







2015年7月28日5時38分にNHK四国NEWSWEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月28日17時51分に読売新聞から、7月28日14時10分に産経新聞westから、7月28日付で朝日新聞愛媛全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今月22日、宇和島市中心部の商店街で、「うわじま牛鬼まつり」の一環として行われていたダンスイベントの途中、行列の先頭を移動していた全長が約6m、高さが約5mある練り物「牛鬼」の木でできた尾の部分(長さ約2m)が誤って地上約5mの場所にあった店のプラスチック製看板に接触し、壊れた看板のプラスチックの破片が飛び散った。
破片の一部は、祭りに来ていた市内に住む30代の女性の左目にあたり、女性は病院で手当を受けたが、眼球の損傷が激しく、左目を失明したという。
女性は、上を見上げていたという。
「うわじま牛鬼まつり」は今月22日から24日にかけて開催され、事故は初日に起きたが、実行委員会が警察に届け出たのは25日で、報道発表を行ったのも27日夜になってからだった。
これについて実行委員会は、「女性の容体について様子を見ていたことなどから、届け出や発表が祭りの後になった」と説明している。
実行委員会の会長を務める宇和島市の石橋市長は、「負傷された方とご家族に深くお詫びを申し上げます。事故原因を調査のうえ、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしている。
牛鬼は竹の骨組みに布をかぶせた張り子の出し物で、まつりでは約40体が披露された。
事故を起こした牛鬼は40~50人がかついでいて、その後、参加を取りやめたという。
この牛鬼が所属する保存会の責任者は、(朝日新聞の)取材に対し、「首と胴体を左右に振る動きが大きくなってしまったようだ。女性にはお見舞いして謝罪した。今後は事故を起こさないようにしたい」と話した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20150728/3675121.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150728-OYT1T50091.html
http://www.sankei.com/west/news/150728/wst1507280047-n1.html
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、商店街アーケードの両側にずらっと並んだ看板の一つが壊れていた。
2015年7月20日0時18分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月20日1時44分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後7時45分ごろ、愛知県豊橋市関屋町の豊川河川敷で行われた「豊橋祇園祭」で、伝統の手筒花火の一つが破裂し、観客の男女2人がけがをした。
警察は、業務上過失傷害容疑で主催者ら関係者を調べる。
警察によると、同祭奉賛会のメンバーが全長約80cmの竹製の手筒花火に点火し、上に向けて持ち上げようとしたところ、花火が破裂。
火柱が出る先端部の木製フタ(直径10cm、厚さ3cmのドーナツ形)が、約30m離れた観客席に飛び込み、豊橋市の無職男性(64)の左足と、同市の公務員女性(23)のあごにぶつかったという。
同祭は18日に始まり、19日は主催者発表で8万人の観客がいた。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH7M77G7H7MOIPE01T.html
http://mainichi.jp/select/news/20150720k0000m040096000c.html
(2015年9月3日 修正1 ;追記)
2015年8月31日付で毎日新聞中部版夕刊から、再発防止策などに関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
愛知県豊橋市の手筒花火のイベントで7月、観客2人がけがをする暴発事故が起き、関係者に衝撃が走った。
県警豊橋署は再発防止のため、9月12日に開催される「炎の祭典」で、防護パネル設置など異例の対策を要請し、主催する豊橋商工会議所も受け入れた。
近年、同様に観客がけがをする事故が起きた祭りで主催者が手筒を取りやめるケースが相次いでいる。
豊橋は手筒花火発祥の地。
商議所は、万全を期して450年の伝統を守る構えだ。
事故は7月19日夜、豊橋祇園祭で起きた。
近くを流れる豊川の台船上で手筒花火が暴発し、炎が噴き出す穴の開いた木製の蓋が約40m離れた桟敷席に飛んだ。
20代女性の顔を切り、60代男性の左足に当たった。
業務上過失傷害などの容疑で捜査している豊橋署と、市消防本部によると、主催した豊橋祇園祭奉賛会は、手筒の点火時は客席に向けず、川の流れに沿った状態にするとした計画書を消防本部に提出し、許可を受けた。
8隻の台船のうちの一つがこれに違反し、客席に向かって約45°の角度で置いて点火。
筒を持ち上げようとした時に暴発したとされる。
ただ、客席と台船の距離は火薬類取締法などの法令が定める保安距離を守っていた。
点火時の手筒の向きを明確に定めた法令はない。
手筒花火は、過去にも、保安距離以上に飛散し観客がけがをした例がある。
富山県立山町では2008年、竹筒が飛び、32m離れた男女2人がけがをした。
愛知県豊明市では10年、蓋が約25m飛び、約35m離れた5歳男児が火の粉を浴びてやけどを負った。
13年には同県蒲郡市の夏祭りで、手筒が約30m飛んで男子中学生の足に当たった。
いずれの主催者も、その後、手筒花火を取りやめているという。
祭典の会場は市内の球場。
豊橋署からの「法令以上」の対策を取ることの要請や消防との協議を経て、商議所は点火時の手筒の噴出方向付近2カ所に高さ1.8m、幅3.6mの透明な防護パネルを設置する。
また、点火時に筒先が向く方向にある約150人分の客席を、空席にする。
点火時は筒先を客席に向けない、とする内規を定めた豊橋祇園祭奉賛会の鈴木会長は、「手筒花火も原理はピストルや大砲と同じ。瞬時でも客席に向けてはいけないのは常識」と話す。
ただ、小さな神社でも行われる伝統行事だけに、必ずしも浸透していないのが実情だ。
出典URL
http://mainichi.jp/area/news/20150831ddh041040002000c.html
(2015年11月29日 修正2 ;追記)
2015年10月15日にNHK東海NEWS WEBから、迫力を高めるため濡れた新聞紙が使われていたという下記趣旨の記事が、写真や図解付きでネット配信されていた。
豊橋市の神社で開かれた秋祭りで奉納されるのが、伝統の手筒花火。
男らが抱えた竹の筒から、高さ10mほどの火柱があがる。
そして、最後の見せ場が「ハネ」。
大きな音とともに、筒の下から火の粉が吹き出す。
手筒を上げる人は、「この地方に生まれた男は手筒花火やってなんぼと、やれて一人前みたいなところが確かにありますね」と話す。
しかし、この夏、伝統の「豊橋祇園祭」で安全性が問われる事故が起きた。
事故は、手筒花火の突然の暴発。
暴発した勢いで手筒花火の木製の部品が観客席まで吹き飛び、20代の女性が顔を切り、60代の男性は足の骨を折る大けがをした。
吹き飛んだ部品は、筒の上部に取り付けられている「かがみ」と呼ばれる木片。
直径10cmほど。材質は、硬い「ひのき」だ。
暴発が、何故、事故につながったのか。
川に浮かべられた台船と観客席は、30mほど離れている。
警察などによると、手筒は客席に向かって置かれたまま火が付けられ、筒を持ち上げようとしたときに暴発したという。
祭りを主催した豊橋祇園奉賛会の鈴木会長は、「手筒花火の前と後ろは人の方を向けない。手筒花火を上げる者には当たり前のことなんです。もうひたすら申し訳ないと思っています」と話す。
さらに取材を進めると、暴発した手筒花火は、威力を増すためのある加工が施されていたことが分かった。
手筒花火は、火薬を取り扱う煙火会社の指導を受けながら、氏子たちがそれぞれ自分たちで手作りする。
くり抜いた竹筒の底に土台となる新聞紙と火薬を詰めて、作り上げる。
問題は、この新聞紙だった。
通常、土台となる新聞紙は乾いたものを使うが、事故を起こした手筒は、土台を強く固めるため、濡れた新聞紙が使われていた。
最後の見せ場、「ハネ」とよばれる場面で、火薬の威力が集約されてから下に抜けるため、より大きな音が出て迫力が増すからだ。
