







2017年4月28日13時18分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島市中区の雑居ビルで、2015年10月、メイドカフェの従業員と客計6人が死傷した火災で、飲食店の男性従業員が、出火直前に火元とみられる1階階段のごみ置き場付近で「ガスバーナーでゴキブリの駆除をしていた」と説明していることが、28日、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、火災につながる行為とみて、近く、男性従業員を重過失失火などの容疑で書類送検する方針。
捜査関係者によると、男性従業員はビルテナントの店で働いていた。
警察の任意の聴取に対し、ごみ置き場付近でゴキブリにアルコールスプレーを吹き付け、ガスバーナーを使用したと話したという。
警察は、火がついたまま動き回るゴキブリなどを介して、近くのごみなどに燃え移ったとみている。
また、ビル所有者とメイドカフェ運営会社社長が、防火措置を講じる注意義務を怠った疑いがあり、警察は、2人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針。
火災は15年10月8日夜、中区流川町の2階建て木造一部鉄骨造りのビルで発生。
1、2階にあったメイドカフェの客と従業員の計3人が急性一酸化炭素(CO)中毒で死亡し、3人が重軽傷を負った。
一部の遺族は、昨年、ビル所有者らを相手取って約8000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。
出典
『広島ビル火災 火元は「ガスバーナーでゴキブリ駆除」』
http://mainichi.jp/articles/20170428/k00/00e/040/263000c
4月28日11時47分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
このビルに入居する飲食店の従業員だった男性が、警察の任意の事情聴取に対し、「ゴキブリを駆除するのに火を使った」という趣旨の説明をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
警察は、この火が周囲に引火して火災が起きたかどうか、慎重に調べている。
火災は15年10月8日午後9時40分ごろに発生。
木造一部鉄骨の2階建てビルが全焼し、2階のメイドカフェのアルバイト従業員の女性(当時28)と男性客2人(いずれも当時36)が死亡した。
火元は段ボールなどが置かれていた1階の階段横とみられ、捜査関係者によると、別の飲食店に勤めていた男性は出火当時、近くでゴキブリに火をつけ、駆除していたという。
出典
『「ゴキブリ駆除に火使った」従業員が説明 3人死亡火災』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X3JLMK4XPITB00D.html
(2017年6月9日 修正1 ;追記)
2017年6月7日13時49分に朝日新聞から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島県警は7日、ビル内の飲食店の店員の男(26)がガスバーナーでゴキブリを駆除しようとして引火したとして、重過失致死傷と重過失失火容疑で書類送検した。
「こんな場所で火を使えば火災になり、危険だという認識が薄れていた」と、容疑を認めているという。
県警によると、男はガスバーナーに火をつけ、アルコールスプレーを噴射してゴキブリを駆除しようとし、火が段ボールなどに引火。
ビルに燃え移って3人を死亡させ、3人を負傷させた疑いがあるという。
また、ビルの所有者の女(57)とメイドカフェの店長だった女(47)も、適切な避難訓練などを実施しなかったなどとして、業務上過失致死傷容疑で書類送検した。
出典
『3人死亡火災、店員ら書類送検 ゴキブリ駆除にバーナー』
http://www.asahi.com/articles/ASK6741V2K67PITB00F.html
6月7日22時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
県警によると、元店長は15年夏から、霧吹きで散布したアルコール製剤にバーナーで火をつける方法で害虫を駆除しており、元店長は「危険という認識が薄れていた」と供述したという。
県警は、火災当日の状況について、元店長は可燃物に点火したことを認識していなかったと判断した。
出典
『メイドカフェ火災 ガスバーナーで害虫駆除、3人書類送検』
https://mainichi.jp/articles/20170608/k00/00m/040/069000c
(ブログ者コメント)
朝日新聞の記事は、読み方によっては、火炎放射器のようにスプレーを使っていたとも読める。
2017年4月28日23時31分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後7時ごろ、群馬県渋川市渋川の焼き肉店「H」から火が出ていると、119番通報があった。
警察や消防によると、店舗2階から出火し、木造2階建ての店舗約85m2が全焼。
隣接する建物2棟の一部も燃えた。
30代の客の男性1人が、搬送先の病院で死亡が確認された。
男性2人女性3人の客と店員の男女2人も、のどにやけどなどのけがを負った。
新入社員の歓迎会のため、約20人で店に来ていた男性(27)によると、肉を焼いていた七輪から火が出て、店員が消火用のスプレーで火を消そうとしたが、スプレーが出なかった。
そのうち、火が上部のダクトに燃え移り、一気に屋根まで炎が燃え移った。
だれかが「逃げろ」と叫び、パニックになったという。
現場はJR渋川駅から北西約200m。飲食店が立ち並び、一時、騒然となった。
出典
『焼き肉店火災、1人死亡7人けが』
http://www.asahi.com/articles/ASK4X6TPCK4XUHNB00S.html
4月28日22時28分にNHK首都圏からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
出火当時、店の2階にいた客によると、しちりんから火が燃え上がったということで、1階に降りる階段付近は2階から避難しようとする人たちで、一時、騒然としたという。
出典
『飲食店火災8人搬送1人重体』
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170428/3029392.html
4月30日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
けが人が1人増え、店の経営者の男性(38)が重体となるなど、客と店員の男女8人が重軽傷を負った。
5月3日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
店には消火器があったが、使われずに被害が広がった可能性があるという。
(2017年5月22日 修正1 ;追記)
2017年4月29日と30日付の上毛新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
会社の歓迎会で2階にいた男性(27)によると、焼き網からダクトに火が移り、天井に燃え広がったという。
「『逃げろ』という声が聞こえて、客が一斉に階段に押しかけた。女性店員が消火しようとしたが、うまくいかない様子だった」と話した。
出火時に働いていた経営者の妻(36)によると、2階は3団体、約40人が飲食し、満席状態だった。
経営者は火災に気づき、客の安否確認のため、水をかぶって2階に向かったという。
「亡くなった方もいる。本当に申しわけない」と涙ぐんだ。
(ブログ者コメント)
小規模な飲食店では、従業員に対し、避難とか消火といった教育訓練は実施していないところが多いのかもしれない。
(2018年11月8日 修正2 ;追記)
2018年11月6日19時46分にFNN PRIMEから、火は天井の葦簀に燃え広がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
焼き肉店を経営する男が、業務上過失致死傷の疑いで逮捕された。
焼き肉店経営の小野容疑者(男性、39歳)は、渋川市の焼き肉店で、天井に設置された葦簀(よしず)に焼き肉の火が燃え移る可能性があるのに撤去しなかったため、2017年4月に焼き肉の火が葦簀に燃え移る火災が起き、35歳の男性が死亡するなど、2人を死傷させた業務上過失致死傷の疑いが持たれている。
