







2022年9月14日18時45分に読売新聞から下記趣旨の記事が、不燃ゴミの中から見つかったリチウムイオン電池などの写真付きでネット配信されていた。
リチウムイオン電池などの小型充電式電池が家庭ごみに混入し、清掃工場やごみ収集車で起きた火災が2020年度、全国255自治体で1万2765件に上ったことが、環境省の調査でわかった。
独自に分別収集する自治体が増えているが、充電式電池を使用しながらリサイクルの仕組みが定められていない小型家電もあり、混入がなくなる見通しはたたない。
「独自に分別収集 自治体次々」
【分別収集対象に】
東京都町田市の清掃工場「市バイオエネルギーセンター」で2月、不燃ごみの貯留所から煙が上がった。
ごみを運ぶクレーンや照明などが焼損し、使用不能になった。
現場からは、変形・破損すると発火しやすい充電式電池が見つかり、不燃ごみとして持ち込まれたことが出火原因とみられた。
6月にも同様にベルトコンベヤーが焼ける火災が発生。
修繕はまだ終わらず、費用は総額で数千万円かかる見込みだという。
市は従来、乾電池やライター、蛍光灯などを「有害ごみ」として収集する一方、充電式電池は、市内の家電量販店などにある回収ボックスに入れるよう呼びかけていた。
しかし、相次ぐ火災を受け、7月から充電式電池も「有害ごみ」として分別収集を開始。
市ごみ収集課の田中課長は、「火災が起きたら職員の安全が脅かされる。分別収集の周知を図りたい」と話す。
【収集車でも発生】
環境省の調査によると、充電式電池の混入が原因の火災は19年度に9732件発生し、翌20年度は31%増の1万2765件に上った。
内訳は
「清掃員らが自力で消火」5517件
「火花が発生」2812件
「煙が発生」2761件
で、消防隊が出動したケースも84件あった。
同省は、火災増加の原因に、スマートフォンやパソコンなど小型充電式電池を使う製品の普及を挙げる。
資源有効利用促進法は、電池や家電のメーカーなどに対し、使用済み電池の自主回収や電池を取り出しやすい製品設計、リサイクル対象であることを示すマークの表示を義務づけている。
しかし、火災の頻発で自治体が収集に動かざるを得ない事態となり、19年度時点で全市区町村の約3分の1にあたる591自治体が充電式電池の分別収集を実施。
その後も分別収集は増加傾向にある。
ただ、町田市と同じ7月から分別収集を進める仙台市の担当者は、「混入の根絶は難しい」と語る。
開始から1か月半後、再び家庭ごみに混じった電池が発火し、収集車が焼けた。
【規制ない家電増】
混入がなくならない背景には、法規制の網にかからない家電の増加がある。
01年施行の同法の規制対象は29品目に限られており、近年急速に普及した携帯型扇風機や加熱式たばこは含まれていない。
これらはリサイクルマークが表示されていないため、消費者が電池を取り除かずに製品ごと捨ててしまうケースが後を絶たないという。
所管官庁の経済産業省の担当者は、「充電式電池を使用した製品が次々に世に出され、法令が時代に合わなくなってきている」と明かす。
電池のリサイクルに詳しい国立環境研究所の寺園・上級主席研究員は、「自治体による分別収集だけで解決できる問題ではない。小型充電式電池を用いた製品や、それを扱う事業者を網羅的に規制対象とするなど、安全を確保しつつ、あらゆる製品がリサイクルされるルール作りを国が主導すべきだ」と指摘する。
◆小型充電式電池
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池などの総称。
パソコンやモバイルバッテリー、電気シェーバーなど小型家電に広く使われる。
ニッケル、コバルトといった希少金属(レアメタル)を材料とするため、天然資源に乏しい日本では、資源確保の観点からもリサイクルの重要性が増している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220914-OYT1T50032/
2022年9月12日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12718/
(2022年9月20日 修正1 ;追記)
2022年9月13日19時21分に毎日新聞からは、理事長が辞任した、園では降車確認をダブルチェックする決まりになっていなかった、理事長は降車後に車内清掃と消毒を行っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
増田理事長兼園長(73)が8日付で辞任していたことが、代理人弁護士への取材で判明した。
増田氏は7日の記者会見で、後任が決まり次第、辞任する意向を示していた。
ただ、女児が亡くなったことの自責の念や、安全管理の不備に対する厳しい批判があったことを踏まえ、辞任を前倒ししたとみられる。
後任は決まっていない。
園では、降車確認を職員同士でダブルチェックする決まりになっていなかったほか、クラス担任が千奈ちゃんの不在を把握しながら保護者に問い合わせず欠席と思い込むなど、ずさんな安全管理体制が明らかになっている。
また、増田氏が園児らをバスから降ろした後、車内の掃き清掃とアルコール消毒をしていなかったことも新たに判明した。
ともに運転手の日課となっており、実施されていれば千奈ちゃんに気付いた可能性があった。
https://mainichi.jp/articles/20220913/k00/00m/040/190000c
(2024年7月5日 修正2 ;追記)
2024年7月4日19時10分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、元園長に実刑判決、元担任には執行猶予判決が出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当日、バスを運転していた元園長の男。
クラス担任だった女とともに、業務上過失致死の罪に問われています。
午前11時に始まった、4日の裁判。
静岡地裁の國井裁判長は、元園長の男に禁錮1年4カ月の実刑判決、元担任の女に禁錮1年執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決では、元園長が園児の安全を確保する計画を作らなかったこと、送迎バスの車内の確認を怠ったこと、元担任については園児の不在を確認しながら保護者に連絡をしなかったとして、いずれも過失を認めました。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/435cc5574edc8924e58f3b0a66500231acdd24b4
2022年9月13日4時31分にYAHOOニュース(東洋経済)から、下記趣旨の記事(鉄道ジャーナリストの寄稿文)がネット配信されていた。
8月22日、名古屋で大変痛ましい事故が発生した。
名古屋空港に向かう高速バスが何らかの原因により分離帯に衝突、横転し出火。
運転手と旅客とみられる2人が死亡し、そのほかにも乗客7人が負傷したという事故である。
私はかねて、鉄道車両での横転時における避難通路の確保の必要性を何度も文章で訴えてきた。
しかしながら、事業者や製造会社、官庁の方々にとって、ほとんど発生することのない事象への対応は、費用的見地や構造上の煩雑さからか、過剰装備と思われているようである。
私が提案している案件とは、実に簡単なものである。
車両の天井に、避難用のハッチを設定するということだ。
【側面の非常口は脱出経路にならない】
バスの場合、非常口は乗車定員30人以上の車両に設置することが定められていて、非常口の位置は後面、もしくは右後方側面である。
その理由を国土交通省に問い合わせると、「通常の扉(左側)が何らかの障害により使用できない場合を考慮して、逆側(右側)に設置されたのではないか。通常の扉も使用できれば、両側からスピーディーに避難が可能ではと考えられる」とのことであった。
また、補助席のあるバス車両については、「有事の際に非常口までたどり着くのは困難なために、乗車定員11人以上の車両は、窓からの脱出も可能となるように、窓が開く大きさを幅500mm×高さ300mm以上と定められている」そうだ。
筆者が思うには、リアエンジンの大型バスにいたっては、その構造上、ほぼ100%のバスが右側に非常用のドアを擁する。
したがって、横転した場合は、上方にしか避難経路が確立しない。
バスが横転した場合、側面に窓やドアを設置している車両では、窓やドアのある面は天井または床面になる。
通常の大型バスは約2.5mの幅がある。
横転した場合、この2.5mが天井高になる。
窓から脱出する場合、高さ2.5mの天井からの脱出となる。
若者や中高年ならば、座席などに足を掛けつつ、上方の窓やドアから避難することも可能であろう。
しかし、この人口の約30%が65歳以上の方となっている高齢化時代において、こうした人々が思うような足場もない中、とても2.5m上方へ移動できるとは、あまり思えない。
それでなくとも、公共交通機関は、高齢者やお身体の不自由な方、小さな子供など、不特定多数の乗客を抱えている以上、弱者目線での対応は必要不可欠だ。
今回は前面の割れたフロントガラスから脱出ができたようだが、車両用のガラスは案外硬いので、人力で割るのも大変である。
しかもフロントガラスは樹脂膜が入っていたりするので、割れても崩れない場合もある。
話を元に戻そう。
私が提案しているのは、「天井部分への脱出用ハッチの設置」である。
天井の中心部に80cm四方のハッチを設ければ、幅2.5m~3mほどのバスなどの車両が横転した場合でも、ハッチの縁が85~110cmほどの高さになり、万が一の際は高齢者でも小学生でも、手が届くはずである。
【欧米の連節バスではすでに設置例も】
また、一辺が80cmもあれば、体格の良い方でも比較的楽に通過できるように思う。
ちなみに、この天井部分のハッチであるが、欧米の連節バスなどではすでに例がある。
だが、まだまだ見聞の至らない私は、日本で製造された国内向けの車両では見かけた記憶がない。
国内を走る一部の連節バスには避難用ハッチが設置されている。
これらはもともと欧米設計の車両であるため、「あって当たり前」なのである。
欧米では、この避難用ハッチを専門に製造している会社もある。
その気になれば国産車でも装備できるのではないか。
某バス車両・製造会社の担当者によれば、「国が指定した保安基準で製造している。欧州のメーカーは、確かに天井に非常口があるが、それもその国の基準である」との回答であった。
では、なぜ、日本では天井の非常口について設置の必要性がないと考えられているのか。
この理由について国交省に確認したところ、「天井への非常口の議論は昔からされている」という。
ただ、「今までの事故のケースの中で天井から救出されるという例があまりにも少なかったために、天井の非常口は必要ないという決断がされていると思う」とのことであった。
しかし、「名古屋で事故が起きたため、今後設置する可能性も考えられる」という。
また、「非常口を天井につけるか、または、わかりやすい場所に、簡単にガラスを割れるようなものを備え付けることも、ひとつの手として考えられる。今後、事故の調査が終わってから、どうしていくのかを検討したい」と話してくれた。
事業者・製造者・関係官吏の方には今一度、よくお考えいただきたいと願ってやまない。
渡部 史絵 :鉄道ジャーナリスト
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fa8793a32e560862678087fabe5351a49d5204a?page=1
2022年9月14日18時34分にYAHOOニュース(秋田朝日放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後5時ごろ、大仙市下深井(しもふかい)の廃材などをリサイクルする施設の従業員から「女性社員が見当たらず機械の近くに手袋とブーツがあり、巻き込まれたかもしれない」と119番通報がありました。
この施設では、当時勤務中だった40代の女性の行方がわからなくなっています。
警察が廃材などを粉砕しチップにする機械の中を調べたところ、人の腕の一部とみられるものが見つかったということです。
女性は普段からこの機械を扱っていたということです。
警察が身元の確認を進めるとともに、事件と事故の両面で調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/475b24ba4f50b33bf07b336879ca2b9c4a09f371
2022年9月10日14時26分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
さいたま市の認可保育施設で2019年11月と昨年12月、園児が夕方に送迎バスに取り残される事故が起きていたことが9日、わかった。
いずれも座席で寝ていた園児を同乗の施設職員らが見逃していた。
園児に健康被害はなく、施設側がそれぞれの保護者に謝罪した。
市によると、取り残されたのはいずれも同じ認可保育施設の3歳児クラスに通う園児各1人。
19年の事例では午後5時30分頃、園児と職員を乗せたバスが市内の降車場所で園児たちを降ろして施設に戻った際、園児が車内にいるのに気づかずに職員がドアを閉めていた。
約20分後に車内からバスの窓をたたいている園児を他の園児の保護者が見つけ、無事だった。