しかし、万一暴発した際には、土台が強く固まっているため、爆発の威力が上下に分散されず、上に強く向かってしまう。
取材した煙火会社では、製造の際に、「新聞紙がぬれていると、竹筒の中で強く固まる。事故をした場合に強くなる可能性はないわけではないです。乾いた新聞を使うように指導しています」と、危険がないよう指導していると言う。
昔を知る祭りの関係者によると、火花や音の迫力を高めるため、手筒を観客の方に向けたり、濡れた新聞紙を使ったりする方法が、かつては行われることもあったという。
今回、事故を起こした手筒花火の地区の責任者は、取材に対して、「決して危険なものを作ろうとしたわけではなく、より良い手筒花火を作ろうとして、伝統的にやっていた手法だった。今後は、絶対に行わない」と話している。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20151015_hanabi/
2015年7月12日18時46分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2020年東京オリンピックで追加種目としての採用を目指すボウリングの国際大会で、仮設のスタンドの床板が抜け落ちて、観客2人が転落してけがをした。
ボウリングは、東京オリンピックの追加種目の候補の1つに残っていて、全日本ボウリング協会は12日、オリンピックを想定し、千葉市美浜区の幕張メッセで特設のレーンと仮設のスタンドを設置して国際大会を開いた。
オリンピックに提案を予定している種目で、男女1人ずつでチームを作る「ミックスダブルス」のエキシビションのウォーミングアップ中だった午前8時40分ごろ、競技を後ろから観戦できる仮設のスタンドの鉄製の床板1枚が抜け落ちて、40代の男性2人がパイプいすとともにおよそ1m70cmほど下に転落した。
2人は救急車で病院に運ばれたが、けがの程度は軽く、その後、会場に戻って大会を観戦したという。
ボウリング協会では、事故のあと、仮設のスタンドに設置していた600余りのパイプいすを床に下ろし、大会はおよそ2時間遅れで再開したが、「ミックスダブルス」のエキシビションは中止となった。
世界ボウリング連盟のケビン・ドーンバーガー会長は、「事故があったことは残念で、オリンピックで間違いがあってはいけない。観客には安全で快適に見てもらうことが大事で、座席はしっかりしなければならない」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150712/k10010148031000.html
2015年7月13日付でAABニュース(ANNニュース)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの追加種目入りを目指しているボウリングが、千葉・幕張メッセで国際大会を開き、活動をアピールした。
2020年の東京オリンピックの追加種目は、8つの競技が1次選考を通過し、来月に組織委員会が最終選考のヒアリングを行う。
ボウリングもその1つで、全日本ボウリング協会は、会場を既存のボウリング場ではなく、ホールや大型体育館を特設会場にする計画。
協会は12日、幕張メッセに特別のレーンを作って国際大会を開き、レーンの後ろだけではなく両サイドにも観客席を作り、より多くの人に見てもらえるような取り組みをアピールしていた。
しかし、開始直後に仮設のスタンドで一部の床板が抜け、観客2人が約1.7m下に転落してけがをした。
協会は、「二度と起きないよう対応したい」としている。
出典URL
https://www.aab-tv.co.jp/news/ann_shownews.php?id=000054563&cat=3
2015年2月10日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
(2015年7月12日 修正2 ;追記)
2015年7月7日12時59分に産経新聞westから、意識不明になったメカニズムなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月10日17時42分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
無色、無臭、無毒のヘリウムガスで今年1月、深刻な事故が起きた。
BS朝日の番組収録中、声を変えるパーティーグッズのスプレー缶を吸引したアイドルの少女=当時(12)=が約5秒後に卒倒、全身けいれんを起こした。
日本小児科学会は、脳の血管内で血の流れが妨げられる「脳空気塞栓(そくせん)症」を発症したことなど、事故の詳細を公表。「使い方を誤ると、また同じ事故が起きる可能性がある」とし、子供に使わせないよう注意を呼びかけている。
少女の身体の中で、一体何が起きたのか。
番組で使用されたのは、100円ショップ「ザ・ダイソー」の商品だった。
ヘリウム80%、酸素20%の混合ガスで、韓国製。成人向けのグッズで、「大人用」と表示されていた。
ダイソーを展開する大創産業は、今回の問題を受け、2月には商品の販売を中止した。
広報室によると、およそ10年間の販売実績の中で、同様の事故報告はなかったという。
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会の安炳文(あんびょんむん)医師によると、最初にダメージを受けたのは、少女の肺。ヘリウムを含むガスを吸ってめいっぱい膨らみ切ったところに、さらにスプレー缶から排出されるガスの圧力がかかり、肺胞が破裂した。
損傷を受けた肺胞周辺から血液中にガスが入りこみ、それが脳まで運ばれて血管が詰まる「脳空気塞栓症」を発症し、意識障害を引き起こしたとみられている。
安炳文医師は、ガスを使う場合、肺いっぱいまで吸い込むのは避けるなど、注意が必要だとしたうえで、「肺の容量を超えるようなガスを吸い込めないようにしたりするなど、製品の安全性を高める検討もしてほしい」と話している。
脳空気塞栓症は、ダイバーによくみられる症例だ。
潜水障害に詳しい山見医院副院長の山見信夫医師によると、ダイバーが息を止めて急浮上すると、水圧がかかっていた肺の中の空気が一気に膨張。肺胞破裂から塞栓症に至る。「重症化するケースの多くは水深5、6mからの急浮上が原因になっている」と話す。
日本中毒情報センターの調査では、平成13年4月からの12年間でヘリウムガス吸引による事故は32件あり、半数の16件で意識消失、気分不良などの症状が出た。
32件のうち26件は、風船用のガスで起きた。
ヘリウムは空気より軽いため、風船を膨らませるのによく利用されるが、風船用ガス缶はヘリウム100%で酸素が含まれていないことが多い。声を変えるために吸い込むと、酸欠状態に陥る危険があるのだ。
ただ、酸素を含んだ変声用でも、これまで5件(残る1件は不明)の事故があったという。
同学会は、成人にしか販売しないといった対策に加え、「1回の吸引時に排出されるガスの量や圧力の調節が必要ではないか」と問題提起。一気にたくさんのガスが吸い込めないよう、苦みや異臭をつけることも提案した。
これを受け、国内の販売会社では、対象年齢を10歳以上から15、16歳以上に引きあげる動きが出ている。
テレビ朝日によると、倒れた少女は3月10日に退院。翌日からは学校にも通っているという。
ヘリウムガス缶の「大人用」の記載など、いくつかの注意事項について番組スタッフの見落としがあったとしており、同局は、社内の検証委員会で調査を進めている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150707/wst1507070047-n2.html
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20150710/3186281.html
(2015年9月30日 修正3;追記)
2015年9月29日20時40分に毎日新聞から、テレ朝の検証委員会が全制作現場への安全管理者の配置などを提言したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
テレビ朝日内に設置した検証委員会(委員長=武田徹常務)は29日、検証結果を公表した。
複数の制作会社が相乗りで番組を制作し、安全管理者が不明確で、スタッフによるヘリウムの取り扱いも「慎重さを欠いていた」と結論付けた。
テレビ朝日はこれまで、少女が実際にヘリウム混合ガスを吸ったかどうか不明と発表していた。
検証委は、収録映像と音声を分析するなどした結果、吸ったことは「ほぼ間違いない」と判断した。
ヘリウム混合ガスの吸引による健康被害は、医師らも「経験がない」としており、制作スタッフが被害を予見することは「困難」とした。
