2018年7月13日付で中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
記録的な大雨で氾濫した岐阜県関市の津保(つぼ)川に、プラスチック加工会社「T化学」(同市下之保)から数10トンに上るポリエチレン樹脂の資材が流出していたことが分かった。
流出範囲は下流10~15kmに及び、回収には数カ月かかるとみられており、景観やアユ釣りなどへの影響が懸念されている。
同社によると、資材は幅20~100cmのテープ状で、プラスチックの原料として使われる。
一個あたり、直径30~40cm、重さ30~100kgのロール状に巻き、津保川から数m離れた屋外資材置き場に、数100個を積んで保管していた。
置き場の周囲には、高さ1.5mのフェンスが設置されていたが、8日未明の川の氾濫で破損。
大量の資材が流出したとみられる。
流出した資材は、ちぎれた状態で、広い範囲で岩や岸辺の茂みに引っかかったり、木に絡みついたりしている。
長いもので数10mあり、住民から市などに苦情や問い合わせが相次いでいる。
アユの友釣り漁区にも流出しており、津保川漁協事務局は「釣りの糸が川中の資材に絡む可能性がある。釣り人が離れてしまうかもしれない」と心配する。
同社は社員60人で回収に当たっており、佐藤社長(61)は、「地域の人に大変なご迷惑をおかけした。責任を持って全て集めたい」と話している。
中濃県事務所環境課の担当者は、「水に溶けず、短期的には環境への影響はないが、長期的には変質したり劣化する可能性もある」と指摘。
今後、実態調査に乗り出す方針だ。
津保川の氾濫では、約900戸が浸水被害を受けた。
出典
『プラ原料、数十トン流出 関・津保川』
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018071302000075.html
7月13日20時21分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県関市の津保川が大雨で氾濫し、プラスチック加工会社「T化学」(関市下之保)で保管されていたポリエチレン樹脂の資材計30トンが川などに流出したことが、中濃県事務所への取材でわかった。
流出範囲は10数kmに及び、アユ漁への懸念も出ている。
同事務所によると、流出したのはポリエチレン樹脂をロール状にしたものなどで、津保川から数m離れた資材置き場に保管されていた。
資材置き場にはフェンスが設けられていたが、大雨で倒れるなどし、資材が川に流出したとみられる。
津保川には、ちぎれて分散した資材が、長いもので数10mの状態で木に絡みつくなどしている。
同社の社員60人などが資材回収にあたっているが、めどは立っていない。
同事務所は、「水に溶けるなどの被害はないが、景観を損ねる。長期的には、流出した資材が細かくちぎれて散乱するかもしれない」と説明した。
出典
『西日本豪雨 樹脂資材30トンが津保川などに流出 岐阜』
https://mainichi.jp/articles/20180714/k00/00m/040/060000c
(ブログ者コメント)
グーグルアースで現地の状況を見てみると、工場敷地と同程度の面積に、資材というか、オフスペック品と思われる物が大量に置かれている。
川に一番近い場所で、川から50mほど離れているだろうか?
川から置き場まではほとんど畑のような感じだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。