2015年12月2日2時29分に朝日新聞から、『船衝突事故「海保のミスも一因」』というタイトルで、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
関門海峡で11月、コンテナ船とケミカルタンカーが衝突する事故があり、第7管区海上保安部(北九州市市)は、1日、海保の管制ミスも事故の一因だったとして、両船の船長ら3人のほか、7管の運用管制官を業務上過失往来危険の疑いで書類送検した。
4人とも、容疑を認めているという。
管制官は、7管の関門海峡海上交通センター(同市)所属。
レーダーや船舶との無線交信などで航路の状況を把握し、針路を示す。
海保は全国7カ所にセンターを置くが、管制官が同容疑で立件されるのは、同海峡で2009年10月、自衛艦とコンテナ船が衝突した事故以来となる。
事故は、11月3日午後0時半ごろに発生。
北九州市門司区の太刀浦コンテナターミナルを出港して博多港(福岡市)へ向かうパナマ船籍のコンテナ船(1万7887トン)と、韓国から千葉へ向かう韓国船籍のケミカルタンカー(741トン)が衝突した。
7管によると、コンテナ船は出港後、航路外から「タンカーの前を横切り航路に入る」と管制官へ無線で告げた。
管制官は、交信状況が不調でよく聞こえないまま継続。
レーダー画面に映った2隻の位置を見て、航路内の船が航路外に優先すると定める港則法に基づきコンテナ船が航路内のタンカーの通過を待って航路に入ると思い込み、「タンカーをかわして航路に入る。了解」と応答した。
この応答も、交信不調で同船に伝わらなかったという。
やり取りを聞いた別の管制官が、「コンテナ船はタンカーの船尾を通って航路に入る」とタンカーに連絡。
タンカーは、情報と異なって前方を横切ったコンテナ船を避けきれなかったという。
7管は、コンテナ船の動きの確認の不徹底が衝突を招いたと判断し、コンテナ船と交信していた管制官を立件した。
関門海峡海上交通センターは常時5人が勤務し、うち1人が統括運用管制官として全体を監督している。
自衛艦とコンテナ船の衝突事故後、不適切な管制の変更や取り消しを命じるために新設されたポストだが、7管は、「不十分な交信を基に管制しているとは予見できなかった」(7管幹部)として、統括運用管制官の立件を見送った。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHD13J53HD1TLLS001.html
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