一方で、複数の制作会社のスタッフで番組を作っていたため、責任の範囲があいまいで、検証委は「リハーサルなどを丁寧に行うべきだった」と指摘。
再発防止策として、全ての制作現場に安全管理者を置くこと、リハーサルや安全確認の手順のマニュアル化などを提言した。
少女は3月に退院し、すでに芸能活動を再開しているという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150930k0000m040087000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH9Y5WG4H9YUCVL01B.html
(2016年5月24日 修正4 ;追記)
2016年5月23日12時42分に読売新聞から、番組制作側の刑事責任は問われなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
業務上過失致傷容疑で捜査していた警視庁麻布署が、番組制作側にガスの危険性は予見できず、刑事責任は問えないと結論付けた捜査書類を、19日に東京地検に送ったことが分かった。
同署幹部によると、ヘリウム混合ガスを使用した番組は過去にもあるが、同様の事故の報告例は見当たらず、番組制作側に注意義務違反はなかったと判断した。
少女は現在13歳で軽度の記憶障害があるが、日常生活に支障はないという。
テレビ朝日は23日、「安全管理の一層の強化に向けた取り組みを行っていく」とのコメントを出した。
出典
『番組収録中の少女ヘリウム事故、刑事責任問えず』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160523-OYT1T50033.html
2015年6月13日21時57分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6月13日21時39分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前11時15分ごろ、香川県丸亀市の遊園地「ニューレオマワールド」で、客の松山市の女性(42)がジェットコースター「レディーバードコースター」から降車後、「腰が痛い」と訴えた。
女性は、左肋骨を骨折する重傷。
警察によると、女性は2人乗りの車体右側に1人で乗っていた際、急カーブで体を打ち付けられた可能性があるという。
体を固定する安全バーは装着していた。
女性は搬送時、「カーブの際に座席で腰を打った」などと話していたという。
警察は、乗車中に揺さぶられて体を打ち付けた可能性があるとみて、業務上過失傷害の疑いで調べる。
警察によると、5月18日にも、同じコースターに1人で乗車した善通寺市の小学1年の女児(6)が左鎖骨を折る事故があった。
警察やニューレオマワールドの運営会社「レオマユニティー」によると、コースターは全長約280m。最高時速は35kmで、走行中に上下左右に揺れるのが特徴。テントウ虫の形をした車体は2人乗りで、腹の前にバーを下ろして体を固定する構造になっている。
1991年の開園当初からあり、法定点検は年1回。2月の点検では異常はなかったという。
同遊園地では昨年11月、剪定作業をしていたパート従業員の男性が水上ジェットコースター「ビバーチェ」と接触したとみられる重体事故が発生。
今年2月には、「ビバーチェ」の点検をしていた男性社員が乗り場と車体の間に左足を挟み、指の骨を折る事故があった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150614k0000m040044000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150613-OYT1T50111.html?from=ycont_top_txt
6月16日8時56分に読売新聞からは、3年前にも同様の事故があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2012年にも、同じコースターで吹田市の女性(73)が腰をけがしていたことが分かった。
この女性によると、12年12月に1人でコースターに乗車。
カーブで腰を痛めて自力で立てなくなり、帰宅後も約1か月寝たきりだったという。
取材に対し、女性は「遊園地は楽しい思い出を作る場所。安全第一に考えてほしい」と話した。
同園は、3歳未満のコースター乗車を禁じていたが、12年の事故を機に「60歳以上」も禁止するなど安全策を強化。
今回の事故で、「車両を改良することも検討している」という。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150616-OYT1T50016.html
(2015年8月9日 修正1 ;追記)
2015年8月6日18時41分にNHK高松から、再発防止策をとって運転を再開するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月6日18時39分に西日本放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし5月と6月に相次いで乗客が骨折する事故が起きた、丸亀市のレジャー施設にあるジェットコースターが、再発防止策をとった上で8日から運行を再開することになった。
丸亀市のレジャー施設、「NEWレオマワールド」のジェットコースター「レディーバードコースター」では、ことし5月に6歳の女の子が骨折する事故が起きたほか、6月にも42歳の女性がカーブの際に座席で体を強く打って肋骨を折る事故があり、県が運行停止を求める行政指導を行っていた。
県などによると、2人乗りの座席に1人で座った場合、安全バーと座席との間にすき間ができるため、体が十分に固定されず、急カーブの際に体が横滑りしやすい状態だったことが事故につながったとみられるという。
このためレオマワールドでは、横滑りを抑えるため、新たにシートベルトを設けたほか、座席の表面の素材も滑りにくいものに変え、さらに、座席の側面に衝撃を吸収するクッションも設置するなど対策を行った。
県も、きょうまでにこうした対策を確認し、ジェットコースターの運行の再開を認めることにした。
このジェットコースターは、8日から運行が再開される。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8033958721.html?t=1438894702046
https://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2015080604
報道量が多いため、以下、主要記事のポイントのみ記す。
(5月31日22時8分 朝日新聞)
31日午後0時35分ごろ、滋賀県東近江市のふれあい運動公園であった「東近江大凧まつり」で、縦13m、横12m、重さ約700kgのたこが、見物客の集まる会場に墜落した。
この事故で堺市西区の吉井さん(73)が頭を打ち、意識不明の重体に。また滋賀県愛荘町の男性(78)が胸を骨折する重傷、大阪府枚方市の男性(62)と京都府宇治市の男児(7)が軽傷を負った。
県警が原因を調べている。
まつりの実行委員会などによると、たこの素材は竹と和紙。
午後0時29分から、高さ200m付近で5分ほど揚がった後、ほぼ垂直に落下した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH504CMWH50PTJB004.html
(6月1日17時30分 読売新聞)
100畳大の凧と綱で結んでいた重しのトラック(約2トン)が約10m引っ張られていたことが、県警への取材でわかった。
昨年までは、より重量のある重機などを使っており、県警は、変更した判断に問題がなかったか詳しく調べる。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150601-OYT1T50103.html
(6月2日9時41分 産経新聞)
重しのトラックについては、イベントの実行委員会が軽いトラックでも耐えられると判断したとみられる。
一方、平成19年に開かれた同じイベントでも、大凧が墜落していたことがも分かった。当時、大凧は会場の外に落ち、けが人はなかった。
大凧揚げはそのまま中止された。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150602/wst1506020026-n1.html
(6月2日12時31分 毎日新聞)
意識不明の重体だった吉井さんが病院で死亡した。
一方、大だこが落下した場所は、当初観客の立ち入り規制を予定していた区域だったことが、新たに判明した。