小野容疑者は、経費節約のため、天井を葦簀で覆うことや排気設備の工事などを自分たちで行っていたということで、調べに対し、容疑を認めている。
出典
『焼き肉店で火事 経営者逮捕 群馬・渋川市』
https://www.fnn.jp/posts/00404895CX
11月6日17時14分にNHK首都圏からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、これまでの調べで、テーブル席のしちりんから上がった炎が排気ダクトに付いていた油分に引火し、天井に燃え広がったことがわかった。
当時、店の2階では、燃えやすい「よしず」が天井一面に張られていたため、火の回りが早かったと見られていて、警察は、店の経営者の小野容疑者(39)が十分な防火対策を怠ったとして、6日、業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。
出典
『焼肉店死亡火事で経営者を逮捕』
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20181106/0020993.html
2017年4月24日12時42分にYAHOOニュース(山陽新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前9時10分ごろ、岡山県美作市滝宮の岡山国際サーキットで、練習走行中のオートバイ7台が相次いで転倒する事故があり、岡山市のUさん(男性、38歳)、徳島県小松島市のIさん(男性、42歳)が全身を強く打ち、死亡した。
48歳と24歳の男性が、骨折など重傷のもよう。
警察やサーキット運営会社によると、走行していたのは岡山、香川、徳島、高知、奈良県のアマチュア16人。
いずれも男性で、高速走行が可能なライセンスを持っていた。
事故現場は、コース北部分にある「モスエス」と呼ばれる、やや下りの緩やかなS字カーブ付近。
1台がオイル漏れを起こし、後続車両がスリップするなどしたとみられ、警察は実況見分するとともに、カメラ映像などを分析し、詳しい原因を調べている。
運営会社によると、現場付近では、過去にもオートバイの死亡事故があった。
練習走行に参加し、事故に巻き込まれて転倒した高松市の会社員男性(42)は、「事故現場はスピードが出やすい場所。数台のオートバイが転がり、部品が散らばって、目を覆うような状況だった」と話した。
岡山国際サーキットは、1990年にTIサーキット英田としてオープン。
1周約3.7kmで、94、95年には、F1世界選手権が開催された。
練習走行中の死亡事故は、2007年9月と10年5月にも起きている。
出典
『岡山国際サーキットで事故 オートバイ転倒、2人死亡』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170424-00010001-sanyo-l33
4月24日12時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、先頭のバイクが転倒し、後続のバイク6台が巻き込まれたらしい。
消防は、負傷した7人のうち、4人を救急搬送した。
同サーキットによると、当時は約15人が、午前9時から練習中だった。
全員がコースの走行が許されるライセンスを保有し、一定のタイムで走れる技術を持っていたという。
この日は、排気量401CC以上のバイクが走っていた。
出典
『岡山国際サーキット バイク転倒2人心肺停止 練習走行中』
https://mainichi.jp/articles/20170424/k00/00e/040/222000c
(ブログ者コメント)
この事故の5日後に熊本県でも、レーシング場でバイクの練習をしていた際に死亡事故が起きてる。
(2017年4月29日23時41分 毎日新聞)
29日午後1時25分ごろ、熊本県大津町平川のレーシング場「HSR九州」で、山口市宮野下のKさん(50)が運転していたオートバイと広島市西区田方のⅯさん(44)が運転していたオートバイが接触。
Kさんは頭を強く打って搬送先の病院で死亡が確認された。
Ⅿさんは左足に軽傷を負った。
警察によると、30日は120~130台が出場するアマチュアレーサーらの大会が予定されており、29日は練習走行が行われていた。
現場は上り坂の直線コースで、事故原因などを調べている。
出典
『熊本のレーシング場 オートバイ同士接触、1人死亡』
https://mainichi.jp/articles/20170430/k00/00m/050/089000c
(2018年4月18日 修正1 ;追記)
2018年4月16日11時57分に日本経済新聞から、遺族が提訴したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日13時17分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
遺族らが16日、サーキットの運営会社と親会社のA社(愛知県)に対して、安全管理が不十分だったとして、計約3億5000万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴した。
訴状では、1台のオートバイから漏れたオイルが路面に広がったことが事故の原因とし、サーキットが適切な場所に監視員を配置しなかったためにオイル漏れを発見できず、走行中止を知らせる赤旗での表示が遅れたと主張。
コースの構造についても、現場脇の退避スペースが極端に狭く、過去に複数回の死亡事故が起きるなど安全性を欠いていると訴えている。
代理人弁護士によると、遺族らはサーキットに安全管理の改善を求めるため、提訴に踏み切ったという。
サーキット運営会社の担当者は取材に対し、「コース上の監視カメラと監視員で二重チェックをしていた。事故を確認したときは赤旗を上げて危険を知らせた」と話している。
事故は昨年4月24日に発生。
サーキットが発行するライセンスを持ったアマチュアらが走行中に7台が相次いで転倒し、2人が死亡、男性5人が重軽傷を負った。
〔共同〕
出典
『7人死傷、サーキット提訴 事故遺族らが岡山地裁に』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2942351016042018AC1000/
『サーキット事故 遺族ら賠償提訴 運営側に3.5億円求め』
https://mainichi.jp/articles/20180416/k00/00e/040/231000c
2017年3月5日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6844/
(2017年4月30日 修正1 ;追記)
2017年4月23日付で信濃毎日新聞から、換気目的で開けた扉を閉め忘れていたという下記趣旨の記事が、図解付きでネット配信されていた。
4月23日17時26分に読売新聞から、4月22日付で信濃毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
市動物園安全対策検証委員会は、22日、事故原因や安全対策の提言をまとめた報告書を小泉市長に提出した。
報告書は、事故は飼育員の人的ミスで起きたとしつつ、安全教育や人員配置なども要因だと指摘。
市は、既に提言に応じた安全策を講じたとして、5月3日に動物園の営業を再開する。
報告書によると、ナナは子宮内膜炎のため、約1カ月間、屋内寝室で生活。
女性飼育員は、事故発生の2月26日、臭気の強かったライオン舎を換気しようと、職員通路と屋外展示場をつなぐ扉(引き戸)=図A=を開けた。
さらに、ナナを屋外展示場に出そうと別の2つの扉=図B(鉄板の電動扉)、C(鉄格子の引き戸)=を屋内からのスイッチ操作などで開けたため、飼育員とナナが鉢合わせしたとみられる。
飼育員は、最初の扉を開けたのを忘れていたという。
動物園の作業ルールでは、3つの扉を同時に開けてはいけないことになっていた。
市は事故後、同園の正・臨時職員を計2人増員。
危険動物の寝床付近に飼育員が入る際は、扉開閉時の声出し確認や別の職員が必ず施錠をチェックするよう、飼育員に徹底した。
営業再開後、従来は午前8時半の開園時間を、平日は同9時半、土日曜と祝日は同9時とし、準備時間を長くする。
