







2016年10月30日3時22分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月29日18時42分にNHK佐賀から、10月29日10時43分に佐賀新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
2016佐賀熱気球世界選手権に合わせた国内大会「ホンダグランプリ最終戦」の競技初日の29日朝、熱気球1機が、佐賀市嘉瀬町のJR長崎線鍋島-久保田間にある鉄橋の架線に接触した。
搭乗していた2人にけがはなかったが、鳥栖-肥前山口間で約2時間15分にわたり運転を見合わせ、特急を含む上下31本が運休するなど、約1万3千人に影響が出た。
実行委員会は、安全の徹底を選手に促した。
接触事故は、午前7時40分ごろ、大会期間中にJR九州が会場近くに設けた臨時駅「バルーンさが駅」西側で発生。
鉄橋の南側約300mにある嘉瀬川河川敷のターゲット(目標地点)に向け、熱気球が北側から進入して高度を下げた際、バスケット部分が鉄橋の欄干に衝突した後、球皮が架線に引っ掛かり、10分ほど空中で往生した。
感電の恐れがあったが、パイロットが投下したロープを地上の大会関係者ら数10人が引っ張るなどして着地させた。
支柱など、鉄道の電気設備が壊れた。
現場では、「(ロープを)思いっきり引っ張れ」、「感電するぞ」などと叫ぶ声が聞かれ、多くの来場者でにぎわっていた会場は、一時、緊迫した雰囲気に包まれた。
実行委員会によると、熱気球には佐賀県有田町の男性(64)とロシア人の男性(28)が搭乗。
2人は午前7時13分、会場から約4.3kmの地点を離陸。
気球に熱を送るバーナー2つのうち1つの種火を付け忘れて飛行し、燃料が少なくなったため、現場付近で別のバーナーに切り替えようとしたが点火できず、再上昇できなかった。
急激にガスの圧力が下がったことで、操縦がしにくい状況になったとみられるという。
有田町の男性はパイロット歴26年で、総飛行時間は約1010時間のベテランという。
競技本部は同日、午後の競技と世界選手権の公式練習を中止した。
30日以降の日程は変更しない方針。
実行委の川副さん(68)は、「風は緩く気象条件に問題はなかった」と話した。
1980年から毎秋開催されている「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」では、過去に4回の負傷事故が起きている。
ホンダグランプリには25機が出場。30日まで。
世界選手権の競技は31日~11月6日で、31カ国・地域の105機が出場する。
出典
『熱気球架線に接触 佐賀、けがなし 操作ミスか JR、31本が運休』
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/285552
『熱気球がJRの架線に接触』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083969131.html?t=1477857159592
『バルーンが線路高架に接触 熱気球世界選手権 JRに遅れも』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/371384
10月30日12時33分にNHK佐賀からは、再発防止策に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月31日9時55分に佐賀新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて、大会の実行委員会はJR九州と協議し、再発防止策をまとめた。
それによると、鉄道の架線から上空に対してと線路の中心から左右それぞれに対し、競技飛行では約300フィート(約90m)、練習飛行では約150mの飛行禁止区域を設けた。
30日午前の競技説明の場で、大会関係者が線路周辺の飛行制限について選手に説明。
300フィートの高さ、距離があれば、パイロットが安全措置を取るために必要な時間が確保できるという。
この日は、パイロットの安全意識を高めるため、500フィート(約150m)以上の距離を求めた。
嘉瀬川河川敷にターゲットが設定された場合、線路を越えてから高度を下げる必要が出るため、競技の難易度は上がる。
来年以降の大会での飛行制限は、今後、協議する。
また、この事故では、2つあるバーナーの1つが安全規定に反して点火していなかったことから、安全規定の順守と気球メーカーのマニュアルに従うよう、参加者に周知した。
大会の実行委員会は、「再発防止策を徹底して、事故のない大会運営に努めたい」と話している。
出典
『熱気球事故受け安全対策』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/5083974211.html?t=1477857372862
『熱気球の架線接触事故受け、飛行制限 線路から300フィート』
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/371948
2016年10月21日5時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月21日19時50分にNHK札幌からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道足寄町の温泉施設で、2014年10月、男性入浴客が浴槽内で倒れて重体に陥る事故があり、警察が業務上過失傷害の疑いで捜査している。
事故直後の保健所の測定では、温泉に含まれる硫化水素ガス濃度が国の基準を大幅に超えていた。
この施設では、以前にも2人が同じ浴槽で倒れて死亡しており、警察は、この2件についても経緯を慎重に調べている。
事態を重く見た環境省は、今年9月に再発防止に向けた検討会を設置し、硫化水素を含む温泉の安全対策について、基準を見直す方向で検討している。
地元消防や男性の親族の話によると、重体となったのは東京都内の男性(52)。
14年10月8日夜、浴槽内で意識を失っているのが見つかった。
搬送先の病院で、硫化水素ガス中毒の疑いによる脳機能障害と診断され、現在は意識不明で寝たきり状態となっている。
事故のあった同じ浴室では、重体となっている男性以外にも、13~14年に3人が救急搬送され、うち2人が亡くなっていた。
搬送先の病院によると、13年に亡くなった64歳の男性は「溺死」、14年に亡くなった38歳の男性は心臓に血が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」と診断されていた。
病院側は、今年9月、取材に対して「当時は硫化水素ガス中毒を疑わず、血液や尿の分析など、詳しい検査をしなかった。同じ浴室からの搬送が相次いだことを考えると、今思えば、中毒がきっかけという可能性は捨てきれない」と説明。
病院は、2人の診療記録を警察に提出し、警察が硫化水素との関係を慎重に調べている。
死亡した男性2人は、血液や尿が保存されていないため、硫化水素が死因と確定するのは困難だが、重体の男性は診断が可能だ。
国の基準では、温泉を浴槽に入れる際には、空気に触れさせて硫化水素の含有量を抑えることを求めている。
一方、事故が起きた施設は、浴槽の底から温泉を入れる構造になっていたという。
また、環境省によると、温泉施設の硫化水素の濃度を定期的に測定する国レベルの決まりはなく、換気口をどこに設けるかなどについても細かな基準がないという。
15年9月に浴室内の濃度を測定した研究機関によると、浴槽上は国の基準値の最大10倍、洗い場は最大20倍に達した。
施設は事故直後から自主休業し、現在は入浴できない。
経営者は朝日新聞の取材に、「国の基準は理解していなかった。認識不足だった」と話している。
硫化水素は火山性ガスの主成分の一つで、硫黄臭があり、有毒。
硫化水素を含む温泉の源泉は、全国に440カ所以上ある。
出典
『温泉施設、過去にも2人死亡 硫化水素と関係か』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5SYNJBNUUPI00H.html?rm=656
『温泉の硫化水素扱い新基準検討』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161021/3752741.html
10月21日7時48分に朝日新聞からは、硫化水素濃度を測定していなかった理由等に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
温泉を監督する帯広保健所(道立)が、少なくとも事故の3年前から硫化水素ガス濃度を把握していなかったことがわかった。
施設側は取材に対し、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を測定していなかったと証言。
事故直後の保健所の測定では基準値を大幅に超えていたが、安全対策の前提となるデータが長年にわたり把握されず、危険が見逃されてきた可能性がある。
道の監視要領では、温泉施設には2年に1回、立ち入りによる監視を行う。
監視項目に硫化水素ガスの濃度は含まれていない。
帯広保健所は、取材に「14年の事故を受けて、文書の保管義務がある3年間の資料を調べたが、硫化水素ガスを測定した記録はなかった」と説明する。
環境省の基準では、都道府県知事が必要と認めた場合に、温泉施設に濃度を測定させることができる。