乗降時に園児を確認する決まりだったが、守られていなかった。
昨年12月のケースでは、午後4時過ぎにバスが園児と職員を降車場所に降ろして施設に戻った際、車内を点検していた運転手が座席で寝ている園児を見つけた。
降車時に職員が園児を確認するルールだったが、怠っていたとみられる。
その後、施設側は市の指導で、送迎時のマニュアルを作り直すなどしたという。
静岡県牧之原市の認定こども園で3歳女児が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受け、さいたま市は送迎バスを使う保育施設などを対象に、送迎時のマニュアルの有無などを確認する調査を行っている。
送迎バスの安全対策について、市の担当者は、「調査結果をみて今後の対応を検討したい」と話している。
【バス送迎業務の点検、1950施設に通知】
埼玉県の大野元裕知事は9日、県内1950か所の保育園、幼稚園、認定こども園を対象に、バス送迎業務を点検するよう通知したと発表した。
安全管理の徹底を求める国の通知を受けた措置で6日付。
県内の自治体でも、同様に事業者に注意を促している。
県では出欠などの情報を保護者に確認することや職員間の情報共有の徹底、ダブルチェック体制による子どもの人数確認などを適切に行っているかについて調べる方針。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220910-OYT1T50083/
2022年9月11日9時21分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県東松山市の金属工場で、フォークリフトに積んだおよそ1トンの重りが走行中に崩れ、運転していた男性が挟まれて死亡しました。
10日午後5時すぎ、東松山市の金属加工工場「Y」の資材置き場で「フォークリフトの後部に積んでいた重りが運転手にぶつかったようだ」と従業員から110番通報がありました。
警察によりますと、フォークリフトを運転していた男性(42)が重さ4~5トンの金属工具の部品を持ち上げ走行していたところ、バランスが崩れて前のめりになり、重りとして後部に積んであったおよそ1トン分の鉄板数十枚が運転席になだれこんだということです。
男性は運転席と鉄板の間に挟まれ、病院へ搬送されましたが死亡しました。
フォークリフトは荷物を運ぶ際、バランスが崩れないように運転席の後部に重りを積みますが、荷物が重すぎる場合は安全装置が作動し、運搬はできなくなります。
今回の事故では、重りの上にさらに鉄板を積み重ねることで、より重い荷物を運べるようにしていたということです。
また、鉄板は固定されていなかったとみられています。
事故当時、男性が運搬していた金属工具の部品はフォークリフトが運べる限界を上回る重さだったとみられていて、警察は業務上過失致死の疑いも視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/da29a122fc62202ef65a3da836ceb3c3f504a464
2022年9月9日16時23分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
食中毒の原因となる魚介類の寄生虫「アニサキス」を瞬間的に電気を流して殺虫する技術を開発した熊本大学が、東南アジアのラオスで、がんのリスクにもなると問題になっている寄生虫の殺虫に応用できるか研究を進める方針であることがわかりました。
熊本大学の浪平隆男准教授らの研究グループは、生魚の身に1万5000ボルトの電圧を瞬間的に打ち込むことで、食中毒を引き起こす寄生虫「アニサキス」を殺虫する世界で初めての技術を開発しました。
この技術について、研究グループが東南アジアのラオスなどでまん延する「タイ肝吸虫症」の対策にも応用できるか、新たに国立国際医療研究センターなどと研究を進める方針であることがわかりました。
「タイ肝吸虫症」は、WHO=世界保健機関が「顧みられない熱帯病」の1つに挙げていて、胆管がんのリスクになり魚に寄生する「タイ肝吸虫」が原因となっています。
熊本市中央区の熊本大学では8日、研究者や企業の関係者が勉強会を開き、ラオスの家庭や市場でこの技術をどのように応用できるかなどを議論していました。
この技術を使った実験では、アニサキスを仕込んだアジの切り身を専用の装置に入れたあと、高電圧をかけ、アニサキスを殺虫できたかどうか確かめていました。
グループによりますと、この研究はAMED=日本医療研究開発機構とJICA=国際協力機構が開発途上国とともに進める研究プログラムに仮採択されていて、今後、ラオスとの実務協議を経て共同研究が開始される予定だということです。
浪平准教授は、「魚をおいしく、病気にならない状態で食べられるようにするのに役立ち、地球上から寄生虫による症状がなくなるような技術として発展させていきたい。今後はいかに小型で、安い価格で導入できるかが鍵になるだろう」と話していました。
「タイ肝吸虫」は、東南アジアのラオスやタイなどを流れるメコン川やその支流に生息するコイ科の淡水魚に幼虫の状態で寄生する、大きさが0.2ミリほどの寄生虫です。
ラオスの中南部では、魚を生の状態や発酵させて食べる文化があり、タイ肝吸虫が寄生した生の魚や発酵が不十分な魚を食べると、ヒトの胆管に寄生し、下痢を引き起こして最終的に胆管がんに進行することもあるということです。
WHO=世界保健機関は、開発途上国の貧困層を中心にまん延するフィラリアやデング熱、狂犬病などを「顧みられない熱帯病」として定義していますが、タイ肝吸虫症もその1つに挙げられています。
県によりますと、ことしに入り先月までに「アニサキス」による食中毒が4件、合わせて5人で起きています。
これは、去年の同じ時期を3人上回っていて、平成以降では最も多くなっています。
このうち、先月には水俣保健所管内で30代と40代の男女2人が腹痛やおう吐などの症状を訴え、体内からアニサキスが検出されました。
アニサキスは、サバやアジなどの魚介類に寄生し、生きたままヒトの体内に入ると、みぞおちや下腹部の激しい痛み、吐き気などを引き起こします。
厚生労働省は、新鮮な魚を選び速やかに内臓を取り除くこと、マイナス20度で24時間以上冷凍すること、70度以上、または60度なら1分間加熱することを呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220909/5000016885.html
(ブログ者コメント)
今年6月、この技術を使った装置を福岡市の会社が開発し実験機稼働中という記事を本ブログで紹介している。
2022年9月9日6時0分にYAHOOニュース(スポーツ報知)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で千奈ちゃん(3)が通園バスに置き去りにされ死亡した事件では、複数の人為的なミスが背景にあった。
こうした事故を防ごうと、三洋貿易(東京・千代田区)では、車内に設置したレーダーを使って、取り残された乗員の存在を外部に通報する“置き去り検知センサー”システムの搭載を目指している。
装置はルクセンブルクに本社を置くセンサー専用メーカー「IEE」社が開発。
三洋貿易が同社と契約し、国内で販売を行う。
バス用は「LiDAS」(ライダス)、乗用車用は「Vita Sense」(バイタセンス)と命名した。
車内の上部に設置した機器から発せられるレーダーにより、車内にいる乗員の動きを検知する仕組みで、呼吸による胸の動きにも反応する精度がある。
実証実験では、毛布の下にいる新生児の呼吸にも反応したという。
バスのレーダーは1台で座席2列分をカバー。
設置費用はバス1台で数十万円を想定し、2027年までに2000台の導入を目標にしている。
事件を受け、同社には問い合わせが相次いでおり、担当者は「主に教育関係の方からお問い合わせをいただいています」と話した。
日本だけでなく、米国でも車中に放置された子供が年平均で37人死亡しており社会問題になっており、既にこのセンサーを導入したバスが約50台稼働。
今後も拡大する見通しだ。
三洋貿易は、「車中に子供を放置して死亡する事件は、各国で問題となっています」と指摘する。
韓国では、運転手が後部座席に設置されたボタンでエンジンを停止させる仕組みを導入。
後ろの席まで行くことで、目視で乗員がいないかを確認しているという。
同社は、「保育園などでは、人員不足や過重労働などが慢性化しており、ドライブレコーダーが広がったように、技術の力で防止できたら」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c0bd5042bc6c1a90546d6811004fc2eb1e93af1
9月8日18時25分にNHK首都圏からは、置き去り検知センター販売会社が送迎バスの運転手にネット調査したところ6%が置き去りを経験していたなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県牧之原市の認定こども園で、3歳の女の子が車内に取り残されて熱中症で死亡した事件のあと、車内の置き去りを検知するセンサーを取り扱う都内の企業には、全国各地の幼稚園や自治体から問い合わせが寄せられています。
東京・千代田区に本社がある自動車の部品などを扱う企業では、子どもが車内に置き去りにされ熱中症で死亡する事故を防ごうと、車内の置き去りを検知して外部に知らせるセンサーの販売を来年から始める予定にしています。
このセンサーは海外企業が製造するもので、車内の天井に取り付け、エンジン停止後に車内で人の動きを検知すると、あらかじめ登録された携帯電話にメールが送信され、危険を外部に知らせるものです。
この企業には、今月5日の静岡での事件のあと、全国各地の幼稚園や自治体などから「送迎バスに設置したい」などと問い合わせが8件、寄せられたということです。
また、この企業が幼稚園や保育園の送迎バスの運転手などを対象に、「ここ1年間で送迎バスに子どもを残したまま車を離れたことがあるか」をインターネットで尋ねたところ、回答した267人中、5.6%にあたる15人が「車内に園児だけにした」と回答したということです。
三洋貿易の平澤上級執行役員は、「ヒューマンエラーによる痛ましい事件が繰り返されないように、システムやハード面を強化することで子どもの命を守っていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220908/1000084556.html
9月7日22時0分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、直近1年に限らないと8%の運転手が置き去りを経験していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車内の安全装置などを手掛ける商社・三洋貿易が2022年5月、幼稚園・保育園の送迎バスの運転手・運営担当者など267人を対象に、「園児置き去り」に関するアンケートを行いました。
「園児を車内に置き去りにした経験がある」と答えた人が21人で全体の7.9%。
さらに直近1年間でみても15人で全体の5.6%。
また5人(2%)が「置き去りにされた園児の熱中症を経験した」と答えています。
原因については、「人手不足だから」「登園確認等のルールが形骸化してるから」という答えがある中、3分の2の人が指摘したのが「送迎担当者や職員の意識が低いから」でした。
安全なシステムを導入しても、最後は担当者の意識の問題となります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/09397297e01a836a04924d28ebdf66e2cc0b8b21
2022年9月10日15時49分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県姫路市は10日、市が管理するJR姫路駅北側広場のエスカレーターで、9日早朝に男性1人が転倒し、膝を打撲するなどの軽傷を負ったと発表した。
委託業者がエスカレーターの運転設定を誤り、本来は上り方向にすべきところ、事故当時は逆向きになっていたことが原因という。
市によると、事故の起きたエスカレーターは、JR姫路駅と路線バス乗り場や山陽姫路駅を結ぶ連絡デッキにつながっている。
長さ約20メートル。
2基が並び、地上から見て左側が上り、右側が下りと決まっていた。
夜間は運転を停止し、一帯の管理を委託している業者が毎朝起動作業を行っている。
上り下りの設定は、エスカレーターにある操作盤で切り替えられるといい、事故当日の午前6時に起動する際、委託業者社員の思い込みで運転方向を左右逆にしたという。
男性は、本来上りである左側のエスカレーターに乗ろうとしたところ転倒。
その後、市に連絡したことで設定ミスが判明し、約5時間後の午前11時前に正しい方向に改められた。
市産業振興課は、「起動後に別の社員による確認を徹底するなど、再発防止に努める」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c824313b65ca283507324705bd859834b2491a7
(ブログ者コメント)
〇なぜ、左が下りだと思い込んだのだろうか?
