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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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福島第1原発事故の国会事故調査委員会報告書に対する欧米での辛口批評が、以下のように報道されていた。
 
(2012年7月8日9時11分 msn産経ニュース)
 
国会事故調が最終報告書を提出したことについて、英各紙は日本文化に根ざした習慣や規則、権威に従順な日本人の国民性が事故を拡大させたとする点を強調し、「日本的な大惨事」に苦言を呈する報道が目立った。
 
ガーディアン紙は「フクシマの惨事の中心にあった日本文化の特徴」と題した記事で報告書の前文を引用し、島国の慣習や権威に責任を問わない姿勢が事故原因の一端にあるとする報告書の内容を伝えた。
6日にも「文化の名の下に隠れるフクシマ・リポート」と題した記事で、「重大な報告書と文化を混同することは混乱したメッセージを世界に与える」と批判した。

 
一方、「非常に日本的な大惨事」との見出しで報じたタイムズ紙(6日付)も「過ちは日本が国全体で起こしたものではなく、個人が責任を負い、彼らの不作為が罰せられるべきものだ。集団で責任を負う文化では問題を乗り越えることはできない」とコメントした。

 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120708/dst12070811130003-n1.htm
 
 
(2012年7月12日00時05分 朝日新聞)
 
国会の事故調査委員会の英語版の報告書が「根本原因は日本に染みついた習慣や文化にある」などと記したことについて、英米メディアから「事故の本質を見誤らせる」と批判が出ている。

米ブルームバーグ通信は8日、「不満が残る報告書」という社説を配信。
内容の詳細さや、「人災」と断定したことを評価しつつも、「誰がミスを犯したのかを特定していない」と指摘。
「集団主義が原因」「(責任のある立場に)ほかの日本人が就いていたとしても、同じ結果だった可能性は十分ある」といった記載については「責任逃れで陳腐な言い訳」と手厳しかった。


日本に詳しい、コロンビア大のジェラルド・カーティス教授も英紙フィナンシャル・タイムズへの寄稿でこうした記述に言及。
「文化によって行動が決まるのならば、誰も責任を取らなくてよい。問題は人がした選択であり、その文化的背景ではない」と主張した。


同紙は8日付の東京発記事でも、「最悪の状況に備えることへの構造的な不備、規制官庁との一体化、独立したメディアの監視の欠如などの問題は世界に共通する」と述べ、事故を「メード・イン・ジャパン」と分類することを懸念。
「旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の後で、悲劇的にも、日本の政治家や技術者は事故原因がソ連の設計や運用にあると判断し、日本の原発の安全性を検証しなかった。他の国はこの過ちを繰り返すべきでない」と伝えた。


問題となっている表現の多くは、黒川清委員長が書いた報告書の英語版の序文に含まれているが、日本語版には入っていなかった。公表後の会見では「なぜ日本語版と英語版が違うのか」と疑問の声が上がっていた。

 
http://digital.asahi.com/articles/TKY201207110806.html?ref=comkiji_txt_end
 
 
(2012年7月20日 毎日新聞朝刊紙面 「発信箱」)
 
国の公式な文書が外国語になったら、原文にない文章が続々登場、なんていうのは普通聞かない。
ところが、今回の報告書序文の英語版は、別の作品と呼べるくらい日本語と違う。
 
例えば事故の根本的原因。
英語版は「日本文化、日本的慣習に根ざしたもの」とし、「権威に異を唱えない体質」「集団主義」や「島国根性」などと挙げた。
文化うんぬんは日本語版序文にはない。
そして英語版にだけ「今回の事故で責任を負うべき立場の人が別の日本人だったとしても、結果は同じだっただろう」とある。
 
このことに関し黒川委員長は記者会見で質問され、「(英語版は)国際社会向けに書いた。日本人がこの内容を理解できると思う?」と逆質問していた。
 
結局、日本語版を英語版に合わせて直すらしいが、変な話だ。



 
(ブログ者コメント)
 
□英語版には「Message from the Chairman」という委員長の写真付の序文があり、日本語版には委員長名で、「はじめに」という序文がある。
両者をキーワードだけで比較したが、確かに、英語版にある、「What must be admitted – very painfully – is that this was a disaster “Made in Japan.”」という表現、「至極残念だが、日本ゆえに起きた惨事ということを認めざるをえない」とでも訳すのだろうか?・・・が、日本語版には見当たらなかった。
最も近い表現は、「日本が抱えている根本的な問題を露呈することとなった」くらいだが、ニュアンスは違う。
 
□本件、どこでどう違ったのか不思議に思っていたが、なんと意図的にそうしたとのこと。
隠ぺい体質を糾弾している報告書なのに、なぜ隠ぺいもどきのことをしたのか?ちょっと解せない。
 
□一方、今回の報告書が、個人名を挙げて厳しく追及していないのは、2011年7月8日に本ブログでも紹介したとおり、原子力学会が真の事故原因を表に出すべく、個人の責任追及をしないよう声明を出したことが影響しているのかもしれない。
 
□個人の責任を厳しく追及するのと、その背後にある要因をつぶすことの、どちらが類似事故の再発を防止できるのだろうか?
数10年前までは、日本でも、個人の責任を追及するムードが強かったが、最近では、個人に事故を起こさせる環境を是正するほうに主眼が置かれている。
それは、個人の責任をいくら追及しても、それはモグラ叩きに過ぎないという考え方によるものだ。
その流れに竿さすような欧米からの批評。
これは、東洋哲学と西洋哲学の違いなのかもしれない。
 
□個人の責任を厳しく問うようにすれば、事故が起きるかもしれないと薄々感じながらする不安全行動には、歯止めがかかるだろう。
しかし、当人が思ってもみなかったところで起きる事故に対しては、さほど歯止めにはならないだろう。
ブログ者が感じるところでは、産業現場で起きる事故というもの、後者の割合のほうが多い気がするが、はてさて、福島原発事故は、どちらのカテゴリーに入るのだろうか?
 