どのような場合に測定を命じるかの基準はなく、道は「道内で測定を命じた所は一つもない」としている。
一方、硫化水素の濃度が高い温泉を抱える福島県や群馬県などでは、保健所が定期的に測定するなどして、安全確保に努めている。
施設の経営者は、取材に、測定器を持っていなかったと説明。
保健所の立ち入り検査でも測定は行われず、指示もなかったという。
事故のあった浴室は、浴槽の底から源泉がわき出す構造で、硫化水素ガスが高濃度になるため、安全対策が十分と判断された場合に限り、利用が認められる。
経営者は、浴室の構造についても保健所から不備の指摘はなかったとしている。
温泉を管轄する道食品衛生課は、「当時は温泉に関係する法令に強制力がなく、厳しい対応ができなかった」と説明。
環境省は、「基準に照らして問題があれば対応できた」と話し、見解が食い違っている。
《硫化水素》
空気中に含まれる硫化水素ガス濃度が100~300ppm程度の場合、個人差もあるが、8~48時間で気管支炎や肺炎、肺水腫による窒息死に至る。
700ppm以上だと、数回の呼吸で倒れる「ノックダウン」を起こすとされる。
入浴中以外の事故では、2005年12月に泥湯温泉(秋田県湯沢市)で、積雪の空洞にたまったガスを吸って4人が死亡。
15年3月には田沢湖高原温泉(同県仙北市)の源泉付近で作業員3人が死亡している。
出典
『硫化水素濃度、保健所も施設も把握せず 温泉事故』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBN5T7FJBNUUPI00J.html?rm=697
(ブログ者コメント)
仙北市の事例については、本ブログでも紹介済。
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
10月22日1時43分に朝日新聞からは、浴室の換気扇が壊れて取り外されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた浴室では、換気扇が壊れて取り外されたままだったことがわかった。
浴槽の底から湯がわき出す「自噴式」と呼ばれる構造で、ガスの濃度が高くなりやすい。
こうした安全対策の不備は、保健所の立ち入り検査でも見逃されていた。
環境省の基準は、浴室の硫化水素ガスの濃度が高い場合、換気のほか、温泉水を空気にさらしてガスを抜く「曝気」と呼ばれる措置で濃度を下げることを義務づけている。
もともと浴室には換気扇が設置されていたが、施設の経営者は取材に対し、「さびて壊れてしまい、かなり前に取り外した」と説明。
浴槽が自噴式なのに注意を払っていなかった点については、「湯がわいているのが見えると客の評判が良く、問題があるとは認識していなかった」と話した。
環境省の委託で現場を調べた中央温泉研究所(東京)によると、施設の泉質はガスがたまりやすく、浴室の窓のそばまで山が迫り、風通しも悪い。
構造的な問題が重なり、「いつ事故が起きてもおかしくなかった」と指摘している。
施設側は、1987年に営業許可を得て以来、保健所も施設も濃度を一度も測定せず、設備の不備について指摘を受けたこともなかったと説明。
経営者は、「事故後、保健所から指摘を受けた。言われたことをすべてやるには多額の費用がかかり、廃業するしかない」と話している。
一方、硫化水素の濃度が高い他県の温泉地では、対策に取り組む例もある。
群馬県の万座温泉のホテルは、ガスを抜く「曝気槽」に加えて、大型換気扇を浴室に複数設置する。
福島県の高湯温泉では、保健所が年2回、濃度を測定し、施設側に毎日2回の測定を指導。問題があれば浴槽の使用を禁止する。
県北保健所は、「一度でも事故があれば温泉地全体に影響が出る。しっかり取り組む必要がある」と話す。
出典
『硫化水素事故の浴室、換気扇なし 壊れて外されたまま』
http://digital.asahi.com/articles/ASJBP5F8NJBPUUPI007.html?rm=507
10月22日7時0分に北海道新聞からは、北海道の3つの温泉施設で硫化水素濃度が高い状態だという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月23日10時38分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
道が、事故後、硫化水素濃度が高くなる恐れのある温泉施設97施設を緊急調査した結果、9施設で国の基準を超えていたことが、21日、道への取材で分かった。
うち3施設は、現在も国の基準を超えたままだ。
環境省は、「基準を超えた状態は好ましくない」としている。
緊急調査は、温泉1kg中に硫化水素イオンなどを2mg以上含有する施設が対象。
足寄町で事故があった翌月の14年11月から12月にかけて行った。
基準を超えた9施設には濃度が下がるよう常時換気することなどを指導し、6施設は改善したという。
3施設が現在も基準を上回っているのは、既存の設備では換気が不十分なことが原因。
道は、設備の改善などを求めるとともに、年2回以上の濃度調査を継続実施している。
事業者にも、1日2回以上の濃度調査などを求めている。
道は、「基準を上回っても、直ちに健康被害が出るわけではない」とした上で、「温泉街全体の風評被害につながりかねない」として、施設の所在地や濃度を明らかにしていないが、関係者によると、現在も基準を超えているのは道東と道央の3施設という。
出典
『道内3温泉施設、現在も基準超の硫化水素 6施設は改善』
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0329683.html
『北海道の3温泉施設で基準超す硫化水素 8月の調査で』
http://www.sankei.com/affairs/news/161023/afr1610230006-n1.html
10月26日17時54分に朝日新聞からは、環境省が浴室の濃度測定を求める通知を出したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
環境省は、硫化水素を含む温泉について浴室の濃度測定を求める通知を、保健所を設置する自治体に出した。
通知は24日付。
自治体に対し、立ち入り調査などで浴室の硫化水素ガスの濃度を測定し、濃度が著しく高い場合は温泉の利用許可を取り消すように要請している。
北海道の事故では濃度が国の基準を大幅に超えていたが、保健所や施設は濃度を把握していなかった。
温泉法は安全対策を自治体の判断に委ねており、同省は、「濃度を定期的に測定しているところは数えるほどしかないだろう」(自然環境整備課)とみている。
出典
『温泉浴室の濃度測定を要請 硫化水素事故受け、環境省』
http://www.asahi.com/articles/ASJBV4SM1JBVUUPI001.html
(2016年11月11日 修正1 ;追記)
2016年11月11日8時9分にNHK札幌から、北海道は今後、硫黄泉で定期的に濃度測定を行うという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
道は、利用者の安全のために温泉施設の状況を定期的に確認する必要があるとして、国が硫化水素の濃度に関する新基準をつくったあと、道が管轄する91の「硫黄泉」と呼ばれる泉質のすべての温泉施設で、5年に1度、硫化水素の濃度を測定を行う方針を決めた。
道は、硫化水素の濃度が著しく高いと判断すれば、温泉の営業を停止するなどの措置を行うことも検討している。
出典
『すべての硫黄泉施設を点検へ』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161111/4303891.html
2016年3月29日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5773/
(2016年10月27日 修正1 ;追記)
2016年10月20日10時43分に朝日新聞から、対策を終了し営業を再開したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月19日12時34分にNHK東海NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
19日、営業停止していた遊具「スロープシューター」と「大観覧車」が、7ケ月ぶりに営業を再開した。
東山公園協会によると、スロープシューターは、突起物に車両が衝突して停止したことから、走路内の内側にコンクリート製の壁を設置して、突起をなくした。
大観覧車は、扉の閉め忘れ防止のため、ゴンドラの扉が閉じていることを感知する装置と自動停止する装置を設置。
非常停止ボタンも計3カ所に増設した。
すべての職員がトラブルに迅速に対応できるよう、園内スタッフの安全教育のための研修などを、改めて実施。
今後も、定期的に機会を設けるという。
出典
『東山動植物園の2遊具が再開 大観覧車など安全対策施す』
http://www.asahi.com/articles/ASJBM4R5GJBMOIPE018.html
『観覧車など7か月ぶり営業再開』
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20161019/3629841.html
(ブログ者コメント)
原因と対策の詳細は、下記文書参照。
『東山動植物園内遊園地の一部営業再開について』
(平成28年4月26日 東山総合公園管理課)
