片がはがれて約7m下に落ちた。
コンクリート片は重さ77gで、縦約6cm、横約3cmだったという。
同社は「心よりおわびする」としている。
出典
『コンクリ片落下し車損傷 JR新橋駅』
https://www.sankei.com/affairs/news/190331/afr1903310018-n1.html
3月31日16時36分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本によると、同日午前1時過ぎから、同駅東海道線の線路脇ホーム側面の点検をしていたという。
落下したコンクリート片はホーム側面の一部分で、ステンレス製の目隠し板のすき間から落ちたとみている。
今後は風化防止剤を塗って対応する予定という。
出典
『JR新橋駅構内でコンクリート片落下 車の窓ガラス割る』
https://www.asahi.com/articles/ASM3056HQM30UTIL01N.html
2019年3月30日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
経済産業省、総務省消防庁、厚生労働省は、石油化学コンビナートなどのプラント設備の点検に小型無人機(ドローン)を活用する場合のガイドラインを取りまとめ、29日に公表した。
保守点検でのドローンの積極的な活用が想定され、石油化学コンビナートが多く立地する四日市市でも導入に向けた動きが進むとみられる。
さまざまな業界でドローンの活用が進む中、化学メーカーの事業者も導入を模索してきた。
しかし、プラントでドローンを飛行させる際の手順などルールが整っておらず、プラント事業者を監督する側の消防は、爆発や火災を防ぐ観点から飛行に慎重姿勢を取らざるを得ない状況だった。
ガイドラインでは、背景や目的、航空法や電波法の適用などの項目のほか、ドローン活用の流れを明示。
通常運転や災害時などのドローン活用の手順、リスク対策の留意事項を整理してある。
使用する機体や操縦者の要件、飛行計画書の作成と提出などについても触れている。
公表に先立ち、四日市市消防本部は28日、消防のドローンを使った飛行実験訓練を実施。
同市の化学メーカーJSR四日市工場内で、稼働中の動力プラント付近からドローンを上空に飛ばし、配管の様子をモニターに映し出した。
近隣の同業者数社の担当者も、訓練やモニターの映像を確認。
「結構、きれいに映る」などの声が上がった。
経産省産業保安グループ高圧ガス保安室の担当者は、「プラントの保安力を向上させていく上で、ドローンは重要なツール」と言う。
ドローンが保守点検に活用できるようになれば、高所点検の容易化や作業費用のコストカットに直結し、目視では見つけることができないサビや補修箇所の発見など、プラントの安全性の向上にもつながる。
JSR四日市工場の橋本保安防災部長は、「ドローンの活用で、より安定して、より安全な操業ができる。点検のほか、敷地内のパトロールへの利用など、さまざまな可能性がある」と力を込めた。
ドローンを活用した写真や映像を蓄積させてデータ化することで、人工知能(AI)で修理が必要な箇所の洗い出しなど、一層効率化が図られる期待もある。
出典
『コンビナートでドローン 四日市消防が飛行実験訓練』
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190330/CK2019033002000046.html
3月29日付で日本経済新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
経産省は、ドローンの利用に関する規制を緩和する。
電子機器を搭載するドローンは、コンビナート内での使用が発火の恐れから難しかったが、5月から施設の点検など、より広範囲に使えるようにする。
厚労省、消防庁と共同で、29日に「プラントにおけるドローンの安全な運用方法に関するガイドライン」を公表する。
コンビナートで電子機器利用が制限されている区域を見直し、ドローンを持ち込める範囲を広げる。
プラント内でもIT(情報技術)を使い、作業の効率化を進める狙いだ。
コンビナートで作られる石油製品の需要は鈍化が避けられない。
経産省によると、17年度から22年度までに国内のガソリンや軽油などの需要は8.4%減る。
こうした産業の設備は高度成長期に整備を進め、老朽化が進んでいる。
ドローンを使い、より頻繁に設備の状態を確かめられれば、重大な事故につながる不備を見つけやすくなる。
ドローンの関連企業からは、「詳細な点検まで可能になれば、100mの塔で1回1億円程度かかっていた点検コストが数100万円まで下がる可能性がある」との声が聞こえる。
災害時に設備に異常がないかを確かめる際に、作業員を危険にさらすことなく点検できる。
出典
『コンビナート点検、ドローンで可能に 経産省が規制緩和』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43032600Y9A320C1EE8000/