検証委委員長の坂本英房京都市動物園副園長(日本動物園水族館協会安全対策部長)は記者会見で、「ヒューマンエラー(人為ミス)が発生しても事故につながらないような安全対策を講じることが必要だ」と強調。
小泉市長は、「二度とこのような事故がないようにしていきたい」と陳謝した。
関係職員の処分については、今後、検討するとしている。
女性飼育員は3月下旬に退院。
自宅で療養しており、回復しつつあるといい、22日、コメントを発表した。
謝罪や支援者への感謝とともに、「一日も早く元気になって動物園に戻り、皆様に笑顔を届けられるように頑張りたい」とした。
市は、全国から励ましが寄せられたとして、5月3日は動物園がある懐古園を入園無料にする。
出典
『小諸市動物園、5月3日に営業再開 ライオン舎事故で報告書』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170423/KT170422FTI090018000.php
『ライオン事故、飼育員の扉閉め忘れ原因…検証委』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170422-OYT1T50114.html?from=ycont_top_txt
『小諸市動物園ライオン舎事故 市が「人為的ミス」判断』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170422/KT170421FTI090028000.php
2017年4月16日22時22分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月16日19時31分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後3時50分ごろ、兵庫県神河町川上の砥峰高原で行われていた恒例の「山焼き」行事で、地元の男性(62)がガスバーナーを使ってススキに火をつける作業中、周囲を炎に囲まれて火が体に引火し、全身をやけどする重傷を負った。
男性の衣服の火などを消そうとした別の男性(43)も手をやけどし、軽傷。
警察や消防によると、重傷を負った男性は、川上地区の住民ら約100人とともに、山焼き行事にスタッフとして参加。
ガスバーナーを使って点火していた際、誤って炎に囲まれ、逃げられなくなったという。
近くで作業に当たっていた男性が気付き、通報したという。
同署は山焼きの計画内容を確認するなどし、負傷した原因を調べている。
同高原は標高約900mにあり、約90ヘクタールにわたってススキが群生する西日本有数の自生地。
村上春樹さん原作の映画「ノルウェイの森」のロケ地としても知られる。
15日から順延された山焼き行事は、この日午後2時から始まり、観光客ら約1300人が様子を見守っていた。
山焼きは、地元住民らが約100年前から春先に続けてきた伝統行事。
住民らによると、火が人に燃え移り負傷する事故は初めてという。
出典
『伝統の山焼き、人に燃え移り重傷 兵庫・砥峰高原』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201704/0010101704.shtml
『映画「ノルウェイの森」ロケ地・砥峰高原の「山焼き」で引火、男性が全身やけどの重傷 兵庫・神河町』
http://www.sankei.com/west/news/170416/wst1704160045-n1.html
(ブログ者コメント)
山焼き時に炎にまかれる事故は、今年2月に秋吉台と下関市で、また3月にも熊本県で2件起きている。(本ブログ掲載スミ)
(2020年3月4日 修正1 ;追記)
2020年3月4日6時10分に神戸新聞から、やけど男性は死亡していた、12年前にも同じような事故が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
西日本有数のススキの自生地で知られる砥峰高原(兵庫県神河町川上)で2017年、伝統行事の山焼き中に点火担当の男性がやけどを負い、約2カ月後に亡くなった事故で、福崎署は3日、主催者にあたる同町の男性区長(63)を業務上過失致死容疑で神戸地検姫路支部へ書類送検した。
同署への取材で分かった。
事故は17年4月16日に発生。
ガスバーナーを使って点火作業中だった同町の男性=当時(62)=が炎に囲まれ、全身をやけどした。
男性は同年6月に多臓器不全で死亡した。
捜査関係者によると、区長は作業の総責任者でありながら、点火手順や危険回避の具体的な指示などを怠った疑いがある。
12年にも別の男性が点火中に両手をやけどする事故が起きていたが、その後、体制や装備の見直しなど、必要な防火対策が講じられていなかった点も重く見た。
山焼きはススキの発芽促進などを目的に毎年開催。
この年は大勢の観光客が見守る中、川上区の住民や消防団員ら約100人体制で行った。
事故を受けて翌年の山焼きは中止。
町や川上区で実行委員会を立ち上げ、点火手順や防火服の着用義務を明文化したマニュアルを策定した。
昨春に地元関係者だけで再開し、今年も3月下旬に非公開での実施が予定されている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202003/0013164414.shtml
2017年4月10日20時41分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長野県の志賀高原スキー場近くのクロスカントリーコースで、平成25年3月、圧雪車に巻き込まれて死亡した小学5年の男児の両親が、圧雪車の運転手らを雇用していたPホテル(東京)に約7400万円の損害賠償を求めた訴訟は、長野地裁で10日までに和解が成立した。
和解内容は明らかにしていない。
訴状によると、同年3月19日、コースを滑っていた男児=当時(11)=が圧雪車を追い抜こうとした際、後部の回転部分に巻き込まれた。
原告側は、部活動でコースを使うと知りながら、ホテル側が誘導員配置などの注意義務を果たさなかったと主張していた。
圧雪車の男性運転手と作業統括の男性は、26年10月、業務上過失致死罪で略式起訴された。
同ホテルは、「亡くなった方のご冥福を祈るとともに、再発防止に努める」としている。
出典
『小5死亡圧雪車事故で和解 ●●●●ホテルと両親』
http://www.sankei.com/affairs/news/170410/afr1704100025-n1.html
※事故当時の状況については、2013年3月20日付で日本経済新聞から、下記趣旨の
記事がネット配信されていた。
19日午後1時35分ごろ、長野県山ノ内町の志賀高原・一の瀬ダイヤモンドスキー場近くで、クロスカントリースキーをしていた同町立東小5年の男児(11)が作業中の圧雪車の後部ローターに巻き込まれ、間もなく死亡が確認された。
警察は、安全確認が不十分だった疑いがあるとみて、圧雪車の男性運転手(34)から事情を聴いている。
同小によると、男児を含む1~6年生計22人に外部の男性コーチ1人、保護者1人が付き添い、クロスカントリーコースで部活動中だった。
この日から春休みで、午後から練習をしていたという。
現場ではクロスカントリーの大会のため、圧雪車がコースを整備していた。
天候は晴れだった。
警察によると、ローターは車体後部に取り付けられた横長の部品で、回転しながら雪面を平らにならす仕組み。
出典
『圧雪車に巻き込まれ小5男子死亡 長野・志賀高原、スキー中に』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG19051_Z10C13A3CC1000/
2017年4月10日20時42分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月10日22時11分に読売新聞から、4月12日付で朝日新聞ちば首都圏版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後0時15分ごろ、千葉県浦安市舞浜の東京ディズニーリゾートの一角にある貸しホール「舞浜アンフィシアター」で男性が作業中に落下したと、消防に通報があった。
警察などによると、落下したのは東京・世田谷区に住むパフォーマーのYさん(男性、38歳)で、病院に運ばれたが、死亡した。
これまでの調べで、当時、劇場では、Yさんが高さ16mの天井からワイヤーでつり下げられた状態で下におりるスピードを調整する点検作業が行われていて、10mくらいの高さから落下したという。
