







2016年3月11日0時9分に日テレNEWS24から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月11日21時14分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市で、酒にメタノールという液体を混ぜて夫を殺害しようとした疑いで、妻(48)が逮捕された。
妻は、夫(59)が飲む酒にメタノールを混ぜ、酒を飲んだ夫は意識不明の重体だったが、10日、死亡した。
兵庫県警は、11日、司法解剖の結果、死因は急性メタノール中毒による多臓器不全とみられると明らかにした。
調べに対し、妻は、「夫が飲む酒に燃料用アルコールを入れた」と話している。
燃料用アルコールとは、アルコールランプやコーヒーのサイホンなどに使用される燃料。
その成分の、70%から90%がメタノールだという。
無色透明で臭いも感じないメタノール。酒に混ぜても色や味が変わることはほとんどない。
昭和大学薬学部の沼澤聡教授によると、メタノールを口にすると、少量でも目に対して強い毒性が出てきて、場合によっては失明の危険があり、大量に飲んでしまうと死に至る危険性があるという。
死亡した男性は、今月6日、体調不良を訴え、病院を受診。
病院が「メタノール中毒の可能性のある患者がいる」と警察に通報したことから、事態が明らかになった。
捜査関係者によると、夫は、メタノールが入った酒を複数回にわたって飲んだ可能性があることが、新たにわかった。
妻は、酒にメタノールを混ぜたことは認めているが、「夫を殺害しようとは企てていません」と話し、殺意を否認している。
警察は、容疑を殺人に切り替え、動機や経緯を詳しく調べる方針。
出典URL
http://www.news24.jp/articles/2016/03/11/07324470.html
http://www.sankei.com/west/news/160311/wst1603110095-n1.html
(ブログ者コメント)
○メタノールを経口摂取すると急性中毒を起こすことは知っていたが、それは単なる耳学問。
実際に死亡した事例に接し、改めてその毒性を認識した。
○こういった事件をデータベース化することは、ナチスの実験例と同様、好ましいことではないかもしれないが、危険性を身近に感じられるのではないかと思い、掲載した。
○メタノールの急性毒性については、職場の安全サイト掲載のMSDSに,「ヒトで約半数に死亡が認められる用量が1400 mg/kg」と記されている。
これは体重70kgで100g相当、コップ半分程度の量だ。
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/67-56-1.html
2016年3月11日9時58分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日19時16分にNHK和歌山からあも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日正午頃、和歌山市の化学薬品製造「E社」の工場で、廃硫酸を貯蔵するタンク(直径約5m、高さ約8m)が破裂し、上部の鉄製の蓋が約6m吹き飛ばされ、工場敷地内に落下した。
けが人はなく、廃硫酸の流出や火災もなかった。
警察発表では、午前11時半頃から同社の作業員2人が、タンクローリーからホースをつないでタンク内に廃硫酸を入れていた。
作業終了から数分がたった頃、「ボン」という大きな破裂音が上がり、蓋が吹き飛んだという。
作業員は、タンクから離れた場所にいて無事だった。
工場によると、このタンクは、硫酸の廃液を回収し、リサイクルするために一時的に保管するためのものだという。
同社や警察が、タンクが破裂した原因などを調べている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160311-OYT1T50032.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2043592031.html?t=1457646207506
(ブログ者コメント)
「作業終了から数分がたった頃」という表現が気になるが、もし、廃硫酸受け入れ中の事故だったとすれば、この種の事故は、ベントラインの詰まりで起きることが多い。
仮に、詰まりが原因だったとすれば、防止策としては、定期点検・清掃等。
2016年3月10日付でテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大崎上島町の同じ造船所で、今月7日ときのう、相次いで労災死亡事故が発生している。
事故があったのは、大崎上島町のK造船所。
けさから警察と労基署が現地入りし、事故の詳しい状況を調べている。
今月7日の1件目の事故では、造船所内のドックで修理中の船の甲板から、船員のSさん(男性、63歳)が、約8m下のドックの底に転落して死亡した。
さらに、2日後のきのう、同じドックで船のプロペラを修理していた外部業者のTさん(男性、46歳)が、クレーンと落下防止柵の間に挟まれ、死亡した。
Tさんは、昨日が作業の最終日で、道具をしまう作業をしていたという。
K造船所の代表取締役は、「うちのドック内で起こった事故なので、管理体制がずさんだった。遺族の方の心痛を考えますと反省しかない」と述べた。
出典URL
http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/NN1603103050.html