実行委などによると、まつりの開催場所は2013年から現在の場所に変更された。
今回、大だこが落下した場所付近は、当初、立ち入りを制限する計画だったが、既に観客がシートを敷くなどして座っており、当日の風向きから見て安全だと判断したため、直前に除外したという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150602k0000e040190000c.html
(6月2日8時19分 京都新聞)
まつり実行委員会によると、昨年まで10トントラックを使っていたが、小回りが効かないため今年から2トントラックに変えたという。
トラックを止めた敷地は砂地に草が生え滑りやすい状態だったという。
また、10m以上の強風や強風注意報が出ると中止を判断するルールがあったが、実行委は、今回は該当していないとしている。
出典URL
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150602000011
(6月6日16時0分 毎日新聞)
約40年前からたこ揚げに携わっている幹部によると、大だこを揚げ始める場所から両サイド各100mの範囲には、観客を入れないのが鉄則だ。
しかし今回は、観客席とは反対側に向かう北西の風が吹いており、より遠い場所で揚がると予測。
直前になって観客の規制ラインを、揚げ始めた場所から70〜80mと、本来より前に設定してしまったという。
たこ揚げの直前、骨組みの竹が虫食いで傷んでいることが分かり、補修のため開始が1時間遅れた。
午後0時半ごろ、約100人の引き手によって揚げられた大だこは、風速7〜8m絶好の「凧風」に乗ってすぐに高さ約200mにまで上昇。
しかし、揚がった位置は予想とは逆に、観客席側に20〜30m近づいていた。上空の風向きが、地上とは異なっていた可能性があるという。
大空を舞う大だこは安定しているように見え、会場からは歓声も上がった。
だが、幹部は「観客席に近すぎる。危ない」と感じ、規制ロープを張っていたボランティアや観客に後方に下がるよう叫んだ。
観客席中央部付近の観客は後退したが、約5分後、大だこは2度ほど右に傾き、下がりきれていなかった観客席の南端に落ちてしまった。
補修が完全ではなかったことが落下につながった可能性もあるという。
幹部は、「これまでの経験を過信してしまった。鉄則に従って規制をきちんとしておけば……。悔やんでも悔やみきれない」とうなだれた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150606k0000e040235000c.html
関連記事
6月6日 産経新聞west
凧揚げ実施、目視で判断 経験や勘頼り 規制区域の「鉄則」守らず
http://www.sankei.com/west/news/150606/wst1506060077-n1.html
6月6日 産経新聞west
「近くで見てほしいが…」 事故を機に立ち入り規制強化のまつりも
http://www.sankei.com/west/news/150606/wst1506060078-n1.html
6月9日 京都新聞
甘い安全対策、鉄則忘れ 検証・大だこ落下事故
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150609000083
2015年5月30日7時45分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時5分頃、福岡市中央区天神1の天神中央公園で、イベント会場の調理用プロパンガスが引火。
ガス関連会社の男性社員2人、出店の従業員男女5人の計7人(18~61歳)が、やけどなどの軽傷を負った。
警察が、業務上過失傷害の疑いもあるとみて、調べている。
警察などによると、当時、公園では、飲食店の出店を集めた「A級グルメ大食覧会2015」が開催中だった。
ガス関連会社の社員が、出店ブース間の隙間(約1m)に並んだガスボンベ4本のうち2本を交換中、何らかの原因でガスが漏れたらしい。
引火により、店内にいた従業員らがやけどを負ったほか、外壁約1m2とボンベのホースなども焼けた。
来場客にけがはなかった。
主催者によると、イベントは27日から同公園で始まり、飲食店など30店が参加。予定通り31日まで行われるという。
近くにいた女性(19)は、「ガスが漏れる音がしているなと思ったら、突然『ボン』という爆発音が聞こえた」と驚いていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150530-OYT1T50009.html
5月29日21時6分にNHK福岡NEWS WEBから、5月29日23時20分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午後6時ごろ、福岡市中央区の天神中央公園で行われていたグルメイベントの会場で、プロパンガスの業者が、屋台の調理用のコンロのホースを新しいガスボンベに付け替える作業をしていたところ、ガスが漏れだして突然引火した。
火は業者によってすぐに消し止められたが、屋台の壁やテントなどおよそ1m2が焼けた。
隣の店舗で働いていた女性(19)は、「シューという音がして振り返ると、男性がガスを止めようと必死にバルブを閉めていたが、次の瞬間、火が3mくらい立ち上がった」と話した。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20150529/5164801.html
http://mainichi.jp/select/news/20150530k0000m040089000c.html
関連URL
http://www.asahi.com/articles/ASH5Y6R6PH5YTIPE05P.html
2015年5月3日17時16分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月4日1時9分に毎日新聞から、5月4日0時15分に朝日新聞からは写真付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後4時15分ごろ、大阪市北区中之島の「中之島まつり」のイベント会場で、鉄パイプ(単管)を組んで設置していたやぐらが倒れ、音楽ライブを鑑賞していた観客約50人のうち10人ぐらいが下敷きになり、そのうち69歳の女性があばら骨を折るけがをし、50~58歳の男女4人が頭などに軽傷を負った。
やぐらは、日除けに使っていた園芸用のネットが風にあおられた影響で倒れたとみられ、警察は、業務上過失傷害容疑で捜査している。
中之島まつりは、毎年5月の大型連休中に中之島公園一帯で開かれる市民参加型のイベント。3日が初日だった。
主催者の中之島まつり実行委員会によると、倒れたやぐらは市中央公会堂東側のエリアに設置されていた。
音楽ライブの観客席(パイプ椅子約20席)の両サイドにやぐらを組み、上部に園芸用のネットを張り渡して日陰を作っていた。
イベント関係者が、2日夜から3日朝にかけて組み立てた。
倒れた足場は高さ3.5m、横幅3.7m、奥行き約1mで、西側にあった。
実行委員会によると、東西の足場は、転倒防止のために鉄パイプでつないでいたという。
目撃者の男性(58)は、「ゆっくりと倒れたので、ステージに注目していた観客は気づくのが遅れたと思う」と振り返った。
実行委事務局の担当者は、「楽しみにしていただいていた方々が負傷する事態になり、誠に申し訳ない」と話した。
4、5日は、予定通り開催する。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150503/wst1505030054-n1.html
http://mainichi.jp/select/news/20150504k0000m040063000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH535S9TH53PTIL02Q.html
(ブログ者コメント)
写真には、畑などでよく見かける、目の細かい黒色のネットが写っている。
※関連記事のURL
http://www.asahi.com/articles/ASH535S9TH53PTIL02Q.html
http://www.sankei.com/west/news/150503/wst1505030063-n1.html
(2016年5月26日 修正1 ;追記)
2016年5月25日12時49分に朝日新聞から、足場が地面に固定されていなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
