2015年12月2日22時35分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、倉敷市の水島コンビナートにある製油所で石油から不純物を取り除く作業をしていた男性が突然倒れ、一時意識不明になった労災事故で、倉敷労基署は、安全管理を怠ったとして、JX日鉱日石エネルギーと、この会社の社員3人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、JX日鉱日石エネルギーと、この会社の安全管理などを任されていた48歳のグループマネージャーなど3人。
同署によると、JX日鉱日石エネルギーの水島製油所では、ことし7月、60代の男性作業員がガソリンなどを精製するため、重油を分解して硫黄などの不純物を取り除く装置を操作していた際、配管から出た硫化水素を吸って一時意識不明となり、7日間入院した。
同署で調べたところ、作業員はこうした化学物質を扱う作業を行う際に着用が義務づけられている空気呼吸器が付いたマスクをつけておらず、会社と安全管理をする立場の社員3人がマスクの使用状況の監視をできていなかったという。
このため、同署は、2日、会社と3人の社員を労安法違反の疑いで書類送検した。
JX日鉱日石エネルギーは、「今回の件で迷惑をかけてしまったことを重く受け止めている。今後、安全対策を徹底し、再発防止に努めていきたい」とコメントしている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4023981471.html?t=1449093119022
12月2日16時1分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
作業員の呼吸用保護具の使用を監視する業務を怠ったとして、倉敷労基署は、2日、労安法違反の疑いで、JX日鉱日石エネルギー(東京都千代田区)の製油グループのグループマネージャーら3人と、法人としての同社を書類送検した。
送検容疑は、今年7月1日に同社水島製油所(岡山県倉敷市)で、原油から硫化水素を抜く作業中、配管から出た硫化水素を吸引させないように、男性作業員(61)に呼吸用保護具を着けさせる業務をしなかった疑い。
作業員は硫化水素を吸入して一時意識不明となり、硫化水素中毒で7日間入院した。
同社の広報担当者は、「事実関係の確認を進める」と話している。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/151202/wst1512020067-n1.html
(ブログ者コメント)
どのような作業をしていたのだろうか?
どこから硫化水素が漏れたのだろうか?
あるいはサンプリング?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。