(ブログ者コメント)
事故というもの、起きる時には続けて起きることがある。
過去に本ブログに掲載した事例でも何回かそのようなことがあり、都度、同じコメントを書いてきた。
それが今回は、事故が起きてしまったら、当分の間、そういったことも頭に入れて再発防止に努める・・・もしかしたら、そんなことも、目先を変えた安全対策になるかもしれない・・・という考えが頭をよぎった。
2016年3月8日付で産経新聞フォトから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後4時ごろ、宮崎市橘通西2丁目の焼き鳥店でカセットボンベが破裂し、20代の男性店長と雑誌の取材で訪れていた40代の女性カメラマンが軽傷を負った。
警察によると、焼き鳥の炭火焼きを撮影するため、店長がガスコンロの上で炭をおこした際、近くにあったボンベが加熱されたことが原因。
開店前で、店内に客はいなかった。
出典
http://www.sankei.com/photo/daily/news/160308/dly1603080033-n1.html
2016年3月8日20時47分にNHK徳島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月9日付で日本海テレビ(NNNニュース;3月8日18時25分 四国放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前0時半前、徳島市の吉野川北岸の河口から南へおよそ200m離れた沖合で小型の漁船が転覆しているのを、海保が見つけた。
漁船は、河口から沖合にかけて張られているオイルフェンスに船外機が絡み、船底を上に向けた状態だったということで、8日午前8時すぎに海保が回収したが、周辺に乗っていた人は見当たらなかったという。
海保によると、この漁船は、小松島市の59歳の自営業の男性が所有する「Y丸」(全長約5m、0.5トン)で、男性とは連絡が取れなくなっているという。
海保によると、家族の話から、男性はしらすうなぎ漁をするため、7日午後8時ごろ、1人で出かけたとみられるという。
海保によると、7日午後9時半ごろ、徳島市の吉野川河口付近にいる船からだとして、「波が高く、船に波がかかっている。危ない。助けてほしい」という男性からの通報があり、ヘリコプターや巡視艇などが捜索にあたった結果、転覆した船を発見した。
海保では、警察や消防などとともに、男性の行方を捜している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/8023507871.html
http://www.nkt-tv.co.jp/sp-news/news8673889.html
2016年3月8日付で河北新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月7日11時56分にテレビ朝日からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後9時45分ごろ、会津若松市のJR只見線七日町駅で、会津若松発会津川口行き下り最終列車(2両編成)の男性車掌のメガネが風で飛ばされた。
「乗務に支障がある」として次の西若松駅で車掌を交代したため、列車は約55分遅れ、乗客10人に影響した。
JR東日本福島支店によると、車掌は発車時、車掌室の窓から顔を出してホームを確認した際、強い風が吹き付けた。
ずれた制帽を直す際、メガネが外れ、飛ばされた。
付近を捜索したがメガネは見つからず、安全確認は完了していたため、列車を発車させ、次の駅で交代した。
同支店は、「このような事案は聞いたことがない。大変迷惑をかけた」、「コンタクトレンズ着用の乗務員だけでなく、メガネ常用の乗務員にも予備のメガネを持つよう、指導した」としている。
メガネは、7日朝になって線路の脇で発見された。
出典URL
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160308_63010.html
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000069790.html
3月8日付で読売新聞福島版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
会津若松市のJR只見線七日町駅で、6日夜、列車の車掌がメガネを落とし、次の駅で1時間近く発車が遅れるトラブルがあった。
JRによると、6日午後9時45分頃、会津若松発会津川口行き普通列車(2両)の20歳代の男性車掌が、発車直後の安全確認のため、窓から半身を乗り出してメガネを車外に落とした。
風で帽子がずれ、直そうとして手が当たったという。
列車は、次の駅で停止。
車掌は替えのメガネを持っておらず、信号が見えないなど乗務に支障があったため、会津若松駅から代わりの車掌が到着するまでの約50分間、運転を見合わせた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukushima/news/20160307-OYTNT50070.html
2016年3月5日16時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2011年3月の東日本大震災で、携帯電話などの通信が途絶した際、岩手、宮城両県の医療機関の約7割が、衛星携帯電話などの非常用通信手段の利用に問題があり、患者の受け入れなどに支障を来していたことが、総務省の調べで分かった。