ほとんどの施設では、2つ並んだエスカレーターの場合、左が上りになっていると思うのだが・・・。
操作盤の表示に、思い込みを誘発する要因でもあったのだろうか?
〇ブログ者がエスカレーターに乗る場面を思い出してみたところ、ステップを踏み外さないよう、ちゃんとステップの動きを見るようにしていた。
今回転倒した男性、スマホでも見ていたのだろうか?
2022年9月8日17時50分にYAHOOニュース(ニッポン放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中央大学法科大学院教授で弁護士の野村修也が9月8日、ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」に出演。
静岡県牧之原市の通園バス園児死亡事件について解説した。
【通園バス園児死亡事件、国が安全対策チーム設置へ】
静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の千奈ちゃんが通園バスに取り残され死亡した事件を受けて、政府は再発防止のため、関係する府省によるワーキングチームの設置に向けて調整に入った。
主にバスで送迎する際のマニュアルの策定など、具体的な安全対策について検討するとみられる。
【今回の事件にある2つの問題 ~マニュアルに頼ると人はミスをする】
新行)去年(2021年)の7月にも、福岡県中間市で園児が送迎バス内に取り残され、熱中症で亡くなった事件がありました。
野村)今回の事件では、問題が2つあると思います。
1つは、人がミスをすることを前提とした政策になっていないということです。
新行)ミスをすることを前提にした政策になっていない。
野村)「バスから降りるときには、必ず複数の人で点検しましょう」というマニュアルをつくると、人がその通りにやると思ってしまい、そこで終わってしまうのです。
でも、人はそこでミスをします。
「やらなければいけない」と言われても、やらないこともあるから事故が起こるのです。
【アメリカでは同様のバスの場合、到着後、最後尾のブザーが鳴る ~運転手が最後尾まで行き、止めなければならない】
野村)人がヒューマンエラーを起こすかも知れないという前提で政策をつくらなければいけないのだけれど、役所はこういうとき、必ず「マニュアルをつくりなさい」で終わってしまうのです。
例えばアメリカでは、スクールバスなどにはいちばん後ろにブザーがついていて、到着するとブザーが鳴るのです。
【マニュアルで「点検してください」と言うだけでは不十分】
野村)ブザーを止めるためには、運転手の人がいちばん後ろまで行かないとブザーを止められないわけです。
後ろまで行く間に、当然のごとく誰か残っていないかどうかを見ることになります。
絶対に人がやらなければいけない行動をさせるような仕掛けをつくらないといけません。
マニュアルで「必ず点検してください」と言うだけではダメなのです。
【登園管理システムでは「全員出席」と登録されていた ~いないことを誰もチェックしなかった】
野村)今回、まず降りるときの点検が不十分であったことははっきりしていますが、もう1つの問題として、この幼稚園には「登園管理システム」というものがあります。
「きょうは誰が登園しているか」ということを登録するものです。
新行)登園管理システム。
野村)登録作業では、「全員来ました」と登録しているのです。
バスのなかに居残りがいるのに、全員登園したと。
先生はそれを見て、園児がいなければ本来は「居ないのではないか」とチェックしなければいけないのに、何もしないで結局、発見するまでに何時間もかかっているわけです。
【「システムに登録すること」が仕事になって、本来の確認をしていない ~仕事が形骸化している】
野村)何が問題かと言うと、「システムに入力する」ということが仕事になってしまっているわけです。
つまり「何のためにやっていた仕事なのか」ということをいつの間にか忘れてしまい、「システムに登録してくださいと言われているから登録しました」となっている。
仕事が形骸化しているのです。
新行)形骸化している。
野村)この2つの部分を塞がないと、今回のような事故は防げません。
ところが、役所がおそらくまた新しい仕組みをつくっても、「マニュアルをつくりなさい」で終わってしまうのです。
それではダメだと思います。
【「子どもの安全第一という緊張感を持ち続ける」仕組みをつくるべき】
新行)メールもいただいています。
我孫子市にお住まいの会社員、“チェチェネコ”さんからです。
「幼稚園バスに3歳児が置き去りにされて亡くなった事件について、うちの子と同い年なのでとても悲しいニュースです。
うちも妻が子どもをあずけると通知が来るようになっています。
ご両親は当日、無事に子どもが登園したものだと思っていたのに、あり得ないですよね。
昨日(7日)の会見も危機感がない腹立たしい会見でした」といただきました。
野村)本当ですよね。
「危機感」がキーワードだと思いますが、子どもの安全第一という緊張感を持ち続けるような、そういう仕組みをつくらなくてはいけないのです。
新行)命をあずかっているのだと。
野村)まさにその通りです。
命を守るためにシステムにも登録しているわけですし、点検もしているわけです。
でも、それが仕事なのだということ、子どもの命をみんなで守っているのだというところが、「スポッ」と抜けてしまうのです。
これは日本人にありがちなことです。
だから書類出しの際、ハンコを押していないことを気にするわけです。
「ハンコを押していませんよ」というような。ハンコは気にするのですが、何のために書類を出しているのかはみんな忘れてしまうのですよ。
新行)中身ですよね。
野村)「書類さえ出せばいいのでしょう」と形を整え、全部チェック欄が埋まっていて、ハンコが押してあれば終わりという感じで、何のチェックだったのかはどうでもいいわけです。
そうすると、いつの間にか本当に点検しなくても、書類をつくるだけで「仕事が終わった」となってしまう。
こういう状態であるのなら、もう1回、緊張感を取り戻す。
まさにメールでもいただきましたが、緊張感というのは大事なキーワードだと思います。
【通常の運転手が休みで園長が代理で運転 ~より慎重に行うべきだった】
新行)園の説明によりますと、バスの運転手が急に休みになり、増田理事長が代わりに運転したということです。
理事長と添乗した70代の女性派遣職員が、降車時に乗車名簿と下車する園児を照合する園の決まりがあったのだけれども、それをしなかった。
また、2人とも車内に園児が残っていないか確認しなかったということです。
「日ごろ、運転していなかったから」という説明があるわけですけれども、人が変わったとしても、お子さんの命を守るという仕事に変わりはないわけですよね。
野村)逆に言うと、いつもやっていない人が代わりに行う場合は、「より慎重でなければいけない」と普通は考えるものです。
新行)そうですよね。
野村)むしろ、そういうときにエラーが起こりやすいわけではないですか。
だからこそ二重三重にやらなければいけないのです。
いつもと違うから、ミスがないように点検係をもう1人入れるとか、あるいは降りるときに迎えに誰かが出ていて、全員で確認するとか。
新行)いつもより入念に。
野村)そういうことをやらなければいけなかった可能性はあるわけです。
ところが、まったく放置されてしまったし、園長先生だったから他の人たちは任せきりにしてしまった。
要するに、「上に立って管理する人(上司)がいない立場の人」がミスを犯すことの恐ろしさもあるわけです。
そういう点も含めて、より慎重に対応しなくてはいけないことだったと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf823d2f3235b85a45b8f8be1adfe044fe2ed3a4
2022年9月8日17時49分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県は、有害な化学物質であるPCB=ポリ塩化ビフェニルの廃棄物を誤った配送業者に渡して紛失したとして、「三菱ふそうトラック・バス」に対して改善勧告を出しました。
三菱ふそうトラック・バスは8日、熊本県庁で記者会見を開き、天草市の天草サービスセンターで高濃度のPCBを含む安定器31台、低濃度のPCBを含む安定器12台を、それぞれ紛失したと発表しました。
安定器は水銀灯などの中に部品として組み込まれていたもので、会社によりますとことし1月、従業員がサービスセンターに来た配送業者をPCBの廃棄物の回収業者と勘違いし、安定器を渡したということです。
7月になって、会社の本部からサービスセンターに本来の回収日についての連絡があり、紛失に気がつきました。
従業員は訪問した業者の目的を確認せず、やりとりが不十分なまま渡し、「どの業者に渡したのか記憶がない」と話しているということです。
発見のめどは立っていないということで、三菱ふそうトラック・バスの九州地区の隅田支配人は、「非常に深刻な問題で、所在を調査して早急に回収されるよう努める」と述べました。
熊本県は8日、会社に対して直ちに必要な措置を講じるよう改善勧告書を出しました。
熊本県は「健康被害や環境への影響が最も懸念されるため、確認を進めていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220908/5000016878.html
9月8日19時22分にYAHOOニュース(テレビ熊本)からは、安定器は水銀灯をLEDに交換した際に出たものだった、分別してドラム缶2つに入れ保管していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラックの販売や整備などを行う『三菱ふそうトラック・バス』は有害物質・PCBを含む安定器43台を紛失したと8日発表しました。
この安定器は、会社の天草サービスセンターにあった水銀灯をLEDに変更した際の廃棄物だったということです。
【三菱ふそうトラック・バスの会見】 :
「心より深くおわび申しげます」
三菱ふそうトラック・バスによりますと、紛失したのは高濃度PCB、ポリ塩化ビフェニールを含む安定器31台と、低濃度PCBを含む安定器12台、合わせて43台の廃棄物です。
今年1月、三菱ふそうトラック・バスの天草サービスセンターの職員が、センターに来た配送業者をPCBの回収業者と勘違いして渡してしまい、紛失したということです。
そして7月、会社の本部がPCBの廃棄物の回収日を連絡した際に、紛失が発覚。
センターの職員は配送業者の社名や連絡先を聞いておらず、現在も見つかっていないということです。
紛失した安定器は、水銀灯の照明をLEDに変更する工事を行った際に水銀灯から取り出されたもので、高濃度と低濃度のPCBに分別しドラム缶で保管されていました。
報告を受けた熊本県はPCB特措法に基づき、三菱ふそうトラック・バスに対し8日付で改善勧告書を通知。
引き続き、紛失した廃棄物を調査するよう指導しています。
熊本県によりますと、PCBは水に溶けにくい油状の有害物質で、一般的な中毒症状として目やにや爪の変形、まぶたや関節のはれなどが報告されています。
以前は、電気機器などに使用されていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/edd0ca15fa069a97f907930e1633a1a2888f7fbe
(ブログ者コメント)
産業廃棄物として正規に引き渡したのなら、マニュフェストで業者名がわかるはず。
配送業者に引き渡すというのもヘンな話しだ。
もしかすると、市内を巡回している廃品回収業者に引き渡した?
