2017年9月14日21時25分にNHK東海から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後0時45分ごろ、大垣市楽田町の大垣市立星和中学校の教員から消防に、「テントが飛ばされ生徒がけがをした」と通報があった。
警察によると、テントの中などにいた生徒16人が支柱に当たるなどして痛みを訴え、このうち少なくとも5人がけがをして、病院などで手当てを受けた。
いずれも軽傷とみられるという。
中学校では、14日は午前中から体育祭が行われ、当時は午後の競技を始めるため、生徒約500人がグラウンドに出て、テントの中で整列などしていたという。
警察によると、テントの支柱には、重しとして18ℓ入りのポリタンク4つが付けられていたが、突然、強い風が吹いてテントが重しごと浮き上がり、倒れたという。
事故を受けて中学校は体育祭を中止し、生徒を下校させる措置を取った。
岐阜地方気象台によると、大垣市の午後1時時点の天気は晴れで、西南西の風、風速7.2mが観測されたが、強風注意報を出す状況ではなかったという。
警察は、学校の安全管理に問題がなかったかどうか調べている。
また気象台は、局地的に強い風が吹いたと見て、学校の関係者から話を聞くなどして原因を調べている。
テントが飛ばされるのを見たという保護者の女性は、「少し砂ぼこりが舞った後に小さな竜巻のようなものが起き、あっという間にテントが舞い上がりました。あっという間の出来事で、とても驚きました」と話していた。
大垣市立星和中学校の兒玉校長は、「倒れたテントは出場前の生徒たちの待機場所にあったもので、中に生徒40人ほどがいた時につむじ風のような強い風が吹き、テントがひっくり返った。その際に鉄柱が生徒たちに当たった」と当時の状況を説明し、「生徒がけがをしたことは大変申し訳なく思っている。今後、こうしたことが起きないよう、生徒の安全確保に努めていきたい」と話した。
出典
『テント飛ばされ中学生5人軽傷』
http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20170914/3932971.html
9月14日21時53分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同校は独自のテント設営マニュアルに従い、18ℓのポリタンクに水を入れて、6カ所ある支柱のうち4カ所の重しにした。
ただ、地面に固定する杭は使っていなかったといい、児玉校長は「突風などへの対応が十分でなかった。今後は、よりしっかり固定する対応をしていきたい」と話した。
出典
『中学校の校庭で突風、テント飛んで生徒4人けが 岐阜』
http://www.asahi.com/articles/ASK9G4TZ5K9GOHGB00D.html
9月14日21時18分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や星和中によると、グラウンド東側に設置されていた、生徒が待機するテント6基(それぞれ高さ3.3m、幅5.3m、奥行き3.5m)のうち1基が風にあおられるように舞い上がり、支柱を固定する18ℓの水が入ったポリタンクや支柱が生徒に当たった。
同中の由井教頭は、「グラウンドにつむじ風のような風が発生したと思ったらテントが舞い上がった」と説明している。
岐阜地方気象台によると、大垣市内は当時晴天で、大気は安定していた。
午後0時38分に秒速8mの風速を記録したが、竜巻や強風の注意報などは出ていなかった。
担当者は、「晴天時には、グラウンドのような広い場所では地表面が暖められ、地上の空気が対流することでつむじ風などの突風が発生しやすい状況になる」としている。
出典
『岐阜の中学校 テント飛ばされ16人けが 体育大会中』
https://mainichi.jp/articles/20170915/k00/00m/040/095000c
(ブログ者コメント)
マニュアルに杭固定が定められていたのに順守していなかったのか、それともマニュアルに杭固定が定められていなかったのか、報道からは不明。
いずれにせよ、突風対策まで考えると、テント設営時、可能であれば杭固定しておいたほうがよさそうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。