「機器の設定や操作方法の問題で通信できなかった」という病院も、1割に上った。
調査は、総務省が昨年12月から今年1月末まで、通信網の被害が多かった岩手、宮城両県の病院や診療所、計172機関を対象に実施。
震災直後から1週間程度の通信状況や、非常用通信手段の使用状況などを尋ね、約6割に当たる計103機関から回答を得た。
医療機関の非常用通信手段について詳細な調査を行ったのは、初めて。
ほぼ全ての医療機関で、何らかの通信障害が発生したが、衛星携帯電話や無線など非常用通信手段を保有していたのは36機関で、残る67機関は保有していなかったり、他の機関の通信手段を借用したりしていた。
36機関のうち、「問題なく利用できた」と回答したのは28機関で、75機関(73%)は「通信手段を持っていなかった」、「持っていたが何らかの原因で使えなかった」などと回答した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160305-OYT1T50060.html
2016年3月5日付で共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
地球温暖化防止の効果が期待されるバイオマス発電として日本の事業者も東南アジアで手掛ける「もみ殻発電」で、高温燃焼時に生成される「結晶質シリカ」への対応が問われている。
国際機関は、アスベスト(石綿)と同レベルの発がん性物質に分類。
共同通信は、タイの施設で独自に燃焼灰を入手し、5日までに結晶質シリカの検出を確認した。
生成自体を防ぐ実験を進める施設もあるが、対応はばらついており、識者から「全体的に危機意識が低い」と懸念も出ている。
結晶質シリカは石や砂に含まれ、粉じんとして大量に吸い込むと、呼吸機能が低下するじん肺を招く。
出典URL
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/05/178/
2016年3月5日18時16分にNHK水戸から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月6日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前11時ごろ、つくば市金田の桜中学校で、科学部の生徒たちが校庭の脇で金属の粉末に火を付けて反応を見る実験を行っていたところ、激しく燃え上がり、近くにいた3年生の男子生徒2人と顧問の57歳の女性教諭の合わせて3人が、顔や手に中度のやけどをした。
警察によると、3人は病院に運ばれ手当てを受けているが、命に別状はないという。
警察などによると、科学部が3年生の送別会を開き、十数人が参加。
学校によると、事故当時、実験には生徒7人と教諭の8人が参加し、缶の中に酸化銅とアルミニウムの混合粉末を入れて教諭が火をつけたところ、激しく燃え上がったということで、警察が詳しい状況を調べている。
桜中学校の松本校長は、「あってはならない事故を起こし申し訳ありません。安全管理を徹底し、子どもたちの安全確保に努めていきます」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076935771.html?t=1457214737909
http://mainichi.jp/articles/20160306/ddm/041/040/155000c
3月10日7時19分にNHK水戸からは、県教委から実験時の安全確保徹底通知が出されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を受けて茨城県教委は、9日付けで、理科や化学の実験などで児童や生徒の安全確保を徹底するよう求める通知を、市町村の教育委員会を通じて、すべての小中学校に出した。
通知では、予備実験を必ず行って実験の適切な条件を確認するとともに、薬品が爆発する危険性がないか確認するよう、求めている。
また、激しい化学変化が起こる実験では、実験装置から距離を置いて観察することなどを求めている。
茨城県教委は、「児童・生徒の安全を守るため、危険性を十分に検討して実験を行ってほしい」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1076937021.html?t=1457562214281
(ブログ者コメント)
活字にはなっていないが、NHKでは以下のナレーションが流されていた。
『教諭がロウソクで火をつけたところ、激しく燃え上がったという。』
『実験は、酸化銅を還元させて銅を取り出すのが目的だったという。』
2016年3月5日22時54分にNHK長崎から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月5日20時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
長崎市に本社のある民放、長崎文化放送(NCC)で、5日午前、放送機器の工事の作業ミスによって、40分近くにわたって画面が黒くなったり、予定していた番組やコマーシャルが放送できなくなったりするトラブルがあった。
NCCによると、5日午前10時48分にバラエティー番組を放送していたところ、突然、画面が黒くなる状態が24秒間続いた。
その後、放送していた番組に戻すことができなくなり、長崎港をカメラで映したり、天気の情報を伝えたりしたほか、予定とは別の番組を放送して対応したという。
予定していた番組やコマーシャルを放送できなかった時間は、およそ39分間だという。