※以下は経産省HP3月29日付の記事。
経済産業省は、プラント保安分野におけるドローンの安全な活用の促進に向け、平成31年3月13日、消防庁、厚生労働省と連携し、プラント内でドローンを安全に運用するための「ガイドライン」と、国内外企業の先行事例を盛り込んだ「活用事例集」をとりまとめました。
これにより、プラントにおけるドローンの活用が加速し、保安力の更なる向上が期待されます。
・・・・・
『プラント保安分野におけるドローンの安全な活用の促進に向け、「ガイドライン」と「活用事例集」をとりまとめました』
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190329008/20190329008.html
2018年11月26日に掲載した第1報(2/2)がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9094/
(2019年4月5日 修正4 ;追記)
2019年3月29日20時20分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、恵庭市の山の中で国の森林事務所の職員を猟銃で誤って撃って死亡させたとして逮捕された50歳の自営業者について、札幌地検は29日、業務上過失致死の罪で在宅のまま起訴した。
在宅起訴されたのは札幌市中央区の自営業、S被告(男性、50歳)。
起訴状などによると、S被告は去年11月、恵庭市盤尻の山の中で、林野庁の恵庭森林事務所の職員、菅田さん(38)を猟銃で誤って撃って死亡させたとして、業務上過失致死の罪に問われている。
S被告は逮捕後、釈放され、検察は在宅のまま捜査を続けていたが、捜査の結果、過失が認められるとして29日、起訴した。
これまでの調べによると、S被告は当時、鹿狩りをしており、鹿笛を吹いたところ,およそ120m離れた場所で何かが動いたため、十分な確認を行わないまま、鹿と勘違いして菅田さんを撃ってしまったという。
検察はS被告が起訴された内容を認めているかどうか明らかにしていない。
出典
『恵庭の猟銃誤射で在宅起訴』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190329/0009073.html
3月29日20時2分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、S被告は2014年に道の狩猟免許を取得。
「白く動くものを見た」、「シカと間違えて撃った」と供述しているという。
出典
『猟銃誤射の男を起訴 札幌地検』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291493
(2022年5月6日 修正5 ;追記)
2022年5月5日8時1分にYAHOOニュース(JB press)からは、ガサドンで撃ったのではなく狙って撃ったとしか思えないというエゾ鹿撃ちの女性の見解などが、下記趣旨でネット配信されていた。
・・・
許可銃には「業務上過失致死・致傷」となる事案がある。
狩猟中に誤って人を撃ってしまい死傷させた場合だ。
近年では2018年11月20日、北海道恵庭市の国有林で林野庁の職員がハンターに誤射され死亡するという痛ましい事故が起きた。
ハンターは「業務上過失致死」で逮捕された。
世間に衝撃を与えた事件だったが、その後の行政の対応も、われわれハンターにとって衝撃的だった。
林野庁北海道森林管理局(以下、当局)は、その後、道内国有林における狩猟を2019年の3月末まで禁止・制限するという異例の対応に出たのだ。
当時は猟期の真っただ中だ。
誤射したハンターとは全く無縁の北海道のハンターや、北海道の雄大な大自然の中で猟を楽しみにしていた道外のハンターたちは巻き添えを食ったと言ってもよい対応だった。
悲しかったのは、安全確認を十二分にしながら狩猟をしているハンターたち全員が、逮捕されたハンターと同じ程度の技能とモラルしかないと受け止められているように感じたことだった。
■ガサドン
ガサドンとは、ウルトラマンに出てくる怪獣の名前……ではなく、狩猟時に藪や林で「ガサッ」と鳴ったからターゲットの確認もせずに「ドン」と撃つことをいう。
誤射が起こる典型的な事例として「ガサドン」は使われている。
私から言わせれば、ターゲットを確認せずに発砲するなどありえないし、「目視もしてないのになんで当たるねん?」というところだ。
ガサドンで誰かを殺傷したら、やはり「業務上過失致死・致傷」となる。
なぜガサドンが起こるのか。
慎重さが足りない、小心者である(獣が怖い)、銃を使うことに対する謙虚さがない、脊髄反射の短慮者である、経験が少ない、目が悪い、要するにアホである……などなど考えられるが、銃を使う者としてはどれもまったく話にならない幼稚さが、ガサドンを引き起こしている。
