2017年8月2日16時27分にNHK首都圏から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
子どもがけがをする事故が相次いでいる組み体操について、技によっては土台となる1段目の人に瞬間的に最大で体重の4倍を超える力がかかることが専門家による実験でわかり、今後、実験結果を分析して、より安全な方法の提言につなげることにしている。
この実験は、子どもの事故防止に取り組んでいる産業技術総合研究所や東京工業大学、それに日本体育大学などの研究グループが行った。
特に事故が多いと指摘されている「ピラミッド」と「タワー」と呼ばれる2種類の技について、全身にセンサーを付けた大学生が10人ひと組となって組み体操を行い、力のかかり方などを調べた。
その結果、4段の「ピラミッド」の場合、1段目の人にかかる力は、完成した状態でおよそ180kgと、体重の3倍に及んでいたほか、上に乗っていた人が降りようとして一段目の人に足をかけた際は、瞬間的に体重の4倍を超える250kgに達していた。
この状態でバランスを崩すと、骨折などのけがに結びつくおそれがあるということで、研究グループでは、今後、体の動きをコンピューターで詳しく解析したうえで、体を密着させて互いに支え合うようにするなど、より安全な組み体操を提言したいとしている。
産業技術総合研究所の西田さんは、「技を完成させるまでに気をつけるのはもちろん、完成して『できた』という達成感のあとに気を抜くと大きなけがをする恐れがあることが分かったので、十分注意してほしい」と話していた。
出典
『組み体操 瞬間的に体重4倍の力』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170802/5584101.html
(ブログ者コメント)
組み体操時の事故については、過去に何件か記事を掲載している。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。