大阪府警は、25日、催しの実行委員長の男性(53)と委員の男性(50)を業務上過失傷害の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認め、「倒れない措置をすべきだった」と話しているという。
天満署によると、2人は昨年5月3日夕、中之島公園の音楽ライブ会場で、客の頭上に広げる日よけ用ネットをつないだ高さ3.6mの足場を、地面に固定しなかった。
このため、ネットが風にあおられて足場が倒れ、客の女性(70)が胸の骨を折るなど5人にけがをさせた疑いがある。
出典
『足場固定せず客にけがさせた疑い 催し責任者ら書類送検』
http://www.asahi.com/articles/ASJ5T3DNHJ5TPTIL00D.html
(2016年9月22日 修正2 ;追記)
2016年9月20日17時3分に産経新聞westから、不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
処分は15日付。
地検は処分理由を明らかにしていない。
出典
『「中之島まつり」5人重軽傷事故 書類送検の実行委員長らを不起訴 大阪地検』
http://www.sankei.com/west/news/160920/wst1609200064-n1.html
2015年4月8日11時40分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月8日11時35分に京都新聞から、4月8日18時25分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
中華料理チェーン「餃子の王将」店内で転倒し骨折したのは、店側が滑りやすい床への対策を怠ったためだとして、40代の女性客が運営会社に約2500万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、王将側が解決金100万円を支払うことで和解した。3月6日付。
女性客は2012年11月、大阪府寝屋川市の店舗を家族連れで訪れ、従業員に案内されて席へ向かう途中に右足を滑らせて転倒。左ひざを複雑骨折し、ひざが曲げにくくなる障害が残った。
女性側は、「床に残った油分が放置され、足を滑らせたことは明らか」、「王将店舗の床が調理油などで滑りやすいことはインターネット上で広く知られており、店側はあらかじめ床にマットを敷くなど対策をとっておくべきだった」と主張していた。
王将側は、調理場の油が飛ぶ場所ではないとした上で、「通路は滑りにくい床材を使用していた」、「定期的に専門業者が清掃し、従業員が毎日モップで清掃するなど、床を常に清潔な状態に保っていた」などと過失を否定したが、地裁の勧告を踏まえて和解に応じた。
運営会社の王将フードサービス(京都市)は「コメントは差し控える」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH483J85H48PTIL004.html
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150408000058
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150408-OYT1T50093.html?from=ycont_top_txt
2015年4月6日9時20分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後9時半ごろ、堺市西区上野芝町のスーパー「西友楽市上野芝店」で、男性客から「店内でシンナー臭がする」と119番があった。
警察などによると、2階建て店舗にいた客約40人が屋外に避難し、女性客(53)が気分不良を訴えて病院に搬送された。
警察によると、スーパー1階の調理室で、清掃業者が出入口を閉めた状態でシンナーを使い、油汚れを落とす作業をしていた。
警察は、シンナーが調理室から漏れたとみて、詳しい原因を調べている。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150406/wst1504060018-n1.html
2015年4月5日21時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後1時ごろ、大分県臼杵市野津町原であったイベント「吉四六(きっちょむ)まつり」の会場で、アトラクションのやぐら(高さ約4m)が突然倒れ、近くにいた同市内の農業の男性(31)と娘(1)が鉄製パイプなどで頭や顔を打ち、軽いけがをした。
パイプには飾り用として10数枚の木の板が付いており、警察は、この板が風にあおられてやぐらが倒れたとみて調べている。
イベントは、野津町商工会などが催した。
警察などによると、やぐらはアトラクション「トロッコアドベンチャー」の発車場所を廃坑風に演出するために設置。
建設現場などで使う太さ約6cmのパイプを柱にして組み上げたもので、幅と奥行きは各1.8m。
商工会は、「一時的に強風が吹いて倒れた」としている。
この日は数1000人でにぎわい、事故当時、アトラクションの前は親子連れら30~40人が並んでいたという。けがをした親子も並ぼうとしていたとみられる。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH455G3KH45TPJB00B.html
4月5日19時15分に大分放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後、祭りが開かれていた臼杵の公園で、強風でやぐらが倒壊し、近くにいた親子2人が頭と顔に軽いケガをした。
倒壊事故は5日午後1時頃、臼杵市野津町の吉四六ランドでおきたもの。
イベントで用意されたトロッコに乗るため、順番を待っていた親子2人に発車場所に設置されたやぐらが倒壊し、鉄製の支柱が接触した。
この事故で、農業の男性31歳と1歳の次女が頭や顔に軽い打撲をした。
やぐらは高さ4m、直径6cmで4本の鉄製の柱で支えられ、上部には、数枚の板が敷かれていた。
大分地方気象台によると、事故当時、強風注意報などは出ておらず、警察では、突風による倒壊事故とみて詳しく調べている。
出典URL
http://www.e-obs.com/news/detail.php?id=04050029775&day=20150405
2015年2月27日23時59分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月1日7時0分に産経新聞九州沖縄版からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後9時ごろ、JR博多駅そばの「ホテルセントラーザ博多」地下にある焼き肉店付近から出火し、消防によると、店内の一部約20m2が焼けた。
消防によると、2階にいた別の飲食店の20代の女性従業員が煙を吸って病院に運ばれたが、軽傷。
ホテルのビルはJR博多駅筑紫口の駅前広場に面しており、勤め帰りや周囲の飲食店の客ら数百人が一時、消火作業を見守るなどしてごった返した。
ホテルのホームページによると、ビルは地上11階、地下3階。宿泊客約230人は避難して無事だった。
警察などによると、地下1階にある焼き肉店の床下を通る換気ダクトの周囲の床材が焼けているという。
客が肉を焼くのに使っていた機器から火が排気ダクトに燃え移ったとみられる。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2W7HGPH2WTIPE044.html?iref=com_rnavi_arank_nr04
http://www.sankei.com/region/news/150209/rgn1502090008-n1.html
2015年2月24日21時46分に朝日新聞から、テレビ番組収録中にヘリウムガスを吸った少女が一時意識不明になった事故に関する下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。
BS朝日の番組収録中にヘリウム混合ガスを吸った少女が倒れた事故。
意識は戻ったが、ガスと事故の因果関係ははっきりしない。
手軽に「変声(へんごえ)」になれるパーティーグッズとして売られているが、安全なのか。
「無害で安心な人工空気」
市販のヘリウム混合ガスにはそう記されているが、事故公表後、発売元や小売店には影響が出ている。
発売元は国内に少なくとも4社。事故後、あるメーカーの担当者は小売店への説明に追われているという。
