2024年6月6日5時52分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県新居浜市の市立小学校で5月、2年生の男子児童が転倒して頭を打ち、嘔吐(おうと)などの症状があったにもかかわらず、学校がすぐに救急車を呼んでいなかったことが分かった。
児童は頭蓋骨(ずがいこつ)骨折などの重傷を負い、現在も学校に通えていないという。
市教委は母親からの連絡で詳細を把握し、学校の対応は不適切だったと判断。
校長に口頭で注意し、「再発防止に努めたい」としている。
市教委によると、児童が転倒したのは5月24日午前8時ごろ。
鉢植えの水やりをして教室に戻る途中、他の児童と出会い頭にぶつかって転倒し、地面に頭を打ちつけた。
意識はあったが、顔色が悪く、少量の嘔吐もみられた。
学校は児童を保健室に連れていき、担任教諭が母親に連絡。
すぐに救急車を呼ぶよう求められたが、症状に改善がみられたとして、救急車を呼ばなかった。
約30分後に母親が学校に駆けつけた際、児童がふらついて再び嘔吐したため、母親は再度、救急搬送を要請。
学校は救急車を呼んだが、119番通報は転倒の約40分後、救急車が到着したのは約1時間後だった。
市内の病院に搬送された児童は、左頭部の頭蓋骨骨折と外傷性くも膜下出血の診断を受けて入院。
一時は集中治療室(ICU)で治療を受けるなどしたが、27日に退院した。
医師からは6月3日からの通学許可を得たが、現在も頭痛などを訴えており、登校できていないという。
市教委は事故当日、学校から児童が転倒して救急搬送されたことなどの報告は受けていたが、詳細な経緯は把握していなかった。
5月30日に児童の母親からの連絡で初めて把握。
学校からは「症状が快方に向かっていたため、救急車を呼ばなかった」との説明を受けたという。
https://mainichi.jp/articles/20240605/k00/00m/040/127000c
6月4日18時22分にNHK愛媛からは、嘔吐も治まり顔色も良くなったので救急車を呼ばなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
小学校の校長は、「おう吐も治まり、顔色も良くなったので救急車を呼ばなかった。頭を打つ事故が起きた時点で、すぐに救急車を呼ぶべきだったと反省している」と話しています。
新居浜市教育委員会は、「すぐに救急車を呼ぶべきで学校の対応は不適切だった」として、校長に対し口頭で指導したということです。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20240604/8000018579.html
6月5日16時42分にYAHOOニュース(南海放送)からは、頭を打って明らかに普段と違う様子が見られた場合は救急車を呼ぶべきだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男子児童は転倒した際に頭を地面に強く打ち、すぐに学校の医務室に向かいましたが、直後から顔色が悪く、少量の嘔吐があったということです。
今回の事故について脳神経外科の専門医は。
医療法人慈孝会 福角病院角南典生院長:
「(脳しんとうなどの)最初のサインとして嘔吐があったり顔色が悪くなることがあるので、まずは頭を打ったときに意識がちゃんとあったかどうか。
子どもだったら多くはすぐに泣くと思うんですけど、すぐに泣いたかどうか。
そこが大きなポイントになります」
“意識がない”、“泣かない”など、明らかに普段と違う様子がみられる場合は救急車を呼ぶべきだと話します。
一方で、すぐに症状が出ないケースもあると言います。
角南院長:
「だいたい6時間以内には一般的には症状が出るとされているんですけれども、少し時間が経ってから脳が腫れたり出血による症状が出てくることがあるので、24時間はしっかり厳重に観察していただきたい」
今後、部活動や外のレジャーが活発化する時期を迎えることから、医師は、頭を強く打った際はこれらのサインをよく見極め行動してほしいと呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/039c0abd8f51c719540109d93131a735b6fb6a62
(ブログ者コメント)
救急車を呼ばなくていいと判断したのは担任?医務室の養護教諭?それとも教頭?校長?
仮に養護教諭以外の判断だったとすれば、頭を打った場合に素人判断はダメという教訓・・・そのように感じた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。