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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018410209分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福島第一原発の事故をめぐり、東電の元副社長ら3人が強制的に起訴された裁判で、東電の津波対策の担当者が証人として呼ばれた。


担当者は、巨大な津波が来るという想定を事故の3年前に報告したものの、元副社長から、さらに時間をかけて検討するという方針を告げられ、「予想外で力が抜けた」と証言した。

東電の元会長の勝俣被告(78)、元副社長の武黒被告(72)、元副社長の武藤被告(67)の3人は、原発事故をめぐって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴され、いずれも無罪を主張している。


事故の9年前、平成14年には、政府の地震調査研究推進本部が、福島県沖で巨大な津波を伴う地震が起きる可能性を公表していて、裁判では、こうした地震を想定して対策をとっていれば事故を防げたかどうかが争われている。


10日、東京地裁で開かれた5回目の審理では、当時、東京電力で津波対策を担当していた社員が証言した。


社員は、福島県沖の地震の可能性について、「権威のある組織の評価結果であることなどから、想定の見直しに取り入れるべきだと思った」と証言した。


そして、この見解をもとに、事故の3年ほど前の平成20年6月に、巨大な津波が来るという想定を武藤元副社長に報告したものの、7月になって、さらに時間をかけて専門の学会に検討を依頼するという方針を元副社長から告げられたと説明した。

この時の心境について、社員は、「津波対策を進めていくと思っていたので、予想外で力が抜けた」と証言した。
審理は11日も行われ、同じ社員が証言する。

法廷で証言した東京電力の社員は、福島第一原発の事故の20年近く前から、原発に押し寄せると想定される津波の高さについての検討などに関わっていた。


10日の裁判で社員は、事故の4年前には、政府の「長期評価」を原発の津波の想定に取り入れるべきと考えていたと証言した。


「長期評価」とは、政府の地震調査研究推進本部が、地震が起きる地域や発生確率を推計して公表するもので、東日本大震災の9年前の平成14年に、太平洋の日本海溝沿いの福島県沖を含む三陸沖から房総沖のどこでも、巨大な津波を引き起こす地震が起きる可能性があると公表した。


社員は、この「長期評価」の見解について、平成16年に土木学会が行った専門家へのアンケート調査で、「支持する」とした専門家が過半数になった結果を重視していたと証言した。


また、「長期評価」を取りまとめる地震調査研究推進本部は国の権威であることや、東電自身が青森県に建設を計画している東通原発1号機の地震の想定には、「長期評価」の見解を取り入れていたことなどをあげ、福島第一原発の津波の想定にも取り入れるべきと考えていたと証言した。


そして、「長期評価」の見解をもとに、グループ会社の「東電設計」に計算させたところ、平成20年3月には、福島第一原発に押し寄せる津波が、最大で15.7mに達する可能性があるという結果がまとまり、6月には、対策の検討状況と合わせて、当時、副社長だった武藤被告に報告した。


しかし、翌7月、武藤元副社長から「研究を実施する」として、すぐには対策を行わず、さらに時間をかけて検討する方針を伝えられたという。


この結論について社員は、「私が前のめりに検討に携わってきたのもありますが、対策を進めていくと思っていたので、いったん保留になるというのは予想しなかった結論で、力が抜けた」と証言した。

東京電力の旧経営陣3人が強制的に起訴されるきっかけとなった告訴や告発を行ったグループは、10日の審理の後、会見を開いた。

グループの海渡弁護士は、10日証言した社員について、「裁判全体の中で最も重要な証人だと思う」と述べた。
そのうえで、「技術者として、一生懸命、津波対策をやろうとしていたのだろうと思う。『力が抜けた』という感想は、最も重要な証言ではないか」と話していた。

 

出典

東電社員「予想外で力が抜けた」

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20180410/6050000703.html

 

 

4101422分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

証言した社員は、当時、土木調査グループの責任者を務め、検討内容を元副社長の武藤被告に報告する立場だった。

検察官役の指定弁護士は、重要証人と位置づけているとみられる。

 

公判では、長期評価が事故前にどれだけ重要視されていたかが、争点の一つになっている。

 

勝俣元会長や武藤元副社長らは、長期評価について「信頼性に疑問がある」と主張。

15.7mの津波高も、「試算に過ぎない」などとして、事故を予見できたとする起訴内容を否認している。

 

出典

津波の可能性、旧東電担当者が証言 信頼性に疑問も

https://www.asahi.com/articles/ASL4B36CPL4BUTIL006.html 

 

 

412541分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

出廷した社員は、東電が2007年11月に設けた「地震対策センター」で同原発の津波対策を検討した「土木調査グループ」に所属。

検討結果を武藤氏に直接、報告していた。

 

グループは長期評価に基づく予想津波高の分析を子会社に依頼。

08年3月に「最大15.7m」との結果を得て、同年6月にこの社員らが武藤氏に報告。

 

防潮堤設置の許認可手続きの調査を指示されて検討を続けたが、同年7月になって理由を示されぬまま、武藤氏からこの津波高の採用見送りを指示されたという。

 

社員は、「対策を進める方向だと担当者たちは思っていたが保留になった」「予想しない回答だった」などと振り返り、「力が抜け、その後の会議の記憶が残っていない」と述べた。

 

社員は、津波高見送りを指示された後も「長期評価を否定することは困難と思っていた」と証言。

他社との打ち合わせでも、同様に説明したと述べた。

 

出典

15.7m前提の津波対策、元副社長が見送り指示 東電

https://www.asahi.com/articles/ASL4B56K9L4BUTIL021.html 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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