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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2017929911分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

漁船用ロープや漁網などの海の漂流物が原因の船舶事故が、2016年までの10年間に約500件起きていることが、海上保安庁への取材で分かった。

 

漂流物が船のスクリューに絡まって立ち往生するケースが多く、衝突や転覆で人身事故に及んだケースもある。

 

非金属の漂流物はレーダーで検知するのが難しいことが事故多発の背景にあり、フェリー会社や漁師らが頭を悩ませている。

 

8月末、岡山県笠岡市沖の瀬戸内海で、本土と離島を結ぶ定期フェリーを運航する瀬戸内クルージング(笠岡市)のベテラン海技士、藤井さん(男性、42歳)は、操舵室から海面を見つめ、慎重にかじを握った。

 

片道約11kmの航路で、ビニールやロープ、流木など、6個の漂流物を見つけた。

「海面の色が変だったり、潮の流れがおかしかったりする場所に、漂流物があることが多い」という。

 

同社のフェリーは今年4月、笠岡・伏越(ふしごえ)港の岸壁に衝突し、乗客7人が転倒してけがをした。

接岸の際、スクリューを逆回転してブレーキを掛けようとしたが、海中にあったロープ(長さ約3m)が絡まり、船を制御できなくなったことが原因だった。

 

事故の際は別の社員が操船していたが、藤井さんが操船する際もスクリューに漂流物が絡まることが年2、3回あり、自ら海に潜って除去している。

 

海保によると、07~16年にあった全国の船舶事故約2万件のうち、漂流物が原因のものは497件あった。

 

漂流物事故の比率は少ないが、毎年50件前後が発生しており、重大な事故も起きている。

 

16年4月には、愛媛県の今治港で小型漁船が転覆し、漁師の男性(当時75歳)が行方不明に。

シャフトに網が絡まり、船のバランスが崩れたためとみられる。

 

過去3年間の事故(計141件)で原因となった漂流物は、ロープ62件、網40件、袋・シート10件など。

 

海保は、原則6m以上の大型漂流物が見つかった場合、航行警報を出して各船に伝えるが、確認されるのはごく一部。

 

漂流物が原因で年2、3回運航が遅れるという「佐渡汽船」(新潟県佐渡市)は専属ダイバーを雇い、絡まった漂流物を取り除くが、海中にある場合や夜間の航海では発見が難しいという。

 

神戸大大学院海事科学研究科の若林伸和教授(航海学)は、「波の影響もあり、肉眼で漂流物を判別するのは困難。望遠カメラや赤外線センサーなどを活用し、漂流物を検知するシステムの開発を急ぐべきだ」としている。

 

出典

『海の漂流物 船事故多発 10年で500件、検知困難で』

https://mainichi.jp/articles/20170929/k00/00m/040/135000c 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

笠岡市の事例は本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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