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2012年7月14日付で朝日新聞関西版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
東燃ゼネラル石油堺工場で昨年6月、第2類危険物の硫黄が約50トン漏れ出す事故があり、同社が法で義務づけられた消防への通報を怠っていたことがわかった。
堺市消防局は13日夜、現地調査を始めた。
同社は、社長を委員長とする社内調査委員会を発足させた。


同社などによると、昨年6月11日正午ごろ、石油精製の際に出た硫黄を貯蔵する屋外タンクと出荷設備を結ぶ配管から高温で液状の硫黄約50トン(約25kℓ)が漏出。
硫黄は常温では固体になるためタンク周辺で固まり、敷地外には流出しなかった。
当時、修理のため配管の一部バルブを外しており、そこから漏れた可能性があるという。


市消防局によると、硫黄は低温で引火しやすく、石災法と堺市の指針で、10ℓ以上漏れた場合は市消防局に通報することを義務づけている。
東燃ゼネラル石油メディア広報部は取材に「ご迷惑をおかけして申し訳ない。なぜ漏れたか、なぜ通報を怠ったかを調べる」と話した。


出典URL
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201207140039.html
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
今のご時世、バケツ1杯くらいならともかく、50トンもの漏洩を意図的に隠そうとしたとは、とても信じられない。
隠そうとしても、漏洩対応にかかわった人は作業員を含め多数いるだろうから、隠しきれるわけもないと思うのだが・・・。


 

(2012年9月25日 修正1 ;追記)

関係者が書類送検されたという記事が、報道各社からネット配信されていた。ただ、漏れた時の状況については各社、内容がバラバラ。よって代表的な2社の記事を併記する。

(2012年9月18日 16時57分 excite ニュース)

硫黄流出事故を消防に通報しなかったとして、警察は18日、石災法(異常現象の通報義務)違反容疑で、「東燃ゼネラル石油」堺工場の製油部長(47)と、法人としての同社を書類送検した。
部長は「駆け付けると漏出が止まっていたので通報しなかった」と、容疑を認めているという。

送検容疑は、昨年6月11日正午ごろ、同社堺工場で、石油を精製する際に出た硫黄の貯蔵タンク配管から硫黄約30トンが漏れ出たにもかかわらず、消防に通報しなかった疑い。

警察によると、昨年6月の点検で配管のバルブを交換したが、1カ所だけ付け忘れていたという。

流出時、同社は消防など関係機関に一切連絡しておらず、今年7月、匿名の告発文が府警に送付され、発覚した。 


出典URL
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20120918/Jiji_20120918X634.html


(2012年9月19日 朝日新聞デジタル)

警察は18日、法人としての同社と同工場製油部長(47)を石災法違反の疑いで書類送検し、発表した。

警察によると、送検容疑は昨年6月11日、貯蔵していた硫黄約30トン(約17kℓ)が配管から漏れ出したのを把握しながら、消防への通報を怠ったとされる。
部長はこの日、防災責任者として通報する立場にあった。

工場は定期点検中で、配管をつなぐバルブの閉め忘れが漏出の原因という。
硫黄は、消防法で第2類危険物に指定されており、同法と堺市の指針で、10ℓ以上漏れた場合は消防への通報が義務づけられている。


出典URL
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201209190038.html

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20127141437分にNHK佐賀から、また715日付で朝日新聞佐賀全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今月10日、神埼市のヤクルト本社佐賀工場の建物の建設現場で、高所作業車の上に乗って吸気ダクトの取り付け作業をしていた会社員の男性が誤って転落した。
この事故で男性はおよそ10m下のコンクリートの床で頭などを強く打って意識不明の重体となっていたが、14日、死亡した。

警察によると、男性は同僚と2人で高所作業車のカーゴ(横約2m、縦約3.5m)に乗って作業をしていて、作業車の高さ90cmほどの転落防止用の柵を乗り越えて転落したという。
警察では、男性の体と柵をつないでいた命綱が柵から外れていたことから、当時の状況や安全管理に問題がなかったのかについても調べを進めている。

出典URL

http://www.nhk.or.jp/lnews/saga/5083590941.html

 

 

 

(2014年3月1日 修正1 ;追記)

 

2014225日付で佐賀新聞から、現場監督が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

神埼署は24日、業務上過失致死容疑で、当時の現場監督(41)を書類送検した。

容疑は、同月10日午前11時25分ごろ、高所作業車で高さ約10mの地点にダクトを取り付ける作業で、安全ベルトなどの転落防止措置を指示する業務上の注意義務を怠り、男性会社員を転落させ死亡させた疑い。

 

出典URL

http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2638872.article.html

 

 

 

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2012年7月14日0時47分に時事通信から、また7月14日付と15日付の宮崎日日新聞、15日付の毎日新聞宮崎版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午後7時ごろ、日南市の王子製紙日南工場で、発電設備が入った1号タービン室(鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積2000m2)から出火。1階部分を焼き、火は同9時45分ごろ消し止められた。
別の棟に燃え移ることはなく、従業員らにけがはなかった。
消防などで出火原因を調べている。


