2017年8月2日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7417/
(2017年9月14日 修正1 ;追記)
2017年8月22日18時50分に神戸新聞から、再発防止策に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「OMこうべ」が22日、事故の再発防止策として、航路離脱時などに音声警報が鳴る装置を9月初旬にも導入することを明らかにした。
同日開かれた市会外郭団体に関する特別委員会で説明した。
同委員会に出席した「OMこうべ」の幹部は、事故原因について「船舶の計器、エンジンなどに異常はなく、船長の操船ミスと推定される」と説明。
新たに導入する装置は、航路離脱時以外に、事前に登録した誘導灯などに接近した際にも作動する仕組みで、全船舶に取り付けるとした。
ほかに、同社役員らによる事故調査委員会を設置し、再発防止や事故処理の改善について検証する。
社内規定に盛り込まれている営業運航中の衝突事故を想定した訓練がこれまで実施されたことがなかったことも明らかにし、今後、取り組む方針を示した。
出典
『高速船事故で再発防止策 音声警報装置導入へ』
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201708/0010484956.shtml
9月7日17時43分にNHK兵庫からは、運行会社が安全管理の改善を命じられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故の調査をしていた国交省神戸運輸監理部は、当時、船長がレーダーなどで船の位置を把握することを怠っていたうえ、事故後の乗客へのアナウンスが不十分で、救命胴衣も行き渡っていなかったことなどを確認したという。
このため「OMこうべ」に対して、乗員に教育を行うなど、安全管理を改善するよう命じた。
この事故では、業務上過失傷害の疑いがあるとして、神戸海保が捜査を進めている。
出典
『高速船運航会社に改善命令』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023732081.html
(2018年12月23日 修正2 ;追記)
2018年12月20日10時0分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は20日、船長がレーダーや衛星利用測位システム(GPS)を使わず、目視のみで操船していたことが原因だった可能性が高い、との報告書を公表した。
報告書によると、事故が起きた夜間は、灯台の光が背後にあるポートアイランドのコンテナターミナルの照明と重なり、見えにくい状況だったが、船長はレーダーを見ずに操船し、決められた航路の外にある灯台に接近していることに気付かなかった。
船は、関空出港後、前を横切る2隻を避けるため、基準航路より神戸空港に近い西側を運航していた。
船長は出港直後、操船を機関長に交代し、スマートフォンを操作しながら2人で雑談していた。
神戸空港に近づいて船長に操船を代わった後、機関長は別の作業をして見張りを怠った。
報告書は、「操舵室内の規律が守られていなかった」ことも事故につながった、と指摘した。
また、事故後も灯台に接近して航行する船が確認されたため、OMこうべに対し、計器を適切に利用した見張りの重要性など、乗組員に対する教育、訓練を徹底するよう勧告した。
出典
『高速船事故「目視のみの操船が原因」 運輸安全委』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201812/0011919533.shtml
12月20日10時11分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
運輸安全委員会は20日、船長がレーダーや衛星利用測位システム(GPS)を使わず、雑談しながら目視で運航した結果、決められた航路の外にある灯台に気付かなかったとの調査報告書を公表した。
灯台は背後のコンテナターミナルの照明の影響で見えづらかったのに、船長らは雑談するなどして集中を欠いており、報告書は「規律が守られず、事故の発生につながった」と指摘した。
報告書によると、シャトル船は船長と機関長で運航、運航会社が役割分担を明確に指示していなかった。
(共同)
出典
『空港シャトル船事故 運輸安全委「船長が雑談、灯台気付かず」』
https://mainichi.jp/articles/20181220/k00/00m/040/042000c
12月20日17時23分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
報告書によると、船長は関空を出発直後に機関長と運転を交代。
スマートフォンを操作したり雑談したりして、GPSなどを使った見張りをしなかった。
約20分後に再び運転を交代したが、その直後に左にかじを切ったところで誘導灯と衝突した。
高速船は、基準となる航路から約350m左を走っていた。
船長は、誘導灯の光を目視で確認すれば避けられると考えていたという。
出典
『神戸の高速船衝突、夜間に目視で見張り 27人重軽傷』
https://www.asahi.com/articles/ASLDL6QBKLDLUTIL05T.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。