先ほどの職員は倒木を片付けるために「発砲が禁止されている林道(公道)上を歩行していたにもかかわらず」撃たれたとのことだから、ガサドンではない。
狙って撃ったと推測される。
ただし、長距離の射撃ができるライフルではなく、短距離射撃のショットガン(散弾銃)でもなく、ハーフライフル銃を使用している。
距離は130mだった。
大口径ライフル競技の公式大会で優勝経験のある鎌田正平氏によると、「ハーフライフルで130mはなかなかの腕前」とのこと。
そのような腕を持つと思われるにも関わらず、当該ハンターは、白いタオルがエゾ鹿の尻尾に見えたと説明したそうだが、犠牲になった職員の方は「赤色のジャンパー、オレンジ色のヘルメットを着用し、狩猟者から見て十分目立つ格好の安全対策を講じたうえで」作業していたとされるので、その姿をエゾ鹿と誤認したとは考えにくい。
さらに、スコープを覗かずに撃ったという説も一部にあるが、本当に130mをスコープなしで命中させたのだとしたら超人技である。
筆者にとっては理解しがたい点がいくつも残る事故だった。
・・・
■撃てる場所、撃てない場所
狩猟を行うものにとって、銃で他人を傷つけたり、さらには命を奪ってしまったりなどということは、絶対にあってはならないことだ。
そのために、さまざまなルールが設けられている。
・・・
■「撃たれたら」という恐怖
今年(令和4年)の3月、シーズン最後の猟で最後に獲ったメス鹿を、師匠が回収しに行った時のこと。
私は撮影のため、深い雪の中をボコボコと何度も埋まりながら進んでいたら、ダーーーーン、ダーーーーーーンとこだまする、そう遠くない発砲音がした。
日没が近く、辺りが暗くなってきた頃だった。
うーん。もし間違って撃たれるとしたらこういう状況だろうか。
(鹿じゃありません、私は鹿じゃありません……)と心の中でつぶやきながら(撃たれませんように)と祈っていた。
こだまの仕方から、至近距離ではなく私が撃った山の裏側で撃っているような距離感だった。
うむ。これからは回収の時はライトを携行した方がいいだろう。
経験してわかることはたくさんあり、すぐに次に生かす。
それが進化していく早道だと思う。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/aad113cd7397e5f9c71543e18d21f53cd087ac34?page=1
2018年8月2日に掲載した第3報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第4報として掲載します。
第3報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8646/
2019年3月29日19時26分に北海道新聞から、ネジレ配線した整備士は不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元となったトラックの整備を怠り火災を誘発させ、乗組員を死亡させたとして、業務上過失致死と業務上失火の容疑で書類送検された男性整備士(53)=渡島管内森町=について、札幌地検は29日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
整備作業には複数人が携わっており、整備士個人の過失と裏付ける証拠が得られなかったほか、整備士が適切な整備を怠ったとしても、火災の誘発を具体的に予見するのは難しかったと判断した。
整備士は11年2月ごろ、勤務する自動車整備工場で、トラックに搭載された冷凍機のモーターと電源部の配線をねじって接続。
フェリーの車両甲板で接続部分から火災を発生させ、広島県東広島市の2等航海士=当時(44)=を一酸化炭素中毒で死亡させたとして、昨年7月、室蘭海保に書類送検された。
国交省運輸安全委員会の報告書によると、モーターの配線3本が一度切った後にねじって接続され、ショートや断線が確認された。
この方法は発火の恐れがあり、冷凍機のマニュアルで禁じられていた。
報告書は再発防止策で、トラックを持つ運送事業者に対し、冷凍機の定期点検や有資格者による整備を求めた。
出典
『苫小牧沖フェリー火災、整備士不起訴 札幌地検』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/291354/
2018年12月17日に掲載した第8報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第9報として掲載します。
第8報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9164/
(2019年4月5日 修正9 ;追記)