同工場によると、火災があったのは複数ある発電設備が入った建物のうちの一つ。
出火時は、生産設備を動かすため、建屋内の発電機のタービンがフル稼働していた。

午後6時50分ごろ制御室で警報が鳴り、従業員が駆け付けたところ、1階タンクから2階へ油を運ぶ配管から油が霧状に噴き出しているのを発見。
タービンを止めたが、1階天井付近にある高温の蒸気が通る配管の蒸気弁付近から火が出たという。油が弁に入り込み、蒸気に触れて発火した可能性があるという。

ただ、14日の会見では、同社は「出火原因は不明」と話した。

同工場は、コピー用紙や感熱紙などを製造している。 


出典URL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000003-jij-soci
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47136&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=47153&catid=74&blogid=13&catid=74&blogid=13
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120715ddlk45040254000c.html
 
 
また、7月15日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)からは、若干ニュアンスの違った下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
建物の一部に当たる、計約480m2が焼けた。
記者会見した工場長代理によると、出火は13日午後7時ごろ。タービンがある建屋2階床面から油が噴き、1階の床に油が流れていた。流出を防ぐ作業をする間に、天井付近から燃え上がったという。
天井付近には、タービンを動かす潤滑油などの配管が通っており、漏れた油が高温の蒸気弁に触れて引火した可能性があるという。

 
 
 
(ブログ者コメント)
 
油が弁の隙間に入り込んで熱面に囲まれる形になった、あるいは保温材と配管の間に入り込んで発火しやすくなった、といったことが考えられる。

 


(2012年7月27日 修正1 ;追記)
 
2012年7月23日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、出火時の状況などについて、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また、7月14日付で宮崎日日新聞紙面にも、同主旨の記事が掲載されていた。
 
同社によると、火災は発電のためのタービンを制御する油の配管に亀裂が入って折れ曲がり、流出した油が3mほど離れた高温の蒸気弁に触れ、引火したとみられる。
主蒸気弁は、稼働時には430℃の高温になるという。
 
このため、同社は残る5基のタービン周辺などを点検。さらに油漏れがあっても火災につながらないよう、今月末から来月上旬にかけて工場を停止して実施する修理点検に合わせ、配管に覆いをするという。
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2012年7月13日21時25分に中京テレビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午後2時50分ごろ、豊山町の豊山中学校で「理科の実験中に塩化アンモニウムを入れた試験管が割れ、生徒にかかってケガをした」と教諭から119番通報があった。
 
消防などがかけつけ、4人が病院に運ばれたが、2人にケガはなく、男子生徒1人と女子生徒1人が指などにヤケドの軽傷。
 
事故当時、理科室では1年生の生徒33人と理科の先生1人が4人一組で水酸化カルシウムと塩化アンモニウムを混ぜてアンモニアを発生させる実験を行っていた。
学校などは、試験管バサミのねじを強く巻きすぎたことで試験管が割れ、中に入っていた塩化アンモニウムが飛び散ったとみて詳しい状況を調べている。

 
出典URL
http://news24.jp/nnn/news8629160.html
 
 
一方、7月14日付で朝日新聞名古屋版(聞蔵)からは、上記とは違う状況が下記趣旨でネット配信されていた。
 
アンモニアの発生を確認する段階で、試薬を入れても色が変わらなかった班が、再び試験管を熱していたところ、底の2、3cmの部分が割れたという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
朝日の記事だけを読むと、再加熱が原因か?などと思ってしまう。
原因はネジの巻きすぎであり、たまたま再加熱の時に割れてしまったということだろうか?
それとも、やはり「試薬を入れても色が変わらなかった」という点に、原因につながるヒントがあるのだろうか?
 
 
 
(2012年7月29日 修正1 ;追記)

 
2012年7月14日付の中日新聞紙面に、事故時のもう少し詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
 
水酸化カルシウムと塩化アンモニウムを入れた試験管をバーナーで熱し、アンモニアを発生させていた。
事故があった生徒らの班では、アンモニアの発生が確認できなかったため、さらに熱した上で、生徒が試験管を固定する器具のネジを締めるなどしていたところ、試験管の底の部分2~3cmが割れて飛び散った。
 
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2012年7月14日付で朝日新聞宮崎全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午後1時40分ごろ、高千穂町のJA高千穂地区中川肥育センターで、臨時職員の男性(34)がショベルカーのアームと車体に挟まれたと、同センターから町役場に緊急通報があった。
警察によると、男性は骨盤が折れ、意識不明の重体。
 
肥料を運搬中、ショベルカーに不具合があり、携帯電話でセンターに問い合わせながら操作していたところ、急に動き出したとみられるという。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
携帯電話で話しながらの操作には、自動車運転とは違う意味の危険性が潜んでいるようだ。
 
 
 
(2012年7月29日 修正1 ;追記)

 
2012年7月14日付の宮崎日日新聞紙面に、当時のもう少し詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
 
警察によると、小型ショベルカーのバケットが下りなくなったため、車体前部で確認していたところ、バケットが下りてきて、本体とアームの間に挟まれたという。
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2012年7月13日21時0分に、NHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午後1時前、苫小牧市の日本製紙北海道工場勇払事業所で、従業員の男性(22)が、機械のローラーの間に上半身が挟まっているのを、機械の点検に来ていた業者の担当者が見つけた。
男性は、駆けつけた救急隊員によってすぐに助け出されたが、すでに死亡していた。


警察によると、男性は製品の紙を送り出す幅2.8m、直径30cmのローラーに異物が挟まっているのを見つけ、ホースから空気を吹きつけて取り除く作業を1人でしていたという。
警察で、事故の原因を詳しく調べている。


出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20120713/3567361_20120713210043_e8a3bde7b499e5b7a5e5a0b4e381a7e6a99fe6a2b0e381abe68c9fe381bee3828ce6adbbe4baa1.html
 


(ブログ者コメント)
 
空気吹き付けは挟まれ事故防止目的であり、その教育も受けていたと思うのだが、それでいて、なぜ挟まれたのだろうか?
空気を吹き付けても除去できない異物に、つい手が出たということだろうか?
それとも、思いもかけなかったソフト面あるいはハード面の落とし穴があったということだろうか?

