2022年5月8日11時45分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
甲府市のJITリサイクルインクスタジアムで7日に開催された山梨県高校総合体育大会春季大会の陸上競技で、選手に提供された給水用のコップにアルコール消毒液が入っていたことがわかった。
飲んだ選手1人が気分が悪くなり、途中棄権し、口に含んだ2人とともに医師の診察を受けたが、いずれも回復に向かっているという。
山梨県高校体育連盟陸上競技専門部によると、消毒液が入ったコップが提供されたのは女子5000メートル競歩の競技中で、トラック脇の給水エリアに置かれていた。
口にした選手1人が直後に嘔吐(おうと)し、途中棄権。
ほかに2人が口に含んだが吐き出し、競技終了後、病院で診察を受けた。
いずれもその日のうちに帰宅し、回復に向かっているという。
同専門部によると、給水エリアで提供した水は、競技場内の備品置き場に保管してあったという。
競技前、用務係が2リットル入りのペットボトル3本を給水エリアに運び、プラスチック製のカップに注いで提供した。
消毒液が入った1本は、ラベルが付いていなかったが、飲料水のペットボトルと同じ箱に入れて保管されていたという。
同専門部は「消毒液と気づかず、誤って提供してしまった可能性が高い」と説明している。
県高体連は7日、アルコール消毒液の管理を徹底するよう各専門部に通知した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ583T8FQ58UTPB001.html
5月8日17時29分に時事ドットコムからは、消毒液は詰め替え用としてボトルに入れられていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日に甲府市で行われた山梨県高校総合体育大会春季大会の陸上女子5000メートル競歩で、レース中の給水用に提供されたコップに手指用のアルコール消毒液が混入していたことが8日、分かった。
県の高校体育連盟関係者によると、選手1人は飲んだ後にもどした。
他にも2人が口に含んだが、いずれも医療機関で診察を受け、回復に向かっている。
消毒液は無色透明。
2リットルのペットボトルに入れ、詰め替え用として保管されていた。
飲み水が入った同じ大きさのボトルとともに同じ箱に収められていたという。
レース前には箱から3本取り出され、このうち1本が消毒液だった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050800332&g=spo
5月10日7時44分に読売新聞からは、消毒液を入れたボトルにはラベルがなく開封された状態だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
誤ってアルコール消毒液が提供されたのは競歩の競技中で、トラック脇に設けられた給水エリアに置かれていた。
口にした1人は間もなく嘔吐して倒れ、途中棄権。
ほか2人は口にした後に吐き出して競技を続けた。
選手に提供される水は競技場内の倉庫に保管されていた。
競技前に競技役員が2リットル入りのペットボトル3本を給水エリアに運び、コップに入れた。
このうち1本にアルコールが入っており、ラベルがなく開封された状態だったが、ほかの水入りのペットボトルと同じ箱に収められていたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220509-OYT1T50184/
(ブログ者コメント)
同種事例は本ブログでも多数紹介スミ。
表示されておらず、かつ、ボトルに詰めた人とボトルを移動させた人が違うというのが典型的なパターンだ。
(2022年8月4日 修正1 ;追記)
2022年8月2日11時57分にNHK山梨からは、検証委員会から報告書が提出された、消毒液は水と同じ容器に入れ、水と同じ段ボール箱の中で保管されていた、消毒液管理の認識が薄かったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
ことし5月の高校総体の競歩の給水ポイントで、誤ってアルコール消毒液が提供されたことを受けて、原因や再発防止策を話し合ってきた検証委員会が、県教育委員会に報告書を提出し、消毒液の表記を工夫して保管することなど、物品の管理体制の徹底を求めました。
2日は、検証委員会の委員長を務めた山梨学院大学スポーツ科学部の遠藤俊郎学部長が県庁を訪れ、手島教育長に報告書を手渡しました。
報告書によりますと、大会当時、アルコール消毒液は飲料用の水が入ったペットボトルと同じ容器で1つの段ボール箱の中に保管されていて、用器具の係が、消毒液の入ったペットボトルを水と勘違いして給水ポイントに運び、提供されてしまったとしています。
報告書では、再発防止に向けた5項目の提言が盛り込まれ、消毒液であることが明確になるように表記を工夫して保管することや、消毒液や飲料水の購入者や取り扱いの責任者を明確にすることなどを関係者に広く周知するよう要請しています。
県教育委員会は、報告書を踏まえて再発防止策を策定し、体育連盟や各競技団体、学校などに周知するということです。
遠藤委員長は、「消毒液管理への認識が薄かった部分がある。扱い方について見識を改めるべきで、責任者の役割を明確にするなど今後、大会運営者が改善に努めてほしい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20220802/1040017614.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。