2021年8月30日19時30分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚のイラスト付きでネット配信されていた。
2001年9月に44人が死亡した東京・歌舞伎町の雑居ビル火災で、現場の建物の階段に置かれていた荷物やゴミは、全体で計250キロほどの分量だったことが捜査関係者への取材で判明した。
3階エレベーターホールから出火した後、大量の荷物やゴミが導火線のような役割を果たし、わずかな時間で4階に達したとみられる。
現場のビルは3階にマージャンゲーム店「一休」、4階に飲食店「スーパールーズ」が入居していた。
火災では3階で17人、4階で27人が犠牲になった。
捜査関係者によると、3階エレベーターホールには、階段への出入りを塞ぐように発泡スチロール製のつるし看板が設置されていた。
ビルには階段が一つしかなく、客や店員の移動にはエレベーターが使用されていたとみられる。
階段は幅が約70センチ。
3階から4階の階段には、ゴミがいっぱいに詰まった袋(45リットル)が五つあったほか、▽衣装ケース3箱▽店の制服計約150着▽ジュースタンク▽ビールケース――などがほぼ隙間(すきま)なく置かれていた。
3階から2階に下りる階段も、同様に荷物などで埋まっていたという。
各階のエレベーターホールと階段の仕切りには防火扉が設置されていたが、荷物や看板などが障害となり、閉じることができない状態だった。
火災後、防火管理が不十分だったとして、ビル所有会社の実質経営者らが業務上過失致死傷罪に問われ、有罪判決を受けた。
警視庁は放火の疑いが強いとみている。
国は02年に消防法を改正。
避難経路に置かれた物を除去するための「物件除去命令」は消防署長ら幹部しか出せなかったが、改正後は現場の消防士にも権限が与えられた。
東京消防庁によると、改正後、都内では今年7月末までに計2451件の命令が出された。
ここ数年は年間100件前後で推移している。
同庁は今月27日夜も歌舞伎町の雑居ビルに抜き打ちの立ち入り検査を実施。
3棟で5件の命令を出した。
早稲田大の長谷見雄二名誉教授(建築防災)は、「新型コロナウイルス禍で経営状況が悪化することで、事業者の防火管理がおろそかになってもおかしくない。地域ぐるみで防火への啓発をするなど歌舞伎町火災を繰り返さない取り組みが必要だ」と指摘している。
https://mainichi.jp/articles/20210830/k00/00m/040/210000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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