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2012714日付で岩手日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

13日午前9時55分ごろ、滝沢村の盛岡大汚水処理施設内の浄化槽に男性が浮いているのを同施設で作業していた作業員が発見、110番通報した。
救急隊員が駆け付けたが、男性は既に死亡していた。

 

警察は司法解剖を行い、死因を調べるとともに、男性(32)が誤って転落したとみて、事故原因を調べている。

 

男性は、他の作業員3人とともに同施設内で汚泥のくみ取り作業をしていたが、事故発生時、作業員3人はくみ上げた汚泥を別の処理施設へ搬送していたため、現場には男性は1人だけだった。
汚泥からは硫化水素ガスが出ていたという。
タンクは深さ約4m、汚泥の深さは約3mだった。

 

出典URL

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120714_6

 

 

一方、713212分にNHK盛岡からは、若干違ったニュアンスで下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警察は、男性が点検作業中に誤って転落したものとみて、詳しく調べている。
労基署は、「有害なガスは発生していなかったが、床が濡れていたのですべりやすい状況だった。安全対策については、今後関係者に話を聞いて調査したい」と話していた。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043554971.html?t=1342211106604

 

 

 

(2014年6月13日 修正1 ;追記)

 

201466日付で朝日新聞岩手全県版(聞蔵)から、作業責任者などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

盛岡労基署は5日、盛岡市の清掃会社「D環境保全」と作業責任者の男性(42)を、労安法(危険防止措置義務)違反の疑いで書類送検した。

 

同署によると、作業員の男性は汚水タンクの汲み取り作業中に深さ約4.5mのタンクに転落し、水死した。

 

会社と作業責任者は、転落防止の柵を設ける、命綱を使用させるなど、転落の危険がある作業で義務づけられた措置を怠った疑いがある。

 

 

 

 

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2012年7月13日14時49分に大分合同新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
13日午前9時20分ごろ、大分市西新地の資材置き場で作業していた男性から「近くに雷が落ち、気分が悪くなった者がいる」と119番通報があった。
44~58歳の作業員とガードマンの男性3人が市内の病院に搬送されたが、いずれも意識はあり、命に別条はないという。


消防などによると、現場は旧大分ホーバー基地の近く。
電柱の設置や撤去に当たる作業員とガードマンの男性計7人が、屋外で作業前のミーティングをしていた。
約30m離れたフェンスに落雷し、その衝撃で数人が気分不良や手足のしびれなどを訴えた。
県立病院のDMAT(災害派遣医療チーム)が出動。火災の発生はなかった。


現場で作業していた作業員の男性(41)は「青白い光が見えた瞬間、体に響くような衝撃がきて思わずしゃがみこんだ。いきなり(雷が)きたので驚いた」と話した。
大分地方気象台によると、県内全域で雷注意報が出ていた。


出典URL
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_134215870693.html
 



キーワード;逆流雷?




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2012年7月12日16時2分と13日9時2分に岐阜新聞から、12日13時14分にNHK岐阜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
12日午前8時5分ごろ、各務原市川島河田町の市道で工業用の薬剤を積んだ大型トラックが軽乗用車に追突し、薬剤が弾みで漏れ出して路上に流出した。
警察によると、近くに住む無職女性(72)が、薬剤の臭いで気分が悪くなり、病院に搬送された。意識はあり、軽症という。

現場近くに住む男性は「液体が大量に流れ出していた。鼻につんとくる殺虫剤のようなにおいがした」と話していた。

警察によると、薬剤は「カオーライトナー」という鋳物を固める液体状の硬化剤。事故の弾みでトラックに積んであったプラスチック製容器1個が倒れ、約1トンが漏れたという。
薬剤は刺激臭があるため、消防などは近隣住民に窓を開けないよう呼び掛けた。
薬剤は酸性の物と混ざると毒物になるといい、市は現場周辺の半径約200mの住民に避難を呼び掛けた。少なくとも住民1人が、近くの川島振興事務所に避難したという。


事故は、市道の丁字路を西進左折しようとした軽乗用車に、トラックが追突。いずれの運転手にも、けがはなかった。トラックは、薬剤を愛知県岡崎市から岐阜市内の業者に運んでいた。
警察は、荷台の容器が動かないよう適切な措置が取られていたかなどを詳しく調べる。


出典URL
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120712/201207121602_17514.shtml
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120712/201207121602_17514.shtml
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2012年7月12日付で信濃毎日新聞から、7月13日付で読売新聞長野版から、それぞれ倉庫の写真付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
松本市の大久保工場公園団地内にあるギター製造のHウェイで11日夜に出火し、隣接する共立化学の倉庫に延焼した火災で、警察などは12日午前、実況見分を始めた。