2022年9月8日7時24分にYAHOOニュース(AUTOCAR JAPAN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【3歳女児が乗っていたのはハイエース・コミューターベースの幼児バス】
2022年9月5日。
静岡県牧之原市の幼稚園で、またしても小さな命が大人の不注意によって奪われた。
5日の朝、園児を送迎するバスが幼稚園に到着したあと、本来ならばバスを降りるはずの3歳女児はバスから降りてこなかった。
ドライバーと派遣職員の2人は、全員が確実に降りたか、確認を怠り、さらに幼稚園のクラス担任も確認をせず、女児は登園したことになっていた。
約5時間後、熱射病で意識不明の重体となっていた女児がバスの中で発見される。
病院に運ばれたあと、死亡が確認された。
3歳女児が倒れていたそばには、空の水筒が転がっていたという。
最後まで何とか生きようと頑張ったのに、誰1人女児に気づくこともないまま放置されてしまった。
様々なメディアが、この幼稚園が所有する送迎バスとして青い日産キャラバンの写真を添えているが、実際に3歳女児が乗っていたのはトヨタ・ハイエースコミューターである。
写真や映像から判断すると、このバスはハイエースコミューターをベースに、座席やもろもろのレイアウトを変更した「幼児バス」と呼ばれるもの。
トヨタ車体が製造し、トヨタ自動車が販売している。
子ども18人、大人2名まで乗車可能だ。
【幼児バスの保安基準にも疑問】
なお、幼児バスにはチャイルドシートはもちろん、シートベルトもついていない。
幼児バスの保安基準においては、ベルトは不要。
「様々な体格の幼児が乗る送迎バスでは、サイズが一律のベルトを備えることが難しい」
「乗降時/着脱時に保育士など保護者の負担が大きい」
「火災事故などで脱出するのに時間がかかる」
などを理由に、装備が免除されている。
その代わりに国交省では、平成25年に「幼児専用車の車両安全性向上のためのガイドライン」を定めている。
事故の衝撃を受けたとき、前のシートの背もたれに幼児が倒れこんでもけがをしないよう、衝撃を受け止める柔らかいクッションを備えることや、事故時の衝撃を和らげるためシートバックの高さを高くするなどの内容だ。
3歳女児が乗っていたハイエースがこのガイドラインに沿った年式かは不明だが、シートバックを高くすると、小さな子は見つけにくくなる危険性が生まれるのではないだろうか。
なお、保安基準では子ども用シートベルトは不要とされているが、子どもの安全を第一に考える幼稚園や保育園の中には、ベルト類を自主的に備えるところも増えている。
【センサーやカメラではない アナログな方法で子どものスクールバス置き去りを阻止】
スクールバス王国、といえるアメリカでは、小学校1年生(5歳~)から17歳まで、約9割近くの児童生徒は自家用車またはスクールバスを利用して登校する。
4歳以下の幼稚園児の場合は、保護者が自家用車で送迎するのが一般的だ。
時に命を奪う危険も大きい「車内置き去り」に対して、アメリカではどのような対策が講じられているのだろうか?
アメリカのスクールバス製造会社大手「ICバス」が標準装備している「Leave No Student Behind」(後ろにいる子どもを置き去りにしない) 手順としては、シンプルでメーカー公式の動画で手順が説明されている。
スクールバスの後部安全機能「Leave No Student Behind」について 朝、子どもたちを乗せたバスが学校に到着し子どもたちが降車するのを見届けると、ドライバーはエンジンキーをイグニッションから抜く。
その瞬間からバス内にアラームが鳴り響く(10分以上の走行後のみ)。
このアラームを消すために、ドライバーはバスの最後部まで歩いてアラームを解除(リセットボタンを押す)する必要がある。
リセットボタンを押す際に最後部まで行く間、一席ずつ確認して、子どもが眠ったまま残っていないか? シート下に隠れたりしていないか? 確認しながら歩くことになる。
カメラやセンサーではなく、ドライバーが一席ずつ歩いて子どもたちが車内に残っていないかを確認する。
そして、ボタンを押すという作業を最後におこなう。
その後、ふたたび運転席に戻るまで、もう一度シートや車内を確認することもできる。
アナログなシステムではあるが、確実に子どもの置き去りを防ぐことができる。
【アメリカのスクールバスは道路上最も安全な乗り物】
アメリカのスクールバスは5歳からの利用が基本となる。
これに対して日本の幼稚園バスは年少=3歳からバスに乗る。
3歳と5歳では体の発育も違うし、言動も異なるのは当然だが、Leave No Student Behindの方法なら、3歳児だろうが5歳児だろうが中高生だろうが、ドライバー自身が絶対に確実に見落とすことがない。
また、体が小さすぎてセンサーに反応しない、カメラに映らないなどの心配もない。
日本では全般的に、「乗車中の子ども」を守ることが保護者やスクール頼みなところがある。
つまり、社会全体、子どもに関わる産業全体で子どもを守ろうという仕組みが確立されていないのだ。
チャイルドシートに関しても同様で、法制化から20年以上経過していても、着用率はやっと7割。
そして、正しく使用できているのはわずか2~3割というデータがある。
どんなチャイルドシートを選んで、どのようにつければいいのか?
警察に聞いても、「取扱説明書を見てつけてください」としか言われない。
取り締まりも甘く、ほとんどは使用しているかの確認のみとなる。
正しく着用しているか?
事故の際にちゃんと拘束されるのか?
体に合ったチャイルドシートを使っているか?
といったところまでは、警察はチェックしないし、チェックできる知識や情報も持っていないだろう。
話を戻そう。
アメリカNHTSAにおいて、「スクールバスは道路上、もっとも安全な乗り物」であると定義されている。
NHTSAとは日本の国交省自動車局のような組織であり、アメリカの自動車に関する保安基準を定める政府機関でもある。
NHTSAが定めた保安基準がFMVSSであるが、スクールバスに関してはあらゆる自動車の中で最も多くのFMVSSが関わってくる。
こちらに書き出すにはあまりにも膨大なので割愛するが、日本の幼児バスに関する保安基準の何十倍も多くの厳しい基準をクリアする必要がある。
その1つに、スクールバスが停車して子どもが乗降しているときに出される『ストップアーム』がある。
日本では、幼児バスが止まっているときには、せいぜいウィンカーとハザードランプだけだが、アメリカのストップアームの中には約2mもの長さになる延長タイプもあり、多くのスクールバスで導入されている。
巨大で、視覚的にも物理的にも、クルマがスクールバスの横をすり抜けることを阻止する。
なお、日本は幼児バスの横を通るときは「徐行」だが、アメリカではスクールバスの追越しは厳禁で、バスが動くまで他のクルマは待つ必要がある。
【アメリカのスクールバスにはシートベルトがない?】
子どもを守るための多数のルールが敷かれるアメリカのスクールバスだが、実は、この典型的な黄色いバスにはシートベルトがない。
日本の幼稚園バスにもシートベルトの装備はなくてもよいことになっているが、アメリカと日本のスクールバスでは、シートベルトがない理由が全く違ってくる。
アメリカのスクールバスは、厳格に定められた多くの技術基準のおかげで、シートベルトがなくても衝撃を吸収し、子どもたちに影響がない構造となっている。
しかし、同じアメリカでも、日本で多く使われているミニバンタイプのスクールバスは、シートベルトやチャイルドシートの装備、着用が義務付けられている。
ドライバーに対する規則も非常に厳しい。
3歳女児を死なせた幼稚園バスを運転していたのは、臨時で園の経営者だったとのことだが、アメリカではこういうケースはあり得ない。
スクールバスを運転するのは、運転技術や安全確認のスキルはもちろん、子どもたちを守る(=死なせない、けがをさせない、事故にあわない、犯罪に巻き込まれないなど)ための、多くのトレーニングを受けて数々の試験に合格して資格を得たドライバーじゃない限り、スクールバスの運転はできない決まりがあるからだ。
「今日、いつものドライバーが休みだから園長が代わりに運転する」なんてことは、絶対にありえない。
そもそも日本では、スクールバスや幼児バスの運転に運転免許証以外、特別な資格は不要なわけだが。 何度も書く。
日本は、「乗車中の子どもの命」を国の宝として社会全体、国の制度や法律で多方面から守っていこうとする考えが希薄だ。
幼児バスの安全基準もかなり方向性がずれているし、幼稚園でのバス運用ルールも園の方針で統一されていない。
もちろん、子どもをクルマに乗せる親への交通安全教育もほぼゼロといっていいだろう。
世界で高い評価を受ける素晴らしい自動車メーカーがたくさん存在する日本。
自動車業界から率先して、乗車中の子どもを守る方法を考えてはもらえないだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff34b56abeaf1eb3cb23e6dca3fdd8137aeca4d?page=1
2022年9月8日12時16分にYAHOOニュース(長野放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日未明、長野県豊丘村のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で、作業員が重機にひかれて足の骨を折る重傷を負いました。
事故があったのは豊丘村神稲のリニア中央新幹線・伊那山地トンネル「戸中・壬生沢工区」です。
午前0時過ぎ、列車が走る「本坑」と作業用の「斜坑」が交わる場所で、55歳の作業員がバックしてきたバックホーに足をひかれました。
すねの骨などを折る重傷ということです。
豊丘村の工事現場では別の工区で去年から3件の労災事故が起きていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b1c5888389bbcfc4c013c69f41b45309720e594
(ブログ者コメント)
3件の事故の内容は本ブログでも紹介スミ。
(2022年10月21日 修正1 ;追記)
2022年10月20日19時57分にYAHOOニュース(信越放送)からは、作業員が不用意に重機の稼働範囲に入ってしまった、重機の操縦者は周囲に作業員がいないと思い込んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県豊丘村のリニア中央新幹線のトンネル工事で、9月、作業員の男性が大けがをした事故で、JR東海は事故の原因や対策をまとめ、24日から工事を再開すると発表しました。
事故は9月8日、豊丘村神稲(くましろ)のリニア中央新幹線伊那山地トンネル、戸中・壬生沢工区で発生し、トンネルの掘削作業をしていた50代の建設作業員の男性が下がってきたバックホーにひかれ、足の骨を折る大けがをしました。
事故を受けてJR東海は原因などを調べ、男性が不用意に重機の稼働範囲に入ってしまった上、重機の操縦者が、周囲に作業員がいないと思い込んだ結果、事故が起きたと結論付けました。
その上で、周囲の確認や、重機の旋回範囲に立ち入らないという基本動作を徹底するなどの再発防止策を示しました。
JR東海は再発防止策を踏まえて、10月24日に工事を再開するとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/493e9b7f5a3f5852fbc5328acd1dc7b5ea7bea53
2022年9月7日18時3分にYAHOOニュース(青森放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月の大雨被害を受けて、停電対策の強化です。
東北電力ネットワークは、浸水した変電所などについて、かさ上げ工事などの対策を進めていく考えを示しました。
東北電力ネットワークによりますと、先月9日からの大雨被害で電柱が折れるなどして、県内では11の市町で延べおよそ1万2,000戸が停電しました。
このうち、およそ3分の2を占める7,800戸については、中泊町の十三湖変電所が1メートルほど浸水したことが停電の原因でした。
このため十三湖変電所を含めて、浸水リスクが高い変電所については、ハザードマップなどを確認しながら必要性や優先順位などを検討し、今後、かさ上げ対策などを進めていきます。
東北電力ネットワーク青森支社 菊地支社長:
「だいぶ気象状況も変わってきていますので、状況を見ながら浸水対策工事については前向きにやっていく」
県内の停電はすべて復旧していますが、深浦町の一部地域では電源車を使った電気の供給が続いており、東北電力ネットワークは設備の本格復旧に取り組みます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a8539ed4cfe36420179ce856e391dad3838caa
9月8日13時47分に読売新聞からは、浸水して遮断機などの機器が壊れた、当該変電所はハザードマップの浸水エリアには含まれていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北電力ネットワークは7日、津軽地方を中心に8月9日に降った大雨で、青森県内延べ約1万2000戸が停電し、うち約7800戸は十三湖変電所(中泊町)の浸水が原因だったと明らかにした。
今後、浸水対策工事に取り組むという。
大雨では、土砂崩れや河川の氾濫により電線の断線や電柱の倒壊があった。
停電は8月9日から弘前市や黒石市など津軽地方の9市町と、むつ市、田子町で発生。
十三湖変電所は高さ約1メートルまで浸水して遮断機などの機器が壊れたため、中泊町、五所川原市、つがる市の一部で電気が止まった。
停電は16日までに解消したが、深浦町の約50戸には現在も高圧電源車で電気を供給している。
東北電ネットワークの菊地・青森支社長は7日の定例記者会見で、十三湖変電所が中泊町の洪水ハザードマップの浸水エリアに含まれていなかったと釈明したが、「浸水しないような設備に変えていかないといけない」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220907-OYT1T50297/