NCCによると、トラブルの原因は、電気工事会社の作業員が、コマーシャルを放送したり、ほかの放送局からの番組の配信を受けたりするシステムにつながる電源のブレーカーを誤って落としたためで、作業員は、電源工事の作業の遅れを取り戻そうと、NCCなどへの届け出なしに、無断で作業をしていたという。
NCCによると、放送機器に関係する重要な場所で工事をしており、本来はNCC社員が立ち会う必要があったが、事前に業者から連絡がなく、立ち会いなしで作業をしていたという。
NCCは、「視聴者の皆さまに多大な迷惑をおかけして深く反省しています。このような事故が起きないよう再発防止に努めます」と話している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033455391.html?t=1457215607168
http://www.asahi.com/articles/ASJ355GRLJ35TOLB006.html
2016年2月19日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5666/
(2016年3月12日 修正1 ;追記)
2016年3月4日付で読売新聞大阪版から、犬の尿で腐食が進んだらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月4日21時54分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルも修正した)
腐食が進んだ原因は犬の尿だった可能性が高いことが、市の調査でわかった。
照明柱の根元付近の土から、アンモニアに関連する成分が高濃度で検出された。
散歩中の犬が何度も尿をかけたため、腐食が進んだとみられる。
腐食した照明柱の倒壊は各地で起きているが、成分分析で腐食原因を調べたケースは珍しい。
市は、腐食の原因を調べるため、照明柱の根元付近の土の分析を民間研究機関に依頼。
排せつ物のアンモニアに含まれる「アンモニア態窒素」が検出された。
照明柱から約2m離れた場所の土と比べると、濃度は照明柱の方が約9倍高かった。
尿には、金属のさびを進める力が、雨水より強いという。
現場は、犬の散歩で訪れる人が多い。
照明柱は、国や都道府県、市町村の管理。
尿による腐食を防ぐには、藤本慎司・大阪大教授(環境材料学)は、「根元部分に専用の塗料などを塗るのが効果的だ」と話す。
市は、市内の公園施設について、腐食を防ぐために再塗装することを検討している。
また、飼い主のマナーの問題もあり、市は、ペットに照明柱の周りで排せつさせないよう呼びかける。
犬のしつけの専門教室「DOGLY」(東京都)のスタッフは、「散歩前に自宅で排せつを済ませておくのがマナーでもある。トイレシートを持参してその上で排せつさせる方法もある」と語る。
照明柱が腐食して倒れる事故は、各地で起きている。
13年以降、兵庫、福岡、島根、大阪府で発生。
多くが、道路網の整備が進んだ高度成長期に設置されており、老朽化も腐食の一因。
大阪府は「倒壊の危険はこれから増す」といい、国土交通省は、点検方法などのマニュアルを策定中だ。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160304-OYO1T50019.html
http://this.kiji.is/78451375108949501?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
犬の尿によって、どのように腐食が促進されるのだろうか?
下記文献の参考欄に『正常な犬の尿のphは5~7』と記されているので、酸性腐食ではなさそうな気がする。
file:///C:/Users/17001972/Downloads/AN0006353X-20060315-0001.pdf
可能性として考えられるのは、持続的に水分が供給されることによる電池腐食。
あるいは、防蝕会社HPに『アンモニアなどを組み合わせると塗装を膨潤劣化させることがある』とあるので、塗装剥離ということかも。
http://www.bousyoku.com/page115.htm
ブログ者が調べた範囲では、理由はよく分からなかった。
しかし、いずれにせよ、ポール販売会社のHPに『柱の地際部分は犬尿などの腐食促進物にさらされ腐食環境が最も厳しい状態になる・・・』と書かれているので、専門家には知られていたことのようだ。
もしかすると、土の成分分析も、そういった会社のアドバイスで実施したのかもしれない。
http://www.ypole.co.jp/technology/pole/finishing/cat2/001.html
2016年3月4日17時27分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南海トラフ巨大地震などに備え、災害時の非常用電源として活用しようと、いの町は、電気自動車1台を大手自動車メーカーから3年間無償で借りることになり、4日、出発式が行われた。
いの町役場で行われた出発式では、電気自動車を行政に無償で貸し出す事業を行っている大手自動車メーカーの関係者から塩田町長に、鍵などが手渡された。
いの町が借りた電気自動車は2人乗りで、24KWhのバッテリーが搭載され、一般家庭の2日分の消費電力を蓄えることが出来るという。
いの町では、この電気自動車を3年間無償で借りて、ふだんは、お年寄りの訪問健診などに使い、災害時には、避難所などで非常用電源として活用することにしている。