消防によると、フッ化水素は一部気化した可能性があり、付近の住民34人が一時、自主避難したが、人的被害は確認されていない。
出火当時、両社とも無人だったという。


警察によると、焼失面積はHウェイの建物が約440m2、共立化学の倉庫が約80m2。警察はHウェイの建物内部から出火したとみて、火元や出火原因の特定を急ぐ。
県は食品・生活衛生課職員2人を同日午前、火災現場に派遣した。


共立化学の倉庫内では、液体状のフッ化水素440kg、アンモニア水380~400kg、過酸化水素220kgを保管するプラスチック容器が熱で溶け、液体が漏れ出したか焼失、気化したとみられるが、いずれも倉庫内側の防液堤や敷地内のためますにとどまっており、処理業者が中和剤を散布する処理をした。
敷地外への漏出や地下浸透は確認されなかった。


同市も11日夜、共立化学倉庫近くの水路と、奈良井川と鎖川の合流点で水を採取し、フッ化物などを検査し、異常がないと確認。12日も付近の大気を調査をした。

出火元のHウェイの男性従業員によると、焼失した同社の建物内にはギター塗装用の塗料や汚れを落とすためのガソリンを容器に入れ保管していた。
普段は作業でハンダゴテや家庭用アイロンを使うが、11日夕の作業後に電源を切ったのを確認。同日午後7時半ごろ、最後の従業員が会社を出たという。


消防によると、12日の実況見分結果、Hウエイの事務所兼作業場にあるギター塗装用の吹き付け塗料を屋外排気するダクト周辺の燃え方が激しかった。
消防は、建物内部からの失火の可能性が高いとみて調べている。


出典URL
http://www.shinmai.co.jp/news/20120712/KT120712FTI090002000.php
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20120712-OYT8T01528.htm
 
 
 
(2012年7月29日 修正1 ;本文加筆修正)
 
2012年7月13日付で信濃毎日新聞紙面に掲載されていた記事を元に、本文を加筆修正した。
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2012年7月11日20時33分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
11日午後0時半すぎ、新潟市北区のJA全農にいがた肥料工場の倉庫で、作業員の男性(47)が肥料袋の下敷きになって倒れているのを別の作業員が見つけた。
男性は病院に運ばれたが、およそ3時間後に死亡した。


警察によると、男性は肥料袋60袋をひとまとめにしてフォークリフトで3段ずつ積み上げる作業をしていたということで、男性は上の2段の袋が崩れて下敷きになった状態で見つかったという。
現場には、1袋20kgの肥料袋120個が崩落していた。
また、1番下の段の肥料袋が破れて肥料が散乱し、男性の近くにほうきが落ちていたという。


警察は、下の段が破れて不安定になった上の段の袋が崩れ、そばで片付けをしていた男性が下敷きになったとみて詳しく調べることにしている。
JA全農にいがたは「原因が詳しくわかり次第、対策をたてたい」と話している。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/niigata/1033511491.html
 
 
 
(2012年7月29日 修正1 ;加筆修正)
 
2012年7月12日付で新潟日報紙面に掲載されていた記事を元に、本文を加筆修正した。
 


(2012年10月9日 修正2 ;追記)

2012年10月2日付で毎日新聞新潟版から、会社などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

倉庫内の安全管理を怠ったまま働かせたとして、新潟労基署は1日、貨物自動車運送、倉庫業「全農物流」と同社新潟支店の課長の男性(55)を、労安法違反などの疑いで書類送検した。

同署によると、同社は倉庫内で、高さ約4mまで積んであった肥料袋(重さ計約3.6トン)の一部が破れ、崩れる危険があったにもかかわらず、積み直すなどの荷崩れ防止をしないまま、期間雇用の男性社員(当時47歳)に肥料袋の補修や、こぼれた肥料の清掃作業をさせたとしている。
社員は崩れた肥料の下敷きとなり、外傷性血気胸のため死亡した。


出典URL
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20121002ddlk15040050000c.html


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2012年7月11日付で毎日新聞九州版から、下記趣旨の記事が対策実施現場例の写真2点付きで、ネット配信されていた。
 
夏本番が近づく中、肉体労働を伴う工事現場や工場などを中心に、職場での熱中症予防が求められている。

熱中症を巡っては、子供や高齢者ばかりでなく、働き盛りの男性が死亡するケースが多い。
原発停止で昨年以上の節電が要請される今夏は、事業者の工夫の他、労働者側にも自衛策が必要のようだ。


一方、基本的な熱中症対策さえ不十分な職場もあり、厚生労働省は指導の強化に乗り出した。

厚労省によると07〜11年の5年間、全国で仕事中に熱中症で108人が死亡。
九州・山口では17人おり、倉庫や工場など屋内の作業中も目立つ。


また京都女子大の中井誠一教授(運動生理学)の調べでは、1968〜2010年に熱中症で死亡した9370人のうち、20〜60代は男性が2800人で女性717人の約4倍だった。
産業医科大(北九州市)の堀江正知教授(産業医学)は「死亡した男性の多くは仕事中とみられ、本来は汗が蒸発することで体温を下げるが、作業服やマスクなどが妨げているケースも多い」と注意を呼びかける。


出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20120711sog00m040005000c.html
 
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2012年7月10日付で四国電力HPに、下記趣旨の記事が掲載されていた。
 
(事象)
 
4月21日21時56分、定期検査中の伊方発電所2号機の中央制御室において、火災感知器と発信機の応答がないことを示す信号が発信した。
状況を確認したところ、脱気器建家に設置されている13箇所の火災感知器と6箇所の消火栓ボックス内の発信機が無応答になっていた。
 