8月23日付で電気新聞からは、記録的な大雨だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記録的な大雨の影響で、青森県西部では8月上旬から中旬にかけて、河川氾濫や土砂災害が相次いだ。
至る所で道路や田畑が冠水。
電力設備も大きな被害を受けた。
倒木や土砂崩れで電柱・電線が倒壊したことに加え、今回は地域の電力を支える変電所が浸水し、機能を失った。
その結果、停電の範囲が「点ではなく面で広がった」(東北電力ネットワーク)。
大雨がもたらした「想定外」の設備被害を取材した。
・・・
https://www.denkishimbun.com/archives/225599
(ブログ者コメント)
以下は中泊町のハザードマップ。
下記の説明書きがあった。
『総合的な洪水ハザードマップを令和3年3月に作成しました。水防法に規定される最大規模の降雨に伴う洪水により、岩木川、金木川が氾濫した場合と、200年に一度の大雨に伴うため池決壊の場合をシミュレーションにより予測したものです』
https://www.town.nakadomari.lg.jp/soshikikarasagasu/somuka/gyomuannai/1/2/1/1018.html
以下は当該変電所付近の地図。
両図を見比べれば、当該変電所は薄ピンク色の浸水エリアからギリギリ外れているように見える。
逆に言えば、十分に安心できる場所ではなかったという解釈も可能。
しかし、他にも危険個所は沢山あるだろうから、対策の優先順位は下の上ぐらいだったのかな?といった感触を持った。
以下は、グーグルストリートビューで見た当該変電所。
十三湖とは、ほぼ平地状態でつながっている感じだ。
9月7日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県下関市で7日午後1時15分ごろ、卸売業者の建物が倒壊しました。
この事故で車7台が下敷きになり、このうち3台には人が乗っていました。
現場近くで働く人:
「昼休みに談笑していて、突然ですよね。
風圧みたいな感じで、バリバリというような音がした。
社長だと思うけど、『車の中に3人いる』と大きな声で叫んでいた」
建物は、木造と鉄筋が混在していたとみられています。
道路側に突き出ている2階部分のひさしが崩れて、それに引きずられる形で、壁も崩れました。
会社は創業95年になる卸売業者で、今はヘアブラシや化粧品などを扱っていました。
倒壊した建物は1970年に建てられ、翌71年に3階部分を増築していたことがわかっています。
車の中にいたのは、会社の従業員の3人。
車1台に1人ずつ乗っていました。
40代と50代の男性2人は救助されました。
もう1台の青い車に乗っていた55歳の男性は心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
建物が倒壊した会社『T』社長(50):
「申し訳ないという一言に尽きます。
亡くなられた(社員は)私のいとこにあたります。
年も私より上で、兄のような存在で。
奥さんに何て言ったらいいのか。
先程、奥さんとお姉さんには病院で話ができたんですが、ひたすら謝るしかありません」
https://news.yahoo.co.jp/articles/88b9d438cd7ace88c42ec6d506d45f1dcbd7360b
9月8日11時13分に朝日新聞からは、2階には化粧品雑貨などの商品を置いていたが最近荷重が増えた状況にはなかった、2階は以前から雨漏りしていて1年前には建替え費用の見積もりをとっていたなど、趣旨の記事がネット配信されていた。
県警によると、それぞれの車に乗っていた3人のうち、樋口さん(55)が頸髄(けいずい)損傷で死亡。
2人が背骨の骨折や首のねんざなどのけがをした。
7日夜に記者会見した『T』の辻社長(50)によると、倉庫だった2階は化粧雑貨などの商品を置いていた。
最近、荷重が増した状況はなかったという。
2階は以前から大雨の際に雨漏りがしており、いったんは修理で改善されていたが、8月中旬に「壊れた所にかかる部分」に再び雨漏りがみられ、「修繕しようとしていた」という。
また、建物は老朽化が進み、これまでに壁面のひびなどを修理。
1年ほど前には、全体を建て替える費用の見積もりもしていたという。
亡くなった樋口さんは昼食後、車内で休憩していたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ983J95Q98TIPE004.html
9月8日19時28分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、庇部分が先に崩れ、それに引きずられるように建物が崩れた、近くの似たような作りの建物の2階も雨漏りが激しいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県下関市で会社倉庫が倒壊し1人が死亡した事故で8日、警察が実況見分を行いました。
大規模な倒壊はいったいなぜ発生したのでしょうか。
現場の映像などをもとに分析しました。
これは、倒壊現場に止まっていた車のドライブレコーダーが捉えた倒壊の瞬間です。
がれきのようなものが落ち、クラクションが鳴り響きます。
慌てて人々が飛び出してきますが、なす術はありません。
7日、山口県・下関市の会社倉庫が倒壊した現場。
8日朝、実況見分が行われました。
2人がけが、55歳の従業員1人が死亡しました。
建物が倒壊した会社「T」・辻社長(50):
「亡くなられた方は私のいとこ。奥さんになんと言っていいか」
倒壊したのは、2階の倉庫部分です。
張り出したこの部分が崩れ、それに引きずられる形で、建物は倒壊。
下に止められていた車7台を押し潰しました。
冒頭の映像は、隣の会社の車から撮られたものです。
なぜ“2階部分”は、倒壊したのでしょうか。
建物が倒壊した会社「T」・辻社長:
「数週間前の豪雨で雨漏りがひどくなって、今後修繕が必要かなと考えていた。
建物の老朽化が原因の一つではないかと」
倒壊した“2階部分”はどうなっていたのでしょうか。
近隣の会社社長:
「2メートルくらいはここからせり出している」
現場近くにある、似た作りの2階部分を見せてもらいました。
近隣の会社社長:
「2階は物置にしている。使っていないような状態。
借りて入る前の状態のまま」
この一帯は50年ほど前にまとめて建てられたため、倒壊した建物と築年数はほぼ同じ。
15年ほど前に賃貸で入居しました。
近隣の会社社長:
「雨漏りが原因で『鉄骨』がそのまま見えます」
天井は、ぽっかり穴が開き、一部剥がれ落ちています。
近隣の会社社長:
「雨漏りは激しかった。天井がはがれて」
倒壊した原因は、雨によるものなのでしょうか。
NPO建築Gメンの会・田岡1級建築士:
「当然、『鉄』とかであれば『雨』でさびたりしますので、劣化することはある」
さらに、先ほど見せてもらった会社では、ほぼ物は置かれていませんでしたが、倒壊した会社では、倉庫として利用されていました。
建物が倒壊した会社「T」・辻社長:
「(雑貨など)1個1個商品の重さはないが、それがまとまるとある程度の重さとなる」
荷物の重さによる経年劣化。
そこに雨漏りが重なったのが原因ではと専門家は指摘します。
NPO建築Gメンの会・田岡1級建築士:
「長期荷重となるとけっこう荷重がかかってくるので、接続部に影響が出たのではないかなと。
複合した原因じゃないのかなと」
下関市によると、震度5強程度で倒壊しない旧耐震基準は満たしていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b7735b0a42900d57c3a794adbfee47979b93da4
9月7日20時25分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、2階が出っ張っている庇部分は1階で支える壁や柱がないので強度的には弱くなりやすいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一体なぜ、突然、建物が崩れ去ったのでしょうか。
専門家に聞くと、構造の複雑さを指摘しました。
下関市で倒壊した建物。
元々は駐車場に被さるようにひさしがありましたが、壁ごと崩れ落ちて7台の車を押し潰していました。
一体なぜ、こんなことになったのでしょうか。
元小田原市消防本部・永山氏:
「2階が1階よりも“出っ張っている”というのは難しい構造。
1階で支えるべき壁や柱がないので、どうしても2階のはりとか床とか、そういう部材で支えなければいけない。
もしそこに強度が足りないとか、経年劣化で弱くなったりすると、どうしても崩落・落下事故が起きやすくなる。
(建築当初)しっかり建てたとしても、何年か経つと弱くなってしまう。
雨が吹き込んで鉄骨がさびたり、木造だと腐ってくる。
それが最初の強度を発揮しないと耐え切れなくなってしまうことはあり得る。
また古い建物だとしたら、構造的に基準・規制がゆるい、弱い状態で建てられている可能性もある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/61877236f1985ec8226644b3ea2bddf05dbba2d7
9月8日18時2分にNHK山口からは、一帯の建物は産業団地としての統一感を出すため各社が庇のある社屋を建設した、この会社は3階部分増築時にも市に図面を提出していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
倒壊した辻豊の倉庫がある下関市一の宮卸本町には、およそ50年前から、卸売業の会社の社屋や倉庫が相次いで建てられました。
これらの会社が加盟する下関問屋センター協同組合によりますと、産業団地としての統一感を出すため、各社がひさしを備え付けた社屋を建設したということです。
『T』の倉庫は昭和45年に建てられ、その翌年には3階部分を増築していて、建設や増築の際には、工事の図面を市に提出する手続きを行ったということです。
建築基準法では、用途や面積に応じて建物の定期的な点検と報告を義務づけていますが、今回の建物は倉庫で、不特定多数の人が出入りする場所ではなく、点検や報告の対象外となっています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20220908/4060014701.html
(2022年9月30日 修正1 ;追記)
2022年9月28日20時4分にYAHOOニュース(テレビ山口)からは、老朽化により鉄骨に亀裂が入っていたとする報告書が市に提出されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
会社が「老朽化が原因」とする報告書を、市に提出していたことがわかりました。
報告書は今月21日付けで、郵送で提出されました。
会社の弁護士によると報告書では、倒壊の原因は老朽化により鉄骨に亀裂が入ったためとし、重みに耐えきれず倒壊したものとみられます。
倒壊した部分はすでに撤去されていて 、再発防止策については建物を使用禁止にするとともに、今後、所有者の下関問屋センター協同組合と協議のうえで解体する、としています。
市の建築指導課では、今回の結果の内容を会社側と照らし合わせたうえで、国土交通省に報告するという事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/84e0cce0a46d8149cc4b7441090b4d3ba370c289
2022年9月6日18時4分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前6時50分ごろ、いわき市南台の「いわき大王製紙」の工場で爆発がありました。
消防や警察などによりますと、爆発があった建物の外で清掃作業をしていた関係グループ会社の60代の社員1人が、爆風でけがをして病院に運ばれました。
手や首などにやけどを負いましたが、けがの程度は軽いということです。
現場の映像からは、製紙工場の建物の外壁の一部が大きくめくれて数か所穴があき、建物の外に鉄骨のようなものが散乱している様子が確認できます。
現場は、いわき市の南部にあるJR常磐線植田駅から北西におよそ5キロの山あいの地域で、会社によりますと、この工場では段ボールの原料や新聞用の紙を製造していました。
工場内では2基のボイラーが稼働していて、このうち発電用の1基が爆発したということで、警察は、7日、現場検証を行って爆発の原因を調べることにしています。
爆発があった工場から南東におよそ500メートル離れた所に住んでいる78歳の男性は、「何かが破裂したようなバーンという音が聞こえて、周りの空気が振動したように感じました。大きな音だったので少し心配になりましたが、けがをした人が1人で命に別状はないと聞いて安心しました。事故には気をつけてほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220906/6050020028.html
9月6日12時27分にFNN PRIME(福島テレビ)からは、燃料の木材チップを投入しようとしたところ爆発したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社などによると、6日午前6時50分ごろに、発電用のボイラーへ燃料の木材チップを投入しようとしたところ、爆発が起きたという。
工場の近くに住む人:
「パン、とはじくような、普通の音とは感じが違かったです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b5a36619c98e48e3954c81ed69ceea3b7a1a9c3
9月6日18時53分にYAHOOニュース(福島放送)からは、ボイラーはバイオマス、水蒸気爆発が起きたらしい、今年5月の点検では異常なかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発で、清掃作業をしていた、グループ会社の男性従業員(60代)が爆風に飛ばされ、市内の病院に搬送されましたが、命に別条はないということです。