http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/upload_file/pdf/PRE00600_115823.pdf
(2017年9月20日 修正2 ;追記)
2017年9月18日20時45分に読売新聞からネット配信された別施設の観覧車トラブルに関する記事中、自動停止装置に関する若干詳しい記述があった。
・・・・・
観覧車を巡るトラブルは各地で相次いでいる。
昨年3月には、名古屋市の東山動植物園で、中学生らが乗ったゴンドラの扉が開いたまま1周した。
これを受け、運営団体は係員に指導を行ったほか、観覧車に特殊なセンサーを取り付け、乗降場所以外で扉や鍵が開くと自動停止するシステムを導入した。
・・・・・
出典
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170918-OYT1T50026.html
2016年10月15日20時55分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月15日20時55分にTBS News iから、10月15日18時52分にNHK松山からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午後3時15分頃、愛媛県西条市神拝甲の市道で、江戸時代から続く「西条まつり」の神輿1基が横転した。
乗っていた小学6年の女児2人を含め、担ぎ手ら計8人(11~47歳)が投げ出されるなどして、いずれも軽傷を負った。
警察の発表では、御輿は高さ約5m、重さ約2トンで、長さ8メートルほどの木でできた担ぎ棒2本で支える構造。
両脇に木の車輪(直径約1.8m)がついている。
同日午前2時頃から市内を巡行し、30~40人が路上をひきながら御輿を上下に揺らした際、前部の担ぎ棒が路面にぶつかって折れ、バランスを崩したとみられる。
西条市内では、14日からまつりが行われていて、15日は、市内をおよそ100台の「だんじり」や「みこし」が練り歩いていた。
まつりは豪華絢爛なだんじりや御輿で知られ、観光客も多いが、見学者にけがはなかった。
出典
『高さ5mの御輿横転、女児ら8人投げ出されけが』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161015-OYT1T50105.html?from=ycont_top_txt
『祭りでみこし倒れ8人けが 愛媛・西条市』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2892718.html
『西条まつりみこし倒れ8人けが』
http://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20161015/3565471.html
(ブログ者コメント)
ブログ者は、2年前にこの祭りを見に行った。
その時に撮影した以下の写真が神輿の模様。
担ぎ棒は少ししか写っていないが・・。
2016年10月9日18時53分にNHK札幌から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日0時25分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前11時前、洞爺湖町の洞爺湖の湖畔で開かれていた物産展のイベント会場で、「テントが風で倒れてケガ人が出ている」と消防に通報があった。
警察によると、倒れたのは幅およそ5m、高さおよそ3mのテントで、飲食物の販売に使用されていた。
風にあおられたあと5mほど飛ばされ、近くにいた50代と60代の女性2人の頭やおでこなどにぶつかったという。
2人は病院で手当てを受けているが、いずれもけがは軽いという。
警察によると、テントは町や地元の観光協会などが設置したもので、地面には固定されていなかったという。
出店していた男性は、「突然、強い風が吹いてテントが飛ばされそうになったので、大人6人で抑えたが、それでも飛ばされてしまった(音声情報;6人がぶら下がったまま、もっていかれた)。風の力の強さにビックリしました」と話していた。
警察が、詳しい状況を調べている。
札幌管区気象台によると、道内は9日午前、冬型の気圧配置が強まり、道内全域に強風注意報が発令されていた。
出典
『強風でテント倒れ2人けが』
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161009/3394221.html
『強風 テント倒れ、女性2人けが 北海道・洞爺湖』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/059000c
2016年10月10日0時24分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10月10日付で読売新聞中部版から、10月10日0時57分に毎日新聞から、10月9日16時40分にTBS News iからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前9時5分ごろ、愛知県長久手市の長湫(ながくて)地区で開かれていた「長湫の警固(けいご)祭り」の会場で、鉄砲隊として火縄銃を空砲した男性の銃が破裂した。
警察によると、銃を持っていた大阪府寝屋川市の男性会社員(48)が左手に大けがを負ったが、命に別条はない。
警察によると、現場は長久手市打越の市立西小学校の校庭。
破裂は、鉄砲隊の約100人が整列して順番に1発づつ空砲を放つ最中に起きた。
男性の左手首から先は吹き飛んだという。
「鉄砲は、暴発したというか、鉄砲の真ん中の辺りで破裂して、当事者はうずくまって手を押さえて」(目撃した男性)
男性は、校庭に入る前に放った一発が不発だった。
祭りを主催した保存会によると、火縄銃に入れる火薬が雨で湿っていて、暴発する直前の発砲がうまくいっていなかったという
このため、警察は、男性が不発の後に火薬を取り除かずに新たに火薬を詰め、火薬の量が過剰になって破裂した可能性があるとみて、調べている。
一発に必要な火薬の量は10gという。
現場には、鉄砲隊のほか、棒の手隊などの参加者や観客ら約200人がいたが、男性以外にけが人はいなかった。
銃の破裂後、警察が銃の使用中止を命じたが、祭り自体は続けられた。
男性は同地区出身者で、帰省して親類から銃を借りて祭りに参加していた。
祭り保存会などによると、鉄砲隊は8日に試し撃ちを行ったが、異常はなかったという。
同会の会長代行(74)は、「祭りに関わって50年以上になるが、火縄銃が暴発したのは初めて。警察の捜査を踏まえ、今後の運営方法や防止策を考えたい」と話した。
祭りは、豪華に飾り付けた馬を鉄砲隊や、棒の手隊などが警護しながら地区を練り歩き、神社に奉納する豊年祭。
県無形民俗文化財に指定されている。
出典
『火縄銃破裂、男性大けが 長久手の祭りで実演中』
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016100990222954.html
『火縄銃が暴発 男性重傷 長久手の祭り』
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20161009-OYTNT50276.html
『祭り事故 火縄銃暴発、男性が左手首に重傷 愛知・長久手』
http://mainichi.jp/articles/20161010/k00/00m/040/006000c
『愛知・長久手の祭りで火縄銃暴発、男性が大けが』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2887304.html
2016年9月29日9時52分に読売新聞から、訓練風景の写真付きで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島市中央町のアミュプラザ鹿児島にある観覧車「アミュラン」で、28日、救助訓練が行われた。
7月に沖縄県の商業施設で観覧車が突然停止し、ゴンドラ内に12人が取り残されるトラブルが起きたことから、アミュプラザを運営する鹿児島ターミナルビルが、同市消防局に合同訓練の実施を依頼。
中央、西消防署の隊員や同社の社員ら、計約30人が参加した。
停電によって観覧車が止まり、ゴンドラ内に複数人が取り残されたとの想定。
消防隊員は、ゴンドラにロープなどをくくり付けてモーターや人力で引っ張り、客に見立てた人形を載せたゴンドラを安全な場所まで回転させた。
同社の川越・総務部担当部長は、「いつ不測の事態が起きるか分からない。消防と連携して訓練ができたのは大きな成果」と話していた。
出典
『人力でゴンドラ引っ張り回転、観覧車で救助訓練』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160929-OYT1T50026.html
(ブログ者コメント)
記事には、8人ほどの消防隊員が、綱引きの要領で、斜め上方向に向かい、ゴンドラに結び付けられているであろうロープを引っ張っている写真が掲載されている。
2016年9月26日13時28分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月26日12時44分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京ドームで25日夜に行われた歌手で俳優の福山雅治さん(47)のライブで、演出として発射されたテープがスタッフの女性(42)の顔に当たり、女性が右目の眼球が破裂するなどの重傷を負っていたことが、26日、警視庁富坂署への取材で分かった。