大手玩具チェーン店などを中心に年間数万本を販売しており、「20年以上携わっているが、一度も事故は起きていない」と強調する。
「変声用のガスは酸素20%を含む混合ガス。ヘリウム100%の風船用ガスと一緒くたに『危ない』と思われるのは困る」。
店頭では対応が分かれる。
玩具店を展開する「日本トイザらス」は、「どの商品で事故があったか特定できない以上、販売を一時的に取りやめた」という。
「ロフト」も、売り場から下げた。「取引先と安全性を確認し、今後販売を続けるかどうかも含めて社内で検討する」(広報)と話す。
一方、全国2800店を展開する「ダイソー」は、事故後も販売を継続。
広報担当者は、「顧客に不安を与えてはいけない。継続してメーカーと安全性を確認して販売している」という。
「ドン・キホーテ」は、メーカーから安全性を確認したといい、近日中に各店舗に使用時の注意喚起のポップを掲げるよう促す。
「東急ハンズ」も、店頭からは引き揚げず、子どもの購入時に声をかけたりするという。
テレビ朝日によると、少女は脳の血管に空気が入り、血流が妨げられる「脳空気塞栓症」と診断された。
どういう症状なのか。
「ダイビングでよく起こる病気の一つ」。
潜水医学に詳しい山見小児科医院(宮崎県)の山見信夫副院長は指摘する。別名「動脈ガス塞栓症」とも言う。
スキューバダイビングは外気が1気圧のところから潜り、水深10mで2気圧となる。
潜水中にパニックを起こすなどしてボンベの空気を吸い込んだまま急浮上した際、水中で圧縮されていた肺の空気が膨張し、肺が破れたり血管に空気が入ったりして起きる。
脳梗塞のように命に関わることもある。
山見さんは、番組収録中に潜水事故と似た状況になったのでないかとみる。
「ヘリウム混合ガスを大きく吸い込んで息をこらえ、何らかの原因で『息む』ことで肺の中の圧力が高まり、肺胞のすき間からガスが入りこんだ可能性がある」。または、ガスを勢いよく吸い込んだ時、何らかの原因で肺に傷がつき、さらに息んだことで空気が入ったかもしれないという。
「ヘリウム混合ガス自体に問題はないが、無理して吸い込んだり、呼吸をこらえて息むことは避けたほうがいい」と助言する。
声を変えるヘリウム混合ガスは、酸素とヘリウムの割合が20%と80%だ。
日本中毒情報センター(茨城県つくば市)によると、2001~12年度に、ヘリウムガスを使った玩具による事故の相談は32件あり、うち31件は12歳以下の子どもに集中。
風船に入ったガスの吸引が26件で、3歳女児が倒れた例があった。
声が変わる混合ガスの玩具は5件。7歳女児が一時意識を失う例があった。
ガスなどの中毒に詳しい伊関憲・福島県立医大教授(救急医学)は、「ヘリウムガスそのものに毒性はない」。ただヘリウム100%の風船用ガスの取り扱いには注意が必要という。
「酸素がゼロなので吸ってしまうと低酸素症を起こして意識を失う。声が変わると思って、風船用のヘリウム100%のガスを吸うのは危険だ」と指摘する。
伊関教授は、「販売されているヘリウム混合ガスは安全だとしても、事故の危険性がゼロではない。ヘリウムガスに限らず酸素ガスでも、扱い方を間違えれば何らかの危険性がある。安易に大丈夫だと思わず、危険性を認識した上で注意を払って扱うことが大切だ」。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S5G1DH2SUTIL03G.html
(ブログ者コメント)
事故の概要は下記参照。
2015年2月10日掲載
[プチ昔の事例] 2015年1月28日 テレビのバラエティー番組収録中、ヘリウム入りのガス缶を誰が吸うかというゲームでヘリウムを吸った12歳少女が一時意識不明
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4618/
2015年2月14日18時2分に北日本放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月15日13時28分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前、魚津水族館で火事があり、施設内にいた客およそ20人が避難した。けが人はいなかった。
警察などによると14日正午ごろ、魚津市の魚津水族館で水槽管理を委託されている業者の男性が、機械室のビニール管から火が出ていることに気がつき、備え付けの消火器で火を消した。
施設内には客がおよそ20人いたが、全員避難して無事だった。
焼けたのはヤドカリやヒトデなどと触れあえる水槽の海水を温める装置で、直径15cm、長さ40cmのビニール管。内部には電気式のヒーターが入っている。
飼育員の男性が水槽の水を入れ替えた後、ビニール管の通水バルブを開放し忘れて水が流れなかったため、中のヒーターが過熱して火が出たという。
水族館は、指導を徹底し再発防止に努めたいと話している。
出典URL
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=6470
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150215-OYT1T50038.html
2015年2月14日付で毎日新聞香川版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午前8時55分ごろ、丸亀市綾歌町の遊園地「ニューレオマワールド」内にある水上ジェットコースター「ビバーチェ」の運行前点検をしていた男性社員(45)が、乗り場と車体の間に左足を挟み、指の骨を折るなどの重傷を負った。
警察によると、男性社員は同僚4人と点検をしていた。
無人でコース内を試運転し、速度を落としながら乗り場に戻ってきたジェットコースターに、男性社員が足をかけた際に、挟まれたとみている。
警察は、安全管理に問題はなかったか、当時の状況を詳しく調べている。
レオマワールドでは、昨年11月、パート従業員の男性(当時71歳)が剪定作業中に、試運転中だった同じジェットコースターに接触し、重体となる事故が発生していた。
運営するレオマユニティーは、「前回の事故後、作業マニュアルを改定したが、さらに安全に作業するよう指導する」とコメントした。
出典URL
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20150214ddlk37040601000c.html
2月13日13時52分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
従業員は、ゆっくりと動いていたコースターにホームから乗ろうとした際、足を踏み外したとみられる。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150213/wst1502130053-n1.html
(ブログ者コメント)
昨年11月の事故は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4435/
2015年2月14日付で毎日新聞北海道版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市中央区で10日、オフィスビル「札幌ノースプラザ」地下1階の飲食店から出火し、直結する「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」(520m)に煙が充満した火災で、当時、防火シャッターなどが作動していなかったことが13日、札幌市中央消防署の調べで分かった。
スイッチが切られていた。
同署は、消防用設備を適正に運用していなかったとして、消防法に基づきビル管理者に警告書を出した。
同署によると、火災の約40分前の10日正午ごろ、ビルで火災感知器が誤作動した。
このため、ビルの警備員が感知器に連動する防火シャッターと避難誘導アナウンスのスイッチを切ったという。
その後、飲食店内で調理中、壁の油かすに引火し、壁など約5m2を焼いた。
警備員は、誤作動の際に切った避難誘導アナウンスの装置は復旧させたが、防火シャッターのスイッチは入れ忘れたという。
地下歩行空間には煙が充満、2011年3月の開通以来初めて、全面閉鎖された。
同ビルの管理会社によると、火災感知器は普段から誤作動が多いため、作動時は連動するシステムを一旦停止させ、警備員が現場確認した後にシステムを復旧させていた。
管理会社は今回のミスを機に、適正な運用方法をマニュアルに明記し、火災訓練をすることにした。
同署も、19日に「チ・カ・ホ」沿道にあるビル10棟の防火管理者らを集めた研修会を開き、初動対応などの徹底を図る。
