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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2011年1月31日 旧ブログ掲載記事)
 
2011年1月30日20時29分、31日1時47分に読売新聞から、30日20時15分、21時5分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
30日午後0時40分頃、文京区後楽の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で、「スピニングコースター舞姫」(定員4人)に乗っていた男性が、スタートから約30秒後に、高さ約8mの地点から落下。全身を強く打って死亡した。

警視庁によると、男性は友人ら3人とコースターに乗っており、U字型の左カーブ付近で転落した。乗客は安全バーで腹部を固定されるが、同庁は、男性が身長1.85m以上、体重100kg超と大柄だったため、固定が不十分だった可能性があるとみて、係員らから事情を聴いている。

安全バーは、体型に応じて8段階で固定されるが、自動で確認する装置はなく、係員が目視や手で触れて確認するシステム。大柄などの理由で安全バーが固定できない場合は、乗車させない規定になっていたが、アルバイトの女子大生は、「手で触っては確認しなかった。バーが下りているように見えたので発車しても大丈夫だと思った」と話したという。

東京ドームによると、現場での安全確認はアルバイトに任せている。指導する立場の社員向けマニュアルでは「安全バーがしっかりと倒されているか確認」と明記。アルバイトがアトラクションの担当になる時や、社員が現場を巡回した時に指導していたという。
国土交通省は、コースターの構造や管理に問題がなかったか、調査を始めた。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110130-OYT1T00339.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00133.htm
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300195.html
http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY201101300209.html
 
ちなみに、今回の事故に関連して遊園地の安全管理に言及した記事は下記。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023070015-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110130/tky11013023030014-n1.htm
 

(ブログ者コメント)
 
この遊園地では昨年暮れに2件のトラブルが発生。本ブログにも掲載した。
  11月29日掲載)モーター点検中に指を巻き込まれ、3本切断
  12月 5日掲載)コースターからボルトが落下し、女児が軽傷
2件目の記事中、「双方の事故に関連性はないが、事故が起きる時は続けて起きる。不思議なものだ」と書いたが、2ケ月の間に3度の事故となると、そうも言っておられない。どうしても、管理面に問題があるのでは?と思わざるを得ない。国土交通省が調査に入ったということで、今後、そういった面の問題点が摘出される可能性がある。
 

 
 
(2011年2月1日 修正1; 追記)
 
□担当のアルバイトは、「安全バーのロック状況については、日頃から手では確認していなかった」と説明。
□管理室で全体の安全を監視する役割を担っていた契約社員も、ロック状況未確認を知っていたという趣旨の説明をしているという。
□従業員向けマニュアルには、安全バーの固定状況を点検する具体的な方法は記載されていなかった模様。

http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102010004.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110131-OYT1T00693.htm
 

 
 
(2011年2月12日 修正2; 追記)
 
この事故については、一応の情報が出揃ったようなので、これまでに報道されたその後の情報をまとめて下記する。
※出典元の記載は、今回は数が多いので省略。添付アドレス参照願います。
 
□ドームの規定では、発進ボタンを押す運転者がロック確認と走行中の監視を担当し、トラブルが発生した場合に非常停止ボタンを押すことになっていたが、実際は、前の車両を発信させた後、次の乗客に対応せねばならず、実務上、無理がある規定だった。
 http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102020075.html

□アルバイト女性は同遊園地で約2年の勤務。コースターを任されて半年だったが、手で全員のロックを確認する指導は受けていなかった。他のバイトも同様な証言をしている。
 http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102030048.html

□コースター輸入会社の仕様書には、手で触って確認するよう書かれていた。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201102040056.html

□規定には、手による確認の件が書かれていなかったが、平成12年の運転開始当初は、口頭で、その必要性が引き継がれ、実際に確認されていた。しかし、下腹部に痛みを感じた乗客からの苦情で、平成16年ごろから確認するのを止めたらしい。
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/02/06/20110206ddm041040155000c.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110209/dst11020912160005-n1.htm

□規定では、運転者は社員または契約社員と定められ、アルバイトは運転補助者との位置付けだった。 http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/02/08/20110208ddm041040116000c.html
 
(ブログ者コメント)
 
□事故のドミノ理論そのままの展開だ。どれか1枚のドミノさえ抜けていれば、今回の事故は防げた。
□しかし、これまで判明したような安全管理体制では、今回の事故は防げても、いつか同じような事故が起きただろう。
□こういった職場で働いていたアルバイト女性も、死亡した男性と同様、被害者だ。
ある読者からブログ者宛に、「直接、人命を預かるという重大な責任をアルバイトに負わせていたのはおかしい」という意見をいただいたが、全くの同感。上記情報によると、規定上はそうではなかったらしいが、要は、実際の運用がどうなっているかである。
 