いの町総務課の浜田係長は、「災害で停電が発生した際には、大きな力になるので期待している」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/8015981081.html?t=1457119306842
(ブログ者コメント)
映像によれば日産車。
日産は、ブログ者が調べた範囲だけでも、今年、足利市と玄海町に電気自動車(e-NV200)を貸し出している。
http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/e-nv200.html
http://www.town.genkai.saga.jp/town/kikaku/000002966/
また、昨年、東北大学と共同で、電気自動車を活用した災害対応訓練も実施していた。
以下は、東北大学と日産のHP掲載記事。
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/11/press20151126-02.html
http://reports.nissan-global.com/JP/?p=6563
3月4日2時46分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が、食パンの焼き色とアクリルアミド濃度との関係図付きでネット配信されていた。
野菜や穀物などを、焼く、炒める、揚げる、など高温で調理すると、アクリルアミドという化学物質が発生する。
動物実験で発がん性が認められており、内閣府食品安全委員会の作業部会は、「できる限り低減に努める必要がある」という評価書案をまとめた。
家庭では、どうしたらいいのだろうか。
先月16日に公表された評価書案は、アクリルアミドの発がんリスクについて、「ヒトにおける健康影響は明確ではないが、懸念がないとは言えない」と指摘した。
どういうことなのか。
作業部会は、まず、日本人がどれだけアクリルアミドを摂取しているかを調べた。
体重1kgあたりで算出した推定量は、1日0.24μg。
その約半分は、炒めたモヤシやタマネギ、レンコンといった高温調理した野菜からで、残りは、コーヒーや緑茶などの飲料、菓子類や糖類、パンなどの穀類からと推定された。
この量は、動物実験でがんの増加が確認された量の1千分の1ほどにすぎない。
しかし、海外のリスク評価機関には、1万分の1より多い場合は低減対策が必要だとする所もある。
「懸念がないとはいえない」という表現になったのは、このためだという。
動物実験ではなく、ヒトの摂取量とがんのリスクとの関連を調べた研究成果も、多数分析した。
すると、こちらは、一貫した傾向はみられなかったという。
食安委の佐藤委員長は、次のように説明する。
「アクリルアミドは動物実験で発がん性が確認されている。ただ、ヒトを対象とした調査の全体をみると、アクリルアミドが原因でがんが増えているとは認められない。そうした意味では、それほど心配しなくてもいい。とはいえ、摂取しない方がよいことには変わりないので、できるだけ減らすよう気にかけてくださいということです」
■保存方法や下準備に一手間
アクリルアミドは、多くの加熱した食品に、わずかながら含まれる。
加熱調理は、食材をおいしく安全に食べるために必要なことでもある。
アクリルアミドをまったくとらないようにするのは、難しい。
だが、家庭でのちょっとした工夫で、量を減らすことはできる。
まずは、準備段階でできることから。
農林水産省によると、炒めたり揚げたりするジャガイモは、常温で保存するといい。長期間冷蔵すると、加熱時にアクリルアミド生成の原因となる糖が増えるという。
イモ類やレンコンは、切った後に水にさらすと、アクリルアミドに変化する成分が表面から洗い流される。
調理する時は、加熱しすぎないことが大切だ。
炒めたり揚げたりする場合は、焦がしすぎないよう注意する。
農研機構食品総合研究所の実験では、食材を炒める時間が長くなり、焦げ色が濃くなればなるほど、アクリルアミドの濃度が増した。
食パンを焼いた場合も、トースト時間や焼き色とアクリルアミドの濃度には、同じ傾向が出た。
炒めるときは、火力を弱めにする。
さらに、よくかき混ぜれば、一部分だけが高温になるのを防げる。
■ゆでる・蒸す・煮る…調理の一部、置き換えてみる
ゆでる、蒸す、煮るといった、水を利用する調理では、食材の温度は120℃以上にならず、アクリルアミドはほとんどできない。
炒める調理の一部を、蒸す、煮るなどに置き換えることも効果的だ。
食品総合研究所などは、そのことを、きんぴらゴボウ作りで確かめた。
15人の協力者に、それぞれの普段の作り方と研究所が指定した作り方の2通りで作ってもらい、アクリルアミド濃度を比較した。
指定の作り方では、炒める時は火加減を弱くして速くかき混ぜる。さらに炒め時間を短くして、代わりに弱火で15分間蒸し煮にしてもらった。
普段の作り方では、アクリルアミドの濃度は、人によってばらつきが出た。
一方、指定の作り方では、全員、濃度が低く、中には普段の100分の1以下になった人もいた。
味の評価もした。
指定の作り方をしたきんぴらゴボウを大学生65人に食べてもらったところ、52人が「普段食べているのと同じくらいおいしい」、3人は「よりおいしい」と答えた。
小野上席研究員は、「アクリルアミドは少しの工夫で減らせる。できる範囲で工夫をすればよいと思います」と話している。
農林水産省は「安全で健やかな食生活を送るために アクリルアミドを減らすために家庭でできること」という冊子をまとめ、ウェブサイトで公開。希望者には配布している。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/index.html