警察によると、ワイヤーは出演者が天井から舞台に降りたり、空中遊泳したりする際に使うもので、複数の関係者が舞台の演出装置を操作し、ワイヤーを上げ下げする速度を確認していたという。
劇場は、現在、大手広告代理店の関連会社が、今後予定されている公演のために借りていて、当時、公演に向けた準備が行われていたという。
警察は、安全管理に問題がなかったかなど、当時の状況を調べている。
Yさんはパフォーマーが所属する会社を経営しており、世界的に知られるパフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーに参加するなど、国内外で活躍するパフォーマーとして知られていた。
出典
『TDR劇場 機器点検中に転落死』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/1086065071.htm
『TDR内ホール、宙吊りで点検中10m転落死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170410-OYT1T50056.html?from=ycont_top_txt
2017年4月10日20時9分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前10時半ごろ、群馬県太田市の北部運動公園で、運転手が乗った芝刈り機と牽引していた3台の客車のうち先頭の1台が、道路脇の斜面をおよそ1m下まで滑り落ちた。
この事故で、芝刈り機を運転していたアルバイトの72歳の男性が左足の親指を骨折したほか、客車に乗っていた60代から70代の男女3人が、胸を打つなどの軽いけがをした。
この公園では今月6日からイベントが開かれ、乗り物は花を観賞する乗客を乗せて園内を周遊していたという。
主催者によると、専用のカートの調子が悪くなったため、10日から、代わりに芝刈り機で客車をけん引していたという。
警察は、安全管理に問題がなかったかどうか、詳しい状況を調べている。
出典
『周遊乗り物が斜面滑落 4人けが』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1066065061.html
2017年4月8日23時17分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後7時40分ごろ、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれていたコンサートの来場者から、「入場者がけがをしている」などと119番通報があった。
警察などによると、ライブ客のうち、男性1人と女性20人の計21人が体調不良を訴え、このうち女性19人が病院に運ばれ手当を受けており、いずれも過呼吸や打撲の軽い症状という。
警察によると、コンサートは国際展示場で午後6時ごろから始まり、10~20歳代を中心に約1万8000人が詰めかけていた。
座席はなく、盛り上がりを見せるうちに、興奮状態の数人が会場の端に移動してうずくまり、体調不良を訴えたという。
コンサートは予定通り、午後9時まで続けられた。
幕張メッセのホームページによると、同日夜は「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」というグループのコンサートが開かれていた。
ワンオクロックは、平成17年に結成された日本の4人組ロックバンド。
19年のデビュー以来、全国ライブハウスツアーや音楽イベントを中心にライブを行い、若者の絶大な支持を集めている。
ボーカルのTAKAは、歌手の森進一、昌子元夫妻の長男。
出典
『過呼吸症状で19人搬送 ONE OK ROCKコンサート 千葉・幕張メッセ』
http://www.sankei.com/affairs/news/170408/afr1704080029-n1.html
4月9日0時42分に共同通信からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後7時40分ごろ、千葉市美浜区の幕張メッセで行われたロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」のコンサート中、体調不良になって会場外に出る客が相次いだ。
地元消防によると、約50人が熱中症や過呼吸とみられる症状を訴え、21人が病院に運ばれた。
足腰の打撲を訴える客もいるという。
警察によると、重症者は確認されていない。
複数の客によると、会場では全員が立ち見で、メンバーがステージから客席付近に下りた際、近くで見ようとした客が殺到し、かなりの人数が一時、転倒。
コンサートは続行したが、場内は蒸し暑く、外に出る人が相次いだ。
出典
『幕張メッセ、50人体調不良 ワンオクのコンサート』
https://this.kiji.is/223423829337948169?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
今回病院へ搬送された21人が、過呼吸症状によるものか、打撲によるものか、それとも熱中症によるものかは定かでないが、仮に過呼吸症状だったとすれば、大勢の若い女性が一度に過呼吸症状を訴えた事例は、過去にもしばしば起きている。
以下は、本ブログ掲載事例。
2013年6月26日掲載
『2013年6月19日 兵庫県の県立高校で女生徒1人が過呼吸のような症状になり、その様子を見ていた17人も同様の症状になって病院へ』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2972/
2017年4月6日19時0分にテレビ大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
別府市の別府ラクテンチで、来園者が使う手の消毒用のボトルに誤って別の消毒液が混ざっていたことが分かった。
子どもを含む6人が、手が赤くなるなどの症状を訴えているという。
ラクテンチによると、4日、バートパークの出入り口に設置していた消毒液を使った複数の来園者から「手が赤くなった」などと訴えがあった。
職員が確認したところ、ボトルには鳥インフルエンザ対策で靴底を消毒するための消毒液が混ざっていたという。
靴底用の消毒液は、水で500倍に薄めて使用するものだが、ボトルには原液のままで入れていた。
6日までに、6歳の子ども2人を含む来園者6人から、手や顔が赤くなったなどと訴えがあったという。
担当者の入れ間違いが原因だということで、別府ラクテンチでは、消毒液の保管方法を見直すなどの再発防止策をとるとともに、症状がある人は連絡してほしいと話している。
出典
『ラクテンチで消毒薬入れ間違い 子どもなど被害』
https://www.tostv.jp/news/205.html
4月6日23時2分に朝日新聞から、4月6日23時47分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
大分県別府市の遊園地「別府ラクテンチ」で、来場者から「手が赤くはれた」と訴える申し出があった。
申し出があったのは、4~6日に来園した6歳の女児ら6人。
鳥類とふれあうコーナーの入り口で消毒液を使った来場者とみられる。
いずれも、症状は快方に向かっているという。
園によると、入り口に鳥インフルエンザの防疫用に消毒液を置き、利用を呼びかけていた。
手に使う分と靴底に使う分の2種類がある。
手の消毒に使うアルコール液を入れる容器に、職員が過って靴底用を混入したといい、来場者の6人は手や腕などがはれたり、かゆみが出たりしたという。
出典
『遊園地客ら、消毒液で手腫れる 靴用誤混入か 別府』
http://www.asahi.com/articles/ASK4653H2K46TPJB01Q.html
『別府ラクテンチの消毒液間違え炎症被害』
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=04060037100&day=20170406
2017年3月20日0時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県の高森町と南阿蘇村の2カ所で、19日、放牧用の草原である牧野(ぼくや)の野焼き作業中に火が燃え移るなどして、1人が死亡、2人が重軽傷を負った。