女性は、当時、「キャノン砲」と呼ばれる、高さ約80cm、口径約8.2cmの発射装置の近くにいて、発射ボタンを押す担当のスタッフと無線で連絡を取っていたといい、同署は、業務上過失致傷の可能性もあるとみて、関係者らから事情を聴いている。
同署によると、テープは何重にも巻かれており、直径約3cm、高さ約2.3cmの筒状だった。
キャノン砲に詰め込んで空気圧を利用して発射し、観客席に向けて散乱させる仕組みだったという。
キャノン砲は、福山さんら出演者が立つステージと観客席の間にある、スタッフが出入りするスペースに置かれていた。
発射の直前の25日午後9時過ぎごろ、発射担当のスタッフが女性に「間もなく発射するので、(キャノン砲に)近寄らないでください。ほかのスタッフにも周知してください」と無線連絡。
直後に女性から「テープが当たった」と連絡があったという。
この日のコンサートは、事故後も中断することはなかった。
26日も、予定通り行われるという。
出典
『福山雅治さんのライブでテープが女性スタッフに直撃 眼球破裂の大けが』
http://www.sankei.com/affairs/news/160926/afr1609260005-n1.html
『女性スタッフの目にテープ直撃し重傷 福山雅治さん公演』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9V41DFJ9VUTIL01W.html
同趣旨だが若干表現の異なる記事が、上記以外、複数のメディアからネット配信されていた。
以下は、それらの抜粋。
(2016/9/26 13:01 日本経済新聞)
発射されたのは8本のビニールテープを束ねたもので、負傷した女性は、装置にこれを詰めたり、周囲に注意を呼びかけたりする担当だった。
発射は遠隔操作で、周囲の安全を確認してから行う手順になっていた。
同署は、安全確認が不十分だった可能性があるとみて、発射装置の操作を担当していた会社などから事情を聴いている。
出典
『福山さん公演、目にテープ直撃でスタッフ重傷』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H4J_W6A920C1CC0000/?n_cid=NMAIL002
(2016/09/26 11:59 テレ朝ニュース)
警視庁によると、キャノン砲は80cmの筒にテープの玉が35個詰められていて、ステージに8個設置されていた。
当時、キャノン砲から女性スタッフが離れたことを確認して発射したという
出典
『福山さんライブで スタッフにテープ直撃で眼球破裂』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000084221.html
2016年9月24日13時22分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月24日13時6分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前10時40分頃、東京都千代田区の日比谷公園で開かれていた日韓交流イベントの会場で、ガス爆発が起きた。
消防などによると、30~40歳代の男性3人が顔などにやけどを負って病院に搬送されたが、いずれも軽傷という。
警察によると、男性3人が韓国料理の屋台の開店準備をしていた際に、調理用コンロを乗せていたテーブルが倒れ、ガスボンベと接続していたホースが抜けて、漏れたガスに引火したとみられる。
主催者側によると、午前11時のイベント開始前だったため、周囲に客はいなかったが、会場は当時、大勢の人でにぎわい、爆発が起きた際は、一時、騒然となった。
祭典を見に来ていた50代の女性は、「屋台のあたりでガスが漏れるようなシューという音に続いてバンという大きな音がして火柱が上がりました。その後、白い煙が上がりましたが、すぐに火は消えました。救急車や消防車が集まってきてびっくりしました」と話していた。
出典
『屋台のガスに引火、爆発で3人軽傷…日比谷公園』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160924-OYT1T50075.html
『公園の屋台でガス爆発3人軽傷』
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20160924/5952782.html
2016年9月22日13時55分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タチウオ釣りで用いられる「テンヤ」という仕掛けが底引き網漁の網に絡まり、漁師が額にけがをする事故が、今月、兵庫県淡路市の森漁港沖で発生した。
周辺では、釣り人が古くなったテンヤを切って海中に捨てる行為が問題となっており、淡路県民局は、「故意に海中に投棄せずに、責任を持って回収してほしい」と呼びかけている。
テンヤは、魚の頭に似せたおもりと針が一体になった本体に、アジやイワシをくくりつけてタチウオを狙う仕掛け。
大きいものでは、本体の長さが10cm以上、おもりの重さは150g以上になる。
事故は、7日午前8時ごろ、森漁港の約15km沖で発生。
40代の男性漁師がワイヤの巻き上げ作業中、ワイヤに引っかかったテンヤが跳ね上がり、額に当たり、3針を縫うけがを負った。
森漁協によると、多い日で、1回網を巻き上げるごとに10個近くのテンヤが引っかかり、水揚げにも影響が出ているという。
担当者は、「数年前から引っかかることが多くなり、釣り客らに注意を呼びかけてきたが、減る気配がない」と話す。
同県民局水産課によると、テンヤを故意に海中に捨てた場合、海洋汚染防止法違反として1000万円以下の罰金が科せられることがあり、捨てた人が特定できれば、けがの賠償責任も発生するという。
釣り人が捨てずに持ち帰れば防げる事故も多いことから、同課は、遊漁船や釣具店の団体などを通じて、故意に海中に捨てないよう、今月中にも呼びかける方針で、島内に釣りで訪れることの多い京阪神の釣り人にも、周知を強めるとしている。
同課の担当者は、「マナーの問題。漁業に支障が出ていることを知ってもらい、故意に捨てずに適切に処理するよう呼びかけていきたい」と話している。
出典
『タチウオ釣りの仕掛けで漁師が額を3針縫うけが 兵庫県が注意呼びかけ』
http://www.sankei.com/west/news/160922/wst1609220024-n1.html
(ブログ者コメント)
投棄した釣り人は、まさか自分が捨てたテンヤでけがする人が出るなど、思ってもみなかったのではないだろうか?
事故の因果関係が遠く離れたところにある・・・・そんな事例だと感じたので、紹介する。
2016年9月19日11時0分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この夏、京都北部のNPO法人が企画、実施した花火の打ち上げが激しい論議を巻き起こした。
京都府福知山市で3人が死亡し、約50人が重軽傷を負った北近畿最大規模の「ドッコイセ福知山花火大会」の露店爆発事故から3年が経過する中、「みんなが元気になれば…」と、まちの活性化を目的に、大会と別の形で花火の打ち上げが行われた。
大会は、事故後、開催中止の状態が続いている。
事故の記憶が色濃く残る時期の花火打ち上げに、被害者からは「早すぎる」という声も浮上したのだ。
爆発事故の原因となったのは、露天商のずさんな携行缶の取り扱いにあった。
当時、ベビーカステラの露店の店主だった男が、屋台の自家発電機に給油する際、炎天下に長時間放置され、発電機の熱風にさらされて内圧が高まった携行缶のふたを開けたことによって、噴出したガソリンが屋台の火気に引火し、爆発したのだ。
事故が残した〝爪痕〟は深かった。
実行委は、事故後、3年連続で花火大会を中止。
今後についても、「再開してほしいという意見が市民らから寄せられているが、今のところ、再開の予定はない」としている。
被害者への補償については、「道義的責任で救済する」として、この3年間で、実行委が把握している被害者57人のうち、40人と救済措置について合意し、医療費や休業費の一部補償などを実施している。
ただ、実行委としては、「(補償は)加害者がすべきだ」とし、救済措置の打ち切りについても検討を進めている。
実際、8月23日付で、事故によって両手と両足を負傷した男性(64)に治療費支払いの打ち切りを通知した。
実行委によると、男性は1~2カ月に1回程度通院し、薬を処方されているというが、治療歴などから「症状は固定されていると推察できる」と判断。
男性に対し、「治療費について実行委による代払いを8月分をもって終了する」との通知文書を郵送した。
実行委の担当者は、「治療費や後遺障害の慰謝料などについて、異議や請求があれば話し合う」としているものの、「加害者の露店主に変わって治療費を代払いしている」というのが基本的な立場なのだという。
NPO法人の花火の打ち上げ企画は、こうした状況の中で浮上してきた。
NPO法人は、地域振興などを目的に、市内の経営者らが4月に結成した。
石坪理事長は、「まちの空気が沈んでいるので、みんなが元気になるきっかけになればと企画した」と、企画の趣旨を説明する。
ドッコイセ福知山花火大会よりも規模を小さくし、花火の打ち上げは1000発。
事故の原因にもなった露店も設置しない。
