2015年12月26日10時51分に朝日新聞から、『草刈り機接触、男性死亡 高速回転の刃』というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速で回転する草刈り機の刃がそばにいた人に当たり、当たった人が死亡する事故が、今月、栃木県内で起きた。
一昨年には、幼児が亡くなる事故もあった。
国民生活センターは、一般の人も草刈り機を使うようになり、不注意が事故につながるケースが多いとして、注意を促している。
栃木県警によると、同県大田原市の神社の土手で、今月13日、男性が草刈り機を使っていた時に、そばで作業していた別の男性(62)の胸付近に刃が接触した。男性は大量に出血し、まもなく死亡した。
現場は急斜面で、足場も悪かった。
県警は、何かの拍子で過って刃が当たったとみている。
栃木県内では、5月にも、草刈り機の刃がそばの人に当たって死亡した事故があった。
一昨年には、九州地方で、男性が自宅の庭先で草刈り機を使用中に3歳の娘が近づいてきたのに気づかず、娘の首に刃が当たって亡くなる事故も起きた。
国民生活センターによると、草刈り機はホームセンターや通販でも買える。
一昨年おこなった製品テストでは、回転する刃が樹木や地面に当たると、思わぬ方向に大きく跳ね返る「キックバック」という現象が起きることが確認された。
この時、使用者や近くの人に当たるおそれがある。
刃が当たった空き缶は10m以上、8cm程度の石は5m前後飛ぶことも分かった。
草刈り機が出す音で、人が近づいてきたことに気づかないこともある。
センターは、「周囲に人がいないかしっかり確認し、人がおおむね15m以内に入ってきたらエンジンを切ってほしい。周囲の人も近づかないようにしてほしい」と呼びかけている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASHDS7FD9HDSUTFL019.html
(ブログ者コメント)
以下は、国民生活センターから2013年に公表されている、動画付きの注意喚起文書。
『刈払機(草刈機)の使い方に注意 -指の切断や目に障害を負う事故も-』
ガソリンエンジンや電気モーターの動力により、金属製の刈刃やナイロン製のコードを高速回転させて草を刈る、刈払機は、農機具店やホームセンターのほか、インターネットからでも購入することができることから、園芸工具として、一般消費者にも広く普及してきています。
しかし、便利な刈払機も使い方に注意しないと、思わぬ事故を起こすことがあります。
PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2008~2012年度(2013年4月15日までの登録分)の約5年間に刈払機を含む芝刈り機の安全・衛生や品質・機能、役務品質に関する相談が160件、そのうち、危害情報が11件、危険情報が23件ありました。また、医療機関ネットワークには、2010年12月~2013年3月までに刈払機を含む芝刈り機による事故情報が34件報告されています。
そこで、事故の未然防止を図るために、具体的な事故事例を再現し、刈払機の使用上の注意(保護具の必要性、キックバックなど機械特有の事例、誤った使い方による事例など)について、消費者に情報提供することとしました。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20130704_1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。