2017年8月22日18時8分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島市中央町の複合商業施設「アミュプラザ鹿児島」を運営する鹿児島ターミナルビルは21日夜、6階の観覧車「アミュラン」(直径約60m、地上からの最大高さ約90m)で客3人が乗ったゴンドラの扉を閉め忘れ、そのまま1周するミスがあったと発表した。
乗客にけがはなかった。
同社によると21日午後1時50分ごろ、円形ゴンドラに中学生ら3人が乗った際、扉が開いたままで回り始めた。
生徒らは、地上に降りるまでの約15分間、内側から扉を手で閉めていた。
当時は係員3人がいたが、閉め忘れに気付かなかったという。
生徒らが降りた直後に係員に「扉が開いていた」と指摘したが、「閉めた」と否定したため、保護者と施設1階の受付に相談。
ターミナルビルが防犯カメラの映像などを調べたところ、係員が扉を閉めていないことが確認されたという。
同社は21日午後6時半ごろから観覧車の運行を停止した。
再発防止に向けた教育指導などのため、再開は24日以降になるという。
出典
『観覧車の扉閉め忘れ1周 中学生ら3人無事 鹿児島』
https://mainichi.jp/articles/20170823/k00/00m/040/025000c
8月22日7時32分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日午後1時50分頃、鹿児島市中央町、JR鹿児島中央駅ビルの商業施設「アミュプラザ鹿児島」にある観覧車で、係員が中学生3人を乗せたゴンドラ1基を扉や鍵を閉めずに出発させた。
当時、乗降場所には3人の係員がいたが、ゴンドラに生徒らを乗せた後、扉と鍵を閉めるのを忘れた。
係員は、「別の客に声をかけられ、気を取られた」と話しているという。
出典
『観覧車のドア閉め忘れ1周15分…中学生ら無事』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170822-OYT1T50021.html
8月22日12時35分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3mほど動いた時点でドアが開けっ放しになっているのに乗っていた3人が気付き、観覧車が1周する約15分間、内側からドアを引っ張り続けたという。
同社によると、ゴンドラの鍵の閉め忘れを知らせる装置はなく、係員が施錠を目視し、手で触って確認するようにしている。
乗り場には3人の係員がいたが、降車した乗客から指摘されるまで気づかなかった。
2004年9月に観覧車が開業して以来、ドアの閉め忘れは初めてという。
黒川・常務取締役営業部長は、「このような事態を起こし、大変申し訳ない。マニュアルを見直し、教育、研修を徹底する」と話した。
出典
『ドア閉め忘れ、観覧車1周 乗客の中学生ら必死で…』
http://www.asahi.com/articles/ASK8Q3JPBK8QTLTB004.html
(2017年9月20日 修正1 ;追記)
2017年9月18日20時45分に読売新聞から、事故後の取り組みや事故当時のやや詳しい状況などが下記趣旨でネット配信されていた。
鹿児島市の商業施設「アミュプラザ鹿児島」の観覧車で係員が客を乗せたゴンドラの扉を閉め忘れたトラブルから間もなく1か月。
運営会社は再発防止に向け、新たなマニュアルに沿って乗客案内を行っている。
同様のトラブルはこれまでも各地で起きており、専門家は「ミスが起きないシステムづくりが重要」と指摘する。
【声だし確認を徹底】
「ロック良し」。
観覧車の乗降場所で乗客をゴンドラに案内する声が響く。
運転室のドアには、「ドア扱いは1人作業」、「『指さし』『声だし』確認」などの注意書きが貼られていた。
運営する鹿児島ターミナルビルはトラブルを受け、係員1人が乗客の案内と扉のロックの両方を行うようにしたほか、指さし確認と声だし確認を徹底するよう、マニュアルを修正した。
霧島市の専門学校生(19)は、「係員が扉をきちんと確認をしていたので、安心して乗れました」と笑顔を見せた。
【休憩入り直後の出来事】
8月21日に起きた今回のトラブルでは、乗客の案内と扉のロックを分担したことがミスを招いていた。
同社によると、当時、乗降場所には3人の係員がいた。
うち1人は休憩に入るため、乗客をゴンドラに案内した直後、もう1人に「お願いします」と声をかけて持ち場を離れた。
だが、声をかけられた係員は「聞こえなかった」と説明。
ゴンドラは扉が閉められないまま上昇した。
近くにいた交代要員のもう1人も、扉が閉まっていないことに気付かなかった。
【システムづくりが重要】
観覧車を巡るトラブルは、各地で相次いでいる。
昨年3月には、名古屋市の東山動植物園で、中学生らが乗ったゴンドラの扉が開いたまま1周した。
これを受け、運営団体は係員に指導を行ったほか、観覧車に特殊なセンサーを取り付け、乗降場所以外で扉や鍵が開くと自動停止するシステムを導入した。
人的ミスのメカニズムに詳しい日本ヒューマンファクター研究所の塚原利夫・取締役副所長は、こうした「ハード面での備え」の必要性を指摘。
「ヒューマンエラーをゼロにするのは不可能。係員の教育などの対策だけでなく、エラーが起きることを前提にした対応が必要」と指摘している。
出典
『観覧車の扉閉め忘れ、再発防止へ「指さし」確認』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170918-OYT1T50026.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。