〈アクリルアミド〉
有機化合物の一種。
食品中では、炭水化物を多く含む野菜や穀類などを、揚げる、焼く、あぶるなどして120℃以上の高温で加熱すると、特定のアミノ酸と糖が化学反応を起こして生成される。
加工食品に含まれるほか、条件がそろえば、家庭での調理でもできる。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASJ2Y5QRPJ2YUTFL00K.html?rm=824
2016年2月2日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
作業部会(青木康展座長)は、2011年から、アクリルアミドのリスクを検討してきた。
アクリルアミドは、微量でも、遺伝子を傷つける作用をもつ。
どこから取っているかを見ると、約6割を占めたのは、炒めたモヤシやキャベツ、フライドポテトなど、高温調理した野菜。
2番目は、コーヒーや緑茶などの飲料。
含有量が高いとされてきたポテトスナックなど菓子類は16%と、少なかった。
日本は、欧州連合(EU)加盟国(0.4〜1.9μg)より低く、香港(0.21μg)と、ほぼ同じだった。
今回の調査でも、人への健康影響は明確ではないとの結論になったが、動物実験でがんが認められた最少量と日本人の平均推定摂取量が比較的近いことから、「懸念がないとはいえない」との評価になった。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160202/ddm/041/100/151000c
2016年3月7日19時43分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月7日20時21分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県尼崎市保健所は,7日、アルコール依存症患者の自立を支援するNPO法人施設の通所者らが、有毒植物であるスイセンの葉をネギやニラと間違って昼食に食べ、うち10人が嘔吐などの食中毒症状を発症したと発表した。
全員軽症で、すでに回復したという。
保健所によると、4日昼の自炊の際、通所者が誤って施設内のプランターに植えてあるスイセンを中華丼の具材として使用。
通所者や施設の職員ら,32~71歳の男女11人が食べた。
通所者は、「ネギかニラだと思った」と話していたという。
施設では、以前、ネギを育てていた。
スイセンの葉は長さ20~30cmで、葉はニラ、球根は玉ねぎに似ているが、リコリンなどの有毒成分が含まれている。
食べると、嘔吐や下痢、発汗などの中毒症状を起こす。
保健所は、誤って口にしないよう、注意を呼び掛けている。
出典URL
http://this.kiji.is/79524871826194434?c=39546741839462401
http://www.sankei.com/west/news/160307/wst1603070078-n1.html
(ブログ者コメント)
○この事故の後も、1件、今年2回目の中毒事故が起きたとテレビニュースで報道されていた。
(活字記事は見当たらなかった)
スイセン誤食による中毒事故は、毎年のように起きている。
○以前、ネギを育てていたと報じられているが、どこで育てていたのだろう?
スイセンプランターが置かれていた場所の近くで育てていた・・・といったことはなかっただろうか?
2016年3月4日付で大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月4日18時43分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午前5時55分ごろ、大分市西ノ洲の新日鉄住金大分製鉄所構内で、協力会社の男性社員(65)の軽乗用車が、歩いていた別の協力会社の男性社員(57)をはねた。
はねられた男性は市内の病院に運ばれたが、腰の骨を折るなど重傷。
製鉄所では、ことしに入って労災の死亡事故が3件起きており、大分労働局が2月19日に再発防止を求める要請をしていた。
警察によると、現場は車両用と歩行者用の信号機のある丁字路の交差点。
車が右折する際に、横断歩道を渡っていた男性にぶつかった。
2人とも、構内の職場に向かう途中だった。
製鉄所の救急車で搬送した。
製鉄所をめぐっては、1月から2月にかけて、転落事故などで計3人が亡くなっている。
今月1日には、大分労基署が構内の緊急安全パトロールを実施した。
また、大分労働局も、先月、製鐵所幹部に対し、事故防止策の徹底を強く求めていた。
4日の事故を受けて、同所の津加総務部長は、「災害の再発防止のみならず、交通安全面でもルール厳守徹底に取り組んでいる中、このような事故を発生させてしまったことを深く反省いたしております」とコメントしている。
出典URL
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/03/04/132853594
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=03040033065&day=20160304#news
早いもので、あの未曽有の大災害から、5年経った。
新聞やテレビでは、1週間前ほどから特集記事や特番などが組まれ、様々な切り口から当時の状況や現在の復興状況などが紹介されているが、中には、ブログ者が初めて知ったことも多い。
たとえば、3月4日21時から放映されたフジテレビの金曜プレミアム「消防隊だけが撮った0311」中、以下のようなエピソードが紹介されていた。