警察によると、同日午後2時20分ごろ、高森町野尻の牧野で、同町尾下の男性(66)が野焼きの火に囲まれ、全身にやけどを負った。
熊本市内の病院に運ばれたが、同日深夜に死亡した。
男性は、NPO法人が所有する牧野の野焼きにボランティアで参加していた。
午後2時ごろから約40人で作業を始め、山の上の方にいたという。
同日午前11時ごろには南阿蘇村一関の牧野で、近くの農業の男性(78)が、野焼きで広がった火で顔や両手足などにやけどを負い重傷。
男性についた火を消そうとした獣医師の男性(56)も、両指先をやけどする軽傷を負った。
午前10時から地元住民約40人で約30ヘクタールの牧野を焼く予定で、2人は火をつける役をしており、中腹付近にいたという。
出典
『野焼きでやけど、1人死亡2人重軽傷 熊本』
http://www.asahi.com/articles/ASK3M5QW4K3MTLVB00P.html
(ブログ者コメント)
野焼き中の死亡事故は、今年2月に秋吉台と下関市でも起きている。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6816/
また、2010年に御殿場市で起きた3人死亡事故では、今年3月に有罪判決が出ている。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6837/
2016年7月11日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6086/
(2017年3月25日 修正1 ;追記)
2017年3月16日22時50分に京都新聞から、大量の炭を一度におこしたことが原因という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月16日18時28分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
中京署は16日、業務上失火の疑いで、京都市下京区の会社員の男(23)を書類送検した。
同署によると、男は出火元の店員で、「団体客の準備で必要以上の炭を焼き、燃え上がった」と容疑を認めているという。
中京署によると、男は、団体客の準備を早く済ませようと、約30人分の木炭約60個(約20kg)を一度に金網の上に置き、ガスこんろで焼いたという。
店側は、炭火をおこす際、小分けにするよう店員に指導していたとし、同署は、店側の過失責任までは問えないと判断したという。
居酒屋は、現在、閉店している。
出典
『先斗町火災、火元の店員送検 京都、木炭60個一挙点火』
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20170316000149
『こんろに炭20キロ一気に投入し火災…京都・先斗町の居酒屋従業員を業務上失火の疑いで書類送検 京都府警』
http://www.sankei.com/west/news/170316/wst1703160056-n1.html
(2017年6月30日 修正2 ;追記)
2017年6月28日8時22分に産経新聞westから、不起訴処分になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上失火容疑で書類送検された居酒屋の男性従業員(24)について、京都地検は不起訴処分(起訴猶予)とした。
処分は今月26日付。
地検は、処分理由について明らかにしていない。
出典
『京都・先斗町火災で居酒屋従業員を不起訴 京都地検』
http://www.sankei.com/west/news/170628/wst1706280014-n1.html
2015年2月22日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報は下記参照。
(1/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4636/
(2/2)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4637/
(2017年3月21日 修正2 ;追記)
2017年3月13日20時10分にNHK北海道NEWS WEBから、副店長に有罪判決という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月13日13時53分に読売新聞から、3月13日14時28分に共同通信から、3月14日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
安全管理を怠ったとして業務上過失傷害の罪に問われている実質的な店の責任者である副店長に対し、札幌地裁は13日、罰金40万円の判決を言い渡した。
金子裁判長は、「施設管理や安全確保は被告の業務の一環で、事故の直前に看板と同じ色の部品が看板の真下の歩道に落ちているのを確認しており、看板からさらに部品が落ちる可能性を十分予測できた。歩行者に危険が及ばないよう注意喚起していれば事故は避けられた」と指摘した。
その上で、「被害者は非常に重いけがを負い、被告の落ち度は重大であるが、今後、被害者やその家族に謝罪し、誠意ある対応をすると約束している」として、副店長に罰金40万円の判決を言い渡した。
弁護側は、最初の部品の落下後、目視点検をしたが、看板の一部と認識することは難しく、事故は予見できなかった点や、看板設置工事の欠陥が事故原因、副店長は看板の維持管理の責任者でないなどと主張し、無罪を求めていた。
判決を受け、弁護側は13日午後、札幌市内で記者会見し、「事故の予見可能性を広く捉え過ぎている」と批判した。
関係者によると、部品が頭に当たり重傷を負った女性は、現在も意識不明の状態が続いている。
この事故のあとも、ビルの外壁や看板などが落下する事故は全国であとを絶たず、歩行者などがけがをするケースも少なくない。
このうち仙台市青葉区では、去年4月、ビルの屋上に設置された金属製の板が風にあおられて落下し、通りかかった男性が頭にけがをした。
長崎県時津町でも、去年4月、ビルの2階部分の外壁にかかっていた美容室の看板が風に飛ばされ、バスを待っていた女性が軽いけがをした。
札幌市でも、おととし4月、ススキノの雑居ビルから金属片が落下し、70代の男性が軽いけがをした。
事故をきっかけに、札幌市は対策を強化したが、課題も残っている。
札幌市では、事故の前から、屋外に設置した看板は3年に1度、所有者が定期的に点検を行い、鉄骨の腐食や変形、ボルトのゆるみなど、18の検査項目で異常がないかを市に報告するよう、義務づけていた。
しかし、検査の方法については具体的に定められておらず、今回落下した看板も、事故の3年前の点検で地上から目視を行っただけで、すべての項目で「異常なし」とされていた。
このため、札幌市では看板の状態を正確に把握するため、点検結果の報告の際に所有者に対し、看板の接続部や看板を支える部分などの写真を添付し、どのような点検を行ったかを具体的に記載させるなど、対策を強化した。
このうち、繁華街ススキノを抱え、看板の数が道内一多い札幌市中央区では、規制が強化されたあと、およそ500件分の看板について点検報告が寄せられ、区の担当者が内容を精査した結果、5件の看板で落下のおそれがあるとして、所有者に改善を求めたという。
しかし、中央区によると、規制が強化された去年1月以降、提出期限を迎えながら点検報告が行われていない看板が200件あまりと、全体のおよそ3件に1件に上っていて、対策には課題も残っている。
出典
『看板落下 罰金40万円の判決』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20170313/4350881.html
『看板落下で重体、副店長に罰金40万…札幌地裁』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170313-OYT1T50113.html
『看板落下で重傷、罰金40万円 飲食店責任者に札幌地裁』
https://this.kiji.is/213881703571015163?c=39546741839462401
『札幌・看板落下 女性重体 「予見できた」 かに店副店長に有罪 地裁判決』
http://mainichi.jp/articles/20170314/ddm/041/040/141000c
3月13日23時28分にNHK北海道NEWS WEB新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
