2017年9月14日20時4分にNHK青森から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大地震が発生し被災地で石油などの燃料が不足しているという想定で、貯蔵施設から病院に燃料を運ぶ訓練が青森市で行われた。
この訓練は、被災地で長期間にわたって燃料が供給されない状態が続いた東日本大震災を教訓に、石油元売り会社でつくる石油連盟が各地で実施している取り組みで、県内で行われるのは初めて。
訓練は、「被災した青森市にある県立中央病院で暖房に使う燃料が不足している」という想定で行われ、石油連盟や県の担当者が参加した。
訓練では、貯蔵施設から燃料を運んできたタンクローリーが病院の給油口に横付けされた後、石油連盟の担当者が積まれている量の確認や消火器の準備などを行った。
そして、タンクローリーのホースを給油口とつなぎ、スムーズに給油ができるか、手順を確認しながら作業を進めていた。
県などによると、東日本大震災の被災地では、タンクローリーが駆けつけてもホースと給油口のサイズが合わなかったり、車両が大きすぎて給油口に近づけなかったりするケースもあったという。
県商工政策課の山谷総括主幹は、「こうした訓練を通じて、万が一の事態に備えたい」と話していた。
出典
『大地震想定 病院に燃料運ぶ訓練』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/6083702191.html
9月14日19時53分にNHK山形からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大規模な災害が起き、病院で燃料の備蓄が尽きかけたときを想定した訓練が山形市で行われ、関係者が大型タンクローリーを使って燃料を緊急に補給する手順を確認した。
この訓練は、石油の元売り会社でつくる石油連盟と県が初めて県立中央病院で行い、病院や県の関係者など20人余りが参加した。
訓練は、東日本大震災規模の大地震が起き、病院の燃料の備蓄が尽きかけたという想定で、緊急で燃料を供給するために石油連盟が手配した大型タンクローリーが敷地内に入ってくると、病院の担当者が重油タンクのある場所まで誘導した。
そして、給油口の大きさや残りの重油の量などを説明し、石油連盟の担当者はホースをタンクに接続して、供給する手順を確認していた。
県立中央病院では、院内の冷暖房や発電に使う重油を地元の下売り業者と契約しているが、大災害が発生して燃料が地元で確保できない時は、石油連盟から燃料を供給してもらうことになっている。
県立中央病院の松澤課長補佐は、「多くの患者がいて運営を止めることができないので、重油を提供してもらえるのはありがたく、一連の流れが確認できてよかったです」と話していた。
出典
『災害に備え病院で給油訓練』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6023822441.html
(ブログ者コメント)
〇この取り組みは、石油連盟と各都道府県が個別に協定を結んで
実施している模様。
以下は熊本県との締結が報じられた記事。
(2017年1月21日付 毎日新聞熊本版)
県と石油連盟(東京都)は20日、災害時に病院などの重要施設への燃料供給を円滑に進めるための覚書を締結した。
熊本地震で燃料不足が起きたことを受け、県側から連盟に要請した。
石油連盟は石油精製・元売り大手13社でつくる団体。
県によると、災害拠点病院や官公庁、警察、消防などの重要施設のタンクの位置、必要な燃料の種類、タンクローリーの進入の可否、給油口の形状などの情報を連盟と共有。
災害時、県の要請を受けた連盟が円滑に燃料を供給できるようにする。
熊本地震では各地で停電が発生し、復興の拠点となる役場で非常用電源に必要な燃料が不足する事態が起きた。
出典
『県・石油連盟 覚書を締結 病院など重要施設、災害時に燃料優先 /熊本』
http://mainichi.jp/articles/20170121/ddl/k43/010/364000c
〇映像を見ると、青森市の訓練ではアダプターを介してタンク給油口と接続していたが、山形市の訓練では直接接続していた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。