2019年3月29日5時0分に朝日新聞から、運輸安全委員会の報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は28日、調査報告書を公表し、JR西日本の乗務員らが音や臭いなどの異常に気づきながらも運行を継続したことについて、「大したことにはならないだろう」と事態を過小評価する「正常性バイアス」が働いた可能性を指摘した。
報告書では、17年12月11日午後、博多発東京行き「のぞみ34号」の異常を点検するために岡山駅から乗り込んだ車両保守担当3人と東京の指令員のやり取りを詳細に再現した。
岡山駅を出発後、指令員が「走行上問題がない感じで大丈夫か」、「今のところ走行に支障があるという感じではないですよね」などと尋ねた。
これに対し保守担当は、「そこはちょっと判断がつかない」、「乗っている段階では判断できかねる」などと返答したという。
これらのやり取りで、指令員に「正常性バイアス」や自分の思いを支持する情報に意識が向く心理「確証バイアス」が作用したことで、走行に支障がないと判断した可能性があるとしている。
再発防止に向け、報告書は「運行継続が前提であるかのような誘導的な言い回しを用いないようにする必要がある」と提言した。
また、当時のJR西の車両点検について「列車の終着駅で点検することが恒常化していた」と指摘。
17年4月から問題発生までに、JR西が運行する山陽新幹線の異音申告は101件あったが、列車に保守担当が乗って点検したのは4件(4.0%)だった。
JR東海は、東海道新幹線で同じ期間に156件の異音申告があり、127件(81.4%)で車両保守担当が乗車して点検していた。
運輸安全委は、「何が起きているかわからない事態は重大な事故に結びつく可能性があるとの意識を、組織として醸成する必要がある」と求めた。
・・・・・
出典
『のぞみ亀裂、事態を過小評価「問題ない感じで大丈夫か」』
https://digital.asahi.com/articles/ASM3X5JJ5M3XPTIL026.html?rm=356
3月28日22時5分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、博多発東京行き新幹線のぞみは出発直後から異音や焦げたような異臭の報告が繰り返しあり、指令員が保守担当に岡山駅で乗り込んでの点検を求めた。
しかし保守担当は「指令員が判断する」と考え、一方で指令員は「専門技術者である保守担当から明確な要請がある」と思っていたため、列車を止めて床下点検まではしなかった。
また、指令員は保守担当からの「床下点検をやろうか」との打診を聞き逃し、さらに「走行上問題がない感じで大丈夫か」など、運行継続に誘導するような言い回しもしていた。
こうした一連のやりとりについて、異常事態を過小評価し、平静を保とうとする「正常性バイアス」や、運行継続に有利な情報を求める「確証バイアス」が心理的に働き、列車を止められなかった可能性を指摘した。
出典
『新幹線台車亀裂、停車せず運行 司令と保守、判断「相手任せ」 』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201903/0012190332.shtml
※報告書は下記参照。
https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1926
2019年3月30日12時3分にFNN PRIME(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後9時前、仙台市青葉区国分町2丁目のビル6階の美容室で、店内にある給湯器の付近から炎が上がり、この店の従業員の男性(31)が顔や両手に軽いやけどを負った。
警察によると、男性は「スプレー缶のガス抜き作業をしていて、給湯器のスイッチを入れたら爆発した」と話しているという。
スプレー缶をめぐっては、2018年12月に、北海道・札幌市で起きた爆発事故を受け、仙台市が、中身を使い切れば穴を開けずに廃棄できるようルールの変更を準備している。
出典
『スプレー缶爆発 男性やけど 青葉区国分町の美容室』
https://www.fnn.jp/posts/00072463OX
3月30日付で河北新報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後8時50分ごろ、仙台市青葉区国分町2丁目、美容室「C」でスプレー缶が爆発し、従業員の男性(31)が顔などに軽いやけどを負った。
警察によると、男性が給湯室でヘアスプレーの缶に穴を開けてガスを抜き、給湯器のスイッチを押したところ引火したという。
他の従業員や客にけが人はいなかった。
出典
『仙台の美容室でスプレー缶爆発、男性けが』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190330_13046.html