判決によると、被告は事故の約2時間前、歩道上に鉄製部品があることを通行人に指摘された。
金子裁判長は、「鉄製部品は真上にある看板と色合いや質感が似ていた。そのことは歩道上から目視で把握でき、看板からさらに別の部品が落下する恐れがあることは想定できた」と予見可能性を認め、「店内に備えていたコーン標識などで歩行者に注意喚起すれば、事故を回避できた」と判断した。
事故原因については、「看板の部品や支柱の接続部分の強度が著しく劣化し、一部は固定すらされていなかったことにある」と認定。
「看板の維持管理に当たっていた(本社の)担当者らの落ち度も重大」とし、被告の罰金額を求刑よりも減らした。
出典
『S店、看板落下事故 罰金40万円 「副店長、予測可能」』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0378314.html
2017年3月12日21時40分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月12日20時32分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後3時すぎ、京都市伏見区向島大河原の宇治川河川敷で、無線操縦のラジコンヘリが墜落して炎上、アシなどの雑草約22.5ヘクタールが焼けた。
消防車15台と消防ヘリ1機が出動し、近くを通る国道1号の巨椋(おぐら)大橋の南行き車線を一時通行止めにして消火に当たった結果、午後5時17分に鎮圧された。
けが人はなかった。
警察によると、ラジコンヘリは全長約1.6mで、動力源はバッテリー。
愛好者が集まる近くの無線操縦専用の京都模型飛行場で、大阪府の会社員男性(66)が操縦していたという。
目撃した人の話などから、警察は、何らかの原因で回転翼のスピードが弱まって墜落したとみている。
京都市には、事故当時、乾燥注意報が出ていた。
出典
『ラジコンヘリ墜落、河川敷焼く 京都・伏見』
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20170312000117
『河川敷に無線操縦ヘリ墜落 23ヘクタール延焼 京都』
http://www.asahi.com/articles/ASK3D5FQ7K3DPLZB00K.html
(ブログ者コメント)
写真を見ると、山焼きと見間違うばかりに火が燃え広がり、広範囲に黒い煙がモクモクと出ていた。
2017年3月12日20時40分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月12日19時44分にNHK和歌山から、3月13日付で毎日新聞東京版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時15分ごろ、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、アジアゾウの体を洗っていたタイ国籍の飼育員マディさん(37)が、ゾウが振り回した鼻に当たり、救急搬送された病院で約1時間後に、脳挫傷による死亡が確認された。
警察が、当時の詳しい状況を調べている。
警察によると、ゾウは40歳の雌のラリー(約3.5トン、高さは3m近い)。
当時、マディさんは開園準備のため、別のタイ人男性飼育員(53)とともに、おりの中でラリーを含む2頭のゾウの体を洗っていたという。
マディさんがラリーの顔付近を洗っていたところ、ラリーが嫌がったため鼻が当たっておりの鉄柵に飛ばされ、たたきつけられた。
ラリーはさらに、マディさんに襲いかかり、鼻で体を押さえつけたため、男性飼育員が救助。
マディさんは病院搬送時、すでに意識がなかったという。
施設は開園前で、客はいなかった。
施設はこの日、通常より5分遅れでオープンしたが、13、14日は臨時休園する。
ラリーは昭和53年の開園当初からこの動物公園で暮らしているが、飼育員にけがをさせたことはなかったという。
亡くなったマディさんはタイで10年以上、ゾウを飼育した経験があり、平成27年から同施設に勤務していた。
出典
『アジアゾウに襲われ、タイ人の男性飼育員が死亡 和歌山・アドベンチャーワールド』
http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120022-n1.html
『ゾウの鼻にあたり飼育員死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044663341.html?t=1489348635244
『飼育員死亡 洗体作業中、ゾウにたたかれ 脳挫傷で 和歌山』
http://mainichi.jp/articles/20170313/ddm/041/040/075000c
2人は、体を横たえたラリーに水をかけてブラシで洗っていたが、ラリーが急に立ってマディさんに鼻を当て、金属製のおりの柱(直径約15cm)に押しつけたという。
出典
『象の鼻に当たり飼育員死亡 アドベンチャーワールド』
http://www.asahi.com/articles/ASK3D3TP5K3DPXLB00D.html
3月12日20時22分に同じ産経新聞westから、過去の大型動物をめぐる主な事故のリスト付きで、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
動物園やサファリパークなどで飼育員がライオンやゾウなど大型動物に襲われる事故は、近年、全国的に相次いでいる。
千葉県成田市の動物プロダクションでは、今年1月、飼育員の男女2人が雄の成獣のライオンに襲われ重傷。
翌月には長野県小諸市の市動物園で、20代の女性飼育員が雌ライオンに顔や足をかまれ、大けがを負った。
今回のアドベンチャーワールドと同様、ゾウが絡んだ事故もあり、平成24年にはラオス人の男性飼育員が雌のアジアゾウに胸などを踏まれて死亡。
ゾウは穏やかそうな外見とは対照的に飼育員との事故が多い動物とされ、千葉県市原市の「市原ぞうの国」の広報担当者は、「体が大きく、わずかな動作でも飼育員の大けがにつながりやすい。信頼関係がなければ近づいてはいけないが、人間とのコミュニケーションを求める性格もある」と、飼育の難しさを強調した。
動物の行動に詳しい岩手大学の出口善隆准教授も、「雌ゾウは、発情期や排卵が近づくと、外部との接触を嫌がる傾向にある」と指摘。
その上で、全国的に大型動物の飼育事故が相次いでいることについて、「飼育下の動物でも、野性的な面は完全には排除できない。施設は飼育員の経験に頼るだけではなく、緊急避難の方法など対策を考えていく必要がある」と話した。
出典
『ゾウの飼育員死亡 「飼育下でも野性的な面は排除できない」 専門家が警鐘』
http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120043-n1.html
3月14日17時50分にNHK和歌山からは、施設は飼育方法を変更するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設では臨時休園して、事故の再発防止策を検討してきた。
その結果、今後は原則として飼育員がゾウと同じスペースに入らずに、柵の外から餌やりや体の洗浄などを行い、掃除の際には前もってゾウを別の場所に移動させることになった。
これを受けて、今月17日から営業を再開するが、来園者がゾウの背中の上に乗ったり餌を与えたりする催しについては引き続き休止し、安全対策の検討を進めるとしている。
日本動物園水族館協会によると、国内では、同じ飼育スペースに入ってゾウの世話を行う施設が多いということだが、アメリカでは、トレーニングを重ねることで、柵の外からでも飼育や健康チェックを行えるようにしている施設が増えているという。
今回の事故を教訓に、誰もが安心できる飼育方法を検討することが、改めて求められている。
出典
『ゾウの事故で飼育方法を変更』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/2044710691.html
(ブログ者コメント)
産経新聞westに掲載されている事故リスト中、いくつかの事例は本ブログでも紹介している。