 
 
(2011年4月10日 修正3; 追記)
 
 2011年3月2日19時10分に、共同通信から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
国交省は事故翌日の1月31日、全国の遊園地に安全管理の徹底を要請し、その後、要請に応じたかどうかの調査を都道府県に指示。結果、8割が装着確認の徹底など安全措置を講じたことが、2日、分かったとのこと。
 

(2011年4月29日 修正4 ;追記)
 
2011429135分に朝日新聞から、また同日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
東京ドームは、28日に公表した事故調査報告書で、事故があったコースターを撤去し、風化防止のため一部を展示する計画を明らかにした。また、担当者への安全面の指導やマニュアルの不備が事故を招いたと会社の責任を認め、運行マニュアルや従業員教育を見直し、安全対策が確立された遊具から営業を再開するという。
 
報告書によると、担当者は06年ごろからバーを手で触って確認せず、ほぼ目視だけに頼っていた。コースターを導入した00年3月から約2年間はほとんどの担当者がバーの状況を確かめていたが、担当者がバーを触る際に乗客の体に当たるというクレームがあったことや運用マニュアルに記載がなかったため、口頭の引き継ぎも形骸化。ロックされなくても発車できる構造も事故の背景として挙げた。
 
同園は事故直後から閉園し、危険箇所の洗い出しや改修などを実施。一部の遊具は、安全運行するためのマニュアルの改訂作業も進めてきた。展示については場所など具体的な検討を始めているという。
 
 
(ブログ者コメント)
 
□報告書は東京ドームのホームページに公開されていた。
□ロックされなくても発車できる構造も事故の背景という点に、よくぞ言及したものだ。
 
 

 
(2011年5月29日 修正5 ;追記)
 
20115281113分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
東京ドームシティ遊園地の乗り物が、6月1日から再開される。
再開されるのは、観覧車のほか、回転木馬、ウオータースライダーなど。同社では、操作マニュアルの見直しや危険な場所の再確認などを行ったという。残りの機種については、安全確認を進めたり、改装に伴い入れ替えたりする。
事故のあった「スピニングコースター舞姫」については、既に撤去した。
 
(ブログ者コメント)
再開まで丸4ケ月かかった。人命は言うに及ばず、経営という観点から見ても、事故は最大の無駄である。
 
 

(2011年7月1日 修正6 ;追記)
2011年7月1日3時3分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、安全バーがロックされているかの確認を手で触らずに済ます状況が約5年前から常態化していたことが捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は、コースターの運行に関するマニュアル類に、確認方法について具体的な記述が一切ないことを確認。施設を運営・管理する「東京ドーム」の安全管理に問題があったとして、同社の現在の執行役員やアミューズメント部長ら歴代の担当者を含む6人を近く業務上過失致死容疑で書類送検する方針だ。
http://www.asahi.com/national/update/0630/TKY201106300738.html

 
また2011年7月1日13時31分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。

警視庁は1日、事故当時の執行役員(55)やアミューズメント部長(54)ら社員7人を業務上過失致死容疑で書類送検した。7人は「安全バーの目視確認を容認してしまった」などと容疑を認めているという。
組織的な問題だったとして、当時現場にいたアルバイトの大学生や現場責任者の契約社員については立件を見送った。


http://www.asahi.com/national/update/0701/TKY201107010200.html



 

(2011年12月7日 修正7 ;追記)

2011年12月6日19時46分に、朝日新聞東京版から、7人が不起訴処分になったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。

東京地検は6日、業務上過失致死容疑で送検されていた「東京ドーム」の事故当時の執行役員1人と従業員6人の計7人を不起訴(起訴猶予)処分とした。
遺族と示談が成立したことなどを考慮したという。


出典URL■■■



(2012年1月16日 修正8 ;追記)

2012年1月12日23時1分にmsn産経ニュースから、また13日付の朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
 
この事故で、国交省は12日、安全バーがロックされていなかったことが原因の可能性とする事故調査報告書を公表した。

報告書によると、運営会社の東京ドームが指導教育を怠った結果、従業員がロックの確認を目視ですませ、必要な確認をしなかったと指摘。

ドイツで11年前、同じ製造会社のコースターで同様の死亡事故情報があったのにもかかわらず、安全対策に反映させる仕組みが不十分だったことも要因に挙げた。
国交省は、海外の事故情報を安全対策に生かす方法等を検討のこととの意見付き。 


出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120112/tky12011223010012-n1.htm
 
以下は報告書(23ページ、2.1MB)
http://www.mlit.go.jp/common/000188105.pdf
 
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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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