市道路維持課によると、「チ・カ・ホ」は「歩行者専用道路」に当たり、国道または市道扱い。
このため、消防法や建築基準法の適用対象外で、消防用設備の設置義務はない。
市はこれまで、独自に煙感知器や消火器などを設置し、防災センターを設けて警備員を常駐させているが、スプリンクラーはない。
今回の火災では、警備員が歩行者を13カ所の出入り口から地上に誘導し、換気窓から排煙した。
火災を受け、市は沿道ビルとの管理協定に従い、連絡体制を強化、3月に恒例の防災訓練を実施する。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20150214ddr041040005000c.html
2月14日9時10分に北海道新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
これまでの調べでは、ビルの管理会社が防災システムのスイッチを切っていたため、防火扉が閉まらなかった人為ミスも判明。
防災体制を検証した。
複合ビルには、煙感知器の反応で自動的に防火扉が閉まる防災システムが設置されている。
市消防局によると、管理会社がシステムのスイッチを切ったのは10日正午ごろ。ビルの煙感知器が作動し、担当者がいったんシステムを停止させて現場を確認したが、誤作動だった。
その後、スイッチを入れ直すのを忘れたという。
午後0時40分ごろ、実際に出火したが、システムは作動せず防火扉は開いたまま。
警備員がビルの出入り口のシャッターを閉めたものの、歩行空間には大量の煙が流入した。
管理会社は、北海道新聞の取材に「法令上問題ないと認識しているが、マニュアルの見直しを考えている」と話した。
地下歩行空間を管理する札幌市によると、歩行空間に接続するビルは10棟。
市はそれぞれ防災管理に関する協定を結んでおり、ビルで火災が発生した際には、歩行空間の防災センターに電話で連絡すると定められていた。
だが、今回はビル側から連絡がなく、歩行空間内の煙感知器が作動して初めて、歩行空間の防災センターは火災を覚知した。
地下歩行空間に充満した煙を逃がす排煙設備がなかったことも、騒動を拡大させた要因の一つとなった。
歩行空間は歩行者専用道路のため、建築基準法や消防法が適用されず、スプリンクラーなどの防火設備の設置が義務付けられていない。
市は出火当時、8カ所の天窓を開け、市消防局が送風機で煙を排出したが、想定外の事態で、閉鎖解除までに1時間も費やした。
総務省消防庁消防大学校消防研究センターの山田研究統括官は、「法律上義務はないが、火気管理だけではなく、煙を強制的に排出する設備などプラスアルファの備えがあっていい」と提案する。
出典URL
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/592283.html
(2015年3月8日 修正1 ;追記)
2015年3月4日付で毎日新聞北海道版から、鉄板加熱中に周囲に付着していた油汚れに燃え移ったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月3日12時24分にNHK北海道NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
この火災を受け、札幌市消防局は3日、市中心部などの地下にある飲食店約700店の緊急査察を始めた。20日まで、調理場の管理状況や避難経路などを確認する。
火災は2月10日午後、店の調理場で従業員が鉄板を加熱中、周囲に付着していた油汚れに燃え移り、壁など約5m2を焼いた。
このため消防は、厨房の排気口などに油汚れがついていないかや、従業員が消火器の設置場所を把握しているかなどを重点において調べていた。
札幌市中央消防署の村瀬消防司令は、「厨房設備を清潔に保って引火に注意するとともに、万が一出火した際には落ち着いて通報し、消火、避難誘導を行ってほしい」と話していた。
市消防局は、今月20日までに市内6区の地下にある飲食店およそ700店舗の立ち入り検査を行い、改善点を指導することにしている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20150304ddlk01040123000c.html
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20150303/5794511.html
2015年2月8日16時47分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午後0時5分ごろ、松山市堀之内の愛媛マラソン会場ゴール地点で、アルミ製のゴールゲート(重さ約110kg)が風にあおられて倒れ、近くで観戦していた観客にぶつかった。
警察などによると、県内と東京都に住む30~78歳の女性5人が市内の病院に搬送され、頭などに軽いけが。
警察は、事故原因とともに安全対策が十分だったか調べている。
県内には当時、強風波浪注意報が出されていた。
実行委によると、ゲートはコの字型で高さ3.6m、幅9m。地面に接する部分2カ所に計80kgの重りを置いて支えていたという。
事故を受け、重りを増やし、ロープで支えるなど転倒防止策を取って大会を続けた。
実行委は「突風を予想し切れなかった。安全対策はこれまでの経験上十分だと思っていたが、反省しないといけない」としている。
松山地方気象台によると、県内全域に7日夜から強風波浪注意報が出され、8日午後1時50分には松山市内で最大瞬間風速16.4mを記録した。
愛媛マラソンは愛媛陸上競技協会や松山市などが主催し、53回目。
市内を発着点とする42.195kmのコースに、県内外から過去最高の約1万人が参加した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH285H0ZH28PFIB001.html
2015年2月4日23時48分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
テレビ朝日は4日、少女アイドルグループ「3B junior」のメンバー(12)が1月28日夕、同本社内でBS朝日のバラエティー番組「3B juniorの星くず商事」を収録中、突然意識を失って倒れ、救急搬送されたと発表した。
少女は現在入院中で、意識は完全には戻っていないが、回復の兆しはあるという。
警察は、業務上過失傷害容疑を視野に、関係者から事情を聴いている。
テレ朝によると、吸うと声が変わるヘリウムガス入りの缶を誰が選ぶかというゲームに10〜16歳のメンバー26人が参加。5グループに分かれ、それぞれ1人ずつがヘリウムガスを吸うことになっていた。
実際にガスを吸った他の4人に異常はなかった。
少女が参加したグループは初回で全員、声が変わらなかったため、時間を置いて挑戦したところ、選んだ缶を吸った直後に倒れた。
ただ、実際にヘリウムガスを吸ったかは確認していないとしている。
ヘリウムガス入りの缶は市販のパーティーグッズで、ヘリウムガスが80%、酸素が20%入っていた。「大人用」と記載されていたが、番組制作のスタッフは見落としたという。
治療した専門医は、脳の血管に空気が入り、血流を妨げる「脳空気塞栓症」と診断。ガスを一気に吸ったことが原因とみている。
当日の収録分は15日未明に放送予定だったが、テレ朝は次回8日の放送を中止。その後については未定としている。
武田常務は記者会見で謝罪した上で、「原因を徹底的に究明した上で再発防止策を策定し、より一層安全管理に努める」と話した。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150205k0000m040061000c.html
2月4日22時32分に産経新聞westからは、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
テレビ局の収録現場で、声を変えるヘリウムガスを吸ったとみられるアイドルグループメンバーが意識を失っていたことが4日、分かった。
明確な原因は不明だが、過去にも吸い過ぎによる事故が起きている。
厚生労働省の資料では、平成13~24年度、ヘリウムガスの吸い過ぎで意識を失ったり嘔吐したりする事故が、風船を膨らませるためのガスを含めて32件報告された。
大半は子どもだったという。
缶に入ったガスを吸い込むと声が甲高く変化し、パーティーなどに使われる商品は、ヘリウム80%と酸素20%の混合が一般的とされる。
ガスの事業者団体「日本産業・医療ガス協会」(東京)によると、吸引するガスの中に大気中と同じ割合の酸素(約20%)が含まれていないと酸欠状態に陥る恐れがある。