2017年3月10日18時54分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月10日付で日テレNEWS24(山口放送)から、3月10日22時26分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後3時半すぎ、宇部市の「ときわ遊園地」の従業員から「遊具が燃えている」と消防に通報があった。
ときわ公園管理課によると、火が出たのは「スカイダンボ」という、遊園地の上空をゴンドラに乗って1周する懸垂式モノレールの乗り場で、この遊具は点検期間中で営業していなかったが、一時、煙が激しく上がったため、園内にいた20人ほどの客を外に避難させたという。
消防と警察によると、火はおよそ30分後に消し止められたが、鉄骨の建物の2階部分にある乗り場と1階の遊園地を管理する会社の事務所、合わせて323m2が全焼した。
この火事でけが人はいなかった。
ときわ公園管理課によると、当時、乗り場の床を補修するため男性従業員が溶接していたということで、警察は、溶接の火花が飛び散って下にある事務所に火が燃え移った可能性があるとみて、詳しい状況を調べている。
下関地方気象台によると、宇部市では午後3時半ごろ、最大瞬間風速8.7mの風が吹いており、山口県全域に乾燥注意報が出ていた。
宇部市によると、この火事の影響で「ときわ遊園地」は12日まで休園するという。
出典
『ときわ遊園地で火事 客避難』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064630921.html?t=1489173422726
『遊園地で遊具の建物が燃える火事(山口県)』
http://www.news24.jp/nnn/news8708832.html
『遊園地で火災、けが人なし 山口・宇部』
http://www.sankei.com/west/news/170310/wst1703100094-n1.html
2017年3月7日16時13分にNHK新潟から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月7日16時14分に時事ドットコムからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし8月、湯沢町土樽の魚野川で、川遊びをしていた当時、東京の小学1年生だった男の子が、倒れてきた岩(高さ180cm、幅70cm、厚さ60cm)に挟まれ、死亡した。
男の子は、大手予備校「K」の系列の東京にある学習塾が開いた「野外教室」に参加していて、警察は、塾の関係者などから事情を聞くなどして、事故の状況や原因を調べていた。
その結果、当時、野外教室を企画し事故があった当日、30人余りの子どもたちを引率していた59歳と53歳の2人の塾の職員が、事前に現場の下見をしていなかったことがわかったという。
警察は、十分な安全確認をせずに子どもたちを危険な場所で遊ばせていたとして、2人の職員を業務上過失致死の疑いで7日、書類送検した。
2人は容疑を認めているという。
岩は前日までの雨で不安定な状態になっていたという。
野外教室を企画した「KGD」は、「児童やご遺族の方に大変申し訳なく、おわびのしようもない。二度とこのようなことが起きないよう、安全対策の見直しを進めていきたい」とコメントしている。
出典
『小学生死亡 引率者を書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1034516712.html
『引率男性2人を書類送検=川遊びの小1死亡で-新潟県警』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700951&g=soc
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、河原には一抱えもありそうな石がゴロゴロしており、その一角に横になった大きな岩が1個、アップで映されていた。
その岩が倒れてきて挟まれたのかもしれない。
また、横になった岩と同程度の大きさの岩がまとまって数個、縦とか斜めとかに立っている様子も映されていた。
そういった場所にあった岩が倒れたのかもしれない。
(2018年8月7日 修正1 ;追記)
2018年8月6日19時26分にNHK新潟から、一旦は不起訴になったが再捜査中など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男の子の両親が会社に対し、損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
訴えを起こしたのは、平成27年8月、新潟県湯沢町の魚野川で川遊びをしていて、倒れてきた岩に挟まれて死亡した小学1年生の男の子の両親。
死亡した男の子は、大手予備校のグループ会社「KG」が企画した2泊3日の野外教室に参加していた。
訴えによると、両親は引率する職員らが現場の下見をしておらず、川で遊んでいる子どもが何人いるかも把握していなかったなど、事故を避ける義務を怠ったとして、「KG」に4億5000万円余りの賠償を求める訴えを、6日までに東京地裁に起こしたという。
この事故をめぐっては、引率していた男性職員2人が業務上過失致死の疑いで書類送検され、その後、嫌疑不十分で不起訴になったが、先月、長岡検察審査会が「不起訴は不当だ」と議決し、検察が改めて捜査している。
「KG」は、「現時点で訴状が届いていないため、コメントは差し控えます。誠実に対応していきます」としている。
出典
『野外教室死亡事故で賠償求め提訴』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20180806/1030004322.html
(2019年4月10日 修正2 ;追記)
2019年4月9日19時11分にNHK新潟から、再捜査結果でも不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
平成27年8月、湯沢町で行われた野外教室で、川遊びをしていた東京の小学1年生の男の子が倒れてきた岩に挟まれて死亡し、警察は、野外教室を企画し、子どもたちを引率していた学習塾の男性職員2人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
新潟地検長岡支部は嫌疑不十分として2人を不起訴としたが、死亡した男の子の父親が検察の判断は不当だとして長岡検察審査会に審査を申し立て、審査会は去年7月、「事前に現場調査を行っていれば、河原の石が崩落する危険性を把握することは可能だった」などとして、不起訴不当の議決をした。
この議決を受けて検察は再び、この事故について捜査を進めた結果、9日付けで不起訴とした。
これについて新潟地検は、「捜査した結果、犯罪を証明する証拠が不十分であった」としている。
一方、小学生の遺族の代理人の佐川弁護士は、「岩が落ちてくることは予測できたと思っているので納得できず、民事裁判で訴えていきたい」としている。
出典
『野外教室死亡事故 再び不起訴に』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20190409/1030007399.html
2017年3月6日22時5分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時50分ごろ、香川県丸亀市の遊園地「NEWレオマワールド」で、屋内型ジェットコースター「スペースシップ2056」が運営会社の男性社員(51)と接触、男性は背骨や鎖骨を折るなどのけがをした。
意識はあるという。
警察によると、事故当時、コースターは無人で走行していた。
男性は1人でコースターの運行を担当しており、コース内の落とし物を拾うために近づいたとみられる。
この遊園地では、2014年11月と15年2月にも、従業員が別のコースターと接触して負傷したほか、15年5月と6月に2人乗りコースターで客がけがをする事故が2件起きている。
出典
『コースターに接触、男性けが 香川・丸亀の遊園地』
https://this.kiji.is/211469935343140865?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
それぞれの事故の状況や原因は異なるが、2年と4ケ月の間に、客も含めて計5件の人身事故は、ちと多すぎる感がある。
起きる時には続いて起きることがある、ということか?
それとも、安全管理の根っこ部分に問題があるのだろうか?
