2014年9月3日付で山口新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下関市消防局は22日、消防司令センターの職員が8月31日夜の救急出動指令で誤った建物を伝えたため、救急隊の到着が5分遅れる事案があったと発表した。
病院に搬送された女性(61)は検査のため入院したが、命に別条はないという。
同局の現場誤認による到着の遅れは、昨年11月5日、同16日、同年12月4日に続いて4回目。
同局によると、8月31日午後6時55分に女性の娘から「腹痛と嘔吐の症状を訴えている」と119番があり、同センターで職員2人が対応した。
職員1人が女性の暮らす公営住宅の住所を聞き取り、もう1人が指令システムで検索したが、番地以下を入力しなかったため、同じ町内にある別の公営住宅を出動場所として選択。
2人は、聞きとった住所と照合せずに出動指令を出したという。
同7時15分に救急隊が指示された公営住宅に到着したが、同7時16分に女性の親族からの電話連絡で、出動場所が間違っていたことが判明。
同7時20分に女性が住む公営住宅に到着して救急車に収容した。
同局は、昨年10月に新しい消防司令システムを導入してから現場誤認による到着の遅れが相次いだことを受け、2月に消防通信運用マニュアルを作成。
出動場所は通報者から聞き取った情報で特定し、複数人での確認も徹底すると定めていたが、今回の出動指令では、いずれも守られていなかった。
2日に市役所で会見を開いた義満局長は、「昨年末に同種事故を発生させ、再発防止に取り組むさなかのことで、患者さん、関係者、市民にあらためておわび申し上げる」と頭を下げた。
出典URL
http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2014/0903/5.html
2014年9月3日付で読売新聞山口版からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性(61)の娘から携帯電話で、救急車の要請があった。
指令センターの男性消防士長(55)が住所を聞き取り、メモしたが、男性主任(48)が位置情報通知システムへの入力を誤り、現場から約270m離れた別の住所を画面に表示。
間違いに気づかないまま、救急隊員を出動させた。
女性宅にいた親族が、救急車が別の場所に向かっているのに気付き、指令センターに連絡したため、間違いが判明した。
市消防局では昨年11、12月にも計3回、救急出動の現場を間違い、2月に義満局長ら6人を訓告や厳重注意とした。
同月にマニュアルを作成し、メモと画面表示を照合するように定めたが、今回は怠っていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20140902-OYTNT50223.html
(ブログ者コメント)
昨年3回の場所間違い事例は、下記参照。
2013年12月5日掲載
[プチ昔の事例] 2013年11月 山口県下関市で119番通報場所が自動表示されるシステムの理解不足で近所の違う場所に行き救急搬送が遅れる事例がこの1ケ月で3件発生 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3481/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。