いわき大王製紙によりますと、爆発したのは、木質チップなどを燃やし、発電する建物内にある、バイオマスボイラーで、当時2~3人が、燃料を入れる作業を行なっていました。
また、2022年4月から5月にかけて点検した時、異常はなかったということです。
工場は、何らかの原因で、水蒸気爆発が起きた可能性が、高いとみています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/58cf3115884e98654dd439eb3d1481f2176b60d8
会社によりますと、爆発したボイラーの内部には水が流れている金属製の管が通っていて、木製チップなどを燃やしてこの管を熱して水蒸気を発生させ発電機のタービンを回していたということで、何らかの原因でボイラー内に水が漏れて水蒸気爆発が起きたとみられています。
定期点検は半年ごとに行われ、ことし5月の点検でも異常は確認されていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220907/6050020049.html
(2023年7月9日 修正1 ;追記)
2023年7月7日16時17分にNHK福島からは、配管に1ケ所破損が見つかった、破損原因は不明という事故報告者が公表されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故について、親会社の大王製紙は、社内外のメンバーによる組織を作って調査を進め、6日、報告書を公表しました。
それによりますと、現場のボイラーを詳しく調べたところ、内部にある水を通す配管に破損が1か所見つかり、ここから大量の水が漏れて、高温の砂と接触して急激に膨張する水蒸気爆発が起きたと推定されるとしています。
さらに、水蒸気爆発はボイラーの中と外で、合わせて2回にわたって立て続けに起きた可能性があり、設備の破損や被害が大きくなったとみられるとしています。
爆発のきっかけになった水を通す配管の破損の原因は分かっていないということで、大王製紙は、こうした点も明らかにしたうえで、爆発が起きた設備について再発防止対策を講じ、運転の再開を検討したいとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20230707/6050023167.html
本件、7月6日付で大王製紙のHPに事故報告書が掲載されていた。
以下は、破口部は当局に押収されているため、破口原因は未検討だという記述。
3)水蒸気爆発の原因(水管破口の原因)
・・・
(2)第一破口部は当局に押収されており、寸法検査・組織観察・硬さ試験等、様々な視点の調査を要請中です。
現状におきましては、第一破口部の詳細状況が明確になっていないため、複数の推定原因からの絞り込みには至っておりません。
(3)したがいまして、当該設備の復旧に向けては、想定される全ての原因に対する対策を適用することとします。
今後、当局での調査結果が入手できた際には、必要に応じ、改めて事故調査委員会を開催し、原因の特定及び必要追加対策について協議することとしております。
以下は、漏れた水で水蒸気爆発が起きたメカニズムに関する記述。
3-2 現状の把握
2) 第一破口部(推定)の特徴
・目視上、破面は減肉無く、脆性的な破壊の様相。
・管内面に内面スケールの付着が認められた。但し、爆発前に付着したものかは不明。
・破口部は、シールフィンにより本来は砂もガスも到達しないスペース(三角スペース)内。
・・・
3-5 火炉損壊の原因(漏洩が水蒸気爆発に至った原因)について
・#30破口部の詳細分析は未実施のため、破口の原因は明確になっていないが、 当該部の目視での点検結果などから、#30に破口が発生し、三角スペースという空間で 一気に大きく開口することで大量の漏洩水が発生し、シールフィンを破壊して 保有熱量の多い流動材と一気に接触したことで水蒸気爆発が発生、 ボイラ損壊に至った可能性が高いと考えられた。
・・・
https://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20230706/e79bkm/140120230706518678.pdf
2022年9月5日9月5日20時50分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後2時15分頃、静岡県牧之原市静波の認定こども園「K幼稚園」の女性職員が、同園に通う同市静波の千奈ちゃん(3)を通園バスの車内で見つけ、意識や呼吸がないと119番した。
千奈ちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。
県警は、千奈ちゃんが約5時間にわたって車内に取り残され、熱中症になった可能性があるとみて、業務上過失致死容疑を視野に状況を調べている。
県警などによると、5日午前9時前、千奈ちゃんが乗車した川崎幼稚園の通園バスが園に到着した。
帰りの送迎のため、職員が午後2時過ぎ、園の駐車場に停車していたバスに乗り込んだ際、千奈ちゃんを発見したという。
バスは屋根のない場所に駐車されており、車内は高温になっていたとみられる。
気象庁によると、牧之原市内では5日、最高気温は30・5度を観測していた。
バスは18人乗り。
5日の登園時は、理事長の男性(73)が運転し、園児6人と70歳代の女性派遣社員が乗車していた。
県警は園の関係者から事情を聞くなどして、当時の状況や管理体制を調べている。
県によると、川崎幼稚園には5月時点で、158人の園児が在籍している。
福岡県中間市の保育園で昨年7月、男児(当時5歳)が送迎バス内に取り残されて死亡した事件を受け、静岡県は安全管理の徹底を求める通知を出していた。
現場は牧之原市役所榛原庁舎に近い住宅街。
一帯は、規制線が張られるなどして、緊張した雰囲気に包まれていた。
同じ園に通う子どもを持つ女性は、「今は何も話せない」とショックを受けた様子だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220905-OYT1T50175/
9月6日0時12分に産経新聞からは、本来の運転手が休暇をとっていたので園長が運転していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同日は本来のバス運転手が休暇を取っており、園長の70代男性が代わりに運転していたことが捜査関係者への取材で分かった。
県警は、園児が降車する際の点検方法などを園長が正しく理解していなかった可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑を視野に詳しい経緯を調べる。
https://www.sankei.com/article/20220906-T5SMFVQR25KW5BGWRGMBP5ISI4/
9月6日10時37分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、静岡県は送迎バスに関するガイドラインを策定していない、今年度の定期監査から新たに4項目を確認事項に加えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県は現段階で、送迎バスに関する県独自のガイドラインは策定していない。
一方で、福岡の事件を踏まえ、所管する保育園などに対する定期監査では、今年度から、新たに確認する事項として、
▽通園にバスを使っているか
▽バスの場合、運転する職員の他に子供の対応ができる職員は同乗しているか
▽乗降時に座席や人数を確認し、その内容を職員間で共有しているか
▽バス運用の園のルールが書面で定められ、職員に周知されているか
の4項目を加えていた。
ただ、K幼稚園に対する今年度の県の定期監査はまだ実施されていない。
県によると、昨年度の定期監査で、K幼稚園に規則などに抵触する運営はなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ff1bc39fa36bbf4c375104137019f2877c0f5ca
9月6日12時38分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、(正規の)バス運転手はこれまで到着後に車内確認していたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(子どもを通わせている親) :
「バスの運転手が園に到着して残されていた子がいないか確認していたのを毎回みていた。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/539ea040918f43ca284c906ceae3ff89c85cd152
9月7日5時0分に読売新聞からは、本来は園児のQRコードを読み込んで登園登録するが、臨時職員だった同乗女性は紙に書き、到着後にまとめて登録したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県や市によると、同園はQRコードで園児の出欠を管理するシステムを導入。
園児側のQRコードをそれぞれ園の端末で読み込むと、システムに「登園」したと登録される仕組みになっている。
しかし、今回は、職員が園児の乗車を紙に記入して確認し、園に到着後にまとめてシステムに「登園」と登録していたという。
同乗した70歳代の派遣社員の女性も臨時の職員だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220906-OYT1T50271/
9月7日付で毎日新聞からは、同乗女性はシルバー人材センターから派遣された人だった、理事長は車内確認方法を知らなかったと話しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は6日、司法解剖の結果、千奈ちゃんの死因は熱中症のうち症状が重篤な熱射病だったと公表した。
園側は、着いた際、バスに乗っていた千奈ちゃんを含む園児6人の降車を確認せず、専用タブレットなどを使って6人まとめて登園の入力手続きを済ませたと説明している。
シルバー人材センターから派遣された70代の女性職員も乗っていたが、千奈ちゃんの降車を確認しなかった。
理事長は「いつもどうやって車内を確認しているのか分からなかった」などと話しているという。
この他、園のクラス担当者は欠席の連絡がないのに登園していない千奈ちゃんの所在を確認しなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20220907/ddm/041/040/039000c
9月9日20時23分に毎日新聞からは、マニュアルでは園児の降車確認は補助員の役割だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同園によると、園の安全管理マニュアルでは、園児の降車確認は同乗する補助員の役割とされている。
一方で、補助員と運転手が二重に点検する決まりを定めていなかった。
事件があった5日、千奈ちゃんら園児6人が乗ったバスが園に着くと、補助員の70代女性は最年少の2歳児に付き添って下車。
他の園児には自分で降りるよう呼び掛け、そのまま園内へ入った。
補助員も、当日の運転を担当した増田園長(73)も、車内点検は相手の仕事と考え、実施しなかった。
https://mainichi.jp/articles/20220909/k00/00m/040/334000c
9月7日22時34分に毎日新聞からは、連絡なく欠席する家庭があるため問い合わせしなかった、臨時の運転手3人の都合もつかなかったなど、趣旨の記事がネット配信されていた。
園と運営する学校法人「H学園」が7日、事故発生後初めて記者会見を開き、「安全管理がしっかりできていなかった」と降車や欠席の確認などで不備を認めた。
千奈ちゃんが登園していないのをクラス担任は認識したが、園に連絡なく欠席する家庭があるため、千奈ちゃんが休んだと見なして保護者側に問い合わせなかったという。
5日朝は本来の運転手が休み、臨時の運転手3人の都合もつかず、増田理事長が急きょ運転を代行した。
降車確認をしなかった理由について「いつもは運転しないため、不慣れだった」と釈明。
数カ月前にも代行運転をしていたというが、その際に降車確認したかどうかは「記憶がない」といい、これまでに送迎バスを運転した回数も「(数が多いので)分からない」と述べた。
https://mainichi.jp/articles/20220907/k00/00m/040/383000c
9月7日23時30分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、登園する場合はアプリに何も打ち込まない、死亡した女児の母親はいつもきちんと連絡していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見での質疑;
Q.忘れ物確認をしようとかも思わなかった?
園長:
「その時は、私の“園長”という立場か習性かもしれないんですけど、その人(補助の女性職員)にお任せしているものですから、そこまでは気が回らなかったです」
副園長:
「今回、臨時で園長先生が運転することになった時に(確認を)やってくれるだろうと思っていた。でもそこがコミュニケーション不足だった。『お願いします』と言うとか、確認を自分でする方法を取っていれば良かった」
川崎幼稚園では、休みや遅刻などをする場合、保護者がアプリに、その旨を打ち込みますが、登園する場合は何も打ち込みません。
千奈ちゃんの保護者は、何も打ち込んでいませんでした。
副園長:
「連絡なく休む園児もいたため、被害園児もきょうはお休みなのかなと考えてしまったところがありました。
Q.欠席と認識していたのでしょうか?連絡なく休む園児もこれまでにいたので、千奈ちゃんもそうだろうと?