(原因)
 
脱気器建家に設置されている当該消火栓ボックスに水が浸入し、消火栓ボックス内の発信機回路の絶縁抵抗が低下したことにより、短絡保護カードが作動して下流回路が切り離されたものと推定した。
消火栓ボックスに水が浸入した原因は、強風雨により、建家給気ガラリから吹込んだ雨水が、給気ガラリの腐食部より建家へ流入し、建家の鉄骨梁面に水溜りを生じた。

鉄骨梁面には水抜き穴があり、その穴より雨水が消火栓ボックスの上部面に落ち、消火栓ボックス内部へ浸入したものと推定した。

 
出典URL
http://www.yonden.co.jp/press/re1207/1180605_1962.html
 
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2012年7月10日付で四国電力HPに、下記趣旨の記事が図解付きで掲載されていた。
 
(事象)
 
1月5日11時05分頃、通常運転中の伊方発電所2号機において、原子炉補助建家地下の海水管室に設置されている湧水ピット内の水を海に排水する配管のフランジ近傍の床面に水漏れ(約1m×1mの水たまり)を確認した。
 
(原因)
 
・排水ライン逆止弁から上流側のフランジまでの配管をステンレス配管に取り替えたことにより、ステンレス鋼製フランジと炭素鋼配管が直接接合する異種金属接触状態となっていた。
・当該配管は内面に亜鉛メッキを施した炭素鋼であるが、長期間の使用により亜鉛メッキの耐食性が低下していた。
・上記の亜鉛メッキ劣化により、異種金属接触腐食が発生する状態となった。

 
出典URL
http://www.yonden.co.jp/press/re1207/1180605_1962.html
 
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2012年7月10日20時15分にmsn産経ニュースwestから、また7月11日付で朝日新聞と伊勢新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
津市美杉町の道路整備工事現場で3月、石積みの壁が崩れ作業員が負傷する事故があり、津労基署は10日、労安法違反容疑で津市の建設会社「S建設」と現場監督(53)を、工事契約に安全措置を盛り込まなかった同法違反の教唆容疑で、津市建設部の男性技師(36)をそれぞれ書類送検した。
技師は、工事を発注する際、危険防止措置を工事設計の項目や請負金額に盛り込まなかった疑い。

厚労省などによると、工事を発注した自治体職員を同法違反の教唆容疑で立件するのは異例。
職員は現場を訪れて危険性を認識していることなどから、労基署は責任を問えると判断した。


事故は3月16日、津市美杉町で市道の側溝を造る掘削工事現場で発生し、男性従業員(46)が穴を掘る作業中、壊れ落ちた石積み擁壁に左足を壁に挟まれて大けがをした。

本来は、このような危険に備えて土を支えるための「土止め」を設置しなくてはならないが、怠っていた疑いがあるという。
市の
副参事は、「国交省の基準では土止めを設ける必要はなく、安全対策を講じて設計した」と話している。

「S建設」は「契約に盛り込まれていなかった」と述べる一方、市の技師は「認識はあったが、大丈夫だと思った」と供述しているという。

 
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120710/waf12071020160023-n1.htm
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001207110004
http://www.isenp.co.jp/news/20120711/news07.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
公共事業の発注システムが垣間見えた事例だ。
もし、受注者側が土止めが必要と判断しても、すでに土止めなしベースで市の予算は決まっているので、やろうとすれば、その分、費用は自腹になるのだろうか?
 
もし、そういうことなら、発注業務を担当する行政側の責任は重大だ。
それゆえ、労基は書類送検に踏み切ったのだろうか?
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2012年7月11日付で読売新聞から、下記趣旨の記事が処理フローの図解付きでネット配信されていた。また10日21時19分に読売新聞から、10日18時42分にmsn産経ニュースから、12日付の毎日新聞秋田版と朝日新聞秋田版(
聞蔵)から、11日23時22分と13日8時31分に秋田魁新報から、同主旨の記事がネット配信されていた。
 
秋田市の一般廃棄物処理施設「秋田市総合環境センター」の溶融施設で、作業員らが倒れ、9人が救急搬送された事故。一時、3人が心肺停止となったが搬送中に蘇生し、その後、意識を回復した。全員、命に別条はないという。

事故が起きたのは、10日午後4時35分頃。
作業員が「酸欠になった」という趣旨を話しながら、除細動器を借りにセンター内の事務所に駆け込み、事務所から消防に通報が入った。

同市によると、溶融施設内にある1号ボイラー(幅約2.5m、奥行き約5m、高さ約15m)内の足場で、作業員6人が、管に付着した灰などを取り除く清掃作業をし、1人がボイラーの外から危険がないか見張っていた。
ボイラーで7人が相次いで倒れるなどし、助けようとした2人も体調の不調を訴えて救急搬送された。7人は午後3時45分頃から作業にあたっていた。
相次いで倒れた当時、ボイラー内の一酸化炭素(CO)濃度の上昇を知らせる警報器が鳴っていたという。


センター関係者によると、警報器はボイラーの入口付近に置かれていたといい、7人が中毒症状で倒れた内部で感知が遅れた可能性がある。

市は、施設の操業や保守管理を「日鉄環境プラントソリューションズ」(北九州市)に委託。
搬送されたのは、同社の下請けの「M工業」(三種町)、「S工業所」(秋田市)、「Sテック秋田事業所」(能代市)の19~59歳の男性従業員9人。