工業用ヘリウムガスをそのまま吸引したことによる死亡事故があったため、販売時に注意喚起するよう、事業者に促してきたという。
ディスカウントストアには、パーティーグッズを扱う一角にカラフルな缶入りの商品が並んでいた。
ラベルには、「無害で安心」とのうたい文句に加え、「安心して、思いっきり、胸いっぱいに缶の中のガスだけを吸い込む」と、遊び方が記されている。
「対象年齢10歳以上」、「お子さまの手の届かない場所に保管して」との注意書きもある。
出典URL
http://www.sankei.com/west/news/150204/wst1502040065-n1.html
(2015年6月12日 修正1 ;追記)
2015年6月8日22時19分に読売新聞から、原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本小児科学会が事故の詳細をまとめ、公表した。
ガスを一気に吸い込み、肺の組織が破裂したことが原因と推定。
テレビ朝日に当時の映像による検証を求めるとともに、子どもがガス入りスプレー缶を使う危険性を広く知らせる必要があるとしている。
今回のまとめやテレビ朝日の発表によると、少女は、玩具として販売されているヘリウムガス入りのスプレー缶を吸い、声が変わるゲームに参加。缶を4秒ほど吸った直後に倒れた。
缶には「大人用」との表示があったが、スタッフは見落としていたという。
同学会こどもの生活環境改善委員会は、主治医からの報告を分析。
鼻からガスを吐き出せない状態でガスを一気に吸ったことで、肺の組織が破裂。
切れた肺の血管から入ったガスが脳の血管をふさぎ、意識障害が起きた、と指摘した。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150608-OYT1T50135.html?from=ycont_top_txt
2015年1月19日18時46分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月19日11時14分に読売新聞から、1月19日10時28分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
よみうりランド(東京都稲城市、川崎市)で昨年3月、ジェットコースターが逆走し後続車両に衝突した事故の原因を調べていた国交省の事故調査部会は、19日、スロープを引き上げるチェーンからコースターが外れた上、施工ミスのため逆走防止装置も機能しなかったとする報告書を公表した。
振動が原因でチェーンから外れた可能性が高いと分析している。
逆走防止装置は、車両下部に設置したローラーが逆走を感知すると、レール脇のはしご状の溝に金具を引っかけて車両を止める。
問題のコースターは、施工ミスでローラーが常に宙に浮いた状態だったため、正常に機能していなかった。
同部会によると、レールの位置が設計者の想定と最大約2cm誤差があり、このため、逆走を感知するための車両の部品とレールが接触しなかったという。
事故は昨年3月19日、「ツイストコースターロビン」で発生。
4人乗りの車両は、高さ約2mに上昇した地点から逆走を始め、プラットホームに止まっていた後続車両に衝突した。
乗客3人にけがはなく、後続車両は無人だった。
コースターは、この日が運転初日だった。
営業開始までに約2000回の試運転を行っていたが、点検で見落としたという。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150119/afr1501190037-n1.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150119-OYT1T50027.html
http://www.asahi.com/articles/ASH1J3J3GH1JUTIL009.html
(ブログ者コメント)
国交省の報告書は下記参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001066416.pdf
○冒頭、向殿・部会長名で、以下の記述がある。
『本報告書の調査の目的は、本件遊戯施設の事故に関し、昇降機等事故調査部会により、再発防止の観点からの事故発生原因の解明、再発防止対策等に係る検討を行うことであり、事故の責任を問うことではない。』
この考え方は、本ブログで何回か紹介してきたもの。
一例は下記。
2011年7月8日掲載
2011年7月7日 福島第1原発事故調査に関し、原子力学会が、個人責任の追及を目的としないよう求める声明を発表
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/527/
○当日の運転状況に関し、6ページに下記記述がある。
『当日は事故発生までに約150回の運転(約420名が乗車)を行っていた。』
○振動が原因でチェーンから外れた件については、21ページに下記記述がある。
『偶発的にチェーンフックが不安定な状態で巻上用チェーンにかかったまま上昇し、巻上げ途中の振動等により係合が外れたものであると考えられる。』
2014年8月12日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4179/
(2015年1月10日 修正2 ;追記)
2015年1月1日18時44分に読売新聞から、十分な安全確認をせずに機械を操作したとして責任者らが書類送検されるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は、月内にも運行団体の責任者ら数人を業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。
捜査関係者によると、事故を起こしたねぷたの運行団体責任者や昇降機を実際に扱う担当者が、十分な安全確認をせずに機械を操作し、事故を引き起こした疑いが強まったという。
昇降機の操作に特別な資格などは必要とされていなかったが、過去にも別の団体が昇降機で負傷事故を起こしており、県警は「基本的な注意さえ払っていれば、事故は防ぐことができた」と判断。運行団体側の過失責任を問えるとの結論に達したという。
県警の事情聴取に対し、団体の責任者らも容疑を認めているという。
今回の事故を受け、弘前市などの主催者側と参加団体が、安全運行のマニュアル作りを進めている。
昇降機を扱う際の安全配慮や運行中の飲酒を禁じた規定を設け、違反者に対する罰則も検討されている。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141231-OYT1T50104.html
2015年1月6日12時58分に読売新聞からは、事故を起こした運行団体が解散したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を起こした運行団体が解散したと、弘前市が5日発表した。
市観光政策課によると、昨年12月25日に市役所に運行団体の代表ら2人が訪れ、同月7日に同団体の役員会が開かれ、解散が決まったと報告した。
代表らは、「事故で遺族、主催者、関連団体などに大変ご迷惑をかけ、続けていくことはできない」と解散理由を語ったという。
市によると、「各運行団体の集まる会議に出席して謝罪してはどうか」と促したところ、代表らは「考えてみる」と答えたという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150106-OYT1T50035.html
(2016年4月2日 修正3 ;追記)
2016年3月30日17時54分にNHK青森から、書類送検されていた3人が不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、十分な安全を確保せずに機械を操作していたとして、運行していた団体「藤代ねぷた愛好会」のメンバーで、いずれも弘前市に住む、もと運行責任者の47歳の男性と機械の操作を指示した48歳の男性、それに、実際に機械を操作した56歳の男性、3人を、業務上過失致死の疑いで去年12月、書類送検した。
これについて、青森地方検察庁弘前支部は、捜査を進めた結果、30日、嫌疑不十分で、いずれも不起訴にした。
不起訴の理由について、検察は、「男性が、高さを調節する機械に体を差し入れることを予想するのは困難で、3人とも過失は認められない」としている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6084118031.html?t=1459371031984


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。