「連絡なく休むことが実際、千奈ちゃんの場合はなく、お母さんがいつもきちんと連絡をしていたのですが、この日、担任は休みなのかなって思ってしまったということです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/39bb83d2a639b81951be8d94db1251e22a4e67ee
9月8日9時22分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、登園記録を打刻する1分前に出欠確認していた、欠席確認の連絡を徹底していた時期もあったが、連絡できないケースもあって徐々におろそかになっていったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記者会見での説明内容;
同園によると、女児の打刻は5日午前8時56分に送迎バスの乗務員が行った。
一方、クラス補助が出欠確認したのは直前の8時55分ごろだったため女児の登園記録がなく、クラス担任も「遅れてくるか、休むのかもしれない」と考えたという。
通常、時刻通りに来ていない園児がいる場合は職員室で再確認した上で保護者に連絡を取るが、担任らはいずれの作業もしなかった。
保護者への連絡は園として徹底していた時期もあったが、「連絡なく休む人や電話しても出ない保護者もいた。徐々に電話確認がおろそかになっていった」と説明した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf14c810ce6eb000f201419dc2a1cc32c95fdd56
9月8日6時33分に読売新聞からは、理事長は病院で待ち合わせがあり焦っていた、バスの窓はイラストで車内が見えにくかった、保護者説明会はパニック状態に陥ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会見で増田理事長は「(到着後に)病院で待ち合わせの予定があり、焦りがあった」とも述べた。
バスの窓がイラストで覆われて外から車内が見えにくい不備も認めた。
園では、園児を休みと勘違いしてバスに乗せないケースや、帰りの迎えが来るのに乗せてしまうような事案が繰り返されていたことも明かされた。
この日の午前、100人超が集まった保護者説明会は、思わぬ展開を見せた。
出席した千奈ちゃんの父親が「こんな園、廃園にしてください」と訴え、事件後の悲痛な思いを語ると、参加者の一人が悲鳴を上げて倒れた。
伝染するように他の出席者も体調を崩し、保護者7人、園関係者6人の計13人が救急搬送された。
静岡市消防局は「集団心理で、こういったことがまれにある」と指摘した。
説明会に参加した保護者は、「友達関係も考えると、このまま卒園させたい。今後、朝の点呼など最後までしっかり確認してほしい」と祈るように語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220907-OYT1T50250/
9月11日10時16分に読売新聞からは、窓までラッピングするケースは稀、人通りは多かったはずなのでラッピングがなければ気付いた人がいたのでは?など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
バスはラッピングで車体が覆われていた。
違法性はないものの、窓から内部の様子が見えにくく、疑問の声も上がっている。
千奈ちゃんが乗ったバスは動物のイラストが車体に描かれ、園児が座る後部座席の窓は白いシールのようなもので覆われている。
過去に子どもが同園に通っていたという30歳代の会社員女性は、「外から手を振った時も中が見えなかった」と話す。
国土交通省の道路運送車両の保安基準によると、フロントガラスなどは運転手の視野を妨げないようにするとの決まりがあるが、後部座席の窓は特にない。
県警幹部も「バス自体に問題はない」と話す。
7日に開かれた保護者説明会では、出席者によると、園側がラッピングした理由を「(デザインが)かわいいから」と説明していた。
同日の記者会見で内部が見えにくい点を問われた同園の増田理事長(73)は、「誠に申し訳ない」と謝罪した。
同種のバスを扱う販売会社の担当者によると、「車全体に装飾を施す『フルラッピング』はあるが、窓まで全て覆うケースはまれ」という。
バスは、牧之原市役所榛原庁舎から東に約130メートルの駐車場に停車していた。
10日に現場で手を合わせた保育関連施設で働く50歳代女性は、「(駐車場周辺は)人通りは多かったはず。ラッピングがなければ、千奈ちゃんに気づけた人はいたのでは」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220910-OYT1T50263/
9月8日21時16分に読売新聞からは、これまでの送迎でもミスが目立っていた、女児の死因は熱射病だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園では、保護者から専用アプリで連絡を受けて、欠席する児童の情報を把握する仕組みを取り入れている。
しかし、園側の説明では、登園予定の園児を「欠席」と勘違いしてバスに乗せないケースや、保護者などによる帰りの迎えが来るのにバスに乗せてしまうケースなどが繰り返されていた。
副園長(58)は7日の記者会見で、「休みだと思い、乗せるはずの子を乗せないことが度々あった」と認めている。
一方で、息子が通園する女性(34)は「休みを連絡しても、迎えのバスが家の前に止まっていることが何度もあった」と話す。
千奈ちゃんの死因は、熱中症のうち症状が重篤な熱射病だった。
バスの乗降口付近に、千奈ちゃんが自ら脱いだとみられる服があったことも関係者への取材でわかった。
持っていた水筒も空になっており、県警は脱水症状で動けなくなったとみて、業務上過失致死容疑で調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220908-OYT1T50299/
9月7日20時39分にYAHOOニュース(静岡第一テレビ)からは、副担任が女児がいないと話したが担任はおかしいねと言うだけで終わったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
保護者説明会では園の責任を追及する声も…。
(参加した保護者)
「一度も出欠確認の連絡をしなかったということはありませんでした。副担任の方は『女児はいないんですけれど欠席になっていませんよ』と言いました。そうしたら担任の方はそれを聞いて『本当だ、おかしいね』で終わりました。明らかな過失です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/d29587965ac61412db4516128bc0cb6769cf0685
9月9日11時21分にYAHOOニュース(文春オンライン)からは、説明会で園長らが話した内容が遺族への謝罪時に話した内容と違っていたため遺族が「嘘つき」と発言したことがパニックの原因になった、園長が送迎することは頻繁にあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園は、こうした安全管理の杜撰さを釈明しようと保護者向けの説明会を開きましたが、結果として火に油を注ぐ形になりました。
説明会の最中に保護者たちが過呼吸や体調不良を次々訴え、ついには『女性が泣き叫んでパニックになった』という内容の119番通報が入り、救急車が出動するなど、最悪の事態を招きました。
結果的に説明会は1時間余りで中止に追い込まれました」
説明会がここまで“大混乱”したのは、参加していた千奈ちゃんの遺族が放った“嘘つき”の一言だったという。
再び参加者が続ける。:
「ご遺族がそう発言されたのには理由があって、実は保護者説明会に先立つ6日、増田園長ら川崎幼稚園の関係者がご遺族のお宅へ謝罪に訪れていたそうなんです。千奈ちゃんを死なせてしまった責任をとるよう強く求めたご遺族に対して、園長先生たちは川崎幼稚園を『廃園にする』と一筆書いたそうです。それなのに説明会では今後の幼稚園の経営については『改善して頑張ります』とお話しになった。一夜明けて言を翻した幼稚園側に、ご遺族の“不満”が爆発したのも当然の流れではなかったかと思います」
・・・
増田園長は「いつも(バスの運転を)やっていなかったので、運転をすることに不慣れだった」と釈明した。
しかし、この関係者によると「園長が運転する様子を目撃することは少なくなかった」という。
「たまに園に挨拶に行くと、増田園長の息子さんはいつもいらっしゃいますが、『園長は送迎で不在です』と言われることも頻繁にありましたよ。会見では、千奈ちゃんを何度も『ちなつちゃん』と言い間違えていましたし、園の存続について問われても「県と市の特別監査の結果を踏まえて判断する」と、これまた保護者への説明とは異なる内容を話していました。当事者として事故の重みを本当に受け止められているのかどうか……」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae4e00bbc86876a1f90a42fbc968db9712826454
9月8日7時0分に読売新聞からは、女児はバスが楽しいということで2学期からバス通園を始めていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千奈ちゃんの父親は会合の後半に発言し、「(千奈ちゃんは)バスに乗ったら『楽しかった』と話していたので、2学期から乗り始めた」と、バス通園を始めた経緯を説明。
声を振り絞るように「(バスでは)先生に言われるまで静かに座っていなさいと教えていた」と話したという。
会場では泣き出す人もおり、消防によると、保護者と職員ら計13人が過呼吸などで搬送された。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220908-OYT1T50009/
2022年9月8日18時35分にYAHOOニュース(テレビ長崎)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月5日、波佐見高校の野球部員が部活動中に練習で使う器具の下敷きとなりケガをしたことを受け、8日、県の教育委員会が会見を開きました。
部員は現在も集中治療室で治療を受けているということです。
ケガをしたのは波佐見高校野球部に所属する1年生の男子生徒です。
県教委によりますと、9月5日午後4時過ぎ、ケガをした男子生徒を含む野球部員7人が部活動中、顧問からの指示で高さ約3メートル、横幅約5メートルの「バッティングゲージ」を移動させていたところ、何らかの原因でゲージが倒れ、男子生徒が下敷きになったということです。
県教育庁体育保健課の担当者:
「(バッティングゲージを)畳んで、地面に倒す作業をしていた。被害生徒のほうに倒れたというイメージ」
当時、野球部は台風11号の接近に備え、練習で使う器具を撤去していて、作業には外部コーチ1人が立ち会っていました。
男子生徒は病院に搬送され、現在も、ICU=集中治療室で治療を受けています。
意識はあるということです。
県教育庁体育保健課の担当者:
「現場に他の野球部員もいて、目の前で事故が起こっている。学校側としても他の部員のメンタル心のケアも考えながら、スクールウンセラーとも相談しながら進めていく」
一方、学校が警察に報告を行ったのは、事故発生から2日後の「7日」でした。
報告が遅れた理由について県教委は、「被害生徒や保護者への対応を最優先した」と説明しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4962e8139857eab883f5028fecd4cbdf8b2bf11
9月8日19時59分にYAHOOニュース(長崎文化放送)からは、ゲージ折り畳み時に倒れた、指示した顧問は会議で不在だったためコーチが救急車を呼んだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
野球部が部活動中、顧問の指示で、部員7人で台風に備え、高さ約3.5メートル、横約5.5メートルのコの字型のバッティングゲージを撤去しようとしたところ、折り畳む時に何らかの原因で倒れ、作業に当たっていた1年生の部員(16)が下敷きになりました。
顧問は会議で不在のため、立ち会っていた外部のコーチが救急車を呼んだということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/076cc459104cb01c7251c5fd028bf173aa99117d
9月9日14時33分に朝日新聞からは、3面のうち1面を折り畳んだ際に倒れたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ケージは最大高3・5メートル、最大幅5・5メートルの折りたたみ式。
ネット3面を支柱でコの字形につなぐ構造で、うち1面を内側に折り畳んだ際、生徒側に倒れたとみられる。
9月8日18時56分にYAHOOニュース(長崎放送)からは、ゲージを地面に伏せる作業をしていた、事故翌日は臨時休校だったため翌々日に部員から状況を確認して警察に報告したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風の接近に備えて7人でコの字型のバッティングゲージをたたんで、地面に伏せる作業をしていました。
その際、何らかの原因でゲージが倒れ生徒が下敷きになりました。
事故の翌日(6日)は、台風接近に伴い高校が臨時休業だったため、学校側は、7日、現場にいた野球部の生徒に状況を確認し、川棚警察署へ報告しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbf621215a601522c6b791e53cd0a8fd083b5e8a
9月8日18時43分にYAHOOニュース(テレビ長崎)からは、専門家は責任者を明確にした器具管理の手順書が必要だと指摘しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
専門家は今回の事故について「器具管理の甘さ」を指摘し、再発防止策として手順書の作成が必要だとします。
学校リスクマネジメント推進機構 宮下代表:
「撤去の際のリスクの想定と対策ができていなかった。撤去する際は何人でやれば安全なのか手順書に定められていて、教員や生徒とかに周知されていたのかと」
今回の事故は、片付けを指示した顧問が不在で、コーチの外部指導者しかいない環境で起きました。
中学校の運動部では教師の超過勤務を減らそうと、部活動の指導を外部に委ねる取り組みも進んでいますが、専門家は「誰が責任者なのか」はっきりさせておくべきと指摘します。
学校リスクマネジメント推進機構 宮下代表 :