2019年3月29日20時30分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時55分ごろ、京都市伏見区横大路八反田の市南部クリーンセンターで、建設中の第2工場から「人が燃えている」と119番があった。
70代とみられる男性作業員が顔や上半身にやけどを負い、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察などによると、作業員は当時、第2工場内の7階部分で機械の溶接をしていた。
作業時に出た火花が着衣に燃え移った可能性があるという。
第2工場は、稼働中の第1工場の代替施設として2014年度に着工し、今年9月末に完成予定。
出典
『「人が燃えている」通報、作業員やけどで死亡 溶接火花原因か』
https://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20190329000178
3月29日20時4分にNHK京都からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時ごろ、京都市伏見区にあるごみ処理施設「京都市南部クリーンセンター」の中の建設現場で「作業員が全身にやけどを負った」と消防に通報があった。
消防が駆けつけたところ、建設現場の7階の高さにあたる足場で男性がやけどを負って倒れていて、病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、現場で溶接作業にあたっていた70代の男性作業員が見当たらないことから、亡くなったのはこの男性とみて身元の確認を進めるとともに、30日、遺体を詳しく調べることにしている。
出典
『ごみ処理施設現場で作業員死亡か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20190329/2010003240.html
2019年3月28日18時30分にチューリップテレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年7月、富山空港で滑走路を点検中の車がいるのにヘリコプターが滑走路に着陸した問題で、国の運輸安全委員会が28日、調査結果を公表した。
原因は、富山空港の管制官が車の存在を忘れて着陸許可を出したことなどが考えられるとしている。
この問題は、去年7月9日午後2時ごろ、富山空港で、滑走路を点検作業中の車がいるのにヘリコプターが誤って滑走路に着陸したもの。
けが人はいなかった。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない『重大インシデント』として原因を調査し、報告書をまとめた。
報告書によると、原因は、富山空港の管制官が滑走路を点検していた車の存在を忘れ、ヘリコプターに着陸許可を出したことと、ヘリコプターの機長の着陸前の目視確認が不十分で車に気づかなかったこととされている。
ヘリコプターの着陸時、滑走路の車との距離はおよそ1080mだった。
富山空港では、車が滑走路を点検中、管制官の席に「滑走路使用禁止」と書かれたマグネットを貼り付ける規定がある。
しかし管制官は、勤務交代直後、複数の業務を同時に処理していたため貼り付けをしておらず、着陸前の目視による確認も不十分だったという。
運輸安全委員会は、全国の管制官にマグネットの適切な使用の徹底を周知するなど、再発防止策を講じている。
出典
『富山空港の重大インシデント 管制官 車を忘れヘリに着陸許可』
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20190328182054
3月28日12時45分にNHK富山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
管制官は、車両に対し滑走路への走行許可を出した後は、それを忘れないようにするためリマインダーと呼ばれる表示を掲示するという、規定の手順を行っていなかった。
国交省は空港の管制機関に対し、リマインダーの適切な使用の徹底などを指示したということで、富山飛行場管制所は、リマインダーの使用方法の改善や管制官と操縦士の情報共有など、再発防止策を講じたという。
出典
『富山空港管制官ミスが要因か』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20190328/3060001579.html
キーワード;ヒューマンエラー、人的エラー
2019年3月28日17時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)は4月から、事故や災害などの緊急時に空気で膨らませるタイプの避難用滑り台(スライダー)を導入する。
高齢者や体の不自由な人も車内からスムーズに脱出できることを目的としている。
現在運行している1000形の全8編成に1セットずつ載せる予定。
