2017年9月15日付で毎日新聞埼玉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午前10時15分ごろ、加須市の市立不動岡小学校(児童数240人)から、「10歳の女児のせきがとまらない上、手にしびれがある」と119番があった。
警察や学校などによると、体育館で体育の授業をしていた4年生の男女6人が体調不良を訴え、久喜市と羽生市の病院に搬送されたが、いずれもけがはなく帰宅。
体育館周辺では業者が殺虫剤を散布しており、児童は殺虫剤を吸い込んだとみられ、警察が詳しい原因を調べている。
搬送された4年生の女子児童(10)は毎日新聞の取材に、「薬剤みたいなにおいがして臭くて、窓を閉めたらにおいが充満してみんな気持ち悪くなった。びっくりして不安だった」と話した。
学校などによると、午前9時35分から4年2組の児童21人が体育館でバスケットボールの授業中だった。
館内が暑かったため、担任の女性教諭の指示で窓を開けたが、数分後に異臭がしたため窓を閉めて授業を中断し、教室に戻ると、6人が体調不良を訴えたという。
業者は9時10分ごろから校内の樹木に毛虫を駆除する殺虫剤を散布する作業を始め、9時半ごろは体育館近くで作業中だった。
学校は、作業中は校舎の窓を閉めていたが、9時半ごろに業者から「校舎の窓を開けていい」と伝えられ、校内放送を行って各教室の窓を開けた。
だが、体育館周辺ではまだ作業中だった。
学校側は「業者との連携不足だった」としている。
学校は保護者にメールなどで連絡し、全校児童は午後、保護者に付き添われて下校した。
学校は同日午後に記者会見し、蛭間校長が謝罪。
作業は本来、8月の夏休み中に行う予定だったが、天候不順で9月にずれ込んだ上、9月の休日は体育祭の準備などがあり、14日に行ったという。
15日の授業終了後、午後6時から保護者会を開き、事情を説明する。
加須市教委は市立小中学校に対し、殺虫剤をまく場合は休日や放課後にするよう、注意喚起をするという。
出典
『異臭 4年生6人搬送 体育授業中、殺虫剤吸い込む? 加須・不動岡小』
http://mainichi.jp/articles/20170915/ddl/k11/040/113000c
(2017年10月15日 修正1 追記)
2017年9月15日付の埼玉新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
校長と教頭が記者会見し、「作業が終わったので、体育館の窓を開ける判断をした。危険性の認識が薄かった」と謝罪した。
学校側は「消毒の手順は業者任せだった」とした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。