確かに事故は衝撃的だったが、まちの活性化も考えていく必要があるのではないか。
そんな思いからの提案だった。
しかし、被害者側の思いはいまなお複雑だ。
「被害者家族会」の盛本会長は、「花火の打ち上げそのものを否定するわけではない」としながらも、「事故の当事者は今でも厳しい生活を送っている。被害者の話を聞いて同意が得られてから実施すべきだ」と厳しい見解を示す。
被害者にとっては、「花火は事故の象徴」。
河川敷は事故のあった現場でもあり、「打ち上げは時期尚早」として、打ち上げの自粛を求めた。
それでも、NPO法人側は計画を変更せず、予定通りの8月21日午後8時から約15分間、花火の打ち上げを実施した。
NPO法人の関係者は、「遺族の方へのお悔やみの気持ちもあるし、いまだに治療を続けている方がいることも承知している。ただ、地域団体などからは、花火を打ち上げてほしいという声もある。何より、事故後、地元の元気がないことを何とかしたいという思いがあった」と話した。
地域のことを考えての、ぎりぎりの判断だったのだ。
当日は、安全面への配慮から河川敷への立ち入りは禁止し、警備員約65人を配置し、福知山署員も警備にあたった。
約2500人が夏の夜空を焦がす花火を楽しみ、トラブルもなく無事終了した。
見物客からは、「いつ再開されるのかと思っていた」、「3年間待ち望んでいた」と、打ち上げに好意的な声が上がる一方、「(事故の被害者への)補償問題などが決着した状態でやるのがベスト」、「最初に黙とうした方がよかった。募金を行うのもいい」と、事故の当事者への配慮を望む意見もあった。
被害者家族会の盛本会長も現場を訪れ、「無事に花火が打ち上がるかを見届けに来た」と語りつつ、「(事故で負傷した)妻や子供は風呂から上がると保湿クリームを塗る。毎日があの事故との闘いだ」ともつぶやいた。
事故を起こした男は、公判で「人生をかけて謝罪と賠償に努める」と繰り返したが、現在服役中で、具体的な賠償の見通しは立っていない。
被害者の中には、いまだに治療中の人や、後遺症や心の傷に苦しむ人も少なくない。
花火の打ち上げは再開すべきか、やめるべきか。双方の思いをくんだ結論を出すのは容易でない。
NPO法人によると、来年以降の打ち上げ計画は「未定」だという。
出典
『関西の議論] 「今も妻子は保湿クリームを…」闘い続く露店爆発事故の被害者 花火打ち上げ再開は時期尚早か…渦巻く賛否』
http://www.sankei.com/west/news/160919/wst1609190006-n1.html
(ブログ者コメント)
事故については下記記事参照。
2013年8月15日 福知山市の花火大会で屋台の発電機給油用携行缶からガソリンが噴出し爆発、60人死傷、携行缶に直射日光と発電機排ガスが当たっていた
(第1報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3148/
(第2報)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3320/
2015年5月21日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4884/
(2016年9月23日 修正2 ;追記)
2016年9月17日付で毎日新聞千葉版から、パイプの強度自体がなかった可能性が高いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
山武市蓮沼の遊園地「県立蓮沼海浜公園こどものひろば」で、昨年5月、ゴンドラ型遊具が高さ4mから落下し、母と娘が負傷した事故。
国交省の審議会が16日公表した報告書で、公園を管理・運営する第三セクター「千葉県レクリエーション都市開発」(山武市)が、建築基準法で定められた建築確認の申請をしていなかったことが明らかになった。
県は、申請を求めて遊具の強度チェックをしていれば事故を防げた可能性もあったと認め、県立公園の違法状態を放置したことを陳謝した。
事故があったのは、つり下げ型の電動モノレール「スカイパイレーツ」。
昨年5月2日午後3時10分ごろ、ゴンドラ1機をつり下げる支柱が溶接部分で壊れて落下し、茨城県の女性(当時41歳)が胸の骨を折り、娘(同3歳)も全身を打撲した。
破断したのは、2週間前にアルバイト従業員が長さ3cmの亀裂を見つけ、製造業者が工場に持ち帰らずに現場で補強部品を溶接するなどした部分。
報告書は、
▽溶接方法も補修技術も不適切だった
▽千葉レク社の責任者は補修内容の点検をせず運行を再開しており、安全管理体制が不十分だった
と指摘した。
一方、ゴンドラについて、「溶接が適切に行われても、建築基準法に定める強度がなかった可能性が高い」と、設計段階で必要な強度を満たしていなかった可能性も指摘した。
建築基準法では、このような遊具は県などに建築確認を申請し、強度チェックを受けるよう定めている。
しかし、事故を起こした遊具は、乗り場部分は申請されたが、レールや客が乗るゴンドラ部分は、県が1988年に設置した時も、千葉レク社が2002年に足こぎ式から電動式に交換した際も、申請していなかった。
県建築指導課の担当者は、設置時に申請しなかった理由について、「ジェットコースターなどを主にした規定のため、この遊具が対象なのか判断できなかったようだ」と説明。
00年に国から該当する遊具が具体的に示された際に対象と分かったものの、その時期はさびがひどく、使用を休止していたという。
県立公園を管理する県公園緑地課の小山・県立公園室長は、「建築基準法の担当は、建築指導課という役割分担が念頭にあった。電動式に交換した02年に、建築指導課に一声かけるなどして連携していれば、事故を防げた可能性もあり、反省している」と陳謝した。
スカイパイレーツは現在休止中で、廃止される予定。
千葉レク社の川嶋・蓮沼海浜公園管理運営部次長は、「けがをされた方にも、安全性を信じて来てくれた利用者の方々にも申し訳ない。点検や運行管理を強化しており、二度と事故を起こさない決意だ」と話した。
警察は、この事故について業務上過失傷害容疑で捜査している。
出典
『山武のゴンドラ落下事故 千葉レク社、建築確認申請せず 県立公園「違法状態」 県陳謝』
http://mainichi.jp/articles/20160917/ddl/k12/040/342000c
9月16日11時13分に朝日新聞からも、同趣旨の記事が写真と図解付きでネット配信されていた。
国交省は、16日、調査部会の報告書を公表した。
客車をつるす鉄製パイプの強度が弱く、補修の溶接もずさんで、事故につながったと結論づけた。
事故の約2週間前、管理する千葉県レクリエーション都市開発の職員がパイプに約3cmの亀裂を見つけ、鋼板を溶接して補強していた。
しかし、手法が不適切で、報告書は「補強の効果はほとんどなかった」と指摘した。
また、2002年に客車をペダル式から電動式に変えた際、建築基準法に基づく届け出をしていなかったことも判明。
パイプは、建築基準法が求める強度の半分しかなかった。
出典
『モノレール落下事故、客車つるパイプ強度が不十分 千葉』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9H01PGJ9GUTIL065.html
(2017年12月24日 修正3 ;追記)
2017年12月2日付で毎日新聞から、次長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山武署は1日、運営する第三セクター「千葉県レクリエーション都市開発」の次長(43)と課長(41)、同市の遊具設計保守会社の社員(72)=いずれも男性、肩書は当時=を業務上過失傷害容疑で千葉地検に書類送検した。
送検容疑は15年4月下旬、遊具に入った亀裂について運営会社が詳細な補修方針を指示せず、業者の補修も不十分なまま運行を再開させ、約2週間後の5月2日にゴンドラが落下する事故を起こし、乗っていた茨城県職員の女性(44)に肋骨骨折などの重傷を負わせたとしている。
3人は容疑を認めているという。
同署によると、運営会社と女性の間で示談が成立したことから、「寛大な処分を求める」との意見を付けた。
出典
『山武のゴンドラ落下 客負傷 3人を書類送検 業過傷害容疑』
https://mainichi.jp/articles/20171202/ddl/k12/040/171000c
2017年12月19日12時20分に産経新聞からは、不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉地検は18日、公園の管理会社の42歳と44歳の男性社員2人と、修理会社の男性社員(73)をいずれも不起訴処分にしたと発表した。
地検は処分理由について、過失内容や事故後の対応などを考慮した結果としている。
出典
『千葉・山武のゴンドラ事故 管理会社社員ら不起訴』
http://www.sankei.com/affairs/news/171219/afr1712190028-n1.html
12月19日付の千葉日報紙面には、下記趣旨の記事が掲載されていた。
怪我を負った女性と示談が成立していることや、同遊具を今後撤去するなどの対応を考慮したものとみられる。
2016年9月12日12時5分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11日午前10時ごろ、岐阜県飛騨市神岡町で開かれていた「第18回山の村だいこんマラソン大会」ハーフの部を走っていたランナー115人が、蜂に刺された。