『南三陸町に数あった消防団の中で、ただ一つ、高台にあって難を逃れた消防団の人たちが、夜が明けてから、「俺たちが行かずに誰が行く」という思いで、瓦礫が進路を阻む中、津波の恐怖とも戦いながら志津川病院にたどりつき、病院で極寒の夜をあかした人たちに大いなる希望を与えた』
涙もろくなっているブログ者は、病院の生存者と消防団の人たちが出合う場面で、思わず・・・・。
あのような大災害は、ブログ者が生きている間は、もう起きないだろう・・・とは思っているが、いつ起きても不思議ではないのが、天災の怖いところだ。
自分の身を守るため、自分でできることは自分でする。
ブログ者も、大震災以降は、夕方に風呂の残り湯を流す際には洗濯機の槽を満タンにしてから流したり、あるいは飲料水用に常に20リットル容器1~3個を満タンにしておくなどの対応をとっている。
2016年3月3日18時59分にNHK高松から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月3日19時53分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
去年4月、三豊市の食品会社の工場で派遣社員が作業中に腕を骨折する労災事故があり、この事故の報告を怠ったとして、高松労基署は、食品会社と派遣元の会社のあわせて2社とそれぞれの責任者2人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、高松市の人材派遣会社「N」と三豊市の冷凍食品会社「S」、それに、それぞれの会社の報告責任者。
同署によると、去年4月、S社の工場で、N社から派遣された女性社員が冷凍食品の製造ラインのベルトコンベヤーの掃除中に右手を挟んで骨折する事故があった。
派遣社員の労災事故については、派遣先と派遣元の双方が労基署に報告する義務があるが、今回は、いずれの会社も事故からおよそ4か月間、報告を怠っていたという。
このため、同署は、両社と報告責任者2人を労安法違反の疑いで、それぞれ書類送検した。
同署によると、派遣元のN社側が派遣先に迷惑がかかるとして報告を怠り、S社も、「N社から『労災として扱いたくない』と聞き、これを黙認したとみられていて、いずれの関係者も容疑を認めているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033393631.html?t=1457041973686
http://www.sankei.com/west/news/160303/wst1603030074-n1.html
2016年3月3日17時57分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年、下関市の造船会社の工場でクレーンから落下した鉄板の下敷きになって作業員が死亡した事故で、警察は、クレーンを操縦していた21歳の会社員が作業員に事前に避難を指示しなかったことが事故につながった疑いが強まったとして、3日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、下関市の造船会社「K社」の21歳の会社員の男。
去年9月、K社の工場で、クレーンで運んでいた重さおよそ600kgの鉄板が突然落下し、近くで溶接作業をしていた64歳の男性作業員が下敷きになって死亡した。
警察は、クレーンを操縦していた21歳の会社員が、作業員に事前に避難を指示しなかったことが事故につながった疑いが強まったとして、3日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
調べに対し、容疑を認めているという。
K社の総務部長は、「今回の事故を重く受け止め、労災事故が二度と起こらないように安全対策を徹底していく」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063385791.html?t=1457041686801
2016年3月3日10時10分に読売新聞から、『「賢いネズミ」に先手の対策・・・築地移転前に駆除』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
築地市場(東京都中央区)の移転により、餌場を失ったネズミが周辺の飲食店などを荒らすのを防ぐため、中央区は東京都と連携してネズミの駆除に乗り出す。
11月に豊洲市場(東京都江東区)へ移転する前に、巣穴を封鎖したり、植え込みに捕獲用ボックスを置いたりして、大移動を事前に食い止めたい考えだ。
中央区生活衛生課によると、築地市場には主にクマネズミやドブネズミが生息している。
どれくらいの数が周辺に移動するかは未知数だが、市場が移転すると、周辺の住居や飲食店、事業所などに散らばり、感染症などを広める懸念がある。
都と区は、市場が休みとなる5月のゴールデンウィークと8月のお盆に、巣穴を埋めたり、マンホールに殺そ剤を投入したりする。
このほか、植え込みに捕獲用ボックスなどを仕掛ける。
9月から来年3月にかけては、市場周辺の住宅や飲食店、事業所などに捕獲用の粘着シートを10枚ずつ、計約8万3000枚配るという。
区は、2016年度予算案に2200万円を計上した。
同課の担当者は、「ネズミは賢いので、被害を防ぐには先手の対策が必須。移転に向けた作業が始まってネズミが異常を察知する前に数を減らしたい」と話している。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160303-OYT1T50020.html
