2014年6月5日23時20分にNHK京都から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後5時ごろ、京都府宇治市にある近鉄京都線の大久保駅で、1階の改札口にいた駅員が「ドーン」という大きな音を聞いて調べたところ、改札口を出た東側の通路沿いに設置してあったコインロッカーが倒れていた。
ロッカーは幅4m30cm、高さ1m88cm、奥行きが60cm、重さが490kgで、コンビニエンスストアとの間の通路に倒れたが、けが人はいなかった。
ロッカーは、すのこ状の木の板の上に乗せてあったということだが、固定はされておらず、コンビニエンスストアの従業員は、NHKの取材に「突風が吹き、途端に大きな音がした。外に出るとロッカーが倒れていた」と話している。
警察で調べたところ、ロッカーに人の手のあとや引っ張ったような形跡はなく、警察は当時の状況を調べている。
近鉄は、「一歩間違えば惨事になりかねず、申し訳ございません。今後このようなことがないよう対策を徹底します」としている。
京都地方気象台によると、京都府南部では5日午後、南東から東よりの風が吹き、駅がある宇治市に近い京田辺市で午後3時すぎに22.3m、ロッカーが倒れた時間帯に近い午後5時過ぎに15mの最大瞬間風速を観測していたが、気象台は「上空に突風をもたらすような発達した雲は観測されてはいなかった」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015011141.html?t=1402000426654
6月6日19時41分にNHK京都からは、近鉄が横展開点検し始めたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
近畿日本鉄道では、コインロッカーがあるあわせて108の駅で安全点検を始めた。
このうち、京都市南区にある近鉄東寺駅には、重さ250kgほどのコインロッカーが1階の駅構内に壁に沿って置かれている。
委託を受けた専門業者は、コインロッカーが転倒するおそれがないか左右や前後に押してみたり、設置場所が安定しているかのぞき込んだりしていた。
近鉄では、このロッカーと壁をつなぎ転倒防止を図る予定のほか、12日までに全部で1270台のコインロッカーで点検を行うことにしている。
専門業者は、「以前から点検は行っていましたが、事故があり大変残念です。今後はよりしっかり点検を進めていきます」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2015017481.html?t=1402086683981
(ブログ者コメント)
事故が起きた後の横展開対応範囲について考えてみる、これはちょうどよい事例だ。
この事例では、横展開対応範囲として以下のような優先順位が考えられるが、はたして近鉄以外、他山の石として横展開点検する企業はどれだけあるだろうか?
①事故が起きた大久保駅のみ
②事故が起きた近鉄京都線の各駅
③近鉄全線の駅
④他の鉄道事業者
⑤鉄道以外のコインロッカー設置企業
⑥自動販売機など類似設備設置企業
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。