センター内にはゴミ処理のために2機の溶融炉があり、それぞれにボイラー1機が付設していた。
溶融施設は6月23日から定期点検中で、ボイラーと2本のダクト(直径1.2m)でつながる溶融炉は今月9日から、内部でLPGを燃やして内壁の耐火れんがを乾燥させており、不完全燃焼して一酸化炭素が生じた可能性がある。

不完全燃焼の可能性について、センターは「炉内の温度が思うように上がらず、(排気口を兼ねている)溶融炉上部のごみ投入口を事故当日の午前、閉じたと聞いている」と指摘しており、ごみ投入口を閉じたことが一因となった可能性があるとみられる。

救急搬送された作業員の男性(19)は、「ボイラー内にいた作業員に空だきは知らされていなかった」と語った。その上で「知っていればより慎重に作業できたはずだし、作業をしないという選択肢もあった。事故を防げたかもしれない」と指摘した。

日鉄環境プラントソリューションズや、溶融炉点検を担当しているK社(兵庫県姫路市)から事前説明はなく、事故があった10日も、通常通りの手順でボイラー内に付いたすすを落とす作業をしていた。
ボイラー内の一酸化炭素濃度測定も手順に従い、作業直前に行っていたが、男性は「空だきを知っていれば、測定回数を増やすなどの対策ができたのではないか」と指摘。作業前は毎回、危険要因をボードに書き出して作業員同士で確認、対策を講じていたといい、「空だきは当然危険要因。作業中止という判断もあり得た」と話した。


溶融炉側のダクトの出入り口は長方形のパネルで覆い、ガスの流入を遮断していたが、警察はパネルに不具合が生じた可能性もあるとみて、現場検証を続ける。
COは不完全燃焼で生じるが、監視モニターの映像では、事故直前までLPガスは通常通り燃えていたという。


別の作業員の男性(52)に事故当時の状況を聞いた。
「大変だ、ボイラー内で仲間が倒れている」
ボイラー出口付近で作業をしていた男性は叫び声を耳にした。
ボイラーの天井部にあたる6階に駆け上がった男性。
ボイラー内部では2人が倒れていた。
仲間たちと出入口にかかる約1.7mのはしごを降り、2人を助け出したが、1人は意識を失い、ほとんど呼吸していなかった。
気道を確保して心臓マッサージを10分間ほど続けたところ、ようやく「ふっ」と小さく息をしてくれた。自分の意識が朦朧とする中、ひたすら「死なないでくれ」と言い聞かせた。もう1人も約10分後にようやく息を吹き返した。
 
「俺たちも離れよう」。誰かに声をかけられ、立ち上がると、泥酔状態のように目の前がゆがみ、足元が大きくふらついた。男性も、駆けつけた救急隊員に運ばれた。
12日から働くというこの男性、「命が助かってよかった。全員が速く退院してほしい」と話した。


出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120710-OYT8T01549.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120710-OYT1T01055.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120710/dst12071018420013-n1.htm
http://mainichi.jp/area/akita/news/20120712ddlk05040016000c.html
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120711n
http://www.sakigake.jp/p/akita/national.jsp?kc=20120713a
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
□52歳の男性作業員の話は朝日新聞(聞蔵)からの引用だが、救出時の様子など、臨場感あふれる記事になっている。
 
□それにしても、この男性、気道を確保しての心臓マッサージなど、知識として持ってはいても、咄嗟の時になかなかできることではない。
何回も救命訓練を受講していたのだろうか?

 


(2012年7月24日 修正1 ;追記)
 
2012年7月19日付で毎日新聞秋田版と読売新聞秋田版から、ボイラーと溶融炉を遮断していたふたをCOが通過したのが原因らしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
市と日鉄環境プラントソリューションズは18日、COは溶融炉から配管を通じ、9人が作業していたボイラーに流れ込んだとの見方を示した。
配管は
熱を遮断する耐熱性のセラミック繊維でできたふたでふさがれていたが、事故直前に溶融炉のごみ投入口を閉めたため炉内の気圧が上がり、COがふたを通過した可能性があるという。

同社によると、溶融炉では補修した内壁を乾燥させるため、LPGを燃やしていた。
溶融炉の開口部分は配管のほか、ごみ投入口があり、通常の作業では炉内の排ガスはより気圧が低いごみ投入口方向に流れる仕組み。
ところが事故当時、炉内の燃焼温度が順調に上がらなかったため、職員がごみ投入口を一時的に閉鎖した。そのため炉内の気圧が上がり、排ガスの流れが、ボイラーにつながる配管方向に変わった可能性があるという。


出典URL
http://mainichi.jp/area/akita/news/20120719ddlk05040006000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120718-OYT8T01431.htm
 
 
一方、さらに詳しく、かつ若干ニュアンスの違う下記趣旨の記事が、2012年7月19日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からネット配信されていた。
 
市などは事故後、パネルは気体を通さないとしてきたが、18日の記者会見で、パネルは「セラミックファイバーブランケット」と呼ばれる耐熱性がある厚い毛布のような素材でできていると説明したうえで、「気体を通す」と述べた。
 
COを含む気体は本来、パネルの抵抗でダクト側には流れ込まず、ダクトと反対側にあるごみの貯蔵ピット側に向かうはずだった。
だが、関係者によると、事故当時、ピットと炉の間にある弁は閉じていた。
このため、COがダクト方向に向かい、パネルを通過後、ダクトを流れてボイラーにたどりついたとみられる。
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
LPGを連続で燃やすゾーンと人間が中で作業するゾーンとを、通気性のあるパネルで遮断していたらしいが、そのようなやり方が、この会社の標準なのだろうか?
もし標準だとすれば、お粗末極まりない。
 