市教育委員会によると、いずれも軽症だった。
ランナーは、7km地点の打保橋付近を通ったところ、次々に蜂に刺された。
橋げたの下にキイロスズメバチの巣が見つかった。
大勢のランナーが一度に橋を通った振動で蜂が驚き、巣から出て刺した可能性があるという。
市教委の調べでは、刺された115人は17〜70歳の男女で、一部の選手は大会本部で氷で冷やすなどの手当てを受け、8人は市内の病院で受診した。
入院した人はいなかった。
ハーフの部は21.0975kmで、午前9時半にスタートした。
697人が走り、完走者は631人だった。
驚いた人も多く、30〜40人が蜂に刺された影響で途中棄権したとみられる。
大会はハーフと10km、5km、3kmの部があり、計1539人が走った。
打保橋は長さ14mで、ハーフの部の参加者だけが走る場所だった。
大会は実行委員会が主催し、事務局の市教委生涯学習課は、「大会前日の試走では蜂の巣に気付かなかった。来年の大会前にはコース上の蜂の巣についても念入りにチェックしたい。刺された方には、今後、お見舞いの文書を送りたい」と説明している。
大会は、高原を走り、参加賞として地元産のダイコンとホウレンソウが贈られ、人気を集めている。
出典
『マラソン大会 次々に115人がハチに刺される 岐阜』
http://mainichi.jp/articles/20160912/k00/00m/040/037000c
9月12日11時16分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
岐阜県飛驒市神岡町の山之村地区で、11日、地元などの実行委員会が主催する「第18回山の村だいこんマラソン」のレース中に、参加者ら115人が蜂に刺された。
同市消防本部の救急車が現場で待機したが、いずれも軽傷。
救急搬送はなかったが、8人が同市民病院で手当てを受けた。
レースはそのまま行われた。
消防や担当者によると、11日午前10時20分ごろ、ハーフマラソンのスタートから約7km地点にある林道の橋の上を走っていた参加者らが、キイロスズメバチとみられる蜂に刺された。
橋の下には蜂の巣があったといい、主催者は、蜂に刺された参加者の一部をバスで救護テントに運び、患部を冷やすなどの処置をした。
大会は5km、10kmなど計4コースがあり、計約1700人が参加。
高校生以上の男女697人が参加したハーフマラソンは午前9時半にスタートした。
コースは毎年ほぼ同じで、主催者は橋の下を確認していなかったという。
担当者は朝日新聞の取材に対し、「こんなことは初めて。今年は気温が高く、『蜂がいるかもしれないので気をつけてください』と声をかけた。刺された方を早急に特定して、おわびしたい」と話した。
[名和昆虫博物館(岐阜市)の名和哲夫館長の話]
キイロスズメバチは攻撃性が高く、巣に対する防御反応を強く示す。
ランナーの走行による振動が橋の下の巣に伝わり、警戒が強まったため、巣を守るためにハチが飛び出して人を刺したと考えられる。
この時期は巣が成熟するピークに近い。
巣の大きさにもよるが、400~1400匹のはたらきバチが一つの巣にいるとされている。
刺された場合、ほとんどの人は重症にならないが、まれにアレルギー体質の人がショックを起こし、最悪、死に至る場合もある。
マラソン大会のように多くの人が通る催しでは、事前に木の枝や橋の下などに巣ができていないか確認をしておくこと、参加者がハチに攻撃されにくい白っぽい服装をしておくことが大切だ。
出典
『マラソン中に115人が蜂に刺される 岐阜、橋の下に巣』
http://www.asahi.com/articles/ASJ9C5CXMJ9COHGB002.html
(ブログ者コメント)
○今回トラブルの教訓は、産業現場にも通じるところがある。
一つは、橋の下に、去年はなかったであろう蜂の巣が、今年はできていたこと。
産業現場でも、現場の状況は時々刻々と変化している。
前回は安全に作業できたからと、安全確認することなく作業すると危険な場合があるかもしれない。
もう一つは、前日の、おそらくは少人数での試走時には問題がなかったこと。
事前にテストなど行う場合は、できるだけ本番に近い状態で行うにこしたことはない。
○名和館長の話に出ている服装の件、テレビのインタビューに対し、参加者の方が「私は首の後ろを刺された。刺された人はほとんどが黒っぽい服装だった。黄色などの蛍光色の服を着た人は刺されていなかった」と答えていた。
2016年9月3日7時11分に千葉日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
印西市が8月27日夜に開催予定だった「印西花火大会」を開始時間後に急きょ中止した問題で、花火業者I社は、2日、千葉日報の取材に応じ、「打ち上げ場所が最悪な状況だった。場所をきちんと整備しようとする姿勢が市に欠けていた」とし、中止理由を一方的に業者の作業遅延のせいと主張する市に反論した。
打ち上げ場所の利根川河川敷は連日の悪天候で足場が悪く、搬入車両が入れなかったため、大量の花火を徒歩で運ぶことを余儀なくされたという。
同社によると、設置場所の足場の悪さが予想されたため、同社は前日の26日朝から花火の設置作業を開始。
通常はトラックを打ち上げ場所の近くまで寄せるが、ぬかるみに車輪がはまって近くまで行けず、スタッフは各車両から50~100mを歩き、花火を運んだ。
花火の重さは最大25kgほど。
スタッフは2つを両手で抱え、足場の悪い中を何度も往復。
全部で約1000個を設置する計画だったが、夜10時まで作業をしても、約3割しか設置できなかった。
大会当日は、早朝5時から作業開始。スタッフも増員した。
だが、完了の遅れが確実な情勢となった午後6時15分ごろ、同社は市に「定刻に打ち上げるのは不可能」と報告。
しかし、市は「定刻」を譲らなかった。
同社は作業を続け、開始時間の7時半の20分後の50分ごろ設置が整い、配線などの最終点検に入った。
だが8時10分に、市から突然中止を告げられた。相談はなかった。
「あと数分で上げられる状況だった。打ち上げ時間は8時半まであったから、残り15分間だけでもダイナミックな花火を上げられたのに」。同社の担当者は不満を隠さない。
また、市が作業遅延の理由として「点火装置に異常が発生したと業者が言っている」と説明したことについて、同社は「異常はなかった」と否定した。
設置場所の除草や平らにならす作業もしたという同社は、「主催者が設置場所を整えるのが通常の花火大会。他の大会で設置で困ることはない。市は大会を成功させるための配慮に欠けていた」とし、「間に合わないと伝えたときに『やれ』と言わず、中止にしてくれた方が良かった」と話す。
一方、市は、「設置場所がぬかるんでいたことは、当日夕方に業者の報告で初めて知った」としている。
同社は、提出を求められたてんまつ書を内容証明郵便で市に送付。
これらの経緯を記した内容という。
一方、市は、業者への損害賠償請求も検討するとしている。
出典
『「打ち上げ場所の状況最悪」 市の説明に業者反論 印西花火大会中止』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/348443
9月6日11時1分に千葉日報からは、下記趣旨の続報記事がネット配信されていた。
市は8月31日に中止理由を「花火業者の作業遅延」などと発表。
遅延理由として市経済政策課の担当者は、「点火装置に異常が起きた。風でかぶせていたシートが飛ばされ、雨風で異常が起きたのでは、と業者が話している」などと説明していた。
これについて業者が「そんな報告はしていない」と否定したため、千葉日報は、5日、同課に確認。
すると、「そもそも、市は取材で『点火装置の異常という報告が業者からあった』という説明はしていないし、業者からそうした報告も受けていない」と文書で回答。
記者が虚偽説明であると迫っても、同課は繰り返し否定したが、やりとりの音声記録を示すと、ようやく虚偽説明を認めた。
虚偽説明について、同課は「思い違いだった」と釈明。
点火装置の異常と説明した理由については、「『強風でシートがなびき、防水作業に時間を要した』との業者の報告を、装置の異常と捉えてしまった」とした。
一方、台風の影響でぬかるみがひどく、花火の設置が難航したと業者が主張している利根川河川敷の打ち上げ場所を市が整備せず、状況も把握していなかったことについては、「業者から問題があるとの報告はなかった」とし、対応は適切だったとの考えを示した。
市制施行20周年を記念し、15年ぶりの開催予定だった同大会は、事業費4千万円を投じて8800発を打ち上げる計画だった。
市は中止理由を4日後に発表し、対応に市民の苦情が殺到していた。
出典
『市「点火装置異常」を訂正 取材に一時虚偽説明 印西花火大会中止』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/348994
9月10日10時7分に千葉日報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県が、6月、打ち上げ現場の整地は主催者の役割であると市に説明していたことが分かった。
県産業保安課によると、花火大会での事故防止を図るため、県内で開かれる大会の主催者や花火業者を集めた説明会を6月8日に県庁で開催。
約100人が参加し、印西市は経済政策課の職員1人が出席した。
説明会では、各関係者の役割分担などが説明され、主催者の役割として「打ち上げ現場は必要に応じて整地し、周囲の草刈りを必ず行う」ことが指導された。