スライダーは全長4m、幅1m、高さ約1.10m。
生地はポリ塩化ビニール製で厚さ0.9mm。
普段は乗務員室に電動式の空気ポンプとともに収納され、緊急時には膨らませてドアに設置する。
完全に膨らむまでに約2分かかるという。
エア遊具の製作などを扱う会社「BRAVO」(愛知県安城市)が、飛行機のシューターをヒントに開発した。
同社の加藤社長は、「角度や幅を調整し、誰でも安全に滑ることができる形を目指した」と話す。
あおなみ線では2004年の開業以来、車両内に「非常用はしご」を搭載していた。
だが、昨秋の避難訓練を体験した社員から「はしごだとお年寄りが降りるのが大変」などと意見があがり、見直すことになった。
あおなみ線の担当者は、「乗客には安心して速やかな避難を誘導できるようにしたい」と話した。
出典
『電車にも避難用滑り台 お年寄りも楽々、ヒントは飛行機』
https://www.asahi.com/articles/ASM3Q4DW1M3QOIPE015.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは2016年3月、JR四国で空気を使わないシート状のシューターを開発したという、同種情報を紹介している。
2017年8月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7476/
(2019年4月3日 修正2 ;追記)
2019年3月27日14時3分に山陽新聞から、事故報告書がまとめられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省の社会資本整備審議会は27日、乗客の上半身を固定するU字形の金属製安全バーが根元に当たる両肩付近で折れるトラブルが12年にあり、補修の溶接不良があったとする報告書をまとめた。
この溶接不良がバーの破断を招き、事故につながったとしている。
審議会は、「バーの右肩側が先に破断し、気付かないまま運行を継続したため、強度の弱い状態になっていた左肩側も乗客の体重負荷がかかって破断した」と結論付けた。
破断の背景として、取扱説明書が定めた週1度や3カ月ごとの点検を管理会社が実施せず、年1度の定期点検では、緩衝材で隠れた補修箇所の目視確認を保守点検業者が行っていなかったとも指摘した。
12年のトラブルは、バーが上がったたまま運行し、走路に当たって起きたとしている。
出典
『溶接不良でコースターのバー破断 鷲羽山事故で審議会が報告書』
https://www.sanyonews.jp/article/883949
3月27日20時38分にNHK岡山からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書では、安全バーは補修した際の溶接が不十分で事故前から右側が折れており、さらに左側も乗客の体重がかかって折れた可能性が高いとしている。
再発防止策としては、
▽溶接して補修した安全バーをすべて新しいバーに交換する
▽定められた点検を実施する
▽定期検査は緩衝材を取り外して行う
など、安全管理の徹底を求めている。
出典
『ジェットコースター事故原因は』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190327/4020002482.html
※報告書は下記参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001281895.pdf
2019年3月27日2時16分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日高管内日高町で、当時日高高2年の男子生徒(17)が町営プールに飛び込み重傷を負った事故で、大鷹町長は26日、町の施設と管理体制に問題があったとして、生徒に損害賠償金約1億1000万円を支払う和解案がまとまったと町議会に報告した。
事故は2017年7月、同級生ら6人で町営プールを訪れた生徒がプールに飛び込み、底に頭を打って頸髄(けいずい)を損傷し、四肢まひなどの後遺症が残った。
町の飛び込み禁止の周知が不十分だったことや、飛び込み台のあるプールとしては水深が浅い87cmだったこと、生徒が2度飛び込んだ点などを考慮し、過失の割合を町6割、生徒4割とした。
26日に和解案を町議会が可決。
健常者の平均賃金を基に算定した逸失利益9500万円や将来の介護費5500万円など約1億9千万円のうち、町は6割の約1億1000万円を4月中旬をめどに支払う。
出典
『日高プール事故 男子生徒と和解 町、1億円支払いへ』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/290177/


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。