過去4件の人身事故は、下記参照。
2015年6月20日掲載
2015年6月13日 香川県丸亀市の遊園地で上下左右に揺れるコースターに1人で乗っていた女性がカーブの際に座席で腰を打ち重傷、過去にも2回同様の事故があった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4971/
2015年2月19日掲載
2015年2月13日 香川県丸亀市の遊園地でジェットコ-スターの運行前点検中、戻ってきたコースターがまだゆっくりと動いているのに乗ろうとして足を踏み外し、足の指骨折などの重傷
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4632/
2014年11月20日掲載
2014年11月14日 香川県丸亀市の遊園地でジェットコースター下の柵の中で樹木剪定中、コースターに接触して意識不明の重体、営業中は関係者でも柵内には立入り禁止だった (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4435/
2017年2月26日23時12分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後7時半ごろ、東京都港区六本木6丁目のホテル「G」6階のステーキレストラン「O」から出火、消防によると、厨房の天井約10m2と排気ダクトが燃えた。
客や店員やホテルの利用者ら、合わせて約200人が避難した。
警察によると、オーブンの上にある排気ダクト付近から出火したとみられるという。
出典
『ホテルGの飲食店から出火 200人避難』
http://www.asahi.com/articles/ASK2V72S9K2VUTIL023.html
2月26日22時37分に毎日新聞からは、オーブンから出火したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後7時半ごろ、東京都港区六本木6丁目の商業施設「六本木ヒルズ」内にあるホテル「G」の6階にあるステーキ店のオーブンから出火し、ダクトに延焼した。
東京消防庁によると、利用客ら200人程度が避難したが、けがをした人はいない。
ポンプ車など10台以上が出動した。
ホテルによると、1階から6階にかけてレストランやバーがあり、6階にはステーキ店のほかにすし店も入っている。
ロビーでは、避難した人たちにホテル側が椅子を用意、飲み物を配るなどして対応した。
出典
『火災 ホテルGで利用客200人避難 六本木』
http://mainichi.jp/articles/20170227/k00/00m/040/057000c
(ブログ者コメント)
高級店であれば、ダクト内部の清掃も定期的にしっかりやっているような気がするのだが・・・。
2017年2月27日付で信濃毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月27日9時11分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前9時半ごろ、小諸市丁の市動物園のライオン舎内で、飼育員の女性(22)が雌ライオンのナナ(15歳)に喉や顎、右脚などをかまれた。
女性は佐久市内の病院に運ばれ、警察によると重傷だが意識はあり、命に別条はないという。
小諸市は同園を閉鎖し、警察や保健所が原因を調べている。
市は、原因究明や対策見直しが終わるまで、当面、休園にする。
市によると、午前9時半ごろ、来園者の女性が「ライオンに人がかまれている」と、離れた場所にいた男性飼育員に伝えた。
男性飼育員が駆け付けると、女性はライオン舎の「屋外展示場」の床にあおむけに倒れ、右脚をかまれていた。
その後、ナナは女性を引きずって屋外展示場奥の動物通路に移動。
男性飼育員と、続いて駆け付けた男性主任の2人で、ホースで放水してナナを引き離し、女性を救出した。
市によると、女性は救出後、当時の状況を「よく覚えていない」と話したという。
市総務課や経済部によると、女性は2015年4月から市の嘱託職員として同園に勤務し、現在はライオンの担当飼育員2人のうちの1人。
通常、世話は単独でしている。
女性は、ナナとの“付き合い”は約2年になる。
「ナナは女性にとても懐いていた」と動物園関係者はいう。
市によると、ライオン舎のチェック表には、26日午前9時25分、女性がライオン舎に入ったと記してあるが、作業内容は現時点で不明。
同7時25〜50分にも女性はライオン舎に入り、子宮内膜炎の薬を肉に混ぜてナナに与えていたという。
ナナは04年11月に雄のカイと共に多摩動物公園(東京都)から譲り受け、14年4月のカイの死後は小諸市動物園で唯一のライオンだった。
作家の村上春樹さんがウェブサイトや著書でナナについてつづったことから広く知られ、人気者だった。
出典
『ライオンにかまれ重傷 小諸市動物園の飼育員』
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170227/KT170226FTI090018000.php
『「なぜ、ナナが突然…」ライオンが飼育員襲う 関係者に衝撃 小諸市動物園』
http://www.sankei.com/affairs/news/170227/afr1702270005-n1.html
2月27日19時33分に毎日新聞からは、市は管理体制を改めるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は27日、これまで1人で行っていたライオンの世話を、同日から2人態勢に改めたと明らかにした。
飼育員レベルで備えていた手引なども、園として明確なマニュアル化を図る考えを示した。
市によると、園全体の飼育マニュアルがあるほか、ライオン用は、飼育員の手引と扉施錠などのチェック表がある。
27日からはそれを基に、2人で獣舎に入り、ダブルチェックする態勢を取っている。
出典
『小諸市動物園 ライオンの世話を2人態勢に 飼育員重傷で』
http://mainichi.jp/articles/20170228/k00/00m/040/046000c
2月28日13時19分に読売新聞からは、事故当時の状況に関するやや詳しい下記趣旨の記事が、ライオン舎の見取り図付きでネット配信されていた。
2月27日8時1分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
飼育員が屋外のおりに出るために使う通路の鉄の引き戸(図中扉C)が、女性が見つかった際、開いた状態だったことが、27日、市の調査でわかった。
市は同日、報道陣に対し、おりなどを公開したが、「扉が開いていた理由が想像できない」としている。
同園では、飼育員がおりや寝床を掃除する際などには、通路側から鉄格子の引き戸(扉A)や鉄板の上下開閉式の電動扉(扉B)を操作して開け、ライオンが移動したことを確認した上で扉を締めて施錠し、隔離することになっていた。
だが、発見時には、扉Aは全開、Bは半開きの状態だったほか、ライオンを寝床に隔離した後に飼育員がおりの中に入るための扉Cについても全開だったという。
女性は、ナナにおりの中から扉AとBの間まで引きずられ、別の飼育員がナナに水をかけて救助しようとしたが、再びおりの中まで引きずられたとみられている。
事故直後、鍵は寝床側の扉の近くや出入り口近くの通路に落ちているのが見つかった。
市によると、女性は26日朝、ナナをおりに移し、一人で寝床の清掃をする予定だったとみられる。
だが、その後の調査で、清掃用具は使用した形跡がなかった。
一方、女性は同日午前7時25分頃にライオン舎に入り、約2週間前に子宮内膜症と診断されたナナのために、薬を肉に混ぜて与えていたことが確認されている。
事故後には、最初に女性が発見された場所の近くで、採尿用スポイトも見つかった。
警察は女性の回復を待ち、事故当時の状況を確認する。
出典
『おりへの扉、開いた状態…ライオン飼育員重傷』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170228-OYT1T50050.html
『ライオン飼育員、寝床の扉まで引きずられたか』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170226-OYT1T50143.html?from=ycont_navr_os


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。