「地面が軟弱だったら花火の筒が傾く恐れがあり、事故を招きかねない」と県の担当者。
「大会の安全に関する責任は主催者にある」ことも念押しされたという。
同大会の観覧会場は市内だったが、打ち上げ現場は対岸の茨城県の利根川河川敷で、打ち上げの許可申請は同県に行っている。
同県の打ち上げの手引では、細かな役割分担までは明示していないが、「打ち上げ現場の土地の状況を十分に把握し、災害発生防止のため必要な措置をとる」ことを主催者らに注意喚起。
同県の担当者は、「打ち上げの責任は花火業者が負うが、総括的に安全管理の責任を負うのは最高責任者である主催者」と説明している。
市は、台風後も整地をしようとしなかったことについて、「大会当日朝に業者の責任者と会ったが、地盤の悪化の報告や、整地についての相談がなかった」とし、「対応は適切だった」との考えを示している。
出典
『現場整地「主催者の役割」 千葉県が6月、市に説明 印西花火大会中』
http://www.chibanippo.co.jp/news/national/349969
(ブログ者コメント)
工事する場合、工事が安全かつ円滑に行えるべく環境を整備するのは、発注者側の責務。
それと同じことではないだろうか。
2016年8月30日16時42分にNHK横浜から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月31日17時32分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今月26日に、平塚市で開かれた花火大会で打ち上げられた花火の破片で、70代の女性と小学生の2人がけがをした。
平塚市は、安全対策に問題がなかったか、調査している。
平塚市によると、今月26日、市内で行われた「湘南ひらつか花火大会」で打ち上げられた花火の破片が会場の広い範囲に落ち、70代の女性が、10cmほどの大きさの花火の破片が額に当たり3針縫うけがをしたほか、小学5年生の男の子も灰が目に入り、けがをしたという。
市では、会場周辺の風が強い際は花火大会を中止するよう、事前に決めていたが、当日は風速が最大で5.6mと、中止の基準である10m以上には達していなかったため、大会を開いたとしている。
ただ、風が観客席側に向かって吹いていたため、場内放送で注意を呼びかけたという。
打ち上げ場所と観客席との距離は300m以上離れているなど、県が定めた保安距離基準などは満たしていたという。
平塚市は、風向きによって花火の破片が広範囲に広がった可能性があるとして、安全対策に問題がなかったか調査を始めていて、「事故の原因を調査し、来年以降の安全確保につとめたい」と話している。
出典
『平塚市 花火事故で調査』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1055238681.html?t=1472588572899
『湘南ひらつか花火大会 男女2人がけが 破片など落下』
http://mainichi.jp/articles/20160831/k00/00e/040/274000c
(ブログ者コメント)
昨年は特に多かったが、今年も花火大会での事故が目につく。
本ブログに掲載しただけでも、西予市、鶴岡市に続き、これで3例目だ。
2016年8月26日19時9分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月25日20時48分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
8月20日に鶴岡市で行われた「赤川花火大会」で、打ち上げられた花火の破片が客席に落ち、19歳の男性が頭の骨を折る大けがをしたほか、目に灰が入ったなどとして9人が手当を受けていたことが分かった。
警察や花火大会の実行委員会によると、8月20日夜の花火大会の最中に打ち上げられた花火の破片が、会場の広い範囲に落ちた。
会場の医務室では、破片が頭に当たったり、目に灰が入ったりして9人が手当を受けたほか、翌日21日にも、1人から灰が当たったと連絡が寄せられたという。
10人のうち2人が、その後、医療機関を受診し、このうち19歳の男性は、頭の骨を折る大けがをした。
実行委によると、男性は、打ち上げ場所から300m以上離れた客席で頭に破片が当たり、医務室を訪れたあと、自力で帰宅したが、頭が腫れてきたため夜中に病院へ行ったところ、頭の骨が折れていると診断されたという。
また、約1km離れた住宅街にも落ちたほか、午後8時前には観客席近くの草むらが燃え、待機していた消防署員が消し止める騒ぎもあったという。
実行委によると、当日の会場の風速は2.7mから4.2mで、風速10m以上という中止の基準には達していなかったが、風向きが客席側に変わって、3度にわたり、一時中断されたという。
実行委の前野委員長は、「風が弱まり、続行できると判断したが、観客席に風が吹いてしまった。風向きも考慮するなど、運営の判断基準を見直し、来年以降の安全確保に努めたい」と釈明。
24日付で、新聞紙上などにおわび広告を出した。
赤川花火大会は、ことし26回目で、当日はおよそ1万2000発が打ち上げられ、会場には大勢の人が訪れていたという。
警察は、当時落下してきた破片の大きさや重さなど、くわしい状況を調べている。
出典
『花火大会で破片落下でけが人』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6025127631.html?t=1472246102790
『花火大会の落下物で10人けが 頭の骨折も 山形・鶴岡』
http://www.asahi.com/articles/ASJ8T3JWPJ8TUZHB00D.html
(ブログ者コメント)
どこのテレビ局だったか、ニュースで「花火の殻は、昔は和紙を貼り合わせて作っていたが、今は段ボールを圧縮成形して作る」と解説していた。
結構、固そう。
大き目の破片が落ちてくると、その衝撃は結構強いのかもしれない。
(2017年3月19日 修正1 ;追記)
2017年3月17日21時15分にNHK山形から、上空では強い風が吹いていた可能性ありという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大会の許可を出した市の消防本部は、大学や気象台などの専門家でつくる委員会を設けて事故の調査を行い、17日に結果を公表した。
それによると、当時の風速は、地上では秒速2.4mで大会を中止する基準には達していなかったものの、上空の450mでは秒速13mの強い風が吹いていた可能性があるとしている。
そして、この風の影響で、安全のために設定した区域を超えて観客席まで花火の破片が飛散したと考えられるとしている。
また、再発防止策として、今後、打ちあげ場所からの観客席までの距離を再検討することや、会場の風向風速を常に計測して大会をすみやかに中断できる態勢を確立することなどを提言している。
赤川花火大会はことしも8月に開催される予定で、大会の実行委員会は、「報告書の指摘を受け止め、どのような対策を立てていくかこれから消防と考えたい」と話している。
出典
『赤川花火大会事故 強風が原因か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024822481.html
2016年8月17日9時12分に岐阜新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8月16日23時36分に読売新聞から、8月17日付で朝日新聞(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
今年5月、岐阜市の長良川鵜飼の鵜舟の男性船頭=当時(73)=が流されて溺死した事故で、岐阜労基署は、16日、労安法(墜落等による危険の防止)違反の疑いで、船頭の雇用主にあたる同市長良の男性鵜匠(75)を書類送検した。
送検容疑は、5月23日夜の鵜飼終了後、午後8時半ごろ、長良橋上流付近で逃げた鵜を捕まえる作業を船頭にさせる際、川に落ちて溺れる恐れがあるにもかかわらず、鵜舟に浮き袋を設置したり、船頭に救命胴衣を着用させたりするなど、救命に必要な措置をしなかった疑い。
船舶職員及び小型船舶操縦者法では、鵜舟の乗船者の救命胴衣着用は、努力義務にとどまる。
しかし労基署は、鵜匠には雇用主として船頭の労働安全を守る義務があると判断し、労安法を適用した。
事故を受け、鵜飼漁を行う鵜匠6人と観覧船事業を実施する同市は、事故翌日から6日間、鵜飼を中止。
鵜匠が鵜舟に救命胴衣を配備して、書類送検された鵜匠を除く5人で鵜飼を再開。
市も、鵜飼観覧船の船頭に救命胴衣を着用させて、安全対策を強化している。
鵜匠の書類送検を受けて、山下鵜匠代表(77)は、「安全第一で今後も粛々と(鵜飼を)していく」と話した。
細江市長は、「事故後、鵜舟にも救命具を配備するなど安全対策を講じたが、引き続き、安全運航に努めたい」とコメントを発表した。
出典
『鵜匠を書類送検 長良川鵜飼、船頭死亡事故』
https://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160817/201608170912_27865.shtml
『鵜舟の船頭長良川で溺死、労基署が鵜匠書類送検』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160816-OYT1T50108.html
(ブログ者コメント)
事故当時の状況は、下記記事参照。
