2019年11月8日5時0分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市の第三セクター・札幌振興公社は7日、藻岩山で運行する「札幌もいわ山ロープウェイ」の下りのゴンドラ(乗員乗客26人)が同日午後0時20分ごろ、緊急停止したと発表した。
上りと下りのゴンドラには乗員乗客計27人が乗っていたが、けが人はいなかった。
原因は不明で公社は当面、運休することを決めた。
公社によると、ゴンドラが中腹駅出発から約3分後、異常を検知して緊急停止した。
停止後、予備のモーターに切り替えて2台のゴンドラを最寄り駅に移動。
乗客は公社のバスでふもとに降りた。
公社は停止から約30分後に北海道運輸局、約1時間10分後に札幌市に報告した。
ロープウェイでは今年8月、緊急停止したゴンドラが鉄塔に衝突し乗客ら7人が負傷。
現在は上りの定員を通常の66人から30人に減員して運行している。
9月中旬の運行再開後、緊急停止は初めてで、公社は前回の事故との関連も含めて調査する。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/362655/
11月9日7時54分にNHK北海道からは、速度超過検知装置の誤作動だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
運行する札幌振興公社は8日、調査結果を発表し、緊急停止したのは数種類ある保安装置のうち速度超過を検知する装置が誤作動したことが原因だったと明らかにしました。
公社は新しいものに取り替えるとともに、そのほかの装置でも安全性が確認できるまで運休することにしています。
「札幌もいわ山ロープウェイ」は、ことし8月にゴンドラが緊急停止して支柱に接触し、男女あわせて7人がけがをする事故が発生し、運輸局から行政指導を受けたばかりでした。
札幌振興公社は「多大なご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます。早急に点検して安全を確認し、来週中には運行を再開したいです」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20191109/7000015176.html
11月8日18時42分にHTBニュースからは、故障した装置は8年前に取り付けたものだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この装置は8年前に取り付けられたもので新たなものに交換したということです。
もいわ山ロープウェイは9日と10日も運休して他の装置の点検を行い、運行再開は早くて11日となる見込みです。
https://www.htb.co.jp/news/archives_5966.html
11月12日23時38分に北海道新聞からは、安全対策を実施して運行が再開されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日にゴンドラが緊急停止し、運休していた札幌市の「札幌もいわ山ロープウェイ」が12日夕、5日ぶりに運行を再開した。
運営する札幌市の第三セクター・札幌振興公社は同日から各装置の点検を強化。
ゴンドラが鉄塔に衝突して乗客が負傷した8月の事故も機器の不具合が原因だったことから、さらに安全対策に努める考えを示している。
運行再開は当初、午前10時半の初便を予定していたが、強風のため約6時間半後にずれ込んだ。
再開の午後5時前には、約60人の観光客らが山麓駅に集まった。
公社は11日に北海道運輸局に提出した報告書に基づき、安全対策を実施。
12日から新たに、営業時間中に安全装置を目視で確認する巡回点検を行うほか、8月下旬の事故で不具合があった過負荷を検知する安全装置や、今回故障が判明した速度超過を検知する過速度検出装置なども技術職員が1日複数回点検する。
異常を検知する部品の交換も、予定を2年前倒しし、年内に行う。
公社の豊島誉弘常務執行役員は同日、報道陣に対し、乗客の安全に関わる機器が相次いで不具合を起こしたことを陳謝した上で「紅葉を見る機会に運休し、市民、観光客の皆さんに申し訳ない」と述べた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/364011/
(ブログ者コメント)
今年8月の緊急停止トラブルは、本ブログでも紹介スミ。
その時の原因は、重量安全装置の誤作動&ブレーキ設定ミスだった。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9971/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。