2016年3月3日付で読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時50分頃、大阪府吹田市の国立民族学博物館の職員から「展示室内で炎が出た」と119番。
消防が駆けつけたところ、既に職員によって消し止められていた。
同館は午前10時に開館し、当時、職員や入館者ら約350人がいたが、館外に避難し、けが人はなかった。
警察などによると、改装のため閉鎖中だった
2階のアイヌ文化を伝える展示コーナーで、アイヌの伝統的家屋を委託業者が撮影中、かやぶき屋根の一部がハロゲンランプで熱せられ、燃え出したとみられる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20160303-OYO1T50012.html
(2016年4月7日 修正1 ;追記)
2016年4月3日5時0分に産経新聞westから、『前代未聞の民博ボヤ「あわや大惨事」 光量調節用の和紙に引火 スプリンクラー作動せずバケツリレーで消火 8年がかりのリニューアル完成目前』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
日本を代表する民族学研究の拠点、大阪府吹田市の国立民族学博物館(民博)で3月に起きた火災は、写真撮影用の照明の光量を調整するため、電球を覆っていた和紙に引火したことが原因だったことが、2日、関係者への取材でわかった。
スプリンクラーは作動せず、職員らはバケツリレーや消火器で火を消し止めた。
「展示物は燃えやすいものばかり。あわや大惨事だった」。
昭和52年の開館以来、初めての事態に、民博は、第三者による検証委員会と内部調査委を立ち上げ、防災マニュアルなども見直す方針だ。
「火事だ」-。
入場を制限して展示を入れ替えていた民博本館の2階に職員らの声が響いたのは、3月3日午前10時半ごろだった。
アイヌの文化コーナーにあったかやぶき家屋「チセ」から白い煙が立ち上り、焦げた臭いとともに、瞬く間にフロアに充満した。
民博によると、炎がほとんど上がらなかったため、熱を感知しなかったのか、スプリンクラーは作動せず、職員らが消火器とバケツリレーで約30分後に火を消し止めた。
負傷者はなかったものの、小学生の団体を含む来館者や職員ら約310人が屋外に避難する騒ぎになった。
民博は、開館以来初めてとなる展示の全面リニューアルを、平成20年から進めていた。
その最終段階として、昨年11月から同コーナーを改修し、3月17日から公開する予定だった。
改修作業の完了を目前に控え、3日は午前9時ごろから、外部の専門業者のスタッフ2人がチセ内部で資料用の撮影を行っていた。
火災後の検証の結果、スタンド式の照明器具の光量を調整するため、電球の一部を覆っていた和紙が熱で発火。
ちぎれて燃えながら宙を舞い、チセの屋根のかやに引火したとみられることがわかったという。
スプリンクラーや感知器に異常はなく、消火活動にあたった吹田市消防本部も、「防火管理体制に問題はなかった」としている。
ただ、民博では、世界各地から集めた資料をできるだけ間近に見てもらおうと、ケース内ではなく「露出展示」にこだわり、燃えやすい木製品や布製品などがその多くを占める。
学術的に評価の高い豊富な展示は、防火面では弱点になり、消火が一歩遅れれば大惨事になる可能性があった。
同館関係者は、「大勢が来館する行楽シーズンだったらと考えるとぞっとする」と振り返る。
消火活動の影響で、アイヌの文化のほか、中央・北アジア、日本の文化コーナーなど、本館2階の展示場の一部は閉鎖され、リニューアルした展示の公開も、6月中旬までずれ込むことになった。
チセ以外に焼けた展示品はなかったが、消火器の薬剤が露出展示されていた多くの資料のすき間に入り込み、除去に時間がかかっている。
チセ自体も、アイヌ初の国会議員、故萱野茂さんが制作を監修した貴重な資料だったが、今後、萱野さんの親族らの協力を得て、ふき替え直すことになった。
民博の別棟では、2月から5月10日までの予定で、アイヌの首長を描いた貴重な絵画など、蝦夷地をめぐる資料を集めた特別展「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」を開催している。
特別展は開催中だが、改修したアイヌの文化コーナーの同時公開はできなくなった。
最寄り駅から初めて無料バスを運行するなど、集客に力を入れていただけに、展示担当者は、「本館の常設展と合わせてアイヌ文化への理解を深めてもらいたかった」と残念そうに語る。
検証作業を進める民博は、燃えやすい展示物のそばに消火栓を設置することや、異変をすぐに発見できるよう、館内の監視カメラを増設することを検討している。
民博の吉田副館長は、「館内には燃えやすいものが多く、潜在的な火災の危険性があることを改めて認識したい」と話した。
[国立民族学博物館]
昭和49年に設立された、日本初の民族学・文化人類学研究のための博物館。
施設は大阪府吹田市の日本万国博覧会跡地に建てられ、昭和52年に開館した。
世界各地の民族の生活と文化についての標本や情報を収集し、展示公開している。
映像資料なども含め、所蔵品は100万点以上。
初代館長は、比較文明論で知られる梅棹忠夫氏。
学界をリードする研究者たちが国内外から集まり、日本の民族学研究の中心的な役割を担っている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/160403/wst1604030015-n1.html


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。