(2016年5月26日付 毎日新聞大阪版)
岐阜市の長良川で23日、鵜飼の船頭の男性が川に流される事故があり、行方不明になっていた男性(73)の遺体が25日、川底で見つかった。
警察などによると、男性は23日夜、鵜匠と他の船頭2人の計4人で鵜舟に乗り、鵜飼実演中に逃げた鵜を見つけ、捕まえようと川に飛び込み、行方が分からなくなっていた。
遺体は25日午後1時10分ごろ、長良橋から上流約30mの川底(水深約2.4m)に沈んでいるのを警察や地元消防などの捜索隊が発見。家族が本人と確認した。
警察が死因を調べている。
市は、この日の鵜飼を捜索のため取りやめ、26日も安全対策を協議するため中止する。
出典
『水難事故 逃げた鵜追った船頭、流され死亡 岐阜・長良川』
http://mainichi.jp/articles/20160526/ddn/041/040/015000c
(2016年5月27日9時57分 岐阜新聞)
山下鵜匠代表は、「いまだかつて鵜匠や(鵜舟の)船頭が川乗りで事故を出し、死亡したというのは自分は聞いたことはない」と肩を落とした。
27~29日の鵜飼観覧船の乗船予約は1900人。
この週末、長良川河畔の旅館・ホテルの予約はほぼ満室だったという。
6日間で乗船予約を断った人数は計3342人になる。
関係者は、「打撃は経営に響くほどの大きさだ」とやるせなさをにじませた。
出典
『長良川鵜飼30日再開 船頭死亡事故受け安全対策を徹底』
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160527/201605270957_27358.shtml
(2017年4月22日 修正1 ;追記)
2017年4月21日12時21分にNHK岐阜から、罰金の略式命令が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (新情報に基づき、タイトルも修正した)
鵜匠は4月に入って検察から労安法違反の罪で略式起訴され、その後、岐阜簡易裁判所から罰金20万円の略式命令を受けて、20日、納付したという。
この事故の後、長良川鵜飼では、鵜舟に乗る鵜匠や船頭に救命胴衣の着用を義務づけ、5月11日から始まる今シーズンは、船頭が亡くなった舟を含む例年通りの6艘で鵜飼いをすることにしている。
出典
『船頭死亡事故で鵜匠に略式命令』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085788151.html
2016年8月18日8時30分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女優のYさん(19)が、大阪・梅田芸術劇場で行われた主演ミュージカル「ピーターパン」の稽古中、宙づりの状態で高さ3mから落下し、左目眼窩底(がんかてい)吹き抜け骨折の大けがを負ったことが、17日、分かった。
所属事務所によると、16日午後8時30分ごろ、海賊との決闘シーンで、高さ3mから逆さまの状態で降下して、1mの位置で止まるはずが、スタッフの操作ミスで落下。
救急車で大阪市内の病院へ搬送された。
関係者によると、顔面から落ちたが、反射的に両腕で頭や顔をガード。
稽古は中止となり、Yさんは、大阪市内の病院に救急搬送された。
翌17日の精密検査で左目眼窩底吹き抜け骨折と診断され、入院した。
警察が現場を実況見分し、関係者に事情聴取するなどして調べている。
所属事務所によると、全治は不明だが手術の予定はなく、1週間ほど入院して経過観察するという。
Yさんは2013年にTさん(24)からバトンを受け、9代目ピーターパンに抜てきされ、以後、4年連続で主演を務めてきた。
大阪公演は17日の2公演のみだったが、所属事務所は中止を決定。
午前11時の開演前までに同劇場のホームページなどで中止を発表したが、それを知らない観客らが同劇場に多数訪れ、係員が対応に追われた。
出典
『「ピーターパン」主演女優顔面骨折…稽古中の宙づり、高さ3メートルから落下 大阪公演中止』
http://www.sankei.com/west/news/160817/wst1608170054-n1.html
2016年8月17日6時0分に上毛新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後1時10分ごろ、群馬県富岡市岡本の「群馬サファリパーク」で、専用の軽乗用車で動物を監視していた従業員の女性(46)が、ツキノワグマに襲われた。
女性は左脇腹や胸をかまれ、ドクターヘリで前橋市の前橋赤十字病院に運ばれたが、午後3時半すぎに出血性ショックで死亡した。
警察が、詳しい状況や原因を調べている。
警察や同パークによると、襲ったのは放し飼いにされている5歳の雄で、体重約110kg、体長約1.7m。
事故が起きたのは、ツキノワグマとシカ、サルを展示飼育する「日本ゾーン」。
事故当時、同区域にはクマ4頭がいて、女性は、軽乗用車で見学客の安全確認などをする業務に1人で当たっていたという。
警察によると、監視車両の運転席側の窓中央部に横向きに取り付けられていた1本のステンレス製パイプ(直径2cm)が外れていた。
窓は開いており、クマがパイプを壊し、車内に入ったとみられる。
約20分間隔で運転していた園内の見学バス運転手が、女性の監視車にクマが侵入しているのを発見し、緊急通報。
駆け付けた従業員がクマを追い払い、女性を管理事務所まで運び、119番通報した。
事故を受け、サファリパークは、午後3時ごろの見学バスを最後に閉園した。17日も臨時休園する。
女性は、宮崎県の高校から石川県内の動物飼育専門学校に進学。
在学中に飼育員を志し、卒業後、群馬サファリパークに就職した。
25年余り勤務し、2014年12月から、日本ゾーンの監視を担当していた。
川上園長(63)は、「(女性は)安全管理に慎重だったので、『なぜ』という思い。従業員に危険はつきものだが、言葉にならない。一層の安全対策を講じていきたい」と肩を落とした。
同パークは1979年開園。約100種、1000頭を飼育し、園内を客がマイカーやバスで巡り見学する。
97年8月には、車外に出た夫婦がトラに全身をかまれ死亡した。
2010年12月には、バス運転手が水牛に襲われ重傷を負った。
今回の事故について、栃木県でツキノワグマ2頭を飼育する動物園の担当者は、「園にいるクマは人に慣れており、襲うことはほとんどない」と話す。
その上で、クマが強い力を持っていることに注意し、「鍵や格子の細かい点検が重要だ」と指摘した。
出典
『クマに襲われ女性従業員死亡 車で巡回中 群馬サファリ』
http://www.jomo-news.co.jp/ns/9614713620729073/news.html
以下は関連情報。
(8月17日13時17分 読売新聞)
自家用車に乗って、家族4人で訪れた千葉県の女性(43)は、「軽乗用車の脇を通ると、クマが尻まで車内に入っており、駆けつけた従業員が棒でたたくなどして追い払おうとした。目の前でこんな怖いことが起こるなんて」と話していた。
出典
『クマ、運転席窓から侵入か…サファリパーク死亡』
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160817-OYT1T50085.html
(8月17日付 毎日新聞東京版夕刊)
安全対策として従業員が乗っていた巡回車の車窓に取り付けられていたパイプの防護力が、不十分だった可能性の高いことが、パークへの取材で分かった。
パークは、クマに襲われても、パイプで車内の安全は確保されるとしていたが、事故ではクマが押して外してしまったとみられ、警察は、対策に問題がなかったかなど調べている。
パークによると、パイプ(直径2cm)は運転席と助手席の車窓に各1本、車窓の真ん中を横切る形で設置。
クマの口の部分までしか入らず、仮にクマがパイプに触れた場合、習性から引っ込むと想定していた。
一方、同種施設の姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)は、巡回車にパイプを2本設置。担当者は、「1本だと多少の時間稼ぎになるが、防護用として十分とはいえない」と指摘する。
これについて群馬サファリパークは、「窓からえさをやるため、金網だと窓から投げられないし、視界も悪くなる。(1本は)安全性と利便性の妥協点だった」と説明した。
出典
『群馬サファリパーク 死亡事故 パイプ防護力不足か 巡回車の窓に設置』
http://mainichi.jp/articles/20160817/dde/041/040/074000c
(8月18日付 朝日新聞群馬全県版(聞蔵))
施設によると、女性は1人で車を運転し、サルやシカ、ツキノワグマがいる場所での見物客の安全確認や動物の監視をしていた。
通常、監視の際は、車内からサルなどにエサの野菜を投げたり、音にも気をつけたりしながら巡回するため、窓を開けて走行することが多いという。
そのため、車両の窓から動物が入り込まないよう、安全バーを取り付けている。
担当者によると、ツキノワグマは、毎日、閉園後に獣舎の中で十分なエサを与えているため、「空腹ということはなく、普段から車やバスに近づくことは少ない」と話す。
そのため、安全バーは、クマが突然襲ってきた時に身を守るためのものとして作られていないという。
また巡回中は、職員は常に監視しているため、動物が近づけば、すぐに車を動かすことができるという想定だ。
(1/2に続く)


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。