(2013年3月1日 修正2 ;追記)

2013223日付で毎日新聞秋田版と朝日新聞秋田全県版(聞蔵)から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また223日付の秋田魁新報紙面にも同趣旨の記事が掲載されていた。  

秋田東署は22日、溶融炉の点検補修工事を担当した「K社」の作業責任者の男性(41)と、ボイラーの清掃、点検を担当した「Sテック」の作業責任者の男性(60)の2人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
容疑は、2人はそれぞれの作業責任者として、事故を防止する注意義務があったのに怠り、ボイラー内を清掃していた作業員男性9人を急性CO中毒にさせたとしている。
いずれも容疑を認めているという。

同署によると、[K社]の男性は、COの発生と流出を防ぐ注意義務を怠り、補修した溶融炉の内壁をガスバーナーで乾燥させる際、炉内の温度が順調に上がらなかったため、ごみ投入口や配管などのすき間を埋めるよう指示。
このため炉内で不完全燃焼が起こり、発生したCOがボイラーに流出した。

「Sテック」の男性は、ボイラー内を作業員に清掃させる際、CO検知器を持たせて測定させるなど、事故防止に必要な指示を怠った。
男性は、「今まで事故がなかったため、検知器を携行させなかった」などという趣旨の供述をしているという。

一方、秋田労基署は現地調査や関係者からの聞き取りなどの結果、労安法違反にあたる内容はなかったと判断した。

出典URL

http://mainichi.jp/area/akita/news/20130223ddlk05040035000c.html

 





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2012年7月10日19時15分にNHK津から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

10日午後1時20分ごろ、桑名市の機械部品メーカー、N社桑名製作所の工場で火災があったと、工場の警備員から消防に通報があった。
火は約40分後に消し止められたが、この火事で従業員3人がやけどをしたり、煙を吸い込んだりして軽いけがをした。


火事があった工場は、炉から取り出したばかりの高温のベアリングに霧状の油を噴きかけるなどして冷ます作業が行われていた。
警察などによると、一部の油が本来とは違う方向に出ていたということで、この油に5m離れた場所にある炉の火が付いて火が回ったものと見て、火事の原因を調べている。


現場は、桑名市郊外にある工業団地の一角で、周囲には中学校や住宅などがあるが、被害はなかった。
工場の北隣に住む70代の女性は「辺りが騒がしいので外に出てみたら、空が黒い煙で覆われていて驚いた」と話していた。


出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073479431.html
 
 
 
(2012年7月29日 修正1 ;追記)
 
2012年7月11日付の伊勢新聞紙面に、事故時のもう少し詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
 
熱処理工場の油槽炉から出火した。工場の天井や機械を焦がして、約50分後に火は消えた。
 
警察によると、同工場では加熱炉で焼きいれたベアリングを油槽炉で冷やす作業をしていたが、何らかの原因で油槽炉内の噴霧ノズルから炉外に油が噴出。5m離れたところにあった加熱炉に油が入り、漏れた油を伝って油槽炉に引火したという。

 
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2012年7月10日13時10分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
滋賀県警は9日、県立長浜農高教諭(48)を道交法違反(無免許運転)容疑で現行犯逮捕した。
容疑者は1995年以降、運転免許の更新を怠り、17年間、通勤などで無免許運転を続けていたという。

発表によると、容疑者は同日午後5時30分頃、長浜市の県道交差点で乗用車を無免許運転した疑い。
丁字路交差点で右折しようと停車していた車に追突し、駆け付けた同署員に免許証の提示を求められ、発覚した。


同高は校内が禁煙で、容疑者はたばこを吸うために車で校外に出ており、たばこに火を付けようとしていて事故を起こしたという。
県警幹部は「禁煙のルールを守って道交法を守らないとは」とあきれていた。

 
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120710-OYT1T00098.htm
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
これまでは、社会生活のルールを守らない人間が仕事の規則も軽視する・・・そんなところがあるのではないか?と思っていたのだが、この事例をみる限り、そうでもなさそうだ。

 
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2012年7月10日9時44分に福島民報から、写真と図解付きで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
8日午後1時35分ごろ、南相馬市の農家のビニールハウス内から出火し、枯れ草など約8アールを焼いて、約20分後に消し止められた。けが人はなかった。

警察などによると、ハウス上部の天窓にたまった雨水が太陽光を集め、レンズの働きをして枯れ草が発火した可能性があるという。
現場は、福島第一原発事故の避難指示解除準備区域。
警察などが原因を詳しく調べている。


警察などによると、一時帰宅した近隣住民がビニールハウスから白い煙が上がっているのを見つけ通報した。
ビニールハウス内は約14アールの畑があり、野菜栽培はしていなかった。

農家の男性(61)は同市鹿島区の借り上げ住宅に避難しており、1週間ほど前に一時帰宅したばかりだった。

避難区域での火災を受けて南相馬署小高分署は9日、消防車両で警鐘を鳴らして管内を巡回し、警戒活動を行った。

 
出典URL
http://www.minpo.jp/news/detail/201207102404
 
 
 
(ブログ者コメント)
 
写真を見ると、高さ5~6mはあろうかという天窓のアチコチに、円形状の水たまりができていた。
金魚鉢発火事例を知っているブログ者でも、この写真を見ただけでは、下に置いてある物が発火するなど、思いもつかない。
危険予知というもの、まことに難しい。

 
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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