「事故が起きたときの責任の所在、起きないようにどうしたらよいのか考えることがポイント。事故が起こった場合どうするのか(対応の)動きも悪くなります。しっかりと(対応を)決めといたほうがいい」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a75b50f0e53882cc093afa2f09b47e33b460577b
2023年5月11日10時46分に朝日新聞からは、ケージの撤去を指示した後、現場を離れた顧問が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警川棚署は10日、野球部顧問の男性教諭(54)を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
当時、生徒は台風の接近に備えてケージの撤去・収納作業をしていたといい、署は顧問が作業に立ち会わず、生徒に任せきりにしたことで事故につながった疑いがあると判断した。
川棚署によると、生徒は昨年9月5日午後4時15分ごろ、顧問の指示を受け、他の部員6人とともにケージを片付ける作業中に下敷きになった。
ケージは全長約14・3メートル、高さ3メートル、重さ330キロ。
3面あるネットがコの字形につながれた構造で、折り畳み式になっている。
けがをした生徒は、各面を折り畳んでケージを片付けようとした際、倒れてきたケージの下敷きとなったという。
顧問はその場におらず、生徒だけでケージを撤去していた。
署は、大人が監督せずに生徒だけで不慣れなケージの撤去をさせれば、事故につながる可能性があると認識しながら立ち会わず、結果的に事故につながったとみている。
下敷きになった生徒は首の骨が折れるなどの大けがを負い、現在も入院しているという。
https://www.asahi.com/articles/ASR5B7QRFR5BTOLB006.html
5月10日17時35分に毎日新聞からは、顧問は作業の途中から現場を離れたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
送検容疑は、22年9月5日午後4時10分ごろ、同校グラウンドで野球部員らにバッティングケージなどの撤去を指示してその場を離れ、現場で作業の具体的な指揮を執らず、男子生徒に首の骨を折るなどのけがをさせたとしている。
同署などによると、倒れたバッティングケージはコの字形で、全長14・3メートル、高さ3メートル、重さ330キロ。
当時は同町に強風注意報が発令されていたが、男性教諭は会議のために作業の途中で現場を離れた。
男子生徒は今も入院中でリハビリに励んでいるという。
県教委高校教育課は取材に「事実関係が確認できていないのでコメントできない」と答えた。
https://mainichi.jp/articles/20230510/k00/00m/040/214000c
2022年9月3日6時54分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
猛毒を持つキノコ「カエンタケ」が今夏、小山町や御殿場市など静岡県内で相次いで見つかった。
触れただけで皮膚がただれ、食べると死に至る場合もあるといい、小山町などは「絶対に触らず、食べないでほしい」と注意を呼びかけている。
カエンタケは、赤やオレンジがかった色が特徴。
棒状で、大きいものは手の指のような形になることもある。
大きさは数センチから20センチ超まであり、土の中から一部が出た状態で群生することが多いという。
触れると皮膚が炎症を起こし、食べると発熱や嘔吐 、手足のしびれなどが表れる。
厚生労働省によると、消化器不全や脳神経障害を起こすことがあり、薬効があると勘違いして酒に浸して飲んで死亡した例もあるという。
県内では、8月に小山町の住宅街の公園で自生しているのを町民が発見し、町が取り除いた。
今夏は、小山町の山中などや、御殿場市や裾野市でも発見の報告があり、県東部を中心に自生が広がっている可能性がある。
神奈川県や山梨県でも確認が相次いでいる。
カエンタケについて、東京農業大の橋本貴美子教授(天然物化学)は、「最近は関東地方周辺で発見例が多い」と話す。
ブナやコナラなどの枯れ木付近に群生することが多く、県内でも発生するナラ枯れが影響している可能性があるという。
12月頃まで見かけることがあるといい、山中だけでなく、公園などの枯れ木付近でも注意が必要だ。
橋本教授は、「3センチ程度食べれば、大人でも死んでしまう最も危険な部類の毒キノコだ。触ってしまったら、なるべく早くせっけんで手を洗ってほしい」と話している。
◇
県は、秋のハイキングやキノコ狩りのシーズンを前に、毒キノコへの警戒を促している。
県によると、食べられると確実に判別できないキノコは、
▽採らない
▽食べない
▽売らない
▽人にあげない
が基本という。
県衛生課の担当者は、「食べられると思っても、似ている毒キノコの可能性がある。専門的な知識がなく、迷うなら食べないという判断をしてほしい」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220902-OYT1T50283/
2022年9月3日18時51分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時前、新潟市中央区で街路樹の枝切り作業をしていた男性2人がけがをしたと119番通報があり、2人は意識不明の状態で新潟市内の病院に搬送されました。
搬送されたのは、新潟市秋葉区の会社員、轡田さん(47)と新潟市北区の会社員、小田さん(33)の2人です。
警察によりますと、2人は新潟市から委託を受けて、作業車に乗って街路樹の枝切り作業をしていたということで、高圧の電線で感電したとみて、事故の詳しい状況を調べています。
男性を救護した近所の男性によりますと、「ドーン」という音がなり、現場に向かったところ、男性2人が作業車のゴンドラの中で倒れていて、呼びかけたものの反応はなかったということです。
また、2人は安全ベルトのようなものを装着していましたが、Tシャツ姿で、1人は背中にやけどのような跡があったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220903/1030022500.html
9月3日22時0分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、別の作業をしていた同僚が感電に気づき通報した、高圧線には近づくだけで感電の危険があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟市中央区で9月3日、街路樹のせん定作業をしていた男性2人が作業中に感電し、病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。
2人が作業していた木の近くには高圧線がかかっていました。
警察によりますと、3日午後3時50分頃、新潟市中央区の市道で 街路樹のせん定作業をしていた新潟市秋葉区の会社員、轡田さん(47)と新潟市北区の会社員、小田さん(33)が感電しました。
2人は新潟市内の病院に運ばれましたが、意識不明の重体です。
新潟市からの委託を受け、当時、造園会社の社員6人で、せん定作業をしていましたが、2人は高所作業車のバケットで枝切りを担当していたということです。
別の作業をしていた同僚が2人が感電したことに気づき、消防に通報しました。
街路樹の周辺には高圧線がかかっていて、警察によりますと、接触しなくても近づくだけで感電の危険性があるということです。
警察は事故のくわしい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c27361f13972c8159591b501dcb85fd1218356
9月4日6時49分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、バケットを誤って操作し高圧電線に接近した可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日、新潟市で街路樹の剪定(せんてい)をしていた作業員2人が感電し1人が死亡、1人が意識不明の重体です。
午後4時前、新潟市の市道で高所作業車で街路樹の枝などを切断していた轡田さん(47)と小田さん(33)が高圧電線に近付き、感電しました。
現場にいた他の作業員が消防に通報し、2人は病院に搬送されましたが、轡田さんが死亡し、小田さんは意識不明の重体です。
警察は、2人が高所作業車のバスケットを誤って操作し、高圧電線に接近した可能性もあるとみて、事故の経緯を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4148ef466b9c3c1b83eda2795889e73d9ca6611
2人は市の委託を受け、高所作業車のバケットに乗り、街路樹の枝を切る作業をしていた。
次の剪定場所に移動する途中で感電したとみられ、バケットの近くに高圧電線があった。
https://www.sankei.com/article/20220904-LEF2ZDCS4ZPLRIJIEF7TX54PM4/
9月4日7時49分にFNN PRIME(新潟総合テレビ)からは、高圧電線は数m近づいただけで感電する恐れがあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと、2人がせん定作業をしていた街路樹の上には高圧電線があり、作業中に電線に近づいたため、感電したとみられるということです。
高圧電線は数メートル近づいただけでも、感電してしまう恐れがあるということです。
https://www.fnn.jp/articles/-/412372
9月5日19時9分にYAHOOニュース(新潟総合テレビ)からは、電圧は66KVだった、電力会社は4m以上距離をとるよう注意を呼び掛けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【記者リポート】
「事故があった現場です。街路樹のてっぺんから数m上のところに高圧電線のケーブルが伸びているのが分かります。作業員はこのケーブルに近づいたため、感電したとみられています」
街路樹の上に伸びていた高圧電線は地上から約11mの高さに。
この高圧電線には、直接触れなくても、近づくだけで感電する可能性があるといいます。
2人が近づいた高圧電線にかかっていた電圧は約6万6000ボルト。
感電を防ぐためにも、電力会社などは4m以上距離を取るよう注意を呼びかけていました。
警察は、高所作業車の操作を誤って2人が高圧電線に近づいたとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e1937e2811c767a2fc51bf9497f24337d8542c09
(ブログ者コメント)
作業者には、電線から4m以内に近づかないよう注意していたはずではあるが、現場にメジャーがあるわけではない。
もしかすると、4mという距離感覚がつかめなかったから、ということかもしれない。
(2022年9月30日 修正1 ;追記)
2022年9月28日16時55分にYAHOOニュース(テレビ新潟)からは、元請け、1次下請け、2次下請けの3社とも東北電力と事前協議を行わず感電防止措置も行っていなかった、事故はバケット収納時に起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
事故をうけ、新潟市は28日、街路樹のせん定を発注していた造園会社など3社に対し、1か月の指名停止措置を行ったと発表しました。
指名停止期間は9月28日から10月27日までの1か月間です。
指名停止となったのは、市が発注した新潟市中央区のC園、1次下請けで新潟市東区のN造園土木、2次下請けで阿賀野市のK造園の3社です。
新潟市によりますと、3社は作業にあたって送電線の設置をしている東北電力と事前に協議を行っていなかったほか、感電の危険防止に必要な措置を行っていなかったことなどから、指名停止措置を行いました。
事故が起きたのは、新潟市中央区鐙西(あぶみにし)の市道で、警察などによりますと、3日午後3時50分頃、街路樹のせん定作業をしていた2人が感電し、救急搬送されましたが、1人が死亡しました。
もう1人は一時意識不明の重体となっていましたが、その後、意識は回復しているということです。
感電したのはK造園の2人で、2人が作業していた木の近くには高圧線がかかっていました。
2人は高所作業車のバケットで枝切りを担当していたということです。
せん定作業が終了した後、高所作業車のバケットを格納する際に送電線に接近したことから、バケット部分に乗っていた2人が感電したということです。
別の作業をしていた同僚が2人が感電したことに気づき、消防に通報しました。
街路樹の周辺には高圧線がかかっていて、警察によりますと、接触しなくても近づくだけで感電の危険性があるということです。
警察が業務上過失致死傷の疑いを視野に捜査しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c4b1a6bef73a0d4d953d72ddfabafcd0b855e9f
9月28日15時18分にYAHOOニュース(新潟放送)からは、安全対策未実施のやや詳しい内容が下記趣旨でネット配信されていた。
新潟市は、受注した3社が送電線を設置した東北電力とその位置や高さなどについて事前に協議していなかったことや、監視人を置くなど、危険防止のための必要な措置をとっていなかったとして28日、3社に対し、指名停止措置を講じました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15ea5d98af659d7bd74fc75aa62b3d7804d8c0ae
9月28日17時20分にNHK新潟からは、絶縁用の防護具をつけていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟市によりますと、2人は高所作業車のゴンドラに乗って作業を行い、ゴンドラを格納する際に高圧電線に接近して感電したということで、その際、感電を防ぐ絶縁用の防護具をつけず、作業を監視する人がいなかったうえ、電力会社との事前の協議を行っていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220928/1030022746.html
(ブログ者コメント)
送電線の近くで作業するのに、電力会社と事前協議していないとは思ってもみなかった。
発注した市は、仕様書に事前協議することと書いていなかったのだろうか?


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。