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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20141509分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JX日鉱日石エネルギー知多製造所(愛知県知多市)は4日、昨年12月5日から今月3日までに出荷した液化石油ガス(LPG)に規定量の着臭剤が添加されていなかったと発表した。

 

知多製造所では、ナフサを原料に化学製品を精製する際、LPGを取り分け、関係会社のジャパンガスエナジーに出荷している。

 

LPGは無臭のため、空気中に漏れたときに気づくように臭いをつけている。

 

知多製造所によると、昨年12月31日に着臭剤のタンクの在庫量を確認したところ、想定より減っていなかったため添加漏れが分かった。

 

期間中の出荷量は1000トン近くで、中部地方を中心に出荷したとみられる。

具体的な出荷先や用途は判明していない。

今後は出荷状況を確認し、加臭、回収などで対応する。

 

出典URL

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014010590000418.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

○タンク在庫の減りが少なかったということから推定するに、着臭濃度が低いLPGを出荷し続けたというよりは、ある時期から無着臭のLPGを出荷した・・・そういう可能性のほうが高いような気がする。

 

○昨年9月、前橋市で着臭不足の都市ガスを供給し続けたトラブルが発生しているが、当該事例は、24時間後に社員が付臭ポンプが停止していることに気付いて発覚した。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3282/

 

それが今回は、タンク在庫の減り具合が少ないことに1ケ月後に気付いて発覚している。

 

ポンプとタンクで気付くチャンスは違うだろうが、もう少し前に、気付くチャンスはなかったものだろうか?

 

 

 

(2014年1月22日 修正1 ;追記)

 

20141151913分にNHK東海NEWS WEBから、20141161548分に読売新聞から、バルブ開閉不具合が原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

設備の一部のバルブの開閉が正確に行われていなかったため、刺激臭が十分につけられていなかったという。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20140115/4481111.html

 

 

着臭剤を流す配管にある弁が半開し、LPGの出荷用配管に正しく流れなかったといい、製造所で半開した原因を調べている。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140116-OYT1T00519.htm

 

 

 

(2014年4月1日 修正2 ;追記)

 

2014218日付でJX社HPに、原因と対策が記された最終報告書が、下記趣旨で掲載されていた。(タイトルも若干修正した)

 

○2月15日に、対象本数4659本をすべて回収した。

 

当該着臭剤添加設備において、通常閉止している着臭剤ドラムへの戻り配管の弁が半開状態にあったため、本来であればローリーへ注入されるはずの着臭剤が、圧力の低い着臭剤ドラムへ戻っていた。

 

今回のトラブルの原因となった戻り配管の弁を閉止状態で固定し、誤作動が起こらないよう対策を講じた。

さらに、着臭剤の過少添加を防止するため、本年3月を目途として流量計を設置し、より厳重に添加量の管理を実施する。

 

出典URL

http://www.noe.jx-group.co.jp/newsrelease/2013/20140218_01_0944355.html

 

 

 

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現場巡回の重要性
ブログ者の意見に賛成です。着臭材注入に流量計を設置し自動管理できていないなら、着臭材タンクの在庫量は運転日報に入れ各直毎に管理するのが当然だと思う。どんなシステムで着臭材を注入しているのか分からないが、システムの故障を想定して置く必要があろう。
森本 厚吉 2014/